2017年4月から始まるガス自由化に向け、中部電力と東北電力グループの東北天然ガスがガス小売事業者登録を完了しました。これで10電力のうちガス小売事業者登録を完了したのは関西電力・東京電力・中部電力・東北電力の4社となります。中部電力、東北電力はガス自由化参入に向け、どのような準備を進めているのでしょうか？

更新日

2016年12月5日

登録ガス小売事業者

登録あり（中部電力）

登録あり（東北天然ガス）

中部電力のガス自由化

中部電力は、2016年11月24日にガス小売事業者登録を完了。ガス自由化が始まる2017年4月より、まずは東邦ガスの都市ガス供給区域内の家庭を対象にガス販売を始める予定です。

中部電力は現在、ガス自由化に向けて家庭向けのガス業務の保安を担う組織の新設を進めており、LPガス最大手で実績豊富な岩谷産業と業務提携、既存の都市ガス会社と同等の保安水準を目指すとしています。LNGの調達に関しても、東京電力と一緒にJERAを立ち上げ日本国内では最大規模のLNG調達をしています。調達力は値段の安さにもつながっていくので、どのような家庭向けのガス料金プランが登場するのか注目ですね。

東北電力のガス自由化

東北電力グループの東北天然ガスも中部電力と同じ2016年11月24日にガス小売事業者登録を完了。東北天然ガスは仙台市青葉区に本社を置くガス会社で、東北電力と石油資源開発の共同出資により1993年に設立されました。天然ガス・液化天然ガスおよび石油系燃料の購入、供給販売を行っており、パイプライン沿線のガス供給だけでなく、パイプラインから離れている場合はタンクローリーやタンクコンテナを使って東北各地に天然ガスを供給しています。
東北天然ガスは一般家庭へのガス販売は予定していないと発表しています。

中部電力・東北電力のガス自由化、今後の動きに注目！

関西電力、東京電力に続いて中部電力、東北電力もガス自由化に向けて動き出しました。東北天然ガスは一般家庭への販売予定はありませんが、関西電力・東京電力・中部電力は一般家庭へのガス販売を予定しています。今後どのような家庭向けガス料金プランやセット割引などが登場するのか注目です。