食費の節約
食費を節約する前に知ってほしいこと
食費は月収の15%程度が理想
一般的に、食費は月収の15%程度におさめるのが理想と言われています。あなたの食費がこの割合の範囲におさまっているか、一度計算してみましょう。ただし健康のことを考えると安く抑えればいいというものではありませんから、食費の節約はほどほどに!
食費を節約するためには「自炊」が必須
前述の割合を基準にすると、月収23万円の人が月の食費に割ける額は約34,500円、月30日で割ると1日あたり約1,150円が理想となります。1日3食を外食で済ませていては到底収まらず、自炊が不可欠なのが分かりますね。
しかし、今まで自炊経験のない人が、いきなり毎日・毎食作ろうとするのはハードルが高いでしょう。最初は週末だけ自炊してみたり、手軽なレシピから挑戦したり、3品中1品だけ作って残りはお惣菜を買ったり、ほどよく手抜きをしながらはじめてみるのがコツです。平日に自炊する時間がない人は、土日にまとめて作り置きをするのもおすすめ。
そして忘れてはいけないのが、自炊が増えるとその分電気とガスの使用量も多くなるということ。電気代・ガス代が上がる前にしっかり対策をとっておきましょう。ガスコンロの強火を使う時間を減らしたり、冷蔵庫の扉を開ける時間を短くしたりするのもよいですが、おすすめは電力会社・ガス会社の切り替えです。
スマホの料金プランのように、電気・ガスにもさまざまなプランがあります。基本料金0円の電気料金プランや、インターネット回線と同時契約するとガス料金が割引になるプランなど、家庭にぴったりのプランを選ぶと節約効果大!
電力会社・ガス会社を見直したことがない人は、エネチェンジで比較診断をしてみましょう。郵便番号などを入力するだけで、年間の節約額がチェックできますよ。
食費の節約術「調理編」
食費の節約術1)レシピから献立を考えない
WEBでレシピを見つけて調理する人も多いと思いますが、レシピありきで献立を組み立てるのは節約につながりにくいのでNG。レシピに書かれている食材がその日に安いとは限らないですし、レシピ通りに調味料をあれこれ買っていると結局高くついてしまうこともあるためです。
自宅の冷蔵庫内の在庫をチェックし、スーパーで安くなっている食材を見ながら、献立を組み立てるのを習慣化しましょう。安い食材を買って1品ずつの材料費を抑えられるようになれば、食費もじわじわと減っていきますよ。
食費の節約術2)節約効果の高い食材を選ぶ
食材の中でも野菜は季節ごとに値段が変わりやすく、不作の年には高騰することも珍しくありません。そうした変動で月の食費も左右されないように、一年中値段があまり変わらない食材を献立に取り入れていくのがポイントです。例えば、もやしや玉ねぎ、じゃがいもなどは、価格変動の少ない食材の代表格。トマト缶やツナ缶などの缶詰類も価格変動が少ないのでよいですね。
また、キャベツや鶏胸肉など、ボリュームの出せる食材を使うと、品数を多く作らずに済むので節約につながります。食べる量が多い一人暮らしの男性はもちろん、育ち盛りの子どものいる家庭にもおすすめ。
食費の節約術3)作り置きをする
一度の自炊で多めにまとめて作って冷蔵・冷凍保存すれば、食材を無駄なく使いきれるようになります。作り置きをした際は、食べ残しをしないのも大事なポイント。お弁当のおかずにするだけでなく、味に飽きたらリメイクして別の料理にするのも一案です。例えば、カレーをドリアにしたり、ラタトゥイユをパスタソースに使ったりするのがポピュラーなリメイク方法。
また、まとめて作り置きするのは、毎日1食ずつ作るのに比べて調理時間の節約にもなるため、忙しい人にもおすすめですよ。
食費の節約術4)余った食材は冷凍保存する
一度の調理で使いきれなかった食材は、しっかり冷凍保存しておきましょう。その際、野菜であれば使いやすい大きさに切り、肉なら塩コショウなどで下味をつけてから冷凍保存すると次の調理の手間も省けて一石二鳥です。
また、このとき食材の保存容器に冷凍した日付を書いておくと、どの食材を先に使うべきか一目でチェックでき、無駄にしてしまうことも少なくなりますよ。
