大掃除にも役立つ!エアコンのお掃除方法まとめ

この記事の目次
エアエアは電気で動く家電製品ですから、機能の維持と節電・節約のために定期的なお掃除が必要です。
一言にエアコンといっても、室内に置かれた室外機と屋外に置かれた室外機とでは、汚れの内容も掃除の仕方も大きく変わります。
今回は大掃除にも役立つ、エアコン各部分の掃除のコツをまとめてご紹介していきましょう。
覚えておきたいエアコン掃除の基礎知識

エアコンは消費電力が大きく、その電気代は家庭の出費の中でも大きな位置を占めていますから、少しでも無駄な電気をおさえて使っていきましょう。
日々の生活でエアコンを掃除して使うと、いつでも新品同様の機能のまま気持ちよく使うことができますし、家計の節電・節約効果も高いのです。
エアコン各部の仕組みを理解しましょう
エアコンは室内に置かれたエアコンの室内機と屋外に置かれた室外機を冷媒の詰まったパイプで結び、熱交換によって室温を整えています。
エアコンの掃除が必要になるのは汚れた空気に触れる室内機と室外機の部分で、この2つの機器の役割と汚れの違いをしっかり理解しておきましょう。
- 部屋の空気を取り込み、温度を整えた空気を送り出す機械。
- 内部には熱交換器と送風用のファン、精密な電子機器を内蔵している。
- 室内のホコリを吸い込まないように、フィルターを備え付けている。
- 室内の空気のホコリやゴミなどで汚れやすい。
- 吸い込んだホコリと熱交換によって発生した水分でカビが発生しやすい。
- 室内機から運ばれた余分な熱を室外に排出する機械。
- 内部には熱交換器と排熱用のファン、精密な電子機器を内蔵している。
- 屋外仕様なので雨風や汚れに比較的強い。
- 熱交換だけで、室内と空気のやりとりをすることはない。
- 土埃や枯葉、虫の巣などで汚れやすい。
エアコン掃除の重要性
エアコンの中でも汚れやすいのが室内機です。
室内の汚れた空気を取り込み・排出することで空気中に漂っているホコリやゴミを吸い込んでしまうので、掃除をしないで放ってエアコン内部はとても汚れて衛生的にも良くありませんし、機械に負荷がかかることで電気消費量が大きくなってしまいます。
- 機械にかかる負荷を減らして、無駄な電気消費を防ぐ効果があります。
- 内部でのカビの繁殖を防ぎ、アレルギーよる健康被害を防止する効果があります。
- 機能を維持して故障を防ぎ、エアコンの寿命を延ばす効果があります。
一方、室外機は熱のやり取りしかしませんので、汚れていてもお部屋の空気を汚すことはありません。
ただ、汚れによって排熱が滞ると冷暖房の効率を悪くさせて電気消費量を増加させてしまいますし、汚れが大きな故障を招く可能性もありますので、しっかりお掃除したいですね。
- 排熱効率をあげることで、節約になる。
- 汚れによる故障を防いでエアコンも長持ち!
エアコン各部の掃除の頻度はどれぐらい?
エアコンの汚れは、使用環境や使用頻度によって大きな違いがあります。汚れは軽い内なら落ちやすいので、ぜひ定期的な掃除を習慣にして下さいね。
とても汚れやすい部分ですから、こまめな掃除が必要です。
- 噴き出し口やルーバーの掃除
- 2週間に1回
- フィルターの掃除
- 2週間に1回
- フィルターの丸洗い
- 1ヶ月に1回
- 専門業者の内部クリーニング&点検
- 新規購入後3年目に1回、その後は2年に1回
汚れに強いので神経質になる必要はありませんが、定期的な掃除を心掛けましょう。
- 室外機周りのゴミ掃除
- 1ヶ月に1回
- 水抜き穴やドレンチューブのゴミ取り
- 1年に2回(春と秋がオススメ)
エアコンの掃除の重要性や掃除の頻度については、以下の記事で詳しくご説明しています。
エアコン各部のお掃除のポイントと期待できる効果
家電製品にはそれぞれ製品寿命があり、将来的に買い替えは避けることはできませんが、お掃除などのお手入れをきちんとしておくことで故障を防いで、エアコンを長く経済的に使うことができます。
「エアコンの効きが良くない」「嫌な臭いがする」などのトラブルも汚れが引き起こしているケースも多いので、トラブル防止のためにも定期的にしっかりお掃除をしていきましょう。
室内機の吹出口まわりの掃除のコツは?

