経費と売上がカギ!美容室の経営が行き詰まる原因を探ってみた
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美容室を経営するからには、儲けたいと思うのは悪いことではありません。しかし、実際に経営してみると、儲かるどころか、「明日、自分の店は大丈夫?」と思わされる事態に遭遇することも。理由はいろいろあるでしょうけど、一つ一つクリアしていくしかありません。そこで、美容室の経営が傾く理由と、現実的な対処方法をまとめてみました。
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なぜ、美容室の経営が傾くのか?
売上が上がらない
美容室の経営が傾く第一の理由は、売上が上がらないことです。では、売上が上がらない原因にはどんなものがあるのでしょうか。一般的に考えられる理由をいくつか挙げてみましょう。
- 競合店が多い地域にある
- 地域によっては、数十メートルごとに美容室がある、という場合もあります。まさに、「歩けば美容室にぶつかる」と言っても過言ではない状態です。そういう地域に美容室を構えた場合、自分のサロンならではのウリを明確にしないとお客さんは他店に流れてしまいます。どんな美容室でも集客は大事ですが、さらに気を引き締めてかかる必要があるでしょう。、
- サービスの提供価格に問題がある
- 美容室を経営するときに重視してほしいのが、「安く設定して数をこなす」のか、「高く設定してじっくり取り組むのか」というように、顧客層を設定することです。ファミリー層が多い地域であれば、安く設定し、シンプルなサービスを提供した方がお客さんは集まります。逆に、ある程度自分にお金をかけることができる層が多いなら、高く設定し、いたれりつくせりのサービスをした方がいいかもしれません。見積もりを誤ってしまうと、お客さんが集まらないという事態につながることも……。「このあたりはどんなお客さんが多いのか?」「自分のお店はどんなお客さんを狙っているのか?」という点をクリアにし、適切な価格、サービス内容を探っていく必要があるでしょう。
- 接遇に問題がある
- 自分ひとりでやっている場合でも、スタッフを雇っている場合でも、考えなくてはいけないのが、接遇の問題です。つまり、お客さんに接するときの態度です。美容室ははっきりいって忙しいですが、お客さんにきちんとした対応をできていますか?接遇に問題があっても、一度は来てくれるお客さんもいるかもしれません。しかし、「この店、なんだかいやだな」と思われてしまったら、信頼を回復するのはかなり困難です。そのお客さんがリピーターになってくれるはずはない、と心得ましょう。そのためにも、経営がうまくいかないと自覚した時点で、接遇に問題がないか見直すべきです。
経費がかさんでいる
美容室の経営が傾く第二の原因は、経費がかさんでいることです。いわゆる「ありがち」な理由を挙げてみましょう。
- 水道光熱費が高い
- 美容室は水も電気も使います。場合によっては、ガスを使うこともあるでしょう。これが毎日続くのです。水道光熱費がかさむのも想定の範囲内でしょう。だからといって、これらを使わずに経営することはまず不可能です。だからこそ、節約できるポイントはないか?という視点は常に持ち続けましょう。たとえば、電気料金。使い方にあった電気料金プランを選ぶことで、節約につながる可能性もあります。ぜひ、エネチェンジの電気料金プラン比較サービスをお試しください。
- 機材リース料が高い
- 美容室の備品を最初から全部自前でそろえるのはなかなか大変です。リースを利用している人も多いのではないでしょうか。毎月のリース代だって、経営上は見過ごせない出費です。同じスペックのものを安く借りられないか?という視点で、定期的な見直しをはかることを心がけましょう。
- 消耗品を安く調達できていない
- シャンプー、トリートメント、カラーリングの薬剤、施術中にお出しするお茶、読んでもらう雑誌。この辺の消耗品の支出も見過ごせません。安いから、という理由で質をあからさまに落とすのも考え物です。しかし、同じクオリティのものを1円でも安く調達できる業者があるなら、思い切って切り替えを検討してみるのも一つの選択肢でしょう。切り替えを検討するときは、見積もりを忘れずに!
売上を上げるには?
リピーター客を増やす
美容室を長く続けていくためには、リピーターになってくれるお客さんを増やすのが必須条件です。そこで、リピート率を上げるための方法を2つご紹介します。
- ポイントカードの導入
- 今は色々なお店でポイントカードを導入しています。これは、お店に来れば来るほどポイントがたまり、ポイントに応じた特典が受けられるというシステムです。つまり、「このお店に通い続ければ得をする」と思わせることができます。「○○ポイントで10%料金割引!」などというように、ポイントを貯めるメリットを具体的にしておくと、なお良いでしょう。
- 予約システムを整備する
- 「あの店よかったけど、予約するのが面倒くさいのよね」と思われてしまったら危ないです。仕事や家事で忙しいお客さんの場合、予約に手間がかかるというのは、かなりのマイナスポイントになります。インターネットを活用し、24時間体制で予約を受け付けるシステムを導入するといいかもしれません。
お客さんの求めるものを知る
お客さんが来てくれても、提供するサービスと求めるサービスが違えば、お客さんはいずれ離れてしまいます。そのため、お客さんが美容室に何を求めているか?をちゃんと探る必要があるでしょう。具体的には、次の手段を導入してみては?
- 事前カウンセリング
- 施術に入る前に、時間を取ってカウンセリングを行いましょう。「どんなヘアスタイルにしたいのか?」という初歩的な質問から入り、体調や対応してほしいこと、対応してほしくないことまで聞き取りを行うといいかもしれません。特に、何らかの悩みを抱えたお客さんには有効です。
- 事後アンケート
- 施術が終わった後、時間のあるお客さんにはアンケートに協力してもらいましょう。施術はどうだったか、スタッフの接遇に問題はなかったかなどを質問項目に盛り込んでください。件数を重ねていけば、美容室が抱えている問題点がわかってくるので、経営を見直す上で重要な資料になります。
サービスの質を向上させる
どんなに技術がよくても、スタッフがお客さんをぞんざいに扱っているようでは、愛される美容室にはなりえません。「自分たちのお客さんへの接し方は、これで大丈夫だろうか?」という問題意識を常に持ちましょう。もし、何らかの問題があるようだったら、スタッフ間での話し合いを行ったり、外部のセミナーに参加したりするなど、解決に向けて具体的に動くことが必要です。
美容室の経費を減らすには?
どんぶり勘定は禁物
どんぶり勘定、という言葉があります。これは、お金の計算を大雑把にするたとえです。美容室の経営だって立派なビジネスです。「どんぶり勘定では通用しない」と常に意識してください。そのため、お金の動くことに関しては、動きが見えるように心がけましょう。税理士などの専門家に記帳を頼んでいる場合でも、自分で帳簿を見る習慣は忘れないでください。
「今、お金がどれだけあって、これからどう動くのか?」という視点で経営をとらえることが大事です。自分だけではわからないという場合は、専門家に説明してもらう手間を惜しまないようにしましょう。お金の動きの管理は適当でいい、と思うと失敗してしまいますよ。美容室の経営はやることが多くて大変かもしれませんが、お金に関してはきっちりいきましょう。
無駄な支出はしない
もう一つ、お金に関しては大事にしてほしい視点があります。それは、「この支出は、うちの美容室にとって意味のある支出か?」という視点です。備品を買う、新しい製品を扱う……美容室を経営するうえで、様々な支出が発生します。そのときに、支出そのものに意味があるか、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。もちろん、高額な支出であっても確実に美容室の質の向上に役立つのなら、思い切って払うことも大事になります。なんとなく……という曖昧な理由で支出をしないようにしましょう。