単身一人暮らしの引越し費用の相場と内訳、安く抑える方法とは?

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単身(一人暮らし)の引越しが決まったけれど、「費用って実際どれくらいかかるの?」「どうすれば安く抑えられる?」と悩んでいませんか?
単身での引越しの費用相場は、選ぶ業者や時期、荷物の量などによって幅があり、ちょっとした工夫で数万円単位の節約につながることもあります。この記事では、単身引越しの料金相場を紹介したうえで、引越し全体にかかる費用の内訳から安くする方法までまるごと解説します。
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- 更新日
- 2026年3月30日
単身(一人暮らし)の引越し費用の相場
単身の引越し費用は、時期によって大きく変動します。ここでは繁忙期と通常期に分けて、距離別の相場を見ていきましょう。
繁忙期(2月〜4月)の引越し費用の相場
| 単身 (荷物小) | 単身 (荷物大) |
|
|---|---|---|
| 全平均 | 平均 57848円 | 平均 81931円 |
| ~15km未満(同市区町村程度) | 平均 45356円 | 平均 62126円 |
| ~50km未満(同都道府県程度) | 平均 49853円 | 平均 68058円 |
| ~200km未満(同一地方程度) | 平均 59753円 | 平均 88943円 |
| ~500km未満(近隣地方程度) | 平均 70171円 | 平均 110650円 |
| 500km以上(遠距離地方程度) | 平均 80933円 | 平均 130589円 |
2月〜4月は入学や就職など新生活を迎える人が多く、引越し依頼が集中する時期です。予約が取りづらくなるだけでなく、通常期に比べて料金も割高になる傾向があります。
特に荷物が多く、距離が伸びるほど費用の上がり幅が大きくなります。500km以上の長距離では荷物大の平均が約13万円にのぼり、近場(15km未満)の荷物小と比べると約23倍近い差があります。
繁忙期に遠方へ引越す予定がある場合は、2〜3カ月前を目安に見積もりを依頼し、早めに業者を押さえておくと安心です。
通常期(5月〜1月)の引越し費用の相場
| 単身 (荷物小) | 単身 (荷物大) |
|
|---|---|---|
| 全平均 | 平均 46838円 | 平均 60442円 |
| ~15km未満(同市区町村程度) | 平均 38335円 | 平均 50923円 |
| ~50km未満(同都道府県程度) | 平均 41160円 | 平均 52386円 |
| ~200km未満(同一地方程度) | 平均 50347円 | 平均 68418円 |
| ~500km未満(近隣地方程度) | 平均 59362円 | 平均 86156円 |
| 500km以上(遠距離地方程度) | 平均 72572円 | 平均 104331円 |
通常期は繁忙期に比べて依頼件数が落ち着き、料金が比較的抑えられる時期にあたります。全平均で見ると、荷物小で約4.6万円、荷物大で約6万円と、繁忙期よりそれぞれ1.1万〜2.1万円ほど安くなっています。
予約にも余裕が生まれやすく、希望の日時を選びやすいのも通常期ならではのメリットです。値引き交渉にも応じてもらえる可能性があるため、相見積もりを取って比較すると、更に費用を抑えられるかもしれません。
日程に融通がきく場合は、5月〜1月の通常期を狙うことで、費用と日程の両面でゆとりをもった引越し準備が進められます。
単身パックと単身プランの違い【自分に合うのはどちら?】
引越し会社によっては「単身パック」と「単身プラン」を分けて提供している場合があります。名前が似ていますが、料金体系や対応できる荷物量に違いがあるため、自分の状況に合ったほうを選ぶことが大切です。
単身パック
単身パックは、あらかじめ決められたサイズのコンテナに収まる範囲で荷物を運ぶサービスで、初めての一人暮らしや単身赴任で荷物が限られている方に向いています。
コンテナ単位での定額制になっているケースが多く、荷物が少ない人ほど費用を抑えやすくなります。料金が明確でわかりやすいため、見積もり段階で予算を把握しやすい点もメリットです。
