梅雨時期のエアコン、除湿(ドライ)機能のじょうずな使い分け方は?室内温度が低くて寒い時はどうすればよい?
この記事の目次
湿気が気になる梅雨時期の、エアコンの除湿(ドライ)機能の使い方をご紹介します。エアコンの除湿機能と冷房機能の使い分け方や、「除湿設定にしたら寒くなってしまう」「室内温度が低い時に部屋が寒くならない使い方を知りたい」というお悩みの解決方法まで、くわしくご説明します。
- 更新日
- 2024年5月2日
湿気が多い梅雨、エアコンをどう使い分ける?
梅雨の時期にエアコンを使う場合、選択肢としては「冷房」か「ドライ(除湿)」のどちらかとなります。
この2つの機能の違いをまず見ていきましょう。
エアコンの「冷房」と「ドライ(除湿)」はどう違うの?
エアコンの冷房機能とドライ機能の違いは以下のようになります。
- 冷房機能
- 部屋の温度を下げることを最優先とした機能。設定された室温になるように冷房運転を行う。
- ドライ機能
- 部屋の空気中の湿度を下げることを最優先とした機能。湿度が目標の値になるまで微弱な冷房運転を行う。
エアコンの冷房機能とドライ機能ではそれぞれ「室内の温度を下げる」「室内の湿度を下げる」といったように目的が異なります。
そのため、室内の湿度が上がる梅雨の時期はエアコンのドライ機能を使うことで湿度を下げることができ、湿気による不快感を軽減できます。
エアコンの冷房機能のしくみ、除湿機能のしくみについては以下の記事で詳しくご説明しています。
エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2種類の機能があります。
エアコンの「弱冷房除湿」と「再熱除湿」はどう違うの?
エアコンの弱冷房除湿と再熱除湿の違いは以下のようになります。
- 冷房除湿
- 部屋の温度を下げつつ(冷房しつつ)、部屋の湿度も下げる。
- 再熱除湿
- 部屋の温度を下げないよう、湿度だけを下げる。
弱冷房除湿と再熱除湿の大きな違いは、「室温を下げながら除湿をする」「室温を下げずに除湿をする」という部分です。梅雨の時期は、肌寒いけれど湿度が高くてベタベタする、という場合が多くあります。そのような場合に弱冷房除湿を使ってしまうと室温も下がってしまい、寒く感じてしまうので、室温を下げたくない場合は再熱除湿を使うと良いでしょう。
エアコンの「弱冷房除湿」と「再熱除湿」にかかる電気代は同じ?
エアコンは、室内の空気を吸い込み、その空気を冷やすことで空気中の水分を取り除いています。弱冷房除湿は、冷やした空気をそのまま室内に戻していますが、再熱除湿は冷やして水分を取り除いた空気を暖めてから室内に戻しています。そのため、室内に戻す前に空気を暖める分再熱除湿のほうが電気代は高いです。
エアコンの「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」の電気代を比較した場合、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿の順に電気代が高くなります。
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梅雨時期の空調はエアコンの「弱冷房除湿」と「再熱除湿」機能をじょうずに使い分けよう!
梅雨の時期は室内の気温によってエアコンの弱冷房除湿と再熱除湿を使い分けていきましょう。
使い分け方のポイントは以下のようになります。
- 弱冷房除湿
- 室内気温が高く、室温も湿度も両方下げたい場合。
- 再熱除湿
- 室内気温はちょうど良い、または少し肌寒く、室温は下げずに湿度を下げたい場合。
エアコンのメーカーによって、再熱除湿を搭載しているモデルとそうでないモデルがあります。富士通とコロナのエアコンは再熱除湿と弱冷房除湿をリモコンで切り替えることができます。他メーカーは再熱除湿方式のみであったり、再熱除湿方式ではないけれども快適な温度を保てるよう工夫された除湿機能になっていたりとさまざまです。
エアコンを新しく買う時は、除湿の方式をチェックしてみるのもいいですね。
メーカー | シリーズ | 除湿方式 |
---|---|---|
富士通 | Xシリーズ/Zシリーズ/ZNシリーズ | 再熱除湿 弱冷房除湿 切り替え可能 |
Wシリーズ/Vシリーズ/Dシリーズ/DNシリーズ/Cシリーズ | 弱冷房除湿 | |
日立 | Xシリーズ/Wシリーズ | 再熱除湿 |
Gシリーズ/Dシリーズ | 弱冷房除湿 | |
三菱電機 | Zシリーズ/Xシリーズ/ZDシリーズ | 再熱除湿 |
FZシリーズ/Rシリーズ/Sシリーズ/GEシリーズ/FDシリーズ/XDシリーズ | 弱冷房除湿 | |
コロナ | Wシリーズ/WKシリーズ | 再熱除湿 弱冷房除湿 切り替え可能 |
Zシリーズ/Nシリーズ/冷房専用シリーズ | 弱冷房除湿 | |
東芝 | N-DZシリーズ/N-DXシリーズ/N-Xシリーズ/N-Mシリーズ | 弱冷房除湿 |
シャープ | Xシリーズ/Vシリーズ/Eシリーズ/DGシリーズ | 弱冷房除湿 |
パナソニック | LXシリーズ/Xシリーズ/EXシリーズ/GXシリーズ/Jシリーズ | 弱冷房除湿 |
ダイキン | Rシリーズ/Aシリーズ/Cシリーズ/Eシリーズ/Dシリーズ/Hシリーズ | 弱冷房除湿 |
部屋干しのときのじょうずな除湿機能の使い方
梅雨時期は室内干しの洗濯物がなかなか乾かずに困りますよね。そんなときは、エアコンのドライ機能を使いましょう!
部屋干しがなかなか乾かない原因は、洗濯物の水分で室内の湿度が上がってしまい、湿気の逃げ場がなくなってしまうからなんです。エアコンのドライ運転をして室内の湿度を下げてあげると、洗濯物に含まれている水分が空気中に逃げていくので早く乾くのです。
ドライ運転をしている間は、扇風機やサーキュレーターで風を起こしてあげましょう。洗濯物に風を当てて空気を循環させることで、洗濯物をより早く乾かすことができます。
エアコンのドライ機能を利用すると、部屋干しの洗濯物の臭い対策にもなるんですよ!詳しくは以下の記事でご説明しています。
梅雨時期はエアコンドライ機能をじょうずに使って乗り切ろう!
梅雨時期のエアコンのドライ機能の使い方がわかりましたね。
- エアコンの「冷房」機能は部屋の温度を下げるためのもの
- エアコンの「ドライ」機能は部屋の湿度を下げるためのもの
- ドライ機能のうち、「弱冷房除湿」は室温も湿度も両方下げたい場合、「再熱除湿」は室温は下げずに湿度を下げたい場合に使う
- 「弱冷房除湿」よりも「再熱除湿」のほうが電気代が高い
- 部屋干しをするときはエアコンのドライ運転をすると早く乾く(扇風機やサーキュレーターで風を起こすとさらに効果的!)
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