電気ポットの電気代ってどれくらい?節約方法もあわせて紹介します
この記事の目次
お湯を沸かしておいて保温しておける電気ポットは、必要なときにいつでもお湯が使えて便利です。電気ポットをほぼ1日中使っている方、これから新たに電気ポットの購入を検討している方などは、電気ポットにかかる電気代が気になりますよね。
この記事では、電気ポットの電気代と節約方法、メリット・デメリットについて解説します。保温で使用するときと再沸騰させて使用するときの電気代も比較してみました。
- 更新日
- 2023年12月23日
電気ポットの電気代はいくら?
TIGERの蒸気レスVE電気まほうびん(PIP-A220/A300)を例に、一般的な電気ポットサイズの電気代みてみましょう。
品番 | 容量 | 1日あたりの消費電力量 | 1日あたりの電気代 | 1年あたりの消費電力量(年間消費電力量) | 1年あたりの電気代 |
---|---|---|---|---|---|
PIM-G220 | 2.2リットル | 0.61kWh/日 | 約18.9円/日 | 221kWh/年 | 約6,851円/年 |
PIM-G300 | 3.0リットル | 0.7kWh/日 | 約21.7円/日 | 255kWh/年 | 約7,905円/年 |
参照:蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300|TIGER(タイガー)
一般的な電気ポットの電気代は、1日あたり約18.9円~約21.7円で、1カ月間(30日)毎日使用すると、ひと月あたり約567円~約651円となります。
電気ポットの電気代は、保温よりも再沸騰の方が節約できる?!
電気ポットは、保温するのと、保温しないで再沸騰させて使用するのとでは、どちらの方が電気代が安いのでしょうか?
経済産業省によると、保温しないでコンセントから電源プラグを抜くようにすれば、年間で約3,300円(※)電気代が節約できます。長時間お湯を使わないなら、保温しないで再沸騰して使用する方が電気代が節約できます!(※)ポットに満タンの水2.2リットル を入れ沸騰させ、1.2リットルを使用後6時間保温状態にした場合と、プラグを抜いて保温しないで再沸騰させて使用した場合の比較です。
参照:電気ポット|家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬|経済産業省 資源エネルギー庁
電気ポットの電気代を安くしたい!節約方法を紹介
電気ポットは保温しないで、お湯を使用するときに再沸騰させて使用した方が、電気代が安いということがわかりましたね。長時間使用しないときは、コンセントから電気ポットの電源プラグを抜くようにしましょう。
ほかにも電気ポットの電気代の節約方法があります。以下にいくつか紹介します。
お湯を保温するときは、低めの温度に設定する
電気ポットには、保温温度を選んで設定できる機能付きの製品があります。料理の下ごしらえ用に98度、コーヒー・お茶などの飲み物用に80度など、用途に合わせて最適な温度が選べて便利です。
保温温度を選ぶときは、温度を低く設定して電気代を節約しましょう。保温機能にすると、沸騰直後の100度から設定温度になるまで、ヒーターが自動でオフになります。設定温度が90度の場合、100度から90度になるまでオフになるので、98度の設定時よりも消費電力が少なく済み電気代が節約できます。
タイガーの蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300の場合、保温温度になるまでの目安時間は以下の通りとなっています。
- 保温温度98度になるまで
- 約24分
- 保温温度90度になるまで
- 約2時間20分
- 保温温度80度になるまで
- 約4間20分
水量は満水で、水温と室温が23度の場合です。
参照:蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300|取扱説明書|TIGER(タイガー)
設定温度を90度にすると、98度のときよりも電源がオフになっている時間が約2時間、80度なら約4時間10分も長くなります。電気ポットを使用しない時間に合わせて設定温度を変えると、効率よく節電ができますね。
また製品によっては、一定時間経つと保温温度を自動的に下げてくれる省エネ機能が付いていて、さらに電気代が節約できます。
お湯を再沸騰させる回数は、できるだけ減らす