食費の節約術5)食材の在庫を整理整頓する
冷蔵庫の中を整理していたら、賞味期限の切れた食材が出てきた……なんて経験はありませんか?冷蔵庫内がごちゃごちゃしていると、食材の使い忘れが多発するだけでなく、冷却効率が下がって電気代が余計にかかってしまうため、光熱費にとってもよくありません。
冷蔵庫には物を詰めすぎず、一目で在庫が分かる程度に整理整頓するよう心がけましょう。このとき滅多に使わない調味料や、家族がよく食べ残しをする食材もチェックし、次から買い足さないようにすれば、食費も減りますよ。
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食費の節約術「買い物編」
食費の節約術6)無駄遣い防止のためのルールを設ける
無駄遣いを防ぐためのルールを決めておくと食費の節約につながります。買い物の癖は人それぞれですが、誰でも取り入れやすい3つのルールをご紹介しましょう。
1つ目は、買い物リストを作ってからスーパーに出かけること。リストにあるものだけ買うようになるため、だらだらとスーパーの棚を眺めて余計なものを買ってしまう失敗も減りますよ。
2つ目は、買い物に家族を連れて行かないこと。「あれが欲しいこれが欲しい」と子どもがおねだりしてきたり、パートナーがカゴにお酒やおつまみなど不要なものを入れたりする事態をなくせるためです。
3つ目は、財布に必要最低限のお金しか入れないこと。所持金が少なければ、余計なお菓子やお惣菜などを買えなくなります。他の生活費と混ざらないように食費専用の財布を用意するのもよいでしょう。
食費の節約術7)店を使い分ける
近所にスーパーや食料品店がいくつかある場合は、それぞれの食材の価格を比較しておきましょう。肉と魚が安いのはA店、野菜はB店、冷凍食品はC店のように使い分けられるとGOOD。ただし、特定の店でポイントを貯めているようなら、複数店舗を使い分けるとポイントも貯まりにくくなってしまうので、1店舗に絞った方が節約になります。食材を安い価格で購入するか、ポイント還元を狙うか、どちらが食費の節約につながるか吟味してくださいね。
また、飲食店向けの業務用食品が売られているスーパーを利用するのも手。一般的なスーパーに比べて、量が多くて単価の安い食材・調味料類が手に入ります。量が多すぎて使い切るのに自信がない人は、友達といっしょに購入してシェアするのもよいでしょう。
食費の節約術8)まとめ買いをする
食材が底値の時にまとめ買いするのも節約術の1つです。スーパーに行く頻度も減らせるから、無駄なものを買ってしまうリスクも最小限にできると言えるでしょう。ただし、食材をまとめ買いするということは、使い切るための献立を考える必要があります。自炊初心者がいきなり1週間分まとめ買いすると食材を無駄にしてしまう可能性も高くなるため、まずは2〜3日分など少ない量からはじめてみるのがおすすめ。
購入し、すぐ調理に使わない食材は、下処理をして冷凍保存するとロスがないですよ。
食費の節約術9)支払い方法を工夫する
現金での支払いをやめ、ポイントの貯まるクレジットカードや二次元バーコードの決済にするのもポピュラーな食費の節約術。ポイントが貯まるだけでなく、支払い明細を家計簿がわりにできるため、食費の管理にも役立ちますよ。ポイントを貯めたままにしても節約にならないため、「2,000円分のポイントが貯まったらお米5kgを買う」などのように使うタイミングと目的を決めておくのも大事。
また、「ポイント5倍デー」「この商品を買ったら+100ポイント」のようなキャンペーン時にまとめ買いするのも節約のコツですが、ポイントのために不要なものを購入しないように気をつけてくださいね。
食費を節約できたら貯金にまわしましょう!
いくら節約で食費がういたとしても、そのお金を財布や普段使いの口座に入れっぱなしにしていては、違うことに使ってしまいます。ういたお金は、貯金箱や貯金用の定期預金口座に入れて、確保しましょう。貯金額が増えていけば、食費の節約をするためのモチベーションもどんどん上がりますよ!今日からぜひ試してみてくださいね。