NURO 光は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するインターネット接続サービスです。通信速度の速さがメリットですが、実はデメリットもあります。

本記事では、NURO 光のデメリットについて徹底解説。これから申し込みを検討している方は、自分にとってデメリットとメリットどちらが大きいか、ぜひチェックしてみてくださいね。
本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。

更新日

2024年4月10日

NURO 光は最上級の通信速度だがデメリットも……

NURO 光のデメリットとして挙げられるのが、開通までのハードルの高さ。提供エリアが24の都道府県と限定されているため、住んでいるエリアによってはそもそも申し込めない可能性があります。提供エリアだったとしても、開通までに工事が2日分けて行われるため、申し込みから開通までに1～3カ月と時間がかかる点も大きなデメリットと言えます。

そんな高いハードルを越えて得られる大きなメリットが、通信速度です。最大10ギガのプランを提供していることに加え、一般的な光コラボと違って混雑しにくい独自回線を有しているため、オンラインゲームや動画配信をする人などにおすすめ。ただし、インターネットショッピングやサイトの閲覧しかしない人にとっては過剰な速度です。NURO 光よりも安い、他社の1ギガ程度の光回線を候補にするのも一案でしょう。

NURO 光のデメリット

NURO 光のデメリットについて詳しく解説します。

デメリット1）提供エリアが狭い

NURO光の提供エリアは次の24の都道府県のみと、非常に限られています。

北海道エリア

北海道

東北エリア

宮城県、福島県、山形県東北エリアは「10ギガプラン」のみ提供

関東エリア

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県

中部エリア

愛知県、静岡県、岐阜県、三重県

関西エリア

大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県

中国エリア

広島県、岡山県

九州エリア

福岡県、佐賀県

また、上記の都道府県内であっても、一部エリアは利用できません。申し込み前に、NURO 光の公式ホームページで確認しましょう。

デメリット2）開通までに時間がかかる

一般的な光回線が申し込みから開通までに1カ月程度なのに対し、NURO 光は戸建てで1～2カ月、集合住宅だと2～3カ月もかかります。九州エリアや中国エリア、北海道、岐阜県では、さらに1～2カ月の時間を要することも……。

工事も宅内と屋外で2度に分け、両日立ち合いが必要になる点もデメリット。2回の工事を1日にまとめることもできますが、関東エリアの戸建て住宅限定に加えて、同日工事費として5,500円がかかります。開通までの期間にインターネットを使いたい方向けに、2カ月間無料のWi-Fiレンタルサービスも提供しているので、こちらを一時的に利用するのも一案です。
Wi-Fiレンタルには別途、初期費用2,200円がかかります。3カ月以降は月額5,148円となります。

ただし、NURO 光 for マンションの場合は、もともと設備導入されている集合住宅向けのサービスなので、申し込みから最短で1～2週間で開通が可能です。

デメリット3）NURO 光 for マンションは申し込み条件が厳しい

NURO 光の設備を導入しているマンションの場合、NURO 光 for マンションに申し込めます。通常のNURO 光が5,200円※1なのに対し、NURO 光 for マンションは、2,090円～2,750円※2で利用できるのがメリット。
※1 NURO 光の「2ギガプラン（3年契約）」の月額料金。※2 NURO 光 for マンションの「2ギガプラン（3年契約）の月額料金1,760円にHands-up会費330円～990円を加えた金額です。Hands-up会費は、マンション内のNURO 光の契約世帯数によって変動し、10世帯以上だと最も安い330円になります。

前述の通り、NURO 光の回線設備が導入されていることが必須です。さらに設備導入についても、40戸未満のマンションは申し込み不可などの条件が設けられています。金額面でのメリットはありますが、申し込める対象者が限られている点は、大きなデメリットと言えるでしょう。

お住まいのマンションでNURO 光 for マンションが申し込めるか否かは、公式ホームページで検索ができます。もし対象外のマンションに住んでいる場合は、通常のNURO 光に申し込むことになります。

デメリット4）途中解約の場合、工事費の残債支払いが発生する

本来、NURO 光の工事には44,000円が発生し、3年契約なら36カ月分割、2年契約なら24カ月分割の支払いが発生しますが、契約中は特典割引が適用され、”実質的に無料”になります。ところが、途中解約をしてしまうと、工事費の残債が請求されてしまいます。例えば、3年契約で12カ月目に解約すると、残りの工事費29,328円を支払う計算となるため、少なくない負担がかかるのは注意すべき点です。

