エアコン(冷房)とサーキュレーターの併用で電気代を節約できるか実測!

この記事の目次
本記事では、エアコンとサーキュレーターを併用した際の消費電力量などを実際に計測し、電気代を試算しました。
サーキュレーターを併用する際の注意点や、よくある疑問にもお答えしているので、参考にしてくださいね。
- 更新日
- 2026年7月27日
【実測】エアコン(冷房)とサーキュレーターの併用で電気代はいくら節約できる?
ここでは、エアコン(冷房)とサーキュレーターを併用したときの電気代について、実測値をもとに計算してみました。
なお、エアコン(冷房)のみの場合とサーキュレーター併用の場合の計測は、別日に実施しているため、初期値は揃っていません。あくまで1回の実測の参考値であることに注意してください。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
- 窓を開けて室温と湿度を外気に合わせてリセットし、初期条件を記録する。
- 「エアコン(冷房)のみ」と「エアコン(冷房)とサーキュレーターの併用」の2パターンで、それぞれ3時間計測する。
- 各パターンの消費電力量・室温・湿度の変化を記録する。
- 計測日:エアコン(冷房)のみ 6月29日/併用時 7月7日
- 計測時間帯:12:00~15:00(3時間)
- 外気温・湿度(冷房のみ):気温28.30℃/湿度73.87%
- 外気温・湿度(併用時):気温28.0℃/湿度75.2%
- 風向(冷房のみ):水平
- 風向(併用時):エアコンの風向は下向き。サーキュレーターはエアコンの真下に設置し、風量中(10段階中5段階目)、60度の横振りで実施
- 設定温度:26℃
- 部屋の広さ:11畳
- モード:自動運転
使用エアコン:RAS-WM22KE8|白くまくん|HITACHI使用サーキュレーター:PCF-SDC15T|サーキュレーター/サーキュレーター扇風機|アイリスオーヤマ使用ワットチェッカー:Bluetoothワットチェッカー RS-BTWATTCH2|ラトックシステム公式サイト使用温湿度計測器:IBS-TH2|INKBIRD
エアコン(冷房)のみの電気代実測結果


運転開始から2分ほどで、1分あたりの消費電力量が約5Whに到達。その後も上昇し、5分後には約6Whに達しました。以降は6Wh前後で15分ほど推移した後、徐々に低下し、4.5Wh前後で安定しました。
また、この間の室温は28℃台から25℃台まで低下しました。
エアコン(冷房)のみを3時間運転した際の消費電力量は、約745.63Wh。電力料金目安単価を31円/kWhとして計算すると、電気代は約23.11円です。
- 745.63Wh÷1,000×31円/kWh=約23.11円
小数第3位を四捨五入しています。31円/kWhは、家電製品の電気代を試算するための目安単価です。実際の電気料金は、契約中の電力会社・料金プランや使用状況によって異なります。
エアコン・サーキュレーター併用時の電気代実測結果


