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「電力コストを抑えて、研究費を確保するか」エーザイ株式会社グローバル調達部長が語る、“研究費を守る”全社最適化の舞台裏

「電力コストを抑えて、研究費を確保するか」
エーザイ株式会社グローバル調達部長が語る、“研究費を守る”全社最適化の舞台裏

エーザイ株式会社 グローバル調達部 部長 三上様

エーザイ株式会社 グローバル調達部 部長
三上氏

間接材の調達を担うグローバル調達部で部長を務め、ガバナンス強化とコスト削減交渉を統括。東京本社ビル群・神戸研究所・筑波研究所の計7拠点で電力会社の見直しを主導した。

抱えていた課題・エネチェンジBiz導入の結果

課題

研究費は売上比の枠内で運用されるため、電気代が上がるとその分だけ研究に回せる予算が圧迫されていた。

電力契約が部門ごとに分かれており、全社最適の視点での見直しが課題だった。

本社ビルやつくば研究所など電力使用量の大きい主要施設では、新電力への切り替えが進んでいなかった。

メリット

シミュレーションで約7〜10%の削減効果が見え、経営層との合意形成もスムーズに進んだ。

価格変動の緩やかなプランを選んだことで、研究費の予算が立てやすくなった。

切り替えはトラブルなく完了し、導入後は現場からの不便の声もなく、コストが下がったと社内から喜ばれている。

電気料金の高騰や燃料価格の変動は、多くの企業にとって大きな課題です。特に、研究・生産部門や工場を有する企業の方は、電気代は利益構造にも影響を及ぼす大きな問題と認識しているのではないでしょうか。
こうした状況下で、削減効果の大きい領域のひとつが『エネルギーコスト』です。
製薬大手エーザイでは、全社的なコスト最適化の一環として“電力契約の見直し”に踏み切りました。

今回は、東京本社ビル群・神戸研究所・筑波研究所の計7箇所の電力会社見直しを主導した、エーザイ株式会社 グローバル調達部 部長 三上さんに、お話を伺いました。

間接材コストの管理で研究費を守る「エーザイのコスト最適化戦略」

まずは、三上さんの所属するグローバル調達部について教えてください。

グローバル調達部は、主に間接材という直接材以外のものの購入を担当する調達部門です。設立から約4年が経過し、現在(2025年10月時点)は5年目に入ったばかりの部署です。私は、2代目の部長を務めています。

直接材は、製品に関わる原料や資材など、商品を作るものに直接関わるものを指します。間接材は、その直接材以外のすべてですね。具体的には、パソコンの購入、研究委託費、ITライセンス、電力、ガス、コンサルティング費用などです。

グローバル調達部の主な任務は、大きな金額を扱う際の不正防止のためのガバナンス強化と、コスト削減交渉のためのソーシングの2つですかね。国内では、年間約800件、金額にして1000万円以上の案件をチェックしています。

間接材の中でも、特に金額の大きなものや影響の大きなものは何でしょうか?

扱っている間接材のなかでも研究委託(CRO)費用と設備投資は特に金額が大きいですね。研究委託費用に関しては、金額が1案件で数億~数十億になることがあります。また、研究設備は非常に高額なんですよね。数百万程度の機器はほとんどなく、数十億~数百億円の機器の購入が多くあります。

エーザイでは、各部門で電気代を支払っているとお聞きしました。どのような位置づけなのでしょうか?

電気代やガス代は、『汎用間接材(=社内のさまざまな部門で共通して使用される間接材)』と呼ばれています。特に電力については、調達部が主導して検討を開始しました。電力の価格変動リスクが全社的な影響に直結するためです。

エーザイでは、部門ごとに予算管理を任されているのですが、研究部門は『研究費』を売上に対して決められた枠内で運用しなければなりません。そのため、電気代が上昇すると、その分ほかの研究費を削減しなければならないという問題が発生します。

なので、現場からは「電力代を抑えて、研究に使う費用に回したい」という要望が上がっていましたね。こうした現場の要望が、調達部の具体的なアクションにつながっています。

電力契約の見直しについてインタビューに答える三上様

研究費を削らずにコストを減らす——電力見直しの3ステップ

エネチェンジBizには、公式サイトから直接申し込んだとお伺いしました。実際の電力見直しのきっかけやプロセスを教えてください。

グローバル調達部が発足してから約4年が経過した当時、電力調達に関してはコンサルティング会社が入っていましたが、具体的な取り組みはあまりされていませんでした。
そもそも電力契約が部門ごとに分かれており、全社での最適化は十分に進んでいなかったんです。

エーザイは2年くらい前から副業を解禁していて、私自身も兼任の立場でコンサルティング会社の社長をしています。そのなかで、企業で電力関連の事業改善プロジェクトに関わった経験があったのですが、工場を持っている企業だったこともあり、電力関係で3億円規模のコスト削減効果が見込めることを確認しました。

この知見をもとに自社でも改善の余地があると思い、エネチェンジBizに連絡を取ったのがきっかけです。

ありがとうございます。電力見直しは初めてだったのでしょうか?