ただし、他社光回線の場合も、工事費の残債支払いが発生する契約になっていることが多いため、NURO 光だけのデメリットとは言えません。

デメリット5）引越し時の手続きが面倒

一般的な光回線だと、新居でも同じ会社と契約継続をする場合は、1度の手続きで済みます。一方、NURO 光は、旧居のNURO 光を解約するだけでなく、新居の申し込み手続きをする必要があります。

「旧居のNURO 光を途中解約すると、解約金や工事費残債の支払いが発生しそう……」と思う方もいるかもしれませんが、引越しに伴う解約時にかかる費用は、現金で補填されるので心配いりません。さらに新居の契約事務手数料や工事費も実質的に無料になるので、金銭的なデメリットはないと言えます。

NURO 光のメリット

NURO 光のメリットについて詳しく解説します。

メリット1）通信速度が速い

他社の光回線の多くは最大速度が1ギガなのに対し、NURO 光は2ギガあります。あくまで理論値であり、環境や使用機器によって変わりますが、速度があるのはオンラインゲームや動画配信をする人などにとって、大きなメリットです。

月額料金が500円※高くなりますが、最大速度5倍の「10ギガプラン」も用意されており、複数のパソコンやスマホ、ゲーム機などの同時接続をする方におすすめ。

※NURO 光の「2ギガプラン（3年契約）」の5,200円と、「10ギガプラン（3年契約）」の5,700円を比較。

さらに、NURO 光の回線速度が速い理由は、独自回線を使用していることも関係しています。一般的な光コラボの会社は、NTTから光回線を借りてインターネットのサービス提供を行っています。そのため、複数の会社が一つの回線を使用するので、インターネットの利用者が増えると、混雑して速度低下につながってしまうことがあります。

NURO 光は、他社との共用ではなく独自回線なので、混雑のリスクが少なくなり、回線速度が安定しやすいと言われています。

メリット2）工事費が実質的に無料

NURO 光は開通の工事費として44,000円の請求があり、本来であれば次のように分割で請求されます。

2ギガプラン（2年契約）

24カ月分割。1カ月目は1,841円、2カ月目以降は1,833円の支払いが発生。

2ギガプラン（3年契約）

36カ月分割。1カ月目は1,230円、2カ月目以降は1,222円の支払いが発生。

10ギガプラン（3年契約）

36カ月分割。1カ月目は1,230円、2カ月目以降は1,222円の支払いが発生。

新規入会だと、毎月同額の割引が適用されるため、契約期間を満了すると実質的に無料となる仕組みになっています。ただし、契約期間中に解約すると残債を全額請求されるので注意しましょう。

NURO 光 for マンションも同額の工事費が発生しますが、同様の割引が適用されるメリットがあります。

メリット3）セキュリティソフトが無料で使える

一部プランでは、オプションのセキュリティサービス「NURO 光 Safe」を無料で使えます。ランサムウェアやトロイの木馬などのブロックはもちろん、フィッシングサイトへのアクセス防止、子どものサイト閲覧制限などの機能も備わっています。

パソコンやスマホなどを7台まで設定できるため、リモートワークをしている方はもちろん、家族でインターネットを楽しみたい方にも◎

メリット4）電気・ガスとのセット契約で割引が適用

NURO 光ではオプションとして、電力サービス「NURO でんき」、都市ガスサービス「NURO ガス」を提供しています。セットで電気を契約すると501円、ガスを契約すると200円がNURO 光の月額料金から割引されます。

さらに電気とガスをセットで契約すると「電気セット割」が適用され、月のガス料金が0.5％割引されるので、固定費をしっかり節約したい人におすすめ。ただし、現在の電気・ガスの契約内容によっては割高になる可能性もあるので、しっかりシミュレーションしてくださいね。

NURO 光の契約前にメリット・デメリットを確認しましょう

NURO 光は、提供エリアが限定的で、開通までに時間がかかるなどのデメリットがありますが、通信速度が早いといったメリットがあります。申し込み前にメリットとデメリットをしっかり比べてみて、自分のライフスタイルにマッチしたインターネット回線か検討してみてくださいね。