梅酒の正しい保存方法、知ってる?長期保存するためのコツ
この記事の目次
毎年梅酒を仕込むのが趣味という人は多いですね。ほとんどの場合、作った梅酒は1年で飲みきってしまうかと思いますが、時には熟成した梅酒を飲んでみたいと考えることもあるのでは?そんな場合はどう保存すればよいのでしょうか。梅酒の保存方法について紹介していきます。
梅酒に賞味期限はない
梅酒は御存知のとおり、アルコールを使っています。アルコールには殺菌効果があるため、梅酒に明確な賞味期限は存在しません。特に梅酒に使うホワイトリカー(果実酒に適した焼酎)はアルコール度数が高いので、腐るという状況が起こることは滅多にないようです。
ただ、保管状況によってはその限りではないことも覚えておきましょう。瓶にカビが生えていたり(おそらく保存環境が劣悪)、味見をして舌に刺激を感じるようならアウト!無理に飲んでお腹を壊すと大変ですから、そういう場合は惜しいですが処分してください。
参照:梅酒に賞味期限ってあるの?是非押さえておきたい梅酒を美味しく保存するためのポイント3つ | NOMOOO(ノモー)
梅酒をおいしく保存するポイント
腐らないとはいっても、きちんと保存できていないと梅酒の味は落ちてしまいます。
仕込む際はアルコール度数に注意
上の項目にて書きましたが、梅酒に使うのはアルコール度数が高いホワイトリカーが主流です。そちらを使わない場合でも、アルコール度数が高いお酒で作りましょう。
その理由として、アルコール度数が低いお酒は殺菌効果が薄くなるため、梅酒が雑菌に汚染されたりカビが生えたりすることも……。
でも、なにより注意するべきこととして、アルコール度数の低いお酒は発酵の原因になってしまいます。発酵が進んでしまうと、故意ではないにせよ国の酒税法で禁止された「自家醸造」にあたる行為に!
梅酒などの果実酒作りに使っていいお酒の度数は酒税法で決まっていて、20度以上。このきまりは必ず厳守しましょう。
直射日光を避ける!
梅酒づくりで最大の天敵は、なんといっても直射日光です。梅酒を作るときは透明の瓶を使いますが、その性質上光を通しやすいため、中に気温以上の熱が加えられてしまいます。そうなると梅酒の品質は大幅に劣化してしまい、実質的には失敗です。
直射日光が敵というのは、お酒全般に当てはまります。ビール瓶のような色付きの瓶が使えればいいのですが、なかなか見つからないものですよね。直射日光を避けた冷暗所を確保して、梅酒を保存してください。
長期保存にはガラス製の瓶
梅酒は空気とも相性がよくありません。ですから、保存容器にも気を遣う必要があります。プラスチック製の容器は軽くてメンテナンスもしやすいですが、空気を通してしまいます。1年ごとに梅酒を飲みきる場合は問題ありませんが、作った梅酒を2年、3年と長期間熟成させたい場合は不向きです。
熟成させた梅酒を飲みたければ、しっかり密閉できるガラス製の瓶を選びましょう。最初に梅酒を仕込むときも容器が満タンになるまで材料を詰めて、空気と触れる面積を小さくしてください。
梅の実はいつ取りだす?
梅の実は、早いと漬けてから3カ月で取りだすことができます。分量をきちんと守って仕込み、ほったらかさずにケアをすれば、梅のエキスは抽出されます。しかしまだ完全ではないので、一般的には6カ月ごろが実を取りだしはじめるタイミングです。ちなみに梅の成分はホワイトリカーと果実の間を行ったり来たりするそうで、1年半も経つと成分がお酒に溶け込みます。
実を入れっぱなしにする人も多いですが、長期保存する際は実が崩れて種の苦味が移ってしまうことがあるので、1年〜1年半頃には取り出すと良いですよ。
参照:スペシャル対談「手作り梅酒の秘訣」 第6回「実を取り出すタイミング」
梅酒を保存しやすい環境を作ろう
自家製の梅酒があると、たくさんアレンジして楽しめますね。30年モノの梅酒を作る猛者もいますが、そのためにはしっかりした環境で保存することが重要です。さすがに30年といかないまでも、熟成した梅酒を味わいたければ保存にも気を配りましょう。