【最新版】冷蔵庫の消費電力を比較!買い替えの節電効果も紹介

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毎日の生活に欠かせない家電と言ったら、やっぱりキッチンの主役、冷蔵庫ですよね。野菜にお肉、飲み物やドレッシング。便利な作りおきから、夜のお供のビール!いろいろお任せしているけど……あれっ?こんなにパンパンでうちの冷蔵庫、電気をどれだけ使っているの?
実は冷蔵庫は、いちばんたくさんの電気を使っている家電なんです。そして冷蔵庫の消費電力は、買い替えで大きく抑えることができるって知ってましたか?
今回は、冷蔵庫が古くなったり、サイズが小さくなってきたなあ〜、という方必見!大きくて便利な最新省エネ冷蔵庫に買い替えると、冷蔵庫の電気代だけで年間約4,000円もの節約が可能!というお話です。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
- 更新日
- 2022年1月4日
年間平均28,311円節約できます!
エネチェンジ電力比較診断の3人世帯を選択したシミュレーション結果で、電気代節約額1位に表示されたプランの年間節約額の平均値です。節約額はギフト券などの特典金額も含まれています(シミュレーション期間/2022年1月1日〜2022年12月31日)
冷蔵庫の消費電力はどのぐらいなの?
冷蔵庫は一度設置したら、24時間365日使い続ける家電製品です。止めたら中の食べ物が全部腐ってしまうんだから、当然ですよね!
そんな「使っている」という意識が低くなりがちな冷蔵庫。はたして、一年中ずーっと運転を続けるのにどれだけ電気を使っているのか……早速見ていってみましょう。
他の家電と比較!冷蔵庫が占める消費電力の割合は14.2%!
まずは冷蔵庫がどれだけの電気を使っているのか、他の家電と比較して見てみましょう。

冷蔵庫の消費電力はこのようになっていますが、その他の家電の電気代も合わせた家庭全体の電気代は、家計の出費の多くを占めるものになります。「電気代を見直したい!」という方は、エネチェンジ電力比較を利用して、あなたにぴったりの電力会社を選んでみてください。
今の冷蔵庫の消費電力は15年前、10年前とくらべてかなり省エネになってるってホント?
このように、家庭全体に占める消費電力の割合が最大の冷蔵庫。とうぜん、冷蔵庫が省エネになれば、電気代への影響も大きくなります。そこで知っておきたいのは、最近の冷蔵庫がどれほど省エネになっているかです。
パナソニックの冷蔵庫を例に、15年前、10年前の冷蔵庫と最新の冷蔵庫の電気代を比較してみましょう。
- 【15年前】2006年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-C375MS(365L) - 年間消費電力:約490kWh
- 【10年前】2011年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-C370M(365L) - 年間消費電力:約380kWh
- 【最新】2021年モデルの冷蔵庫
パナソニック NR-C372GN(365L) - 年間消費電力:約341kWh
同じメーカー、同じサイズで昔の冷蔵庫と最新冷蔵庫の電気代を比較すると、15年前の冷蔵庫と最新機種の消費電力の差は年間149kWh、買い換えるだけで年間4,619円の電気代節約になります。10年前の冷蔵庫と比較すると、消費電力の差は39kWh、買い替えで年間1,209円の電気代節約になります。
冷蔵庫のサイズと消費電力の関係は?
でも、冷蔵庫を買い替える理由は、「古くなった」だけじゃないですよね。そう、気になるのは結婚や出産、引っ越しなど、生活の前提が変わる時に「大きい冷蔵庫へ買い替える」という場合。大きな冷蔵庫に買い替えると、消費電力はやっぱり大きくなってしまうのでしょうか?
実は、冷蔵庫をサイズアップして大きな冷蔵庫に買い替えると、消費電力はむしろ少なくなる傾向があるんです。