運転開始から2分ほどで、1分あたりの消費電力量が約5Whに到達。しかしその後はすぐに約4.5Whに落ち着き、以降は計測終了まで安定して推移しました。
また、この間の室温は28℃台から25℃台まで低下しました。
エアコン(冷房)とサーキュレーターを3時間併用した際の消費電力量は、約746.25Wh。電力料金目安単価を31円/kWhとして計算すると、電気代は約23.13円です。
- 746.25Wh÷1,000×31円/kWh=約23.13円
小数第3位を四捨五入しています。31円/kWhは、家電製品の電気代を試算するための目安単価です。実際の電気料金は、契約中の電力会社・料金プランや使用状況によって異なります。
実測結果からわかったサーキュレーターの節電効果
今回の実測結果では、サーキュレーターを併用したほうが、3時間の合計電気代はわずかに高くなりました。この差を1日(24時間)に換算すると約0.16円、1カ月(30日)では約4.8円の差です。
ただし、今回の測定では、サーキュレーター併用時のほうが1分あたりの消費電力量のピークは低い結果となりました。
また、温度変化のグラフからは、サーキュレーター併用のほうが運転開始直後からスムーズに温度が低下していることがわかります。
さらに運転開始から1時間(12:00〜13:00)の消費電力量を比較すると、サーキュレーター併用は270Wh、冷房のみは307.5Whとなり、併用時のほうが37.5Wh少なくなっています。
短時間で部屋の温度を下げたいなら、サーキュレーターを併用することでエアコンの立ち上がりの負荷を抑えられ、それだけ電気代の節約につながると言えるでしょう。
エアコンとサーキュレーターの併用で電気代を節約できる仕組み
サーキュレーターは扇風機のように、人に風を当てて涼しくする家電ではなく、室内の空気を循環させるための家電です。
例えばエアコンを冷房運転している場合、冷たい空気は部屋の下に溜まりやすいため、室内に温度ムラが生じます。
そこでサーキュレーターを併用して空気を循環させると、冷気が部屋全体に行き渡り、室温が設定温度に近づきやすくなります。
空気を循環させて室内の温度ムラを抑えることで、設定温度を過度に下げなくても快適に感じられ、エアコンの消費電力量も抑えられる可能性があります。
ただし、サーキュレーター自体も電力を消費するため、併用すれば必ず合計の電気代が安くなるわけではありません。
エアコンとサーキュレーターを併用するときのポイント
ここでは、エアコンとサーキュレーターを併用する際に、注意したいポイントを解説します。
冷房・暖房でサーキュレーターの設置位置を変える
冷房時は冷たい空気が部屋の下層に溜まりやすいため、エアコンの風向を下向きに設定し、エアコンの真下にサーキュレーターを設置すると効果的です。
あくまで、今回の実験に即した方法のひとつに過ぎませんが、サーキュレーターによって冷気が部屋全体に循環するので、温度ムラを抑えやすくなりますよ。
一方、暖房時は暖かい空気が部屋の上層に溜まりやすいです。エアコンの風向を下向きにして、サーキュレーターはエアコンの対角線上の床に設置すると、天井付近にたまった暖気が部屋全体に循環しやすくなります。
このように、サーキュレーターは設置するだけで節電効果が得られるわけではありません。
冷房・暖房それぞれに適した設置場所や風向きで使用し、室内の温度ムラを減らすことが、省エネや冷暖房効率の向上、ひいては電気代の節約につながることを理解しておきましょう。
サーキュレーターはモーターによって電気代が変わる
サーキュレーターの電気代は、サーキュレーターの消費電力量や、使用されているモーターの種類によって異なります。
モーターの種類は、AC(交流)モーターとDC(直流)モーターの2種類。
一般的に、ACモーター搭載製品は本体価格を抑えた製品が多い一方、DCモーター搭載製品と比べて消費電力が大きい傾向があります。ただし、本体価格や消費電力は製品によって異なります。
一方、DCモーターは消費電力が小さいため、電気代は安くなりやすいのが特徴。また、運転音が小さく、風量を細かく調整できるのもメリットと言えるでしょう。
ここではPanasonicの扇風機を例に、ACモーターモデルとDCモーターモデルの差をまとめました。
| 機種 | ACモーター(F-C324D) | DCモーター(F-C337D) |
|---|---|---|
| 風量の切り替え段階 | 3段階 | 5段階 |
| 消費電力(最大風量運転時) | 50Hz:約35W 60Hz:約40W | 約15W |
出典:扇風機・サーキュレーター・天井扇|比較表|Panasonic
ただし、本体価格はDCモーターのほうが割高です。長時間使用する場合は、DCモーター搭載製品のほうがランニングコストを抑えられる可能性があります。使用時間や本体価格、各製品の消費電力を比較して選びましょう。
サーキュレーターの風向きは冷房・暖房に合わせて調整する
先述のとおり、冷たい空気は部屋の下にたまりやすいため、冷房時にエアコンの風を部屋全体に行き渡らせるには、サーキュレーターを使うのが効果的です。特に、横首振り機能を使うと、効率よく部屋を冷やせます。
一方、暖房時は、サーキュレーターをエアコンの対角線上に置き、エアコンに向かって風を送るのがおすすめです。この場合は、首振り機能は使わないほうがよいでしょう。
このように、首振り機能は常にONにするのが正しいわけではありません。冷気や暖気を部屋全体に行き渡らせるためには、空気の流れを意識して使うことが大切です。
また、サーキュレーターの風量は部屋の広さに合わせて調整しましょう。ただし、風量を強くすると消費電力も大きくなる点には注意してくださいね。
エアコンとサーキュレーターの電気代に関するよくある質問
ここでは、エアコンとサーキュレーターを併用した場合の電気代について、よくある質問にお答えします。
Q1)エアコン使用中はサーキュレーターも常につけた方が節電になる?
サーキュレーター単体の電気代は、エアコンに比べると小さい傾向があります。しかし長時間運転すれば、その分の電気代は当然かかります。
部屋全体の温度ムラが解消された後や、外出時・就寝中などは、サーキュレーターをOFFにするのも一つの方法。タイマー機能を使って自動でOFFにしたり、風量を弱めたりすると、電気代を抑えやすくなります。
サーキュレーターは、あくまでエアコンの冷暖房効率を高めるための補助として使うことで、快適さと省エネを両立させることができますよ。
Q2)サーキュレーターと扇風機はどちらがエアコンの節電に向いている?
サーキュレーターと扇風機は、家電としての役割が異なります。
扇風機は、人に風を当てて涼しさを得るための家電。体感温度を下げたい場合には、扇風機が適しています。
一方、サーキュレーターは、空気を循環させることを目的とした家電です。風の直進性が高く、遠くまで届きやすいのが特徴と言えます。
エアコンの補助として、冷気や暖気を部屋全体に行き渡らせたい場合は、扇風機よりもサーキュレーターのほうが向いています。
Q3)エアコンの除湿機能を使う際も、サーキュレーターを併用すると効果的?
サーキュレーターは、エアコンの除湿運転時にも役立ちます。
梅雨の時期や湿度が高い日は、除湿運転で湿度を下げながら、サーキュレーターで空気を循環させるのがおすすめ。湿度の高さからくる、部屋全体の不快さを抑えやすくなりますよ。
また、部屋干しをする際にサーキュレーターで空気を循環させると、洗濯物が乾きやすくなる効果も期待できます。
ただし、除湿方式や室内外の温度・湿度などによって、除湿運転にかかる電気代は異なります。室内の状況に応じて、サーキュレーターの風量や運転時間を調整しましょう。
サーキュレーター併用でエアコンの電気代を賢く節約
エアコンの電気代を節約したいなら、サーキュレーターの併用を試してみましょう。ただし、サーキュレーターの使用時間や部屋の広さなどの条件次第では、電気代が必ず安くなるわけではありません。
エアコンやサーキュレーターなどの家電の使い方ではなく、根本的な部分で電気代を節約したいなら、電力会社・電気料金プランの切り替えをおすすめします。
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