電気契約時のアンペアの目安は?基本料金を抑えて電気代を節約しよう

電気代のうち基本料金は、アンペア数によって異なります。適切なアンペア数に変更することで、基本料金を節約できる可能性がありますよ。
本記事では、アンペア数の基本から変更する際の手順、注意点などをご紹介します。
- 更新日
- 2026年2月20日
電気契約におけるアンペア(A)とは?
ここでは、電気契約におけるアンペアについて、基本的な知識を解説します。
電気料金との関係
アンペア制のエリアではアンペア数が大きくなるほど、基本料金も高くなる仕組みになっています。例えば東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)「従量電灯B」の場合、基本料金は次のように設定されています。
| 区分 | 東京電力EP「従量電灯B」基本料金(消費税率10%) | |
|---|---|---|
| 基本料金 | 10A | 311円75銭 |
| 15A | 467円63銭 | |
| 20A | 623円50銭 | |
| 30A | 935円25銭 | |
| 40A | 1247円00銭 | |
| 50A | 1558円75銭 | |
| 60A | 1870円50銭 | |
10Aと60Aの基本料金を比較すると、1,558円75銭の差があります。基本料金は毎月の電気代に含まれているため、アンペア数を小さくすることで、電気代の節約につなげられますよ。
ただし、なかには契約容量(kVA)によって基本料金が決定されるプランや、基本料金が設定されていないプランも存在する点に注意が必要です。また、関西・中国・四国・沖縄電力エリアは最低料金制のため、アンペア数に応じた基本料金はありません。
電気の基本料金について、詳しくはこちら。
電気の基本料金とは?電気料金の考え方と電気代の計算方法を解説
ボルト(V)やワット(W)との関係
アンペア(A)は、回路を流れる電流の大きさを表す単位です。ボルト(V)は電圧の単位で、電流を流す力を示します。
ワット(W)は電力の単位で、電圧(V)と電流(A)の掛け合わせた「 W = V × A 」で表されます。この値が家電の「消費電力」です。一般的な家庭用電圧は100Vのため、家電を動かすのに必要なアンペア数が増えるほど、消費電力も大きくなります。
家庭のアンペアの数値が大きいほど、一度に流せる電流の量が増える、つまり同時に使用できる家電製品の数が増えます。
以下に、代表的な家電製品のアンペア数と消費電力をまとめたので、参考にしてくださいね。
| 家電製品 | アンペア(A) | ワット(W) |
|---|---|---|
| 電子レンジ | 15 | 1500 |
| アイロン | 14 | 1400 |
| ドライヤー | 12 | 1200 |
| 掃除機(強) | 10 | 1000 |
| エアコン(10畳用・暖房) | 6.6 | 660 |
| 冷蔵庫(450L) | 2.5 | 250 |
| テレビ(液晶42型) | 2.1 | 210 |
| 洗濯機(9kg) | 2 | 200 |
出典:主な電気機器のアンペアの目安│ご契約内容の変更│東京電力エナジーパートナー
消費電力について、詳しくはこちら。
消費電力とは?消費電力量や定格消費電力とは何が違う?
契約アンペアを見直す手順
ここでは、契約アンペアを見直す手順をご紹介します。
現在のアンペア数を確認する方法
現在契約しているアンペア数は、自宅の分電盤にあるアンペアブレーカーの色や数字で確認できます。アンペアブレーカーの色とアンペア数は、次のように設定されています。
- 赤色
- 10アンペア
- 桃色
- 15アンペア
- 黄色
- 20アンペア
- 緑色
- 30アンペア
- 灰色
- 40アンペア
- 茶色
- 50アンペア
- 紫色
- 60アンペア
ただし、自宅の電力メーターがスマートメーターだと、アンペアブレーカーは取り付けられていません。その場合は、毎月届く検針票や、電力会社のマイページから確認しましょう。
アンペア数の確認方法について、詳しくはこちら。
アンペア数の確認方法を解説
適切なアンペア数を計算する方法
適切なアンペア数は、同時に使用する家電の組み合わせ(同時使用電力)のほか、オール電化やエコキュートなどの設備状況などによって左右されます。まずは、自宅でもっともアンペア数を使用する状況を想定してみましょう。

上記の画像のうち、電子レンジと炊飯器、電気ケトルは同時に使用する可能性があります。また冷蔵庫・照明は常時稼働しているため、合計するとアンペア数は41.5アンペアとなります。
季節や室内の温度によっては、エアコンが動いているかもしれません。さらにオール電化住宅なら、IHクッキングヒーターのアンペアも計算に入れる必要があり、この時点で使用アンペア数が60を超える状況も考えられます。
こうした想定を踏まえ、世帯人数別に適切なアンペア数をまとめると、次のようになります。
| 世帯人数 | アンペア数の目安 |
|---|---|
| 1人暮らし | 20A~30A |
| 2人暮らし | 30A~40A |
| 3~4人家族 | 40A~50A |
| オール電化・2世帯住宅 | 60A~ |
ただし、上記はあくまで目安となります。電気の使用状況によっては上記のアンペア数に収まらない場合もあるので、参考程度にしましょう。
アンペア数について、詳しくはこちら。
アンペア数の変更手続きと計算方法:アンペア数の目安も解説
低いアンペアでもブレーカーを落とさないコツ
先ほどの事例は、あくまで極端な一例です。反対に、同時に使用する家電の組み合わせを意識して電気を使えば、低いアンペア数でもブレーカーが落ちにくくなります。
例えば、食器洗い乾燥機はタイマーを利用して深夜帯に動かせば、食事の用意で使う調理家電と使用時間が重なりません。また、炊飯器はあえて多めにご飯を炊き、すぐに食べない分は冷凍保存。そうすれば、何時間もの保温にかかる電気代も節約できます。
このように消費電力(W)が大きい家電は、ほかの家電と同時に使わず、長時間使用を避ける工夫で、アンペア数を抑えやすくなりますよ。
ブレーカーが落ちる原因について、詳しくはこちら。
ブレーカーが落ちる原因になりやすい家電製品はどれ?