冷やす量が増えているのに、消費電力が小さくなる。なぜこんなことが起きるんでしょうか?大型の冷蔵庫であっても、むしろ小型のものより消費電力が小さい理由としては、こんなことが考えられます。
冷却のしくみが違う
最近のほとんどの大型冷蔵庫では「インバーター」や、内容量を把握するセンサー、「エコナビ」といった人工知能が採用されていて、冷やしすぎたり、頻繁なオン・オフがなく、消費電力を抑えられます。一方、小型の冷蔵庫は全体的な価格帯が安く設定されています。このため高価なセンサーやインバーターを搭載しにくく、技術の進化の恩恵が薄いのです。
断熱性能が違う
冷蔵庫は大きなまほう瓶のようなものですから、一度冷やした庫内の温度を保つ性能が高ければ高いほど消費電力を抑えられます。値段が安い小型冷蔵庫の場合、インバーターの場合と同様に、大型の冷蔵庫が採用するような性能のよい断熱を採用しづらいのです。また、熱は冷蔵庫の表面から逃げていくので、容量あたりの表面積が小さくできる大型の冷蔵庫は冷気を保つという面でも、有利になるんですよ。
余裕があるから冷やしやすい
大型の冷蔵庫は、内部に余裕があることで詰め込みすぎを避けることができ、また冷気が流れるスペースも設計上確保しやすいです。このように大きいことによって、冷やしやすくて無駄が少ないことも、消費電力に関係してきます。
冷蔵庫の電気代が気になるなら「電力会社」を見直しましょう!
「冷蔵庫のドアを開ける時間を短くして節電するのは続かなさそう」「冷蔵庫を省エネタイプの最新型に買い替えたりするのは予算的に難しい」という方におすすめの節約方法は、電力会社の切り替えです。
スマホの通信会社を変更して通信費を節約するように、電気代も電力会社を切り替えると節約になるんですよ。国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、あなたにぴったりの電力会社・プランを比較できます。郵便番号などを入力するだけで節約額がわかるので、ぜひ試してみてくださいね。
気になる!いま使っている冷蔵庫の消費電力を知る方法
新しい冷蔵庫はとても省エネであること、大型の冷蔵庫はかえって消費電力が小さいこと、皆さんご存知でしたか?そうなると気になるのは、今使っている冷蔵庫がどれだけ電気を使っているのかだと思います。今の消費電力を知る方法をチェックしてみましょう。
冷蔵庫の消費電力は「年間消費電力」で考えよう
冷蔵庫の今の消費電力、とはいっても、それぞれのご家庭の冷蔵庫が使った電気の量を把握するのは、なかなか難しいし、実はあんまり意味がないんです!

たとえば、冷蔵庫につながるコンセントに消費電力をはかるためのセンサー(消費電力メーター)を取り付けることで、実際に使った電気の量(kWh)を知ることはできます。でも、最新の冷蔵庫で同じ使い方をしたら何kWhかかるのか、を知る方法がありません。それじゃあ、なにと比べていいのかわからないですよね。
だから、今の冷蔵庫の消費電力について考えるときは、他の冷蔵庫と同じ方法で測ったときの性能の数字で比べるのがいちばんなんです。
このとき見るべき数字が「年間消費電力量」です。これは冷蔵庫に貼ってあるラベルにも書いてありますが、たいていの場合、冷蔵庫のラベルって裏側に貼ってあって、動かさないと見ることもできないんですよね。
冷蔵庫のラベルを見るのは大変!だから「年間消費電力量」は「しんきゅうさん」で知ろう!
今使っている冷蔵庫の「年間消費電力量」を知るためだけに、冷蔵庫を移動してまでラベルを見るのは大変。そこで、環境省が提供する「しんきゅうさん」を使うことをおすすめします。

「しんきゅうさん」では、今お使いの冷蔵庫の型番を入力することで、「年間消費電力量」や電気代を見ることができます。それだけではなく、新しい冷蔵庫へ買い替えることで、どれだけ省エネになるのか比較することができるんです。
もし型番がわからなくても、年式とサイズを入れるだけで、だいたいの消費電力量や電気代を表示してくれるのがうれしいポイントです。
冷蔵庫の場合は「年間消費電力量」の測り方が2006年を境に変わったため、ふつうにラベルやカタログの数字を見るだけでは、これより古い冷蔵庫の場合、正確な比較ができなくなってしまいます。「しんきゅうさん」で確認できる「年間消費電力」は、この変更もちゃんと反映されているので、2006年より昔に買った冷蔵庫をチェックする場合も簡単ですね。
一日あたりの消費電力や電気代を計算するには?
「年間消費電力量」でわかるのは、文字通り、一年間の目安です。何かと比べたりするために一日あたりに直すには、「年間消費電力量」やしんきゅうさんが計算する電気代を、日数の365で割ってください。もちろん、季節や中身、開け閉めの回数によって、実際の一日の消費電力は変わってしまうので、あくまで目安ということにご注意ください。
どのサイズの冷蔵庫が必要!?人数別おススメサイズ

