浴室暖房乾燥機の電気代はどのくらい?暖房時は使いすぎに要注意!?
浴室暖房乾燥機は入浴時に浴室を暖めたり、洗濯物の乾燥に使ったりできて便利ですよね。特に寒い冬は、入浴前に暖房をつけておけば暖かく快適に過ごせます。
でも、冬の電気代は夏に比べて高くなる傾向があるし、浴室暖房の電気代ってどのくらいかかるのか気になりますよね?実は浴室暖房の消費電力は大きく、電気代も高いんです!
浴室暖房の電気代の目安と節約方法を紹介します。浴室暖房を効率よく使いながら電気代を節約しましょう。
- 更新日
- 2023年11月30日
浴室暖房とは?
浴室暖房とは浴室暖房乾燥機に搭載されている暖房機能で、お風呂に入る前など浴室を暖めたいときに使います。
暖房のほかに、乾燥・涼風・換気の機能を備えている浴室暖房乾燥機もあります。
雨の日や梅雨の時季など、洗濯物が乾きにくい日に乾燥機能を使うと手早く乾かせます。また、浴室が蒸し暑い時季には涼風機能を、入浴後には換気機能を使うなど、浴室で快適に過ごすのに便利です。
浴室暖房の電気代はどのくらい?
浴室暖房の電気代はどのくらいかかるのでしょうか?暖房・乾燥・涼風・換気のそれぞれの機能を使ったときの電気代を比べてみましょう。
三菱の電気ヒーター式24時間換気機能付バス換気乾燥機「V-271BZ5-MS」を例に計算すると、以下のようになります。乾燥・涼風・換気に比べて浴室暖房の電気代はもっとも高く、次に乾燥にかかる電気代が高くなっています。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。1カ月あたりの電気代は、1日2時間で30日間使用すると仮定しています。
三菱 バス乾 [本体]24時間換気機能付換気扇 DCモータータイプ 「 V-271BZ5-MS 」 | 1時間あたりの電気代 | 1カ月あたりの電気代 | 消費電力量 |
---|---|---|---|
暖房 | 強65.1円/弱24.8円 | 強3,906円/弱1,488円 | 強2100W/弱800W |
乾燥 | 65.1円 | 3,906円 | 2100W |
涼風 | 1.1円 | 66円 | 34W |
換気(1〜5) | 0.2〜0.7円 | 12〜42円 | 6.5W〜23W |
24時間換気 | 0.2〜0.7円 | 12〜42円 | 5.5W〜22W |
ミスト | クール4.2円/うるおい72.9円 | クール252円/うるおい4,374円 | クール135W/うるおい2350W |
ミスト(リラックス) | 標準74.4円/強78.3円 | 標準4,464円/強4,698円 | 標準2400W/強2525W |
浴室暖房乾燥機と換気扇の違いって?
基本的な住宅の浴室には、浴室暖房乾燥機か換気扇のどちらかが設置されています。多くの浴室暖房乾燥機は暖房・乾燥・涼風・換気機能が搭載されていて、換気扇は換気機能のみとなっています。
浴室暖房乾燥機の暖房・乾燥の電気代は換気と比べて約40倍~70倍も高くなるので、使用時間に気を付けましょう!
浴室乾燥機の電気代は高い!?更に詳しくは以下の記事で紹介しています。浴室乾燥機の電気代は意外と高い?気になる電気代と節約方法を紹介!
