auひかりからドコモ光への乗り換え方法 デメリットや手順は?
この記事の目次
現在auひかりを契約していて、ドコモ光に乗り換えを検討している方向けに、手順や注意点を解説します。auひかりからドコモ光に乗り換えるメリット・デメリットもまとめているので、契約前に改めて確認しましょう。
本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。
- 更新日
- 2024年11月14日
auひかりからドコモ光に乗り換え時の注意点
まずはauひかりからドコモ光へ乗り換える前に、確認しておきたい注意点をご紹介します。
解約するタイミングによっては解約金が発生する
auひかりを解約するタイミングによっては、解約金が発生します。金額はプランと契約成立日によって異なりますが、戸建てタイプなら4,460〜16,500円。マンションタイプなら2,290〜10,450円が請求されます。
解約金が発生しない「更新期間」は、2年契約のプランなら契約・更新月から24〜26カ月目、3年契約のプランなら36〜38カ月目の3カ月間です。更新期間は毎月の請求書またはMy auで確認できるので、事前にチェックしておきましょう。
auひかりで発番した電話番号は引き継げない
auひかりで発番した番号は、ドコモ光の「ドコモ光電話」に引き継ぐことはできません。
しかし、auでなくNTT東日本/西日本で発番したアナログ電話の番号を、auひかり電話で利用していたなら引き継ぎ可能。ただ、auひかりを解約する前に「番号ポータビリティ」を手続きしておかないと廃番となります。番号を引き継ぎたいなら、手続きを忘れないように注意しましょう。
auひかりからドコモ光に乗り換え時の費用
auひかりの解約には解約金などが発生する可能性があり、ドコモ光の新規申し込みでは契約事務手数料などがかかります。ここでは、auひかりからドコモ光に乗り換える際の費用について解説します。
auひかりの解約時の費用
auひかりの解約時には、以下3つの費用がかかる可能性があります。
- 解約金
- 撤去工事費
- 工事費の残債
1つ目の解約金です。2年もしくは3年の契約期間が定められているプランの場合、更新期間以外に解約すると解約金が発生します。契約期間が定められていないプランは、解約時に解約金は必要ありません。料金は契約成立日とプランによって異なり、次のとおりです。
契約タイプ | 契約プラン | 申し込み日 | 解約金 |
---|---|---|---|
戸建てタイプ | ギガ得プラン | 2022年6月30日以前 | 10450円 |
2022年7月1日以降 | 4460円 | ||
ずっとギガ得プラン | 2022年6月30日以前 | 16500円 | |
2022年7月1日以降 | 4730円 | ||
マンションタイプ | お得プラン | 2022年6月30日以前 | 10450円 |
2022年7月1日以降 | 2730円 | ||
お得プランA | 2022年6月30日以前 | 7700円 | |
2022年7月1日以降 | 2290円 |
戸建て向けおよびマンション向けの「標準プラン」では基本的に解約金は発生しません。しかし、一部プロバイダでは6カ月以内の解約で解約金がかかることがあります。
2つ目は撤去工事費です。光回線の撤去工事は戸建てタイプの「auひかり ホーム」では任意で、マンションタイプの「auひかり マンション」では不要となります。
ただし、2018年3月1日〜2022年6月30日にauひかり ホーム、または高速サービス(10ギガ・5ギガ)を契約した方は撤去工事が必須となるため、工事費の支払いが発生。もちろん、撤去工事を希望した場合も、工事費がかかります。
契約成立日 | 撤去工事費 |
---|---|
2018年2月28日以前 | 11000円 |
2018年3月1日以降 | 31680円 |
3つ目は工事費の残債です。開通工事費を分割払いにしていた方は、解約すると開通工事費の残債が一括で請求されます。
なお、auひかりではレンタル機器の返却手数料は発生しません。ただ、返却が遅れると違約金を請求されます。無駄な出費を避けるためにも、早めの返却を心がけましょう。
ドコモ光の申し込み時の費用
ドコモ光では初期費用として「契約事務手数料」と「開通工事費」が発生します。
契約事務手数料は3,300円。開通工事費はauひかりから乗り換える場合、契約するプランによって料金が異なります。タイプAやタイプB、単独タイプは22,000円。戸建て向けのタイプCは19,800円で、マンション向けのタイプCは16,500円がかかります。