冷蔵庫を買い替える前にまずは、サイズの選び方について知っておきましょう!
ここまで説明させていただいたように「大きくてもかえって消費電力は小さい」場合もある冷蔵庫ですから、消費電力だけを気にするならばなるべく大きな冷蔵庫を買ったほうがいいですよね。
とはいえ、大型の冷蔵庫は家族向けで高価になりがちです。また、大きすぎるとキッチンが狭くなったり、そもそも住環境によっては、せっかく買った冷蔵庫が搬入できないなどのトラブルも考えられます。
何リットル、といわれてもすぐにはピンと来ない、家電量販店などで見ると小さく見える、といった面もあり、人数別の基準になるサイズを知っておくのは、冷蔵庫選びでは大事な点です。家族の人数やライフスタイルにあわせた、おススメの冷蔵庫のサイズをみてみましょう。
4人以上の家族
最低でも400L、できれば500L以上の大型の冷蔵庫がおススメです。人間は一日に1.5リットル〜2リットルの飲み水を必要としますから、人数が増えて一番場所をとるのは、飲み物の保管です。飲み物のボトルやパックを立てておけるドアポケットは、冷蔵庫が大きくないと充分なスペースを確保できません。
また、家族が多いとそれぞれの好みに合わせた食材や調味料など、何かと長居する食品も増えます。なるべく大きな冷蔵庫を用意するのがよいでしょう。
3人家族
400Lを境に冷蔵庫の平均消費電力が大きく下がるので、買い替え検討なら思い切って400L以上を考えてもよさそうです。お子様が小さい間はワンサイズ下でも大丈夫ですが、育ち盛りには400L以上の冷蔵庫があると、冷凍庫も大きくて、作り置きや冷凍食品・食材も保管が効きます。お弁当の用意なども捗るのではないでしょうか。
自炊派の2人暮らし
二人暮らしや結婚を気に買い替えを検討するなら、400Lの冷蔵庫がおススメです。一人暮らししていた時よりワンサイズ上の300Lぐらいだと、それ以前と消費電力にあまり差がありません。
外食派の2人暮らし
外食が多かったり、お惣菜を買ってきて済ませてしまうなら、200Lのパーソナルサイズの冷蔵庫でも充分ではあります。ただ、わざわざ買い換えるのであれば、冷蔵庫の寿命は10年ということを踏まえ、思い切って400Lを視野に入れるのも1手です。
1人暮らし
短い期間しか使わないのであれば値段を抑えて100-150L程度の小型の冷蔵庫を選ぶのもいいでしょう。ただし、冷凍庫の容量には期待できないので注意が必要です。
買い替えるなら!サイズ別 2021年モデル冷蔵庫の消費電力ランキング
さて、ご家庭に合う冷蔵庫の大きさがわかったら、いよいよ最新の冷蔵庫と消費電力を比べてみましょう。
500L以上の大型冷蔵庫 (4人以上のファミリー向け)
パナソニック、三菱電機、日立、シャープ、東芝から発売されている、最新モデルの500L以上の冷蔵庫を一覧で見てみましょう。
メーカー | 型番 | 容量 | 年間消費電力量 | 年間電気代 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
パナソニック | NR-F657WPX | 650L | 281kWh | 8711円 | 2021年02月 |
NR-F607WPX | 600L | 252kWh | 7812円 | 2021年02月 | |
NR-F607HPX | 600L | 273kWh | 8463円 | 2021年03月 | |
NR-F557HPX | 550L | 265kWh | 8215円 | 2021年03月 | |
NR-F507HPX | 500L | 256kWh | 7936円 | 2021年03月 | |
NR-F507PX | 501L | 279kWh | 8649円 | 2021年03月 | |
NR-E507EX/NR-E507EXL | 502L | 267kWh | 8277円 | 2021年04月 | |
三菱電機 | MR-WXD70G | 700L | 310kWh | 9610円 | 2021年04月 |
MR-MXD57G | 572L | 275kWh | 8525円 | 2021年02月 | |
MR-WXD60G | 600L | 270kWh | 8370円 | 2021年04月 | |
MR-MX57G | 572L | 290kWh | 8990円 | 2021年02月 | |
MR-WX60G | 600L | 290kWh | 8990円 | 2021年04月 | |
MR-MXD50G | 503L | 250kWh | 7750円 | 2021年02月 | |
MR-WXD52G | 517L | 245kWh | 7595円 | 2021年04月 | |
MR-MX50G | 503L | 265kWh | 8215円 | 2021年02月 | |
MR-WX52G | 517L | 265kWh | 8215円 | 2021年04月 | |
日立 | R-HX60R | 602L | 254kWh | 7874円 | 2021年02月 |
R-HW60R | 602L | 288kWh | 8928円 | 2021年02月 | |
R-HX54R | 540L | 254kWh | 7874円 | 2021年03月 | |
R-HW54R | 540L | 292kWh | 9052円 | 2021年03月 | |
シャープ | SJ-AF50H | 502L | 250kWh | 7750円 | 2021年03月 |
SJ-AW50H | 502L | 290kWh | 8990円 | 2021年04月 | |
SJ-X504H | 502L | 290kWh | 8990円 | 2021年04月 | |
東芝 | GR-T600FZ | 601L | 252kWh | 7812円 | 2021年04月 |
GR-T550FZ | 551L | 247kWh | 7657円 | 2021年04月 | |