電気ポットの消費電力は、お湯を沸騰させるときがもっとも高くなります。また水温が低いほど、100度まで温度を上げるのにたくさんの電気を使わなければなりません。お湯を使う度に再沸騰をすると電気代がかかってしまうので、必要なときだけ再沸騰をするようにしましょう。
タイガーの蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300の場合、保温温度から、再沸騰させた場合にかかる目安の時間は以下の通りとなっています。
- 保温温度98度・90度の場合
- 約4~8分
- 保温温度80度の場合
- 約8~11分
水量は満水の場合です。なお水を足したり、コンセントにプラグを接続し直した場合は時間がさらに長くなります。
参照:蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300|取扱説明書|TIGER(タイガー)
節約のために保温温度を低く設定しても、再沸騰の回数が増えると電気代がかかってしまいます。お湯を使う頻度に合わせて保温温度を選んで、再沸騰の回数を減らすとよいですね。
電気ポットの節電タイマーを使う
電気ポットには、お湯が沸騰する時間を設定できる機能付きの製品があります。タイマーの設定中は電源がオフになるので、就寝中や外出中に使用すれば節電ができておススメです。
断熱を強化してお湯を冷めにくくすることで、保温時の消費電力量を従来のものより大幅に減らしたものもあり、経済産業省も省エネタイプに注目しています。
参照:電気ポット|家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬|経済産業省 資源エネルギー庁
温かい飲み物は電気ポットで入れるよりも、電子レンジで温める
温かい飲み物を飲むときは、電気ポットよりも電子レンジを使った方が電気代が安く済みます!
コップ1杯(140ミリリットル)の水を電子レンジの700W出力で1分間温めると、電気代は約0.31円(※)かかります。電気ポット(2.2リットル)の1日あたりの電気代が、約18.9円/日なので、少量のお湯を使うときは電子レンジを使うなど、電気ポットと電子レンジを使い分けることで電気代を節約できそうですね。(※)定格消費電力1,100Wの電子レンジを使用した場合。
電力会社の切り替えで簡単に電気代を節約できます!
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そんな方におすすめなのが、電力会社のプランを見直して電気代を節約する方法です。
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最安の電気料金プランを診断(無料)電気ポットのメリットとデメリット
電気ポットの電気代の節約方法がわかったら、電気ポットのメリットとデメリットも知っておきましょう。
お湯を使う機会が多いか少ないかで、電気ポットの使い方を工夫すると、電気代を節約しながら活用できますよ!
電気ポットのメリット
電気ポットはお湯を沸かして保温できるので、使う度に沸かす必要がないため、家族の人数や来客の多いご家庭におススメです。また赤ちゃんのいるご家庭なら、粉ミルク用にお湯の保温温度を設定できます。火を使わないでお湯が沸かせるので、子どもやお年寄りも安心して使えます。
ただし蒸気孔から高温の蒸気が出ると、火傷をしてしまうことがあるので注意しましょう。現在は蒸気孔がなく、安全な設計になっている電気ポットもあるので、購入するときは安全面も考慮して選ぶとよいですね。
電気ポットのデメリット
1人暮らしの方や、お湯はたまにしか使わないという方には、電気ポットの容量は大きすぎる場合があるでしょう。容量の大きい電気ポットは重いので、持ち運ぶのも大変です。
また長時間お湯を使わず保温時間が長いと、電気代が高くなってしまう場合があります。
電気ポットの電気代を節約したい!お湯を使う頻度によって保温と再沸騰を使い分けよう
電気ポットの電気代の目安や、節約方法を紹介しました。
電気ポットの電気代は、保温するよりも再沸騰して使う方が安く済む場合があります。また少量のお湯なら、電子レンジで温める方が電気代がかかりません。
電気ポットはお湯が保温できていつでも沸かせるので、お湯を使う機会が多いご家庭向けですが、保温時間が長くなると電気代が高くなってしまうことがあります。使う頻度によって保温温度の設定を低くする、再沸騰の回数を減らす、節電タイマーを使うなど、保温と再沸騰をじょうずに使って、電気ポットの電気代を節約しましょう。
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