ただし、契約中は特典が適用され、工事費用相当額が月額料金から割引されます。つまり開通工事費は実質無料となり、申し込み時の支払いは契約事務手数料の3,300円だけで済みます。
auひかりからドコモ光に乗り換える方法
auひかりからドコモ光に乗り換える方法を解説します。主な手順は次のとおりです。
- ドコモ光に新規で申し込む
- ドコモ光の工事を予約する
- ドコモ光の工事に立ち会う
- ドコモ光の接続機器を設定する
- auひかりの解約手続きをする
Step1)ドコモ光に新規で申し込む
ドコモ光への新規申し込みは、インターネットまたは店舗で手続きを行います。その際は次の情報を用意しておくとスムーズです。
- 契約者氏名
- 性別
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
- 設置先の住所
- 建物の情報(持家・賃貸など)
- 契約内容の送付先
- 連絡希望日時
申し込み前には、契約に関する情報が記された約款や、重要事項説明書に目を通しておきましょう。どちらもドコモ光のHPで確認できます。
Step2)ドコモ光の工事を予約する
申し込み時に希望した連絡日時にドコモ光から電話があり、申し込み内容の確認と工事日の予約を行います。
工事日は申込月の翌々月まで予約可能。ただ、予約の最短日は1ギガのプランなら申込日の2週間後、10ギガなら2週間~1か月半後が目安となります。もちろん、賃貸住宅に住んでいる方は、管理会社やオーナーの承諾を事前に得ておきましょう。
気をつけたいのは、土日休日の工事には別途費用がかかること。追加派遣料として3,300円が発生するので、費用を抑えたい方は要注意です。
年末年始に工事を実施する場合も、別途費用が必要です。
また、ドコモから「開通のご案内」、プロバイダから「プロバイダID/パスワード」などが送付されてきます。利用に必要な書類となるので、なくさないように保管してください。
申し込んだプランがタイプCの場合は「開通のご案内」、10ギガのプランの場合は「プロバイダID/パスワード」は送付されません。
Step3)ドコモ光の工事に立ち会う
工事当日は屋外工事と屋内工事を実施します。最寄りの電柱から宅内まで光ファイバーを引き込んで、光コンセントを設置。事前に送付されていたルーター一体型ONU(光回線終端装置)を接続して工事完了です。
開通工事には、設置場所などを決定できる人の立ち会いが必須となります。工事にかかる時間は状況にもよりますが、一般的に1〜2時間が目安です。途中で外出もできないため、きちんと時間を確保しておきましょう。
なお、光回線が共用部まで導入されているマンションでは、屋外工事は不要。住居内まで光ファイバーケーブルが引き込んであれば、室内工事も必要ありません。
Step4)ドコモ光の接続機器を設定する
宅内工事の際に設置したルーター一体型ONUと、インターネットを使用するパソコンやスマホの接続設定をします。
もしインターネットに接続できなかったときは、サポートデスクに問い合わせましょう。
Step5)auひかりの解約手続きをする
auひかりの解約手続きは契約しているプロバイダが「au one net」か、それ以外かで問い合わせ先が異なります。
プロバイダがau one netなら「KDDIお客さまセンター」に電話して、解約を申し込みます。その際、auひかりHP内の「auひかり解約前のご注意事項」に目を通しておいてください。
一方でプロバイダがau one net以外なら、契約しているプロバイダの窓口に電話し、解約を申し込みます。ただし、契約しているのが「ASAHIネット/DTI/So-net/GMOとくとくBB/@T COM」なら、インターネット上から手続きが可能です。なお、解約のタイミングによっては、翌月分の月額料金がかかる場合もあります。毎月の解約の締日はプロバイダによって異なるので注意してください。
申し込みが済んだら、レンタル機器を返却して解約完了です。手続き完了から10日前後で返却用の「着払い伝票」が送付されてくるので、伝票を使ってレンタル機器をすみやかに返却してください。
なお、光回線の撤去工事は前述したとおり、基本的に任意となります。しかし、2018年3月1日〜2022年6月30日にauひかり ホーム、または高速サービス(10ギガ・5ギガ)を契約した人や、賃貸物件に戸建てタイプを導入して退居時に原状回復を求められた人などは、撤去工事が必要です。
