現在、フレッツ光を契約していてドコモ光に乗り換えを検討している方向けに、手順や注意点を解説します。また、フレッツ光からドコモ光に乗り換えるメリット・デメリットもまとめているので、契約前に今一度確認しましょう。本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。

更新日

2025年1月24日

フレッツ光からドコモ光に乗り換え時の注意点

フレッツ光からドコモ光に乗り換える前に、確認しておきたい注意点を紹介します。

フレッツ光からドコモ光は転用で乗り換える

フレッツ光からドコモ光への乗り換えは、新規契約ではなく「転用」の手続きで行います。

転用とは、NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光回線から光コラボに乗り換える既存の回線を、そのまま利用できる仕組みのことです。

フレッツ光では「回線契約」と「プロバイダ契約」の2つが必要でしたが、光コラボは、回線とプロバイダが一体型となっているため、契約は一本化されます。同じ回線を継続利用するため工事は不要で、回線の開通工事費用もかかりません。また、インターネット利用の中断期間もほとんどないため、スムーズな乗り換えが可能です。

光コラボ（光コラボレーション）はNTT東西日本のフレッツ光の回線をほかの事業者が借り受け、独自のサービスと組み合わせて提供するビジネスモデルです。

解約するタイミングによっては解約金・工事費の残債などが発生する

フレッツ光からドコモ光への乗り換えでは、フレッツ光自体の解約金は基本的に発生しませんが、プロバイダの解約金が発生する場合もあります。

プロバイダは基本2〜3年の契約期間があり、更新月以外の解約では解約金が必要です。解約金の条件や具体的な手続き方法は、各プロバイダで確認しましょう。また、インターネットの利用を継続できるよう、フレッツ光とプロバイダの解約はドコモ光の開通後に行うようにしましょう。

フレッツ光からドコモ光に乗り換え時の費用

ここでは、フレッツ光からドコモ光に乗り換え時の費用について解説します。

フレッツ光の解約には解約金が発生する場合があり、ドコモ光の新規申し込みでは契約事務手数料などがかかります。

フレッツ光の解約時の費用

フレッツ光では、月額利用料割引サービスを契約更新期間以外に解約すると解約金が発生します。更新期間や金額は、NTT東日本・西日本および、契約しているサービスによって異なります。

ただし、NTT東日本・西日本ともに、光コラボへの転用の場合、解約金はかからないとしています。ドコモ光は光コラボのため、解約金はかかりません。

なお、解約時にはレンタル機器の返却が必要になり、工事費の分割払いがある場合は残債を一括で支払わなければなりません。また、プロバイダによっては別途解約金が発生する可能性もあるため、事前の確認をおすすめします。

ドコモ光の申し込み時の費用

ドコモ光の初期費用として「契約事務手数料」がかかります。金額は3,300円で、回線を切り替えた翌月に利用料金とあわせて請求されます。

開通工事費は基本的にかかりません。しかし、事業者変更の際に通信速度の変更やオプションを申し込むと別途工事費が必要となり、工事費が発生します。

フレッツ光からドコモ光に乗り換える方法

フレッツ光からドコモ光に乗り換える方法を解説します。主な手順は次のとおりです。

1. フレッツ光の転用承諾番号を取得する
2. ドコモ光に申し込みをする
3. 必要書類を受け取る
4. ドコモ光の接続機器の設定をする

Step1）フレッツ光の転用承諾番号を取得する

フレッツ光からドコモ光に乗り換えるには、フレッツ光が発行する「転用承諾番号」が必要です。転用承諾番号はWebまたは電話で取得でき、NTT東日本エリアとNTT西日本エリアで受付窓口が異なります。

発行手続きの際には、フレッツ光の「お客様ID」と契約者名、利用住所、現在の支払い方法の情報を準備しておきましょう。

なお、転用承諾番号には「15日間」の有効期限がある点に注意。発行から15日間が過ぎると無効となり、転用承諾番号を再度取得する必要があります。

Step2）ドコモ光に申し込みをする

フレッツ光から転用承諾番号を取得し、ドコモ光にWebや電話、店舗（ドコモショップまたはd garden）から申し込みます。申し込み後にドコモ光から申し込み確認の電話が指定した日時にかかって来るので、その際に転用承諾番号を伝えます。

Step3）必要書類を受け取る

手続きが完了すると、ドコモ光から「開通のご案内」が届きます。また、契約したプロバイダからも「プロバイダID／パスワード」などが送付されてきます。

これらはインターネットを利用開始する際に必要となるので、なくさないように保管しましょう。光回線の切り替えは自動で行われるため、当日にすることは特にありません。

市販のWi-Fiルーターを利用する場合は、Wi-Fiルーターの再設定は不要。しかし、ドコモ光からWi-Fiルーターをレンタルした場合は、再設定が必要です。

Step4）ドコモ光の接続機器の設定をする

光回線の切り替えが済んだら、事前に送付されてきた書類に沿ってパソコンやスマホの接続設定をします。

ドコモ光では、「ネットトータルサポート」というインターネット接続や、機器の使い方などをサポートしてくれる有料オプションを用意しています。インターネットに接続できないときは、ドコモ光の「ネットトータルサポート」に相談してみましょう。

フレッツ光からドコモ 光に乗り換えるメリット・デメリット

最後に、フレッツ光からドコモ光に乗り換えるメリット・デメリットを紹介します。

フレッツ光からドコモ光に乗り換えるメリット

フレッツ光からドコモ光に乗り換えるメリットは3つあります。

• ドコモとのセット割が使える
• dポイントが貯められる
• NTT東日本と西日本をまたぐ引越しでも解約が必要なくなる

1つ目のメリットは、ドコモとのセット割が使えることです。「ドコモ光セット割」を利用すれば、スマホなども月額料金が1回線につき1,100円割引されます。

2つ目は、ドコモ利用料金に応じて「dポイント」を貯められることです。dポイントは、ドコモのサービス利用料金やインターネットショッピング、提携する店舗などの支払いに使えるポイントサービスです。ドコモ光での利用では1,000円（税抜）につき10ポイント貯まります。

3つ目は、どのエリアでも引越し時に解約する必要がなくなるという点です。フレッツ光は、東日本と西日本をまたぐ引っ越しでは一度解約してから新たに申し込みをする必要があります。ですが、ドコモ光は、全国エリアで展開しているため、そのような手続きをせずとも利用できます。

フレッツ光からドコモ光に乗り換えるデメリット

フレッツ光からドコモ光に乗り換えるデメリットは次の2つです。

• 利用しているプロバイダによっては、メールが使えなくなる
• 選べるプロバイダの幅が狭まる

1つ目のデメリットは、プロバイダのメールアドレスが使えなくなる場合があることです。以前利用していたメールやオプションサービスは使えなくなってしまうので、メールアドレスを登録しているサービスや必要なオプションなどがあれば、別のアドレスに変更をおすすめします。

2つ目のデメリットは、フレッツ光に比べプロバイダの数が少ないことです。フレッツ光で選べるプロバイダは約600社あるのに対し、ドコモ光は21社と数が大幅に少なくなります。

フレッツ光からドコモ光に乗り換える前に他社も比較！

フレッツ光からドコモ光に乗り換えるとdポイントが貯まったり、ドコモスマホとのセット割が使えたりするなど、フレッツにはないメリットがあります。

しかし、乗り換えることでのデメリットもあるので、光回線を乗り換える際は1つのサービスにこだわるのではなく、複数のサービスと比較検討するようにしましょう。