一方で、梱包用の段ボールやテープなどの資材は、自分で用意する場合もあるため事前に確認しておきましょう。また、コンテナに収まらない荷物がある場合は、追加料金が発生したり別対応になったりすることがあるため注意が必要です。
単身プラン
単身プランは、荷物量に応じてトラックのサイズを決め、通常の引越しと同じように搬出・搬入を行うサービスです。コンテナの容量制限がないため、ベッドや大型家具がある方でも利用しやすいのはメリットといえます。
段ボールなどの梱包資材が提供されるケースも多く、荷造りの準備が楽になる点もうれしいポイントです。ただし、荷物が多いほど大きなトラックが必要になり、費用は単身パックに比べて高くなる傾向があります。家具や家電を一通りそろえている方、荷物量が多めの方に適しています。
迷ったときの選び方
どちらを選ぶか迷った場合は、まず「自分の荷物がコンテナに収まるかどうか」を基準にするとわかりやすくなります。引越し会社の公式サイトには、積載量の目安を示したり、シミュレーションツールを用意したりしているところもあるので、活用してみるとよいでしょう。
判断がつかないときは、両方の見積もりを取って比較すると、金額差が具体的にわかり、納得のいく選択がしやすくなります。
単身パック・プランのある引越し業者を紹介
ここでは、単身者向けのパックやプランを提供している主な引越し業者を紹介します。それぞれ対応範囲や料金体系が異なるため、自分の荷物量や引越し距離に合った業者選びの参考にしてみてください。
NXの国内引越サービス(日本通運)
| プラン名 | 単身パックL | 単身パック当日便 |
| 概要 | ・一人分の荷物量で、遠くへの引越しをする人向け(新居までの移動距離が30分以上) ・家具・家電を任せ、小荷物は自分で梱包 | ・一人分の荷物量で、近くに引越しする人向け(新居までの移動距離が30分前後) ・大きな家具・家電を任せ、小荷物は自分で梱包 |
| 荷物の目安量 | Mサイズ(540×340×320mm)の段ボール30箱 | 1R〜2DK |
NXの国内引越サービスは距離や荷物量に応じて「単身パックL」と「単身パック当日便」の2種類から選べるのが特徴です。
なお、単身パックLでは、高さ175cmまたは幅104cmを超える大型の荷物は運搬の対象外となっている点に注意が必要です。また、単身パック当日便は、20階以上の超高層マンションでは利用できません。
ファミリー引越センター
| プラン名 | シングルプラン |
| 概要 | ・標準コース:家具の梱包、搬出・搬入・設置を任せる ・梱包コース:上記に加え、小荷物の荷造りも任せる ・開梱コース:家具の梱包、搬出・搬入・設置と、小荷物の荷解きを任せる ・フルコース:家具の梱包、小荷物の荷造り・荷解き、搬出・搬入・設置、段ボールの引き取りまで任せる |
| 荷物の目安量 | 1R、1DKなど |
ファミリー引越センターの「シングルプラン」は、「どこまで業者に任せたいか」によって4つのコースから選べるのが特徴です。自分で荷造り・荷解きを行う標準コースから、梱包から片付けまですべてお任せのフルコースまで、予算や手間に応じて柔軟にプランを組み立てられます。
アートセッティングデリバリー
| プラン名 | わたしの引越 |
| 概要 | ・高さ1.7m、幅1m、奥行1mの専用ボックスで輸送(最大2本まで) ・小荷物は自分で梱包 |
| 荷物の目安量 | ・専用ボックス1本:段ボール×15、テレビ、テレビ台、ローテーブル、布団、カラーボックス、衣装ケース×3 ・専用ボックス2本:段ボール×15、冷蔵庫、整理ダンス、洗濯機、電子レンジ、テレビ台、ローテーブル、布団、カラーボックス、衣装ケース×3 |
アートセッティングデリバリーの「わたしの引越」は、専用ボックスに荷物を詰めて輸送するサービスです。ボックス1本で段ボール15箱分に加え、テレビやローテーブルなどの家具も一緒に運べるため、一人暮らしの荷物量であれば無理なく収められます。
専用ボックスに入りきらない家具がある場合は、「家財おまかせ便」(家財単品輸送)を組み合わせて対応できるので安心です。引越し用の段ボールなどの資材は別料金での手配となるため、あらかじめ費用に含めて検討するのがおすすめです。
アーク引越センター
| プラン名 | ミニ引越プラン |
| 概要 | 家具・家電の荷造りから運び込み、家具の配置まで依頼(小荷物の荷造り・荷解きは自分で行う) |
| 荷物の目安量 | 記載なし |