GR-T510FZ | 508L | 238kWh | 7378円 | 2021年04月 | |
GR-T500GZ | 501L | 259kWh | 8029円 | 2021年04月 | |
GR-T550FH | 551L | 294kWh | 9114円 | 2021年05月 | |
GR-T510FH | 509L | 280kWh | 8680円 | 2021年05月 |
400L台の冷蔵庫 (3〜4人のファミリー向け)
続いて、最新モデルの400L台冷蔵庫の一覧です。このあたりのサイズから、消費電力を抑える様々なセンサー機能も充実してきています。
メーカー | 型番 | 容量 | 年間消費電力量 | 年間電気代 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
パナソニック | NR-E457PX/NR-E457PXL | 450L | 263kWh | 8153円 | 2021年01月 |
NR-E417EX/NR-E417EXL | 406L | 249kWh | 7719円 | 2021年04月 | |
三菱電機 | MR-MX46G | 455L | 258kWh | 7998円 | 2021年02月 |
MR-WX47G/MR-WX47LG | 470L | 260kWh | 8060円 | 2021年04月 | |
MR-R46G | 462L | 365kWh | 11315円 | 2021年02月 | |
MR-MB45G | 451L | 255kWh | 7905円 | 2021年02月 | |
MR-B46G | 455L | 250kWh | 7750円 | 2021年04月 | |
日立 | R-HW48R | 478L | 275kWh | 8525円 | 2021年03月 |
シャープ | SJ-MF46H | 457L | 263kWh | 8153円 | 2021年03月 |
SJ-MW46H | 457L | 263kWh | 8153円 | 2021年05月 | |
SJ-X414H | 412L | 252kWh | 7812円 | 2021年04月 | |
東芝 | GR-T460FZ | 461L | 241kWh | 7471円 | 2021年04月 |
GR-T470GZ | 465L | 239kWh | 7409円 | 2021年04月 | |
GR-T460FH | 462L | 264kWh | 8184円 | 2021年05月 | |
GR-T41GXH | 411L | 315kWh | 9765円 | 2021年06月 |
冷蔵庫の電気代を節約するためには……
毎日何気なく使っている冷蔵庫ですが、年間で見てみると決して安くない電気代がかかっていることがわかります。少しでも月々の電気代を節約したい方におすすめなのが、電力会社の切り替え。
最近では、電気とガスをセットにしたお得なプランも多く登場しています。電気とガスをいっしょに申し込むことによって「セット割」が適用されるだけでなく、一度の手続きでお得な電気・ガスプランに切り替えられるのがうれしいポイント。キッチンに立つ時間が長い方は、きっと節約効果を実感できるでしょう。
「エネチェンジ」では、お得な電気・ガスセットプランも厳選してご紹介しています。目安の節約額もわかるので、チェックしてみてくださいね。電気だけの節約額をチェックしたい方は、エネチェンジ電力比較を試してみてくださいね。
300L台の冷蔵庫 (2〜3人家族向け)
300L台の冷蔵庫でも、節電につながる人工知能や消臭機能などが充実した機種がラインナップされています。
メーカー | 型番 | 容量 | 年間消費電力量 | 年間電気代 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
パナソニック | NR-C372GN/NR-C372GNL | 365L | 341kWh | 10571円 | 2021年02月 |
NR-C342GC/NR-C342GCL | 335L | 330kWh | 10230円 | 2021年02月 | |
NR-C372N/NR-C372NL | 365L | 341kWh | 10571円 | 2021年02月 | |
NR-C342C/NR-C342CL | 335L | 330kWh | 10230円 | 2021年02月 | |
シャープ | SJ-W354H | 350L | 420kWh | 13020円 | 2021年05月 |
200L台、100L台の冷蔵庫 (1〜2人ぐらし向け)
200L台の冷蔵庫でも、インバーターなどの節電機能が搭載された機種が増えてきました。かしこく選ぶことが大切ですね。
メーカー | 型番 | 容量 | 年間消費電力量 | 年間電気代 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|
パナソニック | NR-B251T | 248L | 302kWh | 9362円 | 2021年02月 |
三菱電機 | MF-U14F | 144L | 460kWh | 14260円 | 2021年02月 |
MF-U12F | 121L | 405kWh | 12555円 | 2021年02月 | |
日立 | R-K11R | 113L | 388kWh | 12028円 | 2021年03月 |
シャープ | SJ-D23H | 225L | 293kWh | 9083円 | 2021年06月 |
SJ-GD15G | 152L | 290kWh | 8990円 | 2021年02月 |
今の冷蔵庫でもがんばれる!冷蔵庫の消費電力を抑える4つのポイント
さらに、いまの冷蔵庫でも新しい冷蔵庫でも通用する冷蔵庫の節電ワザがあるんです。省エネルギーセンターがまとめた冷蔵庫の節電テクニックから、ご紹介します。
温度設定を変えて61.7kWh(約1,913円)

冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にした場合、にすることで、年間に61.7kWhの消費電力を削減できます。最近の冷蔵庫は「ECOモード」などで簡単に省エネな温度設定が可能なものもあります。
冷蔵庫の温度設定を弱めにするポイントとしては、直射日光があたったり、コンロなどの熱源で暖められる場所には設置しないことが大事です。
詰め込み過ぎないことで43.8kWh(約1,358円)

冷蔵庫に食品を入れすぎてしまうと、庫内の冷気の循環が悪くなってしまい、冷えるまでに時間がかかってしまいます。
また、詰め込んだことで冷蔵庫の中から必要なものを探すのに時間がかかるようになってしまい、その分冷気が多く逃げることも、消費電力に影響してしまいます。
省エネルギーセンターの資料では、冷蔵庫に食品を詰め込んだ場合と半分の場合を比較して、半分の場合では年間で43.8kWh節電できるとしています。
冷蔵庫の周囲にすき間をあけて45.08kWh(約1,397円)

冷蔵庫は周囲に熱を放出しているので、逃がした熱が冷蔵庫から離れていくための隙間が必要です。この隙間がないと、冷蔵庫は自分が出した熱で温まってしまい、効率が悪くなってしまうんです。
省エネルギーセンターが「片側が壁に接した冷蔵庫」と「両側と上を囲まれた冷蔵庫」を比較したところ、片側だけが壁に接した冷蔵庫は年間で45.08kWh節電できたとのことです。
普段あまり使わないキッチン周りの物をおいてしまいがちな冷蔵庫の上面も、開けておくことが大事なんですね。
開閉時間・回数を減らして16.5kWh(約512円)

冷蔵庫の扉の開閉時間や開閉回数が長いとそれだけ冷気が外へ逃げてしまい、再度庫内を冷やすために電気代が多くかかってしまいます。
省エネルギーセンターによると、冷蔵庫の無駄な開閉をなくし、開閉時間を短くした場合は、年間で16.5kWhの節電効果があるんです。
冷蔵庫の扉をなるべく早く閉じるためには、こんな工夫が考えられます。
- 中身を整理して見通しをよくする
- ラベルや容器の色分けで見つけやすくする
- 瓶ものをまとめてトレーに載せ、取り出してから探す
- 食品のジャンルごとに、冷蔵庫内の決まったところに置く
消費電力が家電の中で最大!なので冷蔵庫の節電はとても重要です
ここまで見てきたように、年間を通して考えると、家電の中でもいちばん消費電力が大きい冷蔵庫。一年じゅう使い続けて、買い換えにも手間のかかる製品だからこそ、可能な限り余裕があるサイズをえらんで、無理のないように使っていくことが必要なんです。
省エネ冷蔵庫への買い替えや、サイズアップの検討など、買い換えることでの節電と、冷蔵庫の使い方を見なおすテクニック。2つの方法を組み合わせて、冷蔵庫の消費電力を抑えていってくださいね。
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