浴室暖房の電気代を節約する方法6つを紹介します
浴室暖房は浴室を暖めるのに便利ですが、電気代が高くなるので使い過ぎには注意が必要です。
浴室暖房は効果的に使い、できるだけ浴室暖房を使う時間を短くする工夫をして電気代を節約しましょう。
まず、浴室がどうして寒くなってしまうのかを知っておきましょう。
- リビングが南側、浴室が北側の間取りが多く浴室の日当たりが悪いため、寒くなりやすい。
- 冬でも湿気対策で浴室の換気をしているため、冷たい外気が入り込み寒くなりやすい。
- タイル張りや1枚壁の浴室は外気の温度の影響を受けすいため、寒い時季は浴室が寒くなりやすい。
浴室を暖かくするために、間取りや浴室のつくりを変えるのは大がかりなリフォームが必要となるので、今すぐにできる対策としては窓と床に工夫をすることがポイントです。
入浴時に暖かく過ごしながら、電気代を節約できる方法を紹介します。
【浴室暖房の節約方法1】電力会社・電気料金プランを切り替える
まだ一度も電力会社・電気料金プランを切り替えたことがないなら、今契約している電気料金プランの見直しをしてみましょう。
旧一般電気事業者の従量電灯よりも電気料金が割安に設定されている、早朝・夜間の電気料金が安い、基本料金が0円など、お得に電気を使えるさまざまなプランがあります。
例えば22時以降など夜にお風呂に入ることが多い方は、夜間の電気料金が安いプランを選ぶだけで浴室暖房を今までと同じように使っていても電気代を節約できます。
切り替えをしたことがある方も、今のライフスタイルに合わせて見直してみましょう。家族が増えたり、使用している家電製品や在宅時間が変わったりすると、電気の使用状況も異なってくるので、今までの電気料金プランがずっとお得とも限りません。
旧一般電気事業者とは、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力をいいます。
エネチェンジでは電気料金プランを比較できる「エネチェンジ電力比較」というサービスを提供しています。毎月の電気代や郵便番号など簡単な条件を入力するだけで、アナタの住んでいるエリアで選べる電気料金プランがわかります。
【浴室暖房の節約方法2】浴室の窓に断熱シートを貼る
窓などの開口部からは室内と室外からの熱が出入りします。特に冬は室内の熱が約58%も窓から出ていってしまいます。浴室の窓に断熱シートを貼ると窓の表面温温度が下がりにくくなるため、外からの冷気をシャットアウトできます。
参照:Q&A「開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?」|日本建材・住宅設備産業協会
【浴室暖房の節約方法3】換気は必要なときだけにする
浴槽のお湯を冷まさないために、換気扇を使ったり窓を開けたりして換気時間をなるべく短くします。入浴前と入浴時は換気扇を止めて、窓を閉めましょう。
ただし、ずっと換気扇を止めていたり、窓を閉めているとカビが発生しやすくなってしまうので注意が必要です。
【浴室暖房の節約方法4】浴槽に熱めのお湯をためて蓋を外しておく
浴槽に熱めのお湯をためておき、入浴の直前に浴槽の蓋を外しておきます。
お湯をためてから蓋をしないで長時間放置しておくと、ぬるくなったり床や壁・天井に結露ができてしまうので、必ず直前に行いましょう。
【浴室暖房の節約方法5】入浴前にシャワーで熱めのお湯を床や壁にかける
シャワーを使って、冷えた床や壁を熱めのお湯で温めておくやり方です。入浴前に服を着たまま行いましょう。入浴の直前に行えば寒さを軽減できます。
手軽にできて数十秒で終わるので、水道代やガス代もそれほどかからないのもうれしいですね。
【浴室暖房の節約方法6】浴室の床にマットを敷く
浴室の床がタイルなど冷たい素材の場合は、マットを敷けば浴室内の寒さを軽減できます。熱めのお湯を床にかけて温める必要もなく、すべりにくくなるので転倒防止にもなります。
浴室暖房の電気代は高い!使用時間に気を付けてじょうずに節約しよう
浴室暖房の電気代は高いことがわかりましたね。1日2時間使う場合、1カ月あたりの電気代は1,488円〜3,906円かかります。
浴室暖房の電気代を節約したいなら、浴室暖房を使用する時間を短くする工夫をしましょう。
浴室の窓に断熱シートを貼ったり換気の時間を短くしたりして熱の出入りを防ぐ、入浴前に浴槽の蓋を開けて浴室の温度を上げておく、床や壁をお湯で温めておく、床にマットを敷くなど、浴室の寒さを軽減させる方法を試してみてくださいね。
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