アーク引越センターの「ミニ引越プラン」は、家具・家電の梱包から搬入・配置までを任せられるプランです。小荷物の荷造りと荷解きは自分で行うスタイルのため、大きな家具の取り扱いだけプロにお願いしたいという方に適しています。
ほかにも、電気工事やハウスクリーニング、不用品の処分といったオプションサービスが豊富にそろっているのが特徴です。引越しと同時に新居の掃除や不用品の整理も済ませたい場合に、ワンストップで依頼できる点は大きなメリットです。
アリさんマークの引越社
| プラン名 | 単身フルパック | 単身アリさんパック | 単身経済パック |
| 概要 | 荷造りと梱包、開梱まですべておまかせ | 新居での荷解きのみ自分で行う | 家具の荷造りと配置は任せ、小物・家具の中身は自分で荷造り・荷解き |
| 荷物の目安量 | 段ボール20個までと、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・自転車など(たたみ3畳ぐらいの広さに入る量が目安) | ||
アリさんマークの引越社は、任せたい範囲によって3種類のパックから選べるのが特徴です。荷造りから荷解きまで依頼できる「単身フルパック」から、費用を抑えられる「単身経済パック」まで、予算や自分で対応できる範囲に合わせて選択できます。
荷物の目安量はいずれもたたみ3畳ほどに収まる量とされており、一人暮らしの標準的な荷物量に対応しています。まずは「単身経済パック」で見積もりを取り、作業負担が不安であればグレードを上げるといった比較検討の仕方もおすすめです。荷造り・荷解きの手間をどこまで省きたいかを基準に選ぶと、コストと手間のバランスがとりやすくなります。
単身(一人暮らし)の引越しで業者代以外にかかる費用
引越し費用というと業者への支払いだけをイメージしがちですが、実際にはそれ以外にもさまざまな出費が発生します。とくに初めて一人暮らしをする場合は、トータルでどれくらいかかるのかを把握しておくと、資金計画を立てやすくなります。
まず大きな比重を占めるのが、賃貸契約の初期費用です。敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などを合わせると、家賃の4.5〜5カ月分が目安とされています。例えば家賃67万円の物件であれば、27万〜30万円ほどの初期費用がかかる計算です。
更に、初めての一人暮らしであれば家具や家電の購入費用も見込んでおく必要があります。冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ベッドなど、生活に欠かせないアイテムをそろえると、まとまった出費になりやすいため、優先順位をつけて準備することが大切です。
引越し業者への支払い、初期費用、家具・家電の購入費などを合わせた総額を事前にリストアップしておくと、予算の見通しが立てやすくなります。
単身の引越しにかかる費用を安くする方法
引越し費用はちょっとした工夫で数万円単位の差が出ることもあります。ここからは、単身の引越し費用を安く抑えるための具体的な方法を紹介します。
相見積もりで比較する
引越し費用を抑えるうえで効果が高いのが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。同じ荷物量・距離であっても、業者によって数万円の差が出るケースは珍しくありません。
見積もりの取り方にはWeb・電話・訪問などの方法があり、手軽に依頼したいならWebや電話が便利です。一括見積もりサイトを利用すると、一度の入力で複数社の概算を比較でき、時間と手間を大幅に省けます。
見積もり結果を比較する際には、料金だけでなくオプションの内容やキャンセル条件も確認しておくと、あとから思わぬ追加費用が発生するリスクを減らせます。
繁忙期を避ける・日程を工夫する
引越し料金は時期や曜日、時間帯によっても変動します。前述のとおり2月〜4月の繁忙期は料金が高くなりやすいため、日程に融通がきくなら5月以降の通常期を選ぶのが効果的です。
更に、同じ月の中でも月末は退去・入居が集中しやすく料金が上がりやすいので、月初や月中を狙うと費用を抑えやすくなります。
時間帯についても、午前便は希望者が多く割高になる傾向がある一方、午後便や時間指定なしの「フリー便」を選ぶと割安になるケースが多く見られます。繁忙期を外すだけでなく、曜日や時間帯の組み合わせを工夫すれば、料金を更に下げられる可能性があります。
荷物を減らす
