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電力自由化エキスポに見る企業の本気度

電力自由化

2015年2月下旬に東京ビッグサイトにて「電力自由化エキスポ」が開かれました。2016年の電力小売り自由化まであと1年に迫ったタイミングで集まった国内外の企業関係者の自由化に対する期待は強く、早くも商談などが活発に行われていました。

政府・与党はこのほど、大手電力会社が発電部門と送配電部門を切り離す「発送電分離」の時期を2020年4月とすることなどを盛り込んだ電気事業法の改正案を閣議決定するとともに、都市ガス小売りについても2017年をメドに自由化するガス事業法の改正案も決定しました。このタイミングに合わせて、2月下旬に東京で「電力自由化エキスポ」が開かれました。

2016年の電力小売り自由化まであと1年に迫ったタイミングで集まった国内外の企業関係者の自由化に対する期待は強く、早くも商談などが活発に行われていました。

 

1600社弱が集まって盛り上がった電力エキスポ

電力自由化エキスポは、東京ビッグサイトで開かれた「スマートエネルギーWeek」の一部として開催され、同時開催された関連イベントへの出展も含めて主催者発表で1580社が集まりました。企業ごとの趣向を凝らした展示のほか、行政や企業関係者の基調講演なども同時に行われました。

主要プレーヤーの出展・発表に多くの企業が来場

大きな関心が集まっていたのは、電力小売り自由化でプレーヤーとして重要な役割を果たすと見込まれる企業の発表で、東京電力や東京ガスなどが参加した基調講演には、会場に入りきれないほど多くの聴衆が集まっていました。

来場した人の多くは新電力事業者やこれから電気事業への参入を検討する企業、こうした企業向けに様々なソリューション(課題解決)サービスを提供する企業、需要家として安く効率的に電気を購入したいオフィスや工場、マンションなどの関係者が多かったようでした。各企業のブースでは資料を配付したり、詳しく説明を行ったりするなどして、自社の技術やサービスを積極的にアピールする様子が見られました。

東京電力や東京ガス等、自由化のキーパーソンの基調講演

注目を集めた基調講演の一つが、東京電力や東京ガスの副社長クラスの幹部が行ったプレゼンテーションでした。これまでエネチェンジも見てきましたように、東京電力は2016年の電力小売り自由化にあわせて火力発電、送配電、小売りの各事業を担当する会社を分社化して持ち株会社化するホールディングカンパニー制度を導入することや、燃料の調達から発電までの分野で包括的に他の事業者との包括的な提携を行う「フェル&パワー・カンパニー」の取り組みなどを紹介しました。

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一方、東京ガスは、ガス供給と共に電力販売を拡大するビジネスモデルや、自社の持ち分の電源規模を現在の約130万キロワットから2020年に約300万キロワットに拡大する計画などをアピールしていました。
このほか、NTTファシリティーズ、東京電力、東京ガスが共同出資して設立した新電力エネットが、新電力として市場参入する「見える化」などのビジネスモデルを紹介したほか、省エネ管理などを行うエナリスは蓄電池を使ったエネルギーマネジメントのビジネスについて説明していました。

エネチェンジも電力自由化エキスポへ出展

電力エキスポにはエネチェンジも出展しました。
2016年の電力小売りの完全自由化の後は、一般家庭の消費者も電力会社を自由に選ぶことができます。
電力自由化が先行している英国では、消費者が従来契約していた電力会社から他の供給会社に乗り換えることを「スイッチング」と呼びます。日本でも自由化後は様々な電力事業者から多様な料金プランが出されることが予想され、こうした「スイッチング(乗り換え)」の動きが活発に起こることが見込まれます。

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完全自由化に向けてのエネチェンジの取り組み

エネチェンジはその動きを見越して1年以上前から準備を進め、システム構築などを続けてきました。
多くの企業が参入することにより、消費者がライフスタイルに応じて多様なプランの中から本当に自分にふさわしい電力事業者を選ぶのは難しくなることも考えられ、いかに円滑にスイッチングをお手伝いするか、日本初の電気料金の比較診断・情報サイトを運営する企業としてエネチェンジは研究を続けています。

 

電力という巨大市場に向けられる企業の「本気度」

2016年4月から始まる電力小売りの完全自由化で新たに生まれる市場の規模は7.5兆円とされ、電力市場全体の約4割にあたる巨大市場です。これはスマートフォンの普及が生み出す全体の市場規模に匹敵する規模とも指摘されています。大きなビジネスチャンスとなるだけに、これまで消費者向けの電力事業と全く関係のなかった、あるいはあっても薄かった企業の関心も急速に高まっています。また海外企業からも日本の新しい市場に熱い視線が注がれています。

企業の本気度が見えた

電力自由化エキスポの会場を包んでいた熱気は、まさに様々な企業の「本気度」を示していたといえます。来年までの約1年間で国内外の企業を巻き込んだ様々な動きがどんどん出てくることは明らかで、大企業同士の合従連衡などは大きなビジネスニュースとして報じられることになるでしょう。

嶋田宏実

嶋田宏実

大手メディアの現役記者。欧米での駐在経験があり、各国のエネルギー事情に通じる。
嶋田宏実
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