やべっ!電気つけっぱなしだった!電気代高くなる?
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真っ暗な部屋もたちまち明るくしてくれる照明器具は、生活になくてはならないもののひとつです。みなさんは夜に出かけるとき、部屋の灯りをつけっぱなしにしてしまうことはありませんか?だれでも暗い部屋に帰るのはいやなものですが、やはり少しもったいないですよね。そのまま長時間家をあけると、ムダな電気代もかかってしまいます。電気をつけっぱなしにしたときに、電気代っていくらかかるのかを考えてみましょう。
蛍光灯の場合
最近はLEDにとって代わられた感もありますが、照明に利用している家庭もまだまだ多いはずの蛍光灯。
こちらの電気代を抑えるためには、注意が必要です。
消費電力と電気代
リビング照明によく使われるシーリングライト。今回は蛍光灯タイプのシーリングライト(コイズミ「BHN0119D」)を例に、電気代を計算してみましょう。消費電力が72Wとなっています。
1時間あたりの電気代は……
- 72(W)÷1,000×1時間(使用時間)×27円(電気料金単価)=1.94円
※1kW=1,000Wなので1,000で割ります。
1日使いつづけると……
- 1.94円×24時間=46.56円
1日中電気をつけっぱなしにすると、46.56円かかるんですね。仮に1年中電気をつけっぱなしにすると……16,994円!!
大変です!
しかも、家中の電気をつかっぱなしになると、単純に電気の数だけ増えていきますから、結構な金額になりますよね。
とはいえ、24時間つけっぱなしで自宅をあけることはないでしょうから、「朝出勤前に消し忘れた!」場合はを考えてみましょう。勤務時間が8時間、通勤で1時間ずつかかかったとして10時間程度ですよね。
- 1.94円×10時間=19.4円
平日に毎回同じミスを繰り返すと1カ月で……
- 19.4円×20日=388円
1カ月で388円も無駄な電気代が発生していることになりますよ!年間で考えたら5,000円弱!1日あたりの電気代は高くないからといって、油断してはいけません。朝の出勤時、外出時はちゃんと消すようにしましょう。
そのほかの注意点
家にいるときでも、部屋の電気には注意しなければなりません。とくに、蛍光灯の場合は電気代以外の面でも注意することがあります。まず、部屋の電気はこまめに消したほうが節約になる、とよくききますよね。それも蛍光灯の場合は一概にそうといえません。蛍光灯は点灯する際に一番電気を消費するので、短時間で頻繁に点灯させたり、数分間だけ部屋をあけるのに照明を消すと逆に損です。そういうときはつけっぱなしのほうが節約になります。もちろん長時間使わないときはスイッチを消しておくほうがお得です。
また、蛍光灯は点灯時に負荷がかかるので、頻繁にスイッチのオンオフを繰り返すと製品の寿命も縮まってしまいます。こういった豆知識、大事ですよね。
LEDの場合
近年の節電を意識して、自宅の照明をLEDに替えている方も多いのではないでしょうか。2020年目処に蛍光灯の国内での製造、および輸入が禁止されるので、LEDの普及も加速しそうです。
出典:蛍光灯、実質製造禁止へ 20年度めど、LEDに置換
とても便利ですが、デメリットもあるんですよ。しっかりと覚えておきましょう!
LEDの消費電力と電気代
さきほどと同じく、電気代の計算にはコイズミの製品を利用してみましょう。蛍光灯の項目で使用したシーリングライトとサイズが近い型番「AH42021L」の製品を使います。こちらの製品の消費電力は47.7Wです。
1時間あたりの電気代は……
- 1時間つけっぱなし:47.7W÷1000×1時間×27円=約1.29円
- 1日つけっぱなし:30.26円
- 365日つけっぱなし:11,300円
蛍光灯に比べると、電気代は安くなりますが、やはり1年中つけっぱなしにすると1万円を超えてしまいます。
こちらも同じように、出勤前に消し忘れたパターンも計算してみましょう。仕事で家をあける時間は10時間程度なので……
- 1.29円×10時間=12.9円
同じミスを平日に毎日やってしまうと1カ月で258円、1年間で約3,000円の電気代をムダに払っている計算になります。
蛍光灯と比較すると、LEDの方がやはり電気代は安くすみますね。つけっぱなし……にしないのがベストではありますが、たとえつけっぱなしにしたとしてもLEDにしておけば、数千円の節約になります。こだわりがなければLEDの導入も検討したくなりますよね。
LEDのデメリットとは
それなら、LEDにしたほうが圧倒的にお得だと思いますよね。ですが、LEDにも使いどころをしっかり考えたほうがいい理由があります。
まず、LEDは室内に均一に光を放射することができず、同じ部屋にいても位置によって暗く感じることがあります。今回ご紹介したシーリングライトでは、明るさを調節することができますが、光を強くすると消費電力もあがりLEDの寿命は短くなってしまいます。リビングの照明に蛍光灯を選択している家庭は、明るさが足りないことも理由のひとつなのだと思われます。
そしてLEDは熱に弱く、浴室などに設置すると寿命が縮んでしまい、最悪故障の危険性も……。
LEDの導入にはこれらを踏まえた検討をしましょう。
LEDのメリット・デメリットはこちらで詳しく解説しています
電気付けっぱなしのときの電気代まとめ!
いかがでしたか。「あー照明消し忘れちゃった」というのは、日常でよくあることだと思います。まさか24時間365日電気をつけっぱなしにする人はいないと思いますが、電気代つけっぱなしの電気代は年間で1万円以上かかります。
今回はLEDの話にも触れましたが、照明は部屋の雰囲気をガラリと変えてくれるので、いろいろと試してみたいもの。一般家庭への普及によりLED製品の購入価格もさがってきているので、好みや使いたい場所でえらぶのもいいですね。もちろん、電気代をはじめとした各種コストを計算に入れておきましょう。みなさんもお気に入りの照明で、我が家を明るくしてみてください。