エアコンの寿命はどれぐらい?寿命を延ばす使い方のポイント
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使用頻度にもよりますがエアコンやクーラーの寿命はどれぐらいなのでしょうか。
エアコンは家電製品の中でも高額ですし、家計に占める電気消費量も大きいので、できれば長く、経済的に使っていきたいですね。エアコン・クーラーの寿命を延ばす賢い使い方のポイントについて紹介します。
エアコンの一般的寿命は10年!寿命を縮める原因はなに?
エアコンの普及率は今や一般家庭で90%を越えて、私たちの生活にはなくてならない家電製品となっています。
頼りになるだけに「突然エアコンが壊れてしまったら…」と考えると不安になってしまいますね。
エアコンの寿命はどれぐらいなのか?
長く経済的に使う方法は?
しっかり確認をしていきましょう。
家庭用のエアコンの寿命は10年が目安です
家庭用エアコンの寿命は13.5年程です。
これは総務省統計局の消費動向調査でわかる目安であって、実際には購入して5年で壊れてしまうエアコンもあれば、15年も正常に作動するエアコンもあります。
- 製品寿命
- エアコンの主要部品の耐久性
- アフターフォロー保証
- メーカーで部品供給・修理対応ができる年数
ちなみに、店舗などで使用する業務用のエアコンの場合は使用頻度が高く、耐久性を重視した作りになっているために寿命はもう少し長い15年程度と考えるのが一般的です。
家庭で使っているエアコンの製造年を確認しましょう
エアコンの寿命を縮める年数の経過による部品の劣化は避けることができません。
壁にかかっているエアコンを、下から見上げてみてください。
近年発売されているエアコンの本体下部には、設計上の製品寿命を明記したシールが貼られています。
セールなどで購入したエアコンは型落ちで、製造年が古い場合もあります。
「何年前に買った」という思い込みをしないで、今使っているエアコンの製造年を確認しておきましょう。
寿命を縮める原因はエアコンの使い方にあります
家電メーカーでは壊れたり不具合のあるエアコンの修理ができるように部品を在庫していますが、毎年多くの新商品が発売されるため、多くの場合5~7年で部品供給がストップしてしまいます。
他の部分が正常に作動しても、一個の主要部品が故障してしまえば交換・修理ができず、買い替えを迫られる事になってしまうわけですから、エアコンの寿命をできるだけ伸ばすためには、エアコンを故障させないことが大事です。
エアコンの部品を故障させる原因は、次の3つの劣化です。
- 年数の経過による劣化
- エアコンの使用時間の長さや頻度による劣化
- モータ―や各部品にかかる過剰な負荷による劣化(これは使い方で最小限にできるハズ!)
エアコンを使えば使うだけ部品が劣化してしまうのは仕方がないのですが、エアコンに無理がかからない使い方をすることにより、故障のリスクを抑えて長く使うことは可能です。エアコンを定期的にメンテナンスして、エアコンの負担を軽くしてあげましょう。寿命が延びるだけでなく、電気代の節約にもなる嬉しい効果がありますよ。
エアコンの寿命を延ばすメンテナンスのポイント
エアコンの値段はメーカーや機能によってさまざまですが、
- 6~8畳用 3~6万円前後
- 8~12畳用 5~11万円前後
とお高いので、たびたび買い替えをすれば家計をひっ迫してしまいます。
寿命を延ばすメンテナンスのポイントをしっかり押さえて、エアコンを長く経済的に使いましょう。
ポイント1 こまめに室内機のフィルターを掃除しましょう
エアコンは室内の空気を吸い込んで熱交換を行って温度を整えていますから、室内機は放っておくとホコリやゴミで汚れてしまいます。
室内機のファンにホコリがついて重くなると機械に過剰な負担がかかり、エアコンの寿命を大幅に縮めますから、フィルターは2週間に1回を目安に、こまめにお掃除をしましょう。
エアコンを頻繁に使う夏場や冬場は、1ヶ月に1回はフィルターの丸洗いをすると効果的です。
ポイント2 室外機の置かれた環境を見直しましょう
エアコンの寿命や機能の面に一番影響を与えるのは、室外機のコンプレッサーです。
コンプレッサーや熱交換器に過剰な負担がかからないよう、室外機の周囲はすっきりと片づけて、スムーズに空気が循環できるように見直しましょう。
夏場は室外機周りに日よけをして涼しく、冬場は直射日光をあてて温めると室外機にかかる負担が減り、寿命を無駄に減らすリスクを抑えることができます。
ポイント3 定期的に室外機の掃除をしましょう
屋外に置かれた室外機の取り入れ口は砂埃や枯葉、虫の巣などで詰まりやすいので、最低でも1年に1~2回はゴミを取り除いて掃除をしましょう。
エアコンの故障を防ぐとともに、冷暖房の効率がアップします。
洗濯物を室外機の近くで干していると、意外と洗濯物のホコリが室外機にビッシリと貼りついてしまうので注意して、室外機背面、壁と接している面も見落とさず、キレイにゴミを取り除いておきましょう。
ポイント4 専門業者の力も借りましょう
定期的に室内機内部のクリーニングをすることも、寿命を延ばすために効果的です。
エアコンは非常にデリケートな部品から成り立っているので、家庭で分解掃除は難しい面があり、点検もかねて専門業者にお任せするのが安全・安心です。
エアコンを購入して3年を過ぎたら1回、その後は2年に1回を目安にクリーニングをしておくと、エアコンの寿命を縮めることなく、いつもスッキリキレイにエアコンを使えますよ。
こまめなメンテナンスがエアコンの寿命を延ばします!
テレビや冷蔵庫など毎日コンスタントに使用する電化製品と違って、エアコンやクーラーの寿命や機能の低下は、使用頻度や使い方によって大きく左右されます。かといって便利なエアコンを使うのを制限してしまうのでは、エアコンを買った意味がない……。
大丈夫!エアコンは家庭での使い方やお手入れを見直せば、モーターなどの部品にかかる負担を減らして、寿命を削らずに長く使うことができますよ!エアコンの室内機・室外機をこまめにお掃除しておくことは、家庭の節電・節約にも効果的です。生活に欠かせないエアコンは定期的にメンテナンスをして、長く経済的に使いましょう。