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アンペアとは?ボルトとの違い、契約アンペア数の目安を解説!

アンペアとは?ボルトとの違い、契約アンペア数の目安を解説!
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家電やブレーカーにボルトやアンペアという表示を見かけますが、あまり身近な単位ではないのでよくわからないですよね。今回はボルト(V)とアンペア(A)の、それぞれ意味と求め方をわかりやすく解説します。

またアンペア数は電気の契約で使用されていて、契約アンペア数が上がると電気の基本料金も異なってきます。今契約しているアンペア数は適切なの?という方のために、ご家庭に合ったアンペア数の計算方法も紹介します。契約アンペア数を見直すだけで電気代が節約できますよ!

更新日
2020年4月30日
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ボルト(V)とアンペア(A)の違いは?

ボルト(V)とアンペア(A)と聞いてもピンと来ないのは、目に見えないものだからではないでしょうか?

ボルトやアンペアについて理解するために、電気を水に例えてわかりやすく説明しましょう。水がホースを通って外に出ていく様子を電気に置き換えてみると……

  • 流れようとする水の力=電圧(ボルト)
  • 流れている水=電流(アンペア)

ボルトは電気を流す力を、アンペアは1秒間に流れている電気の量を表します。

ちなみに、イタリアの電池を発明した物理学者ボルタさんからとって電圧をボルト、フランスの電気学者アンペールさんからとって電流をアンペアというように、名前が付けられているんですよ。

現在契約している契約アンペア数は適切?アンペア数が上がると電気代が高くなる!

あまりなじみのないアンペアという単位ですが、実はわたしたちの生活にとても身近なものなんです。
電力会社によっては「アンペア制」といって、契約するアンペア数によって電気の基本料金が異なる料金設定が採用されています。関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力はアンペア制でなく、異なる料金体系になっています。

東京電力エナジーパートナー(以下、「東京電力EP」)のアンペア制プラン「従量電灯B」を例にみてみましょう。

東京電力EP「従量電灯B」の基本料金

区分アンペアブレーカーの色東京電力「従量電灯B」基本料金(消費税率10%)
基本料金10A
295円24銭
15A442円86銭
20A590円48銭
30A885円72銭
40A1180円96銭
50A茶色1476円20銭
60A1771円44銭
参照:現在のご契約アンペアの確認方法|ご契約内容の変更|東京電力EP

東京電力EP「従量電灯B」では、契約できるアンペア数と基本料金は7つあります。アンペア数が上がると基本料金も異なり、10Aにつき286円00銭の料金設定がされています。

適切な契約アンペア数を選ぶと、電気代は安くできる!

ご家庭の電気の使用状況によって適切な契約アンペア数を選べば、余計に基本料金がかからずに済むので、電気代が節約できます。
でも普段からアンペア数を意識して電気を使っている方は少ないので、何アンペアが適切なのかわからないですよね。
契約アンペア数は、ご家庭で一度に使う電気量の最大値を目安にして選ぶとよいんです。

家電のアンペア数はどのくらい?

まずは、普段使っている家電のアンペア数がいくつなのかを知っておく必要があります。ご家庭の家電をいくつか例に挙げて、アンペア数をみてみましょう。

家電のアンペア数(低い順)
照明(電球系蛍光灯)
1.0A
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯時/乾燥時)
2.0A/13.0A
テレビ(42型)
2.1A
冷蔵庫(450Lクラス)
2.5A
エアコン
6.6A
電気ケトル、掃除機(強)
10.0A
ヘアドライヤー(強)
12.0A
炊飯器(5.5合炊飯時)
13.0A
アイロン
14.0A
電子レンジ
15.0A

ご家庭に合った契約アンペア数の計算方法を紹介

家電のアンペア数がわかったら、次に適切な契約アンペア数の計算をしてみましょう。

テレビや冷蔵庫、エアコンなどの常に電気を使う家電と、ヘアドライヤーや電子レンジ、洗濯機などの一時的に電気を使う家電に分けて、一度に使う電気量の最大値を計算します。なお一時的に電気を使う家電は、朝・昼・夜ごとに使う家電のアンペア数を合計し、比較しています。