室内機の吹出口まわりは冷房・暖房の快適な風を室内に送り出す大事な部分です。
ここカビが生えると喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こすカビの胞子を部屋中に巻き散らかしてしまいますので、目につきにくい裏側や隙間をよく確認して、硬く絞った濡れ雑巾でお掃除をしましょう。
汚れがひどい場合は家庭用の中性洗剤を使うといいのですが、しっかり2度拭きをして洗剤成分をふき取り、送風運転で内部をしっかり乾かしましょう。
- エアコン作動中のエアコン臭
- ルーバー作動時の異音
- 風量の減少
- 喘息などのアレルギー症状の軽減
- 電気代の増加
室内機の吹出口まわりの掃除手順とポイントについては、以下の記事で詳しくご説明しています。
室内機のフィルター掃除のコツは?
室内機のフィルターはエアコンの中で最も汚れる部分です。こまめな掃除を心掛けましょう。
フィルターを外す時には内部にホコリが入らないように、最初に掃除機をかけると安全ですし、取り外したフィルターは外側部分から掃除機でホコリを吸い取るのが鉄則です。
面倒でもフィルターは2回に1度はシャワーなどで丸洗いをするのがおススメですが、フィルターの細かい目がつまらないよう、シャワーは内側からかけて汚れを落としましょう。
- エアコンの冷房・暖房の効きの悪さ
- 風量の減少
- 喘息などのアレルギー症状の軽減
- 電気代の増加
フィルターの掃除手順とポイントについては、以下の記事で詳しくご説明しています。
エアコン内部のクリーニングの考え方は?

エアコンはとてもデリケートな家電製品なので、家庭での分解掃除はおススメできません。
市販の洗浄スプレーはエアコンの故障を引き起こすことも多いので、気を付けて下さいね。
長くエアコンを使えばどうしてもフィルターの奥、熱交換器のアルミフィンや送風用ファンにまでホコリが溜り、カビが繁殖しやすくなりますので、点検を兼ねて専門業者のクリーニングを定期的に受けましょう。あわせて室外機のクリーニングもしてもらうと安心ですね。
- しつこいエアコン臭
- 作動時の異音
- エアコンの冷房・暖房の効きの悪さ
- 風量の減少
- 喘息などのアレルギー症状の軽減
- 電気代の増加
エアコンクリーニングの業者選びや頻度について、わかりやすく解説!
室外機周りの掃除のコツは?

屋外に置かれた室外機は汚れに強いエアコン部品ですが、設置環境によってはとても汚れやすいので、定期的に汚れの確認をして対処しましょう。
室外機の汚れは室内の空気を汚すことはありませんが、汚れで過負荷がかかって電気代が大幅に増加する可能性があります。
室外機の掃除は神経質にする必要はありませんが、エアコンの排熱を妨げることが無いように室外機まわりはいつもスッキリと片付けておくように心がけましょう。
- エアコン作動中の異音
- エアコンの冷房・暖房の効きの悪さ
- 風量の減少
- 電気代の増加
室外機の掃除手順とポイントについては、以下の記事で詳しくご説明しています。
エアコン掃除をする時の注意点
必要以上に神経質になって汚れを取ろうとせず、こまめに掃除をすることで掃除の手間を軽くしていきましょう。
エアコン各部の掃除に共通する遵守事項
- エアコンの掃除をするときは、必ず取扱い説明書の指示に従いましょう。
- エアコン掃除前には事故防止のために必ず電源プラグをコンセントから抜き、電源を切りましょう。
- 怪我防止のために軍手やゴム手袋を使いましょう。
- ホコリなどに弱い人は、マスクを着用して掃除をすると安心です。
- エアコンの分解はしない方が無難です。専門業者にお願いしましょう。
- エアコン内部の電気機器やセンサー部分には、絶対に水をかけてはいけません。
- アルミフィン(熱交換器)はとても衝撃に弱いので、触らないようにしましょう。
- 電源プラグをコンセントから抜いて掃除をした後は、電源プラグを再び差し込んだあと、1時間してから作動させましょう。
- 室内機を掃除した後は30分程送風運転をして、しっかり内部を乾かしましょう。
エアコンの掃除は一見面倒な気がしますが、慣れれば意外と簡単です。
是非エアコンの掃除を習慣にして、大事なエアコンを長く経済的に使ってくださいね。