200Wの家電ってどんなものがある??

200Wの家電には、このようなものがあります。

• ホットカーペット（1畳用）
• 冷蔵庫（電熱装置）
• PS4

PS4は、ゲーム好きの方は持っている方もいると思います。ちなみに、PS3の消費電力は、発売当初のものは最大消費電力380W,最新型で190Wとなっています。もう少し待つと、PS4の消費電力もさらに下がる可能性もありますね。ホットカーペットと聞くと、4畳分くらいの広さのものを考える方が多いと思いますが、実は、1畳用という小さいタイプのものもあります。ホットカーペット（1畳用）は、大きさ同様、消費電力も小さくて済むので、1人暮らしの方にオススメです。冷蔵庫については、1世帯に必ず1つあると思います。ここで1つ気をつけたいことがあります。ここでの200Wというのは、電熱装置の消費電力です。冷やされた内部の温度を維持する場合、消費電力は20W～60W程度になります。冷蔵庫でどのくらいの電力を消費しているか見る場合、年間消費電力量で計算しましょう。最新型の冷蔵庫の年間消費電力は約180kWhですので、以下で計算する場合も180kWhで計算しています。

200Wのホットカーペット（1畳用）を1時間使った場合

それではホットカーペット（1畳用）から計算していきます。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円（税込）として計算しています。

ホットカーペットは200Wの消費電力で1時間使うものとします。そうすると

• 200（W ÷1000（kWh）×31（円）=6.20（円）

となります。つまり、こたつ200Wを１時間使うと電気代は6.20円になります。もし24時間つけっぱなしにすると、6.20×24=148.80となるので約150円になります。

24時間つけっぱなしで、ジュース1本買えるお金が消えてしまうようです。ちなみに、普通の大きさのホットカーペットは約500Wなので、1畳用にすると電気代は単純に40%になります。1人暮らしの方は、サイズの小さいものに買い替えを考えてみてはいかがでしょうか？

PS4を毎日2時間、1カ月使った場合

次に、PS4の1か月の電気代を計算します。その前に、ゲームに疎い方のために少しPS4について確認しておきます。PS4は、家庭用ゲーム機のことで、ソニーが販売している商品です。2013年末に欧米で大流行し、2014年2月に日本で発売されました。これまでの累計販売台数は、3000万台を超えたようです。現在販売されているPS4の消費電力は、最大で約230Wになります（CUH-1200シリーズ）。それでは、PS4を2時間プレイした場合を想定して電気代を計算していきます。ただし、PS4の起動時、セーフモード時、プレイ時によって、消費電力は変わるので、ご自分の家庭で消費電力を計算する場合は、注意が必要です。

PS4が消費電力200Wで1日あたり2時間PS4が稼働し、それが1か月続いたとします。1か月で、60時間の稼働と考えられるので

• 200（W）÷1000（k）×60（時間）×31（円）=372.00円

となり、PS4を1日2時間で、1か月使うと電気代は372.00円になることが分かりました。ちなみに、1年間で計算すると、4,526.00円になります。

毎日2時間を1年間続けると、4,526円かかるんですね。4,526円だと、安いゲームソフトが買える金額だと思います。年間の電気代で考えると、ゲームを長時間する方は、時間を減らすことで、ゲームソフト1本分のお金を節約できそうです。

冷蔵庫の1年間（365日）の電気代は……

最後に、冷蔵庫の1年間の電気代を計算してみます。

ここでは2015冬の最新型の冷蔵庫（ファミリーサイズ）で考えてみます。年間消費電力量は180kWhになります。このとき、

• 180（kWh）×31（円）=5580.00円

となります。つまり、冷蔵庫を1年間使用すると、電気代は5,580円になることが分かりました。ちなみに、10年前の冷蔵庫の年間消費電力量は約680kWhと、最新の冷蔵庫に比べ、約3倍になっています。つまり、10年前の冷蔵庫を買い替えた場合、年間で電気代が約16,000円安くなります!!

冷蔵庫の節約術

まずは冷蔵庫で簡単にできる節約術を3つご紹介します。
まず、冷蔵庫は、壁から5～10cm離れたところに設置しましょう。これで、冷蔵庫の側面や背面にたまる熱が外にうまく放出され、冷蔵庫の働きがよくなります。
次に、冷蔵庫の中に物を入れすぎないようにしましょう。例えば、冷蔵庫の温度を感知するところに物が多くあると、そこに冷風が届きにくくなります。その結果、本当は冷えているのに、どんどん冷風を送ることになります。例えば、常温保存可能なものは冷蔵庫から出し、冷蔵庫の中をスッキリさせましょう。
最後に、冷蔵庫のドアパッキンを定期的に交換しましょう。何年も使っていると、ドアパッキンが弱くなり、冷蔵庫が閉まりにくくなります。冷蔵庫のドアを開ける時間を短くすることも節電につながるので、ドアパッキンは定期的に交換するようにしましょう。

PS4の節約術

「ゲームするときくらい、節約なんて考えたくない」という方は読み飛ばしてください。私はPS4を持っていないので詳しいことは分からないので、簡単にできる節電方法を2つご紹介します。
まず、使わない時は電源プラグをコンセントからこまめに抜くようにしましょう。電源プラグをコンセントに挿しているだけでも、電力を消費します。これは待機消費電力と呼ばれます。電源プラグを抜き挿しするのが面倒な方は、スイッチ式の電源タップを買うといいでしょう。
次に、音量を小さくするようにしましょう。意外と気づかない方も多いのですが、音量が大きいと、消費電力も大きくなります。音を小さくすることで、近所にも迷惑がかからなくなります。「大音量の方が臨場感がある！」という方はヘッドホンをつけましょう。ただし、あまりやりすぎると「ヘッドホン難聴」になり、聞こえずらくなるので、気をつけましょう。

200Wの電気代まとめ

それでは最後に、これまで計算した200Wの電気代をまとめてみます。

200Wのホットカーペット（1畳用）を1時間使った場合

電気代は6.20円。（24時間使うと、148.80円）

PS4を毎日2時間、1か月使った場合

電気代は1か月で372.00円。

冷蔵庫を1年間（365日）使った場合

電気代は年間約5,580.00円。

この中でも、注目すべきは、冷蔵庫の電気代です。私も多くの「○○ワット」の記事を担当しているので、電気代についてかなり理解が深まったと思っているのですが、最新型の冷蔵庫の電気代には驚かされます。例えば、50Wの扇風機を24時間365日使ったら電気代はいくらになると思いますか？実は13,578.00円にもなるんです!!冷蔵庫は24時間365日稼働させても、6,000円もかかりません。つまり、冷蔵庫は、年間平均で約20Wで稼働しているんです。
このように、200Wの電気代のお話をしてみると、冷蔵庫の話など色々役立つ情報が得られます。身の回りの家電の消費電力がどのくらいか、一度調べてみてはいかがでしょうか？