常に電気を使う家電
照明(1.0A)+テレビ(2.1A)+冷蔵庫(2.5A)+エアコン(6.6A)=12.2A
一時的に電気を使う家電
朝……炊飯器(13.0A)+電子レンジ(15.0A)=28.0A
昼……ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時13.0A)+掃除機(10.0A)=23.0A
夜……アイロン14.0A+ヘアドライヤー(強)12.0A=26.0A

上記の場合、一度に使う電気の量の最大値は40.2Aとなるので、契約アンペア数は40A~50Aを目安にした方がよいということになります。

  • 常に電気を使う家電(12.2A)+一時的に電気を使う家電の最大値(朝:28.0A)=40.2A

1人暮らしなら、可能な限りスイッチのON/OFFで調節をして一度に使う電気の量を減らせるので、契約アンペア数を低くしてもよいでしょう。しかし、家族が増えると一度に使う電気の使用量をタイミングよく調節できない場合が多いので、家族の人数や電気の使用状況に合わせて高めの契約アンペア数を選ぶとよいですよ。

平均の契約アンペア数は34.88A

東京電力EPによると2015年度末時点で、一般家庭の1軒あたりの契約アンペア数は、平均34.88Aとなっています。

経済産業省によると2015年の世帯人数のは平均約3.02人なので、契約アンペア数の目安は、1人暮らしなど電気使用量が少ない場合で20A~30A、家族や家電が多く電気使用量が多い場合で40A~60Aを目安にするとよいでしょう。1軒あたりの平均アンペア数は、東京電力EPの「従量電灯A・B年延契約電力」÷「従量電灯A・B年延契約口数」で計算されています。参照:家庭1軒あたりの使用量と契約電力(当社サービス区域1カ月平均)2015年度末時点|電力需要|数表でみる東京電力|東京電力ホールディングス家計消費状況調査|2人以上の世帯(2015年)「世帯主の年齢階級別」|総務省統計局

ボルト(V)とアンペア(A)の違いと適切なアンペア数を知って、電気代を節約しよう

ボルトとアンペアの違いや計算方法について解説しました。ボルト(V)は電圧、アンペア(A)は電流を表す単位ということが分かりましたね。

また普段使っているご家庭の家電のアンペア数や、契約アンペア数の目安の計算方法についても紹介しました。適切なアンペア数で契約すれば、基本料金が安くなり電気代が節約できますよ!この機会に一度ご家庭の契約アンペア数をチェックしてみてくださいね。

ただしアンペア契約は原則1年間ごとの契約になっているので、冷暖房を使う機会の多い夏・冬だけアンペア数を増やして、また春・夏にアンペア数を減らすなど、契約期間中に何度もアンペア数を変更できません。ご家族の人数や電気の使用状況に合わせてアンペア数を選びましょう。

契約アンペア数を下げて電気代を節約する

契約アンペア数が上がると電気の基本料金は異なってきます。家電の使用時間をずらすなどして、契約アンペア数を下げられると電気代の節約が期待できますよ。

例えば契約アンペア数を東京電力EP「従量電灯B」を30Aで契約している場合、20Aに変更すると基本使用料が月額286円、年間で3,4322円安くなるんです!

さらに電気代を節約したいなら、電力会社・電気料金プランの見直しをしてみませんか?今契約している電気料金プランよりも基本料金が安い、夜の電気料金が安く設定されている、などさまざまな電気料金プランがあります。

エネチェンジ電力比較では、ご家庭ごとに最適な電気会社・電気料金プランの比較が簡単にできて、そのままお申し込みが可能です。今よりいくらくらい安くなるかの目安もひと目でわかるので、最適な電気料金プラン探しにぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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