auひかりからドコモ光に乗り換えるメリット・デメリット
最後に、auひかりからドコモ光に乗り換えるメリット・デメリットについてご紹介します。
auひかりからドコモ光に乗り換えるメリット
auひかりからドコモ光に乗り換えるメリットは、3つ挙げることができます。
- ドコモとのセット割が使える
- dポイントが貯められる
- 提供エリアが広くなる
1つ目のメリットは、ドコモとのセット割が使えることです。「ドコモ光セット割」を利用すれば、スマホなどの月額料金が1回線につき最大1,100円割引されます。
対象プラン | 1回線あたりの割引額 | 適用可能な回線数 |
---|---|---|
eximo | 月額1100円 | 合計20回線 |
eximo ポイ活 | ||
irumo(0.5GBを除く) | ||
5Gギガホ プレミア | ||
5Gギガホ | ||
ギガホ プレミア | ||
ギガホ | ||
5Gギガライト/ギガライト | 月額550〜1100円 |
5Gギガライト/ギガライトの割引額はデータ利用量に応じて変動します。3ギガを超えた場合は1,100円。3ギガ未満の場合は550円で、1ギガ未満では割引が適用されません。なお、5Gギガライト/ギガライトは2023年6月30日に新規の申込み受付を終了しています。セット割の適用対象は、三親等以内の家族が加入できる「ファミリー割引」に登録されている回線です。
2つ目は、ドコモ光への支払いで「dポイント」を貯められることです。dポイントとは、ドコモのサービス利用料金やネットショッピング、提携する店舗などの支払いに使えるポイントサービスです。ドコモ光の利用では1,000円(税抜)につき10ポイントを貯めることができます。
そして3つ目は、提供エリアが広くなることです。ドコモ光は47都道府県でサービスを提供しており、auひかりより提供エリアが広くなります。引越しや転勤が多い方でも利用しやすいのもポイントでしょう。
- 北海道エリア
- 北海道
- 東北エリア
- 宮城県、青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県
- 関東エリア
- 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県
- 中部エリア
- 長野県、新潟県、山梨県
- 北陸エリア
- 石川県、富山県、福井県
- 東海エリア
- 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
- 関西エリア
- 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県
- 中国エリア
- 広島県、岡山県、山口県、島根県、鳥取県
- 四国エリア
- 愛媛県、香川県、徳島県、高知県
- 九州エリア
- 福岡県、熊本県、鹿児島県、長崎県、大分県、宮崎県、佐賀県
- 沖縄エリア
- 沖縄県
auひかりからドコモ光に乗り換えるデメリット
auひかりからドコモ光に乗り換えるデメリットは次の2つです。
- 5ギガプランがない
- auまたはUQモバイルとのセット割が利用できない
1つ目のデメリットは、ドコモ光には5ギガプランがないことです。auひかりでは1ギガと10ギガプランのほかに5ギガプランも提供しています。しかし、ドコモ光では1ギガと10ギガプランの2種類のみ。当然5ギガは選べないので注意しましょう。
2つ目は、auもしくはUQモバイルのセット割が利用できなくなることです。auひかりでは、auまたはUQモバイルのスマホで対象となるプランに契約し、月額料金が割引されます。
セット割引名 | セット対象 | 1回線あたりの割引額 | 適用可能な回線数 |
---|---|---|---|
auスマートバリュー | auの対象プラン | 最大1100円/月 | 合計10回線 |
自宅セット割 | UQモバイルの対象プラン | 最大858円/月 | 合計10回線 |
auひかりのセット割を適用するには「auひかり電話」の契約が必要です。
auまたはUQモバイルのスマホを継続利用する場合、今よりスマホの月額料金が高くなることは理解しておきましょう。
auひかりからドコモ光に乗り換える前に他社も比較!
auひかりからドコモ光への乗り換えには、メリットだけでなくデメリットもあります。光回線を乗り換える際は、別の光回線サービスも合わせて、必ず比較検討してみましょう。
この記事を書いた人