電力自由化Q&A その3:スマートメーターとは何のことですか?
スマートメーターって何ですか?
Q1.スマートメーターになると何が変わるんですか?
そもそもメーターは大きく分けて2種類あります。
- 機械式メーター
- 円盤がついているメーターです。円盤が回転することで電気使用量を計測しています。
- スマートメーター
- 電気使用量の計測機能と、計測した数値の電送機能をもった新しいメーターです。スマートメーターで計測された数値は30分ごとに、送配電会社に送られます。
今までは毎月電力会社の人が各家庭のメーターを確認(検針)しにきていましたよね?スマートメーターには電送機能がついているので、この作業が不要になります。電気使用量の確認や電気を流すことのON/OFFの操作が、遠隔地からでもできるようになるんです。
Q2.スマートメーターへの取り換え工事はお金がかかるの?
スマートメーターへの取り換えは無料なので、お金はかかりません。ただ、稀にすごく古いお家で、メーターを取り替えようとすると家の壁の工事も一緒にしないと壁面が崩れてしまう……など、メーターの取り換えとは別の部分で料金が発生することがあります。
取り換えに必要な期間は2週間となっていますが、電力自由化直前で新電力への申し込みが殺到した場合、遅れることもあると言われていますね。
Q3.スマートメーターは誰のものですか?
スマートメーターは送配電会社の持ち物です。自分の持ち家に付いているからといって、アナタの持ち物になるわけではありません!
Q4.引越しをしたら、スマートメーターも一緒に持っていくの?
引越しをするときは、スマートメーターは持って行きません。今の家に付けたままです。
逆にいうと、引越し先のメーターがスマートメーターか機械式メーターなのかを確認する必要がありますね。2016年の電力自由化以降は、引越しのときに引越し先の電気をどうするかも、事前にしっかりと考えなくてはいけません。自分が契約している電力会社から電気を買い続けるられるか、住所変更など引越し手続きはいつまでにしなければいけないか、ちゃんと確認をしたうえで必要が手続きをしましょう。
Q5.スマートメーターは日本全国どこでも同じなの?
スマートメーターを作っているのは1社のみではないので、どのメーカーの製品かによって見た目は異なります。でも、電気使用量の計測や通信機能は同じなので、隣のお家のスマートメーターと見た目が違ったり、引越しでスマートメーターが変わったとしても、電気代に関して心配することはありませんよ。
Q6.スマートメーターが故障したらどうなるの?
スマートメーターは送配電会社の持ち物なので、故障した場合は、送配電会社が修理をします。
Q7.スマートメーターになると電気使用量が見える化されるんですか?
電気使用量の見える化も、電力自由化にともない話題になっているキーワードのひとつ。
私たち消費者からすると、スマートメーターになっただけでは、電気使用量は見える化されません。各電力会社がサービスとして提供する予定の会員WEBサイトやアプリなどを使うことで、電気使用量がグラフなどのわかりやすい形で確認できるようになります。
また、HEMSという家庭のエネルギー管理システムを併せて設置することで、手元で見たり、データに応じて家電をコントロールすることもできるようにもなります。
まとめ
スマートメーター、わかりましたか?おさらいしてみましょう。スマートメーターは……
- 電気使用量を計測する機能
- 測定したデータを30分ごとに送配電会社に通信して送る機能
が備わった、新しい電力量計です。
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