荷物の量は、トラックのサイズや作業員の人数に直結するため、引越し料金に大きく影響します。見積もり前に持ち物を見直し、不要なものを処分しておくだけで、ワンサイズ小さいトラックで済む場合もあります。
不用品はフリマアプリやリサイクルショップで売却すれば、処分費用をかけずに引越し資金の足しにもなります。また、大型の家具や家電が古くなっている場合は、思い切って手放し、新生活を新たな気持ちでスタートするのも1つの選択肢です。荷物が減ればトラックのサイズダウンにつながり、引越し費用の節約にもなります。
宅配便やレンタカーを活用する
荷物が段ボール数箱程度と極端に少ない場合は、引越し業者を使わずに宅配便で済ませるのも1つの手段です。宅配便であれば1箱あたり数千円で送れるため、荷物が少ないほど引越し業者に依頼するよりもコストを抑えやすくなります。
レンタカーを借りて自分で運ぶやり方を検討するのも1つの方法です。荷物が少ない近距離の引越しであれば、業者に依頼するより大幅に費用を節約できる場合があります。
ただし、大型家具の搬入や階段の上げ下ろしなどは自力では難しく、養生なしで作業すると部屋を傷つけトラブルになる恐れもあるので、業者に任せるほうが安心です。
学生なら学割プランのある業者を選ぶ
学生の方は、引越し業者が提供する学割プランを活用するとお得に引越しできます。例えばアート引越センターでは「学割パック」が用意されており、通常よりも割安な料金で利用できるサービスを展開しています。
あわせてチェックしておきたいのが、大学の生協(生活協同組合)が案内している引越しプランです。生協では提携業者を通じた割引価格での引越しプランを案内していることがあり、一般的な相場よりも費用を抑えられる可能性があります。
学割プランや生協サービスは申し込み時期や対象条件が限られている場合があるため、早めに情報を集めて準備を進めておくとよいでしょう。
単身の引越しでやることを確認しておこう
単身の引越しでは、業者の手配や荷造りに目が向きがちですが、役所の手続きやライフラインの切り替えなどもあわせて進める必要があります。ここでは引越し前後にやるべきことを紹介しますので、漏れのないよう確認しておきましょう。
引越し前にやること(1カ月前〜1週間前)
引越しが決まったら、早めに済ませておきたいのが賃貸物件の解約連絡です。退去の1カ月前までに通知が求められるケースが多いため、スケジュールに余裕をもって連絡しておきましょう。
あわせて、転出届の提出をはじめとする役所の手続きや、電気・ガス・水道・インターネットの停止・開始手続きも進めます。ライフラインの手続きは引越し日の2週間前〜1週間前に済ませておくと安心です。
そのうえで、引越し業者への見積もり依頼や不用品の処分、荷造り、郵便物の転送届の提出なども順次進めておくと、引越し直前にバタバタせずに済みます。
引越し当日・引越し後にやること
引越し当日は、搬出・搬入の立ち会いが欠かせません。旧居では荷物の運び出し後に室内の傷や汚れを確認し、問題がなければ鍵を返却して退去手続きを完了させます。新居に到着したら、電気・ガス・水道がきちんと使えるかを早めにチェックし、家具の配置や荷ほどきを進めていきましょう。
引越し後14日以内に転入届を提出する必要があるほか、運転免許証やクレジットカード、銀行口座などの住所変更手続きも忘れずに行いたいところです。やることが多い分、リスト化してひとつずつ消していくと、手続き漏れを防ぎやすくなります。
さらに詳しくは以下の記事でご説明しています。引越しでやることチェックリスト|2カ月前〜引越し後の手続き・準備を時系列で完全ガイド
単身の引越し準備をまとめて管理して、手続き忘れを防ぎましょう
単身(一人暮らし)の引越し費用は、繁忙期か通常期か、荷物の量や距離によって大きく変わります。相見積もりでの業者比較や日程の工夫、荷物の見直しなど、できることから取り組むだけで、数万円単位の節約につながるケースも少なくありません。
また、引越し費用は業者への支払いだけでなく、賃貸契約の初期費用や家具・家電の購入費も含めたトータルで把握しておくのが大切です。
なお、引越しでは、役所手続きやライフラインの切り替えなど、やるべきことは想像以上に多岐にわたります。それらをタスクとしてリスト化し、計画的に進めれば、新生活をスムーズにスタートできるでしょう。
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