東北電力が電力自由化後の料金プラン方針を発表ー顧客のライフスタイルにあった3プランを追加
東北電力は、10月28日の10月定例社長記者会見で、電力自由化後の新料金プランの方針を発表しました。
東北電力が発表した料金プランを詳しくご紹介!
顧客の「声」を反映させた新プランが登場
東北電力は、現在の3プランに加えて2016年4月から新たに3つの料金プランを追加すると発表しました。お客様対応の中で実際にあがってきた「声」が、新プランに反映されているそうですよ。東北電力が顧客の実態にそくしたプランを提供することで、顧客としても自分のライフスタイルにあったプランを選べるようになります。電力会社が電線を使う費用である「託送料金」の決定は12月末を目処に行われるので、その後、年明け頃に具体的な料金が発表される見込みです。
それでは、東北電力が発表した3つの新しいプランについて見ていきましょう。すべてのプランに「よりそう プラス」というブランド名が付いています。
- よりそう プラス シーズン&タイム
- ヒートポンプ暖房利用者に向けた、よりオトクなプラン。電気代が高くなる冬季は、オフピーク時間を長めに設定し、電気を使う時間を工夫することで節約がしやすくなります。
- よりそう プラス ナイト12
- 夜間時間帯を夜9時〜朝9時までの12時間に拡大したプラン。夜型で朝ゆっくりな人を想定しており、仕事の後は家で趣味に勤しむような暮らしの人が電気をオトクに使えるようになります。
- よりそう プラス ナイト&ホリデー
- 平日の夜10時〜朝8時と休日24時間がオトクになるプラン。平日の日中は仕事で家にいない人で、夜や休日に家事をする人が使うことを想定しています。
あわせて、東北電力の現在のプランをおさらいしてみましょう。以下の3つのプランが提供されています。
- ピークシフト季節別時間帯別電灯
- 夜11時〜朝7時がオトクな料金になるプラン。7月〜9月の夏季の昼1時〜4時はピーク時間として、高い電気代が設定されています。
- 時間帯別電灯A
- こちらも夜11時〜朝7時がオトクな料金になるプラン。夏のピーク料金がないぶん、ピークシフトプランよりも割引率は抑えめになります。
- 時間帯別電灯B
- 夜10時〜朝8時がオトクな料金になるプラン。料金が安い時間帯が10時間と、現行プランではもっとも長くなっています。
こうして見ていくと、新しい「よりそう プラス」プランは今のサービスをより細かい消費者のニーズにあわせて、隙間を埋めるように追加したものであることがわかりますね。
また、東北電力も他の電力会社と同様に、WEBサービスの立ち上げやポイントサービスとの提携を予定しています。注目したいのは、「東北6県と新潟県の復興や応援につながる寄付や、地場産品などとの交換を予定しる」という点。地元愛のある人は、こうしたサービスに着目して電力会社を選ぶこともできますね。
お客様により沿い、地域に寄り添う
東北電力は、創立より「東北の繁栄なくして当社の繁栄なし」という考えをもとに、地域密着の経営をしています。電力自由化以降もその姿勢は変えず、東北6県と新潟県の顧客に対して電気を届けたいと言っています。「お客様一人一人に“より沿う”」「地域に“寄り添う”」の意味を込め、新しいコーポレートスローガンは「より、そう、ちから。」になります。
電力の安定供給、再生可能エネルギーの導入拡大といったエネルギーサービスから、地域の復興に貢献していくとのことです。これに加えて、地域のコミュニケーション活動にも積極的に参加していくと発表しました。
異業種と手を組み新しいエリアで顧客獲得をするという戦略を発表している会社もある中、東北電力は地域性を押し出しています。自由化に向けて各社の色の違いが見えてきますね。
なお、イメージキャラクターは青森県出身の実力派若手俳優・松山ケンイチさん!今後のTVCMが楽しみです。
2016年の自由化で、電力会社を自由に選べるようになったとき、最も難しいのは自分にあった料金プランを選ぶことです。この「電力比較サイト エネチェンジ」は、さまざまなプランを比較・診断していただけます。電力小売り自由化後に電力会社やプランを選ぶには?