お金のプロ直伝!後悔しない、クレジットカードの選び方
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クレジットカードって、とにかくいっぱいあるので迷いますよね。選び方すらわからない、という人も実は多いのではないでしょうか。今回は、ファイナンシャルプランナーによる、後悔しないクレジットカードの選び方をお届けします。
クレジットカード、持つなら何枚まで?
クレジットカードを選ぶときに考えておきたいのが、枚数です。つまり、1人で何枚クレジットカードを保有するのかということです。そのあたりについて考えてみました。
みんなは何枚持っている?
「世間の人はどれくらいクレジットカードを持っているものなのか?」と思うことはありませんか?クレジットカード大手・JCBの「クレジットカードに関する総合調査」2014年度版では、クレジットカード保有者1人あたりの保有枚数については、次のような結果がでています。
- 3枚
- 23.1%
- 2枚
- 22.0%
- 1枚
- 21.1%
出典:JCB企業情報サイト ニュースリリース - JCB、「クレジットカードに関する総合調査」2014年度の調査結果を発表
ほとんどの人が1~3枚の間に収まっているようです。
メイン1枚+サブ1~2枚がおすすめ
筆者から提案したいのが、次のルールでクレジットカードを持つことです。
- 1枚をメインカードとして持つ。
- そのほかに1~2枚サブカードを持つ。
- メインカードとサブカードの国際クレジットカードブランドは違うものにする。
- クレジットカードの代金引落口座は可能な限り一つにまとめる。
このルールにのっとり、メインカードとサブカードの選び方をお教えします!
メインのクレジットカードの選び方
メインのクレジットカードの選び方のポイントは2つあります。今メインで使っているカードについても、考えてみてくださいね。
1 年会費と会員サービスは自分のライフスタイルにあっている?
クレジットカードの年会費はカードの種類によってだいぶ違います。安いものなら無料、高いものなら年間で数万円のものもありますね。これは、受けられる会員サービスの違いによります。もちろん、年会費が高ければ高いほどサービスは充実します。
例えば、海外旅行保険。年会費の高いカードの場合、自動的についているのは当たり前です。また、補償額もかなり高額に設定されています。出張などで頻繁に海外に行くなら、そのたびに海外旅行保険をかけるのは、費用と時間の面からいって効率的ではないので、クレジットカードについているとラクですよね。一方で、めったに海外に行かない人にとっては、海外旅行保険のサービスが充実していても、使う機会がありません。
自分がクレジットカードに求めるサービスによって、最適なクレジットカードやカードのステータスは変わります。ただなんとなく年会費ありのゴールドカードなどを持っている人は、「年会費のもとはとれている?」「サービスをフル活用している?」という点を、改めて見直してみましょう。新しくカードを選ぶ時も、年会費と会員サービスが自分のライフスタイルにあっているか、冷静に考えてから選びましょう。
2 ポイント、マイル狙いなら還元率重視で
クレジットカードを使う人の中には、ポイントやマイル目当ての人もいるでしょう。そういう人に考えて欲しいのが、ポイント(マイル)還元率です。
一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%程度です。しかし、くまなく探していけば1%を超えるクレジットカードも存在します。たかが0.5%と思うなかれ!積み重なれば大きな差になりますよ!新しくクレジットカードを作る場合はもちろん、切り替えを検討する場合も還元率はしっかりチェック!
サブのクレジットカードの選び方
サブとなるクレジットカードの選び方も3つのポイントがありますよ。
1 自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ
あなたの日々の生活を思い浮かべてみてください。特に、次のポイントを意識しましょう。
- どんな店で買い物をよくする?
- 趣味、好きなことは?
- 普段の生活スタイルは?
- 何に一番お金を使っている?
全く何も浮かばない、という人はいないですよね?これは、生活の中で出費が伴う瞬間を洗い出しているのです。生活していたら、出費をゼロにするのは不可能。ならば、少しでも支払いで得をする方法を考えておきたいもの。あなたのライフスタイルに合ったクレジットカードを選べば、支払の面でオトクになる可能性がありますよ。
スーパーや百貨店、銀行などは利用者にお得なクレジットカードを用意していますよね。「メインのクレジットカードにするほどじゃないけど、頻繁に利用するんだよな」という場合は、サブのクレジットカードとして作ることを検討するべきでしょう。
2 メインカードとは違う国際ブランドを選ぶ
海外に頻繁に行く人は、違う国際ブランドのクレジットカードの組み合わせで持って行くことをオススメします。国によってはコンビニなどの支払いもクレジットカードで払うのが普通のところもあります。また出張先・旅行先で現金をたくさん持ち歩くのも不安ですよね。
メインカードの国際ブランドによっては、使えないお店があるかもしれません。その場合は、サブのクレジットカードとしてVISAやMasterなど、国際的にも一般的なブランドのカードを持っておくと安心です。
3 なるべくなら年会費が安いものを
サブである以上、メインのクレジットカードほどのサービスは必要ありません。なるべくなら年会費が安い、できれば無料ものを選びましょう。
サブのクレジットカードが必要な理由には、失くしてしまったときのリスクヘッジもあります。落とした、盗まれた、もしかしたらスキミングにあってしまて急に止めることになった……人生何が起きるかわかりません。そんなときに、もう1枚予備のクレジットカードがあると安心ということですね。この理由だけでもっているのであれば、普段は使わないので年会費無料のクレジットカードの方がいいですよね。
クレジットカードを賢く使うためのポイント2つ
最後に、クレジットカードを賢く使うためのポイントをお伝えします。
1 定期的に見直す
繰り返しになりますが、クレジットカードはライフスタイルに合ったものを持つのが一番です。よく買い物するお店が変わった、急に海外出張が多くなった……生きていれば、生活は刻々と変化していくものです。それに応じて、クレジットカードに求めるものも変わってくるでしょう。だからこそ、定期的な見直しが必要なんです。また、「ステータスの高いカード(ゴールド、プラチナ等)を契約したい」と考えている人は、余計なクレジットカードは解約すると、審査に通る確率が上がります。
2 会員サービスをフル活用す
学生時代に適当に作ったクレジットカードを、何となく使い続けている人もいますよね。持っているクレジットカードには、どんなサービスがついているのかしっかり把握していない人も多いはずです。それは、すごくもったいないですよ!クレジットカードは会員サービスをフル活用して、初めて価値が出てきます。
会員サービスをフル活用するには、とにかく情報収集。インターネットでもいいですが、時間を見つけてコールセンターに聞くのもありですよ。自分一人で調べてもわからないことは、人に聞くのが一番です。筆者も、わからないことがあったらすぐにコールセンターに聞いてしまっています。
後悔しないクレジットカードの選び方まとめ
後悔しない、クレジットカードの選び方についてお伝えしました。全体を通して言えるのは、何となくではなく、自分のライフスタイルにあったクレジットカードをしっかりと選ぶことです。クレジットカード選びは、買い物に似ています。高い買い物をするときは、それなりに情報収集してから選んだほうがいい結果になるのはみなさんお分かりでしょう。クレジットカードも同じです。正しく知って、賢く利用していきましょう!