アンペア数を変更するなら電力会社の乗り換えも検討しよう
電気代の節約のためにアンペア数の変更を考えているなら、電力会社の乗り換えもおすすめです。ライフスタイルに合致した電力会社・電気料金プランに乗り換えることで、電気代を効果的に節約できる可能性がありますよ。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけであなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。お得なキャンペーンを実施している電力会社も多いので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)電気契約のアンペア数を変更する方法と注意点
ここでは、アンペア数を変更する方法と、注意すべきポイントについて解説します。アンペア数の変更方法は、例として東京電力EPの場合の手順をご紹介します。
- step1)アンペア数をいくつに変更するか決める
- 家庭の電気の使い方も考慮しながら、アンペア数を決めます。
- step2)東京電力EPにアンペア変更を申し込む
- 電話またはWebからアンペア数の変更を申し込みます。Web上で手続きする場合は、マイページの「契約内容の変更」から申し込みが可能で、24時間受け付けています。なお、スマートメーターはアンペア変更にあたって工事は発生しません。電力会社が遠隔でアンペア数を変更するため、立ち会いも原則不要です。設備状況によっては立ち会いを求められることがあります。設備状況によっては電話での申し込みが必要になります。
- step3)基本料金を確認する
- アンペアを変更した月の基本料金は、日割りで計算されます。次回検針日以降はアンペア数と基本料金が変わっているので、検針票やマイページなどから確認しておきましょう。
アンペア数の基本的な変更方法を紹介したところで、ここからはアンペア数の変更する際の注意点を解説します。
契約アンペアの変更は1年に1回のみ
電気料金プランの内容や供給エリア、約款などによって条件は異なりますが、電気の契約は基本的には1年契約です。このため、アンペア数の変更も1年に1回しかできないことが一般的です。
なお、プランによってはアンペア数の変更手続きや変更の適用タイミングについて、条件が設定されていることもあります。アンペア変更前に、一度契約内容を確認しておくことをおすすめします。
物件によってはアンペア数の上限が低い場合がある
古い物件の場合、アンペアの上限が低く設定されていることがあります。これは、建築当時の電力需要を元に配線やブレーカーが設置されているためです。こうした物件でアンペア数を上げる場合は工事が必要となり、工事費が発生する可能性があります。
賃貸住宅に住んでいる場合は管理会社や大家さんに事前確認をする
賃貸物件では、建物全体で使用できる電気の量が決められているため、アンペア数の変更には管理会社またはオーナーの許可が必要になります。さらに変更に伴い工事が発生する場合は、工事費の負担についても事前に管理会社またはオーナーに確認しておいたほうがよいでしょう。
また、退去時には原状回復義務により、アンペア数を元の状態に戻さねばならないこともお忘れなく。
アンペア数に関するよくある質問
ここでは、アンペア数に関するよくある質問にお答えします。
Q1)契約アンペアは当日にすぐ変えられる?
アンペア数は、スマートメーターが設置されていれば当日変更が可能です。ただし、アンペア変更に伴って配線工事などが発生するケースでは、当日の変更はできません。また、受付時間や契約状況によっても、当日に対応できない場合があります。
Q2)引越し先のアンペア数の確認・変更方法は?
引越し先のアンペア数を知りたいときは、物件の管理会社やオーナーに確認するのが確実です。また、内見時に分電盤を確認する方法もあります。
引越しと同時にアンペア数を変更したい場合は、引越し先の電力会社と契約する際にアンペア変更の手続きを行ってください。なお、多くの電力会社では引越しと同時のアンペア変更について、Webでは受け付けておらず、電話申し込みのみとしている点にはご注意ください。
Q3)スマートメーターが設置されてないとアンペア数は変更できない?
スマートメーターが設置されていない場合でも、アンペア変更の手続き内容は変わりません。ただしアンペアブレーカーの変更工事が発生するため、当日でのアンペア変更はできません。また、工事には1時間程度かかり、工事中は一時的に停電するほか、立ち会いも必要です。
なお、工事費用は原則かかりませんが、設備状況によっては費用が発生するケースもあります。
適切なアンペア数を契約して電気を快適に使おう
アンペア数は適切な大きさに変更することで、基本料金、ひいては電気代を抑えられます。もっと効率的に電気代を節約したい人は、電力会社・電気料金プランの変更も検討するのがおすすめ。
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