結論から申し上げますと、会社全体として新電力の利用自体が初めてだったわけではありませんが、主要な大規模施設における切り替えは初めてでした。比較的小規模な神戸研究所は、既に新電力が使用されていましたが、これは子会社との合併時の取り組みの一環だったようです。

神戸研究所の規模が小さいのに対し、つくば研究所はその約10倍、川島の工場は神戸研究所の約15倍の規模があります。これらの大規模な主要施設や本社ビルといった、電気を大量に使用している施設については切り替えが行われていないのが実情だったので、会社全体、特に大規模施設にとっては、初めての本格的な新電力への切り替えという位置づけになります。その検討の中で、最終的に契約先として選んだのが伊藤忠エネクスでした。

エーザイの施設外観

切り替え先として伊藤忠エネクスを選ばれた理由を教えてください。

まず、研究費の予算管理の観点から、市場連動プランは避けました。中長期的に最もコスト削減が可能なプランでしたが、過去のウクライナ戦争やコロナ禍の影響で価格が2.5倍〜3倍近くまで上昇したシミュレーション結果があり、ボラティリティ(=価格の変動幅の大きさ)が非常に高かったことが懸念としてあがっていたんです。
もし今後、価格が高騰した場合に、他の研究費を削減せざるを得ない事態は避けたいという意向があったため、予算の立てやすい安定したプランが求められました。

この方針に基づき、マイルドに価格が上下する燃料調整型または完全固定型のプランを選択することになりました。

それと、本社側では、伊藤忠エネクスの企業規模が大きいことが決め手として大きく影響しました。伊藤忠エネクスが提示したプランは、価格面でも十分納得できる水準で、その企業規模と安定性が決め手になりました。

なぜ社内合意がスムーズに?電力見直しを成功させた3つの工夫

エネチェンジBizの担当者の対応や見積もりはいかがでしたか?

担当していただいた方は、人柄がよくて話しやすかったですし、質問に対するレスポンスが非常に早く返ってきましたね。こちらの要望に対して、真摯に対応してもらえたという印象を持っています。

また、過去のウクライナ戦争やコロナ禍での高騰といった状況を踏まえ、中長期的にコストメリットがあることを社内でも示す必要がありました。
見積作成の際はこちらの要望を丁寧に汲み取っていただき、非常に親身な対応だったと思っています。

社内での合意形成や承認はスムーズに進みましたか?

合意形成でも、大きな支障はありませんでしたね。シミュレーションの結果、約7~10%のコスト削減効果が見えたことで、「これだけ下がるんだったらやってみようか」という話になりました。
その結果、経営層とグローバル調達部が話し合い、滞りなく進みました。

現場では、新電力への切り替えに関して電力供給リスクや停電リスクに加え、「設備の故障やトラブルが発生したときに駆けつけてくれるのか?」という話になりました。でも、電力自由化されている「小売」の部分と、「設備の保証」や「供給の安定性」といった部分が別問題であることについて、エネチェンジの担当者からの丁寧な説明があったため、納得してもらえたのかなと思います。

何も起きない”が成功の証——現場が安心できた理由

コスト削減の効果や使い勝手は、期待どおりでしたか?

電力代の削減は、単発的なコストカットとしてではなく、中長期的なコストメリットをもたらす取り組みとして非常に魅力的でした。例えば、建物や工場はワンショットの購入となり1回限りのコスト削減で終わってしまいますが、電気代の削減は、今後も継続的にメリットが得られます。

切り替え作業もスムーズに進み、何かトラブルもなく切り替わったという印象です。

現場や研究部門にはどのような影響がありましたか?

2025年10月現在、切り替えてまだ1カ月程度で明細などの確認はできていませんが、いい意味で“何も起きていない”状態ですね。
導入後、現場からは「こんなことで困った」といったトラブルや不便に関する報告は一切ないですし、コストが下がっているので社内からは非常にありがたいという声を聞いています。

ありがとうございます。最後に、他社の担当者にエネチェンジBizを勧めるとしたら、どんな点をお伝えしますか?

一括見積りを無料でやってくれるところは非常に魅力的です。自分たちで各会社を調べてアプローチし、見積もりを依頼し、比較表を作成するという大きな手間を省くことができますし、複数プランを比較したうえで、自社に最適なものを提案してもらえるので、そこがおすすめですね。

経営と現場、両方を満たす“持続可能なコスト最適化”とは

エーザイでは、電力費を単なる光熱費ではなく、研究や事業の成長に直結する『戦略コスト』として捉えています。現場からは「電気代が上がると研究に回せる予算が減ってしまう」という声も上がっていました。
そこでグローバル調達部は、単価の安さだけでなく長期的な安定性や供給リスクも考慮し、最適なプランを検討した結果、伊藤忠エネクスを選び、安心して予算を組める環境を整えました。
導入後は、中長期的なコストメリットが着実に実現され、現場からも「問題なく運用できている」との声が届いています。

電力コストの見直しは、貴社の現場や事業活動にとっても大きな影響を与え得ます。「うちの会社も同じような悩みがある」と感じた方は、“研究や生産に使う資金を守る”という視点から、電力コストを見直してみませんか?
エネチェンジBizなら、無料で複数社の見積を比較し、最適なプランをご提案します。

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