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関西と中部でも東京電力が選べるように、電力自由化で域外へ

関西と中部でも東京電力が選べるように、電力自由化で域外へ

東京電力と聞くと東京在住の人しか選べない印象がありますが、電力自由化が始まるとそんなことなくなります。大手電力会社が首都圏の市場に参入するなか、東京電力は関西と中部エリア向けの電気料金プランを発表していますよ。詳細をみてみましょう。

更新日
2016年3月28日
登録小売電気事業者
登録あり

東京電力が発表した関西エリア向け電気料金プラン

関西向けには2つのプランを発表しています。それぞれの電気料金単価を関西電力と比較してみましょう。
関西電力には基本料金という概念はありませんでしたが、東京電力の電気料金プランは

  • 基本料金+電力量料金=電気代

という構造です。
燃料調達費・再エネ賦課金は別途かかります。
基本料金は、どちらのプランもスマート契約(実量制)といって、電気の使い方をうまく工夫できると、基本料金を押さえることが可能です。

プレミアムプラン

区分単位東京電力 プレミアムプラン
料金(税込)
関西電力 従量電灯A
料金(税込)
基本料金1kW388円80銭
最低料金最初の15kWまで1契約388円80銭
電力量料金15kWh超過120kWhまで東京電力は定額
関西電力は1kWh
8400円00銭(定額)22円83銭
120kWh超過300kWhまで29円26銭
300kWh超過400kWhまで33円32銭
400kWh超過分1kWh24円60銭

関西電力の従量電灯Aと比較してみましたが、概念が違いすぎてちょっとわかりづらいですよね。
月の電気使用量が400kWhまでは定額の電気料金プランです。電気使用量が多いほど、お得になりますよ。東京電力によれば、月の電気代が1万8000円程度(600kWh程度)よりも高い家庭に向いているプランだそうです。実際にエネチェンジの電気のプロたちの間では、500kWhとか600kWhとか電気を大量に使う人にとってはダントツの安さというお墨つきなんですよ。

スタンダードX

区分単位東京電力 スタンダードX
料金(税込)
関西電力 従量電灯A
料金(税込)
基本料金1kW280円80銭
最低料金最初の15kWまで1契約373円73銭
電力量料金15kWh超過120kWhまで1kWh24円70銭22円83銭
120kWh超過300kWhまで24円70銭29円26銭
300kWh超過分25円92銭33円32銭

「スタンダードX」は電力量賞金が300kWhまでと、それ以上の2段階になっています。月の電気代が1万1000円〜1万8000円程度(400kWh〜599kWh)の家庭にオススメのプランです。どの時間帯でも単価が同じなので、時間を気にせずに電気を使いたいという人は、こちらを検討してみては?

東京電力が発表した中部エリア向け電気料金プラン

中部エリア向けに発表しているプランは4つ。

  • スタンダードS
  • スタンダードL
  • スタンダードX
  • プレミアムプラン

関西よりも中部電力管内に向けたプランの方が、多いですね。中部電力の電気料金と比較してみましょう。

スタンダードS

区分単位東京電力 スタンダードS
料金(税込)
中部電力 従量電灯B
料金(税込)
基本料金10A1契約280円80銭280円80銭
15A421円20銭421円20銭
20A561円60銭561円60銭
30A842円40銭842円40銭
40A1123円20銭1123円20銭
50A1404円00銭1404円00銭
60A1684円80銭1684円80銭
電力量料金最初の120kWhまで1kWh23円32銭20円68銭
120kWh超過300kWhまで25円08銭
300kWh超過分27円97銭27円97銭

中部電力の従量電灯Bを対象にしたプランです。基本料金は中部電力と同額です。電力量料金は300kWhを境にした2段階料金……ですが、よくよく単価を比べてみると東京電力のプランが安いのは、中部電力でいう第2段階(120kWhをこえ300kWhまで)だけ。あまりお得感はなさそうです。

スタンダードL

区分単位東京電力 スタンダードL
料金(税込)
中部電力 従量電灯B
料金(税込)
基本料金1kVA280円80銭280円80銭
電力量料金最初の120kWhまで1kWh23円32銭20円68銭
120kWh超過300kWhまで25円08銭
300kWh超過分27円97銭27円97銭

中部電力の従量電灯Cを対象にしたプランです。こちらもやはり、第2段階(120kWhをこえ300kWhまで)だけが割安の単価になっていますね。

スタンダードX

区分単位東京電力 スタンダードX
料金(税込)
中部電力 従量電灯A
料金(税込)
基本料金東京電力は1kW
中部電力は10A
432円00銭280円80銭
電力量料金最初の120kWhまで1kWh23円32銭20円68銭
120kWh超過300kWhまで25円08銭
300kWh超過分27円97銭27円97銭

関西エリアでもご紹介しましたが、このプランの基本料金はスマート契約(実量制)。電気を使う時間を分散させることができれば、基本料金を節約することが可能!電力量単価はスタンダードS・Lと同じなので、基本料金の節約をどこまでできるかが重要なポイントとなってきそうです。

プレミアムプラン

区分単位東京電力 プレミアムプラン
料金(税込)
中部電力 従量電灯A
料金(税込)
基本料金東京電力は1kW
中部電力は10A
432円00銭280円80銭
電力量料金最初の120kWhまで東京電力は定額
中部電力は1kWh
9250円00銭(定額)20円68銭
120kWh超過300kWhまで25円08銭
300kWh超過400kWhまで27円97銭
400kWh超過分1kWh26円43銭

スマート契約かつ、月の電気使用量が400kWhまでは定額の電気料金プラン。東京電力によると、月の電気代が1万6000円(300kWh〜599kWh程度)以上の家庭にオススメなんだとか。スマート契約なので、電気を使う時間を分散させることができれば、基本料金の節約も可能です。検討するときは、過去の電気代だけでなく、ライフスタイルもしっかりと見直す必要がありますね。

東京電力の域外、電力供給エリアは?

すでに申し込みは始まっているので、申し込んだ人もいるかもしれませんね。基本情報をおさらいしましょう。

申し込み
受付中(2016年1月8日〜)
供給開始
2016年4月
供給エリア
関西電力管内(滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除く)、福井県の一部、岐阜県の一部および三重県の一部)
中部電力管内(愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)および長野県)
申し込み方法
WEB
電話

東京電力は、首都圏で取られた分を域外で奪い返せるか?

東京電力の域外(関西・中部)に向けた電気料金プランをご紹介しました。実は、「域外でも電気を売るぞ!」と公式発表をしたのは、大手電力会社の中では東京電力が一番最初なんです。首都圏にだけ注目すると、東京電力は顧客を奪われる立場になりますが、域外にでれば挑戦者の一人。どこまで獲得数を伸ばせるのか、気になりますね。

エネチェンジではアナタに最適な電気料金プランを比較検討できるサービスエネチェンジ電力比較を提供しています。電力自由化後の最適な電気料金プラン探しに、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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