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家電の消費電力ランキング|アンペア数と節電方法も解説

家電の消費電力ランキング|アンペア数と節電方法も解説

本記事では家電の消費電力について、瞬間的な消費電力が大きい家電や、電気代が高い家電をランキング形式でご紹介します。

消費電力や電圧を元にしたアンペア数の計算や、消費電力の節約方法も解説しているので、参考にしてくださいね。

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更新日
2026年9月7日

消費電力が大きい家電と電気代が高い家電は異なる

家電の電気代を考える際は、「消費電力が大きい家電」と「電気代が高い家電」を混同しないよう注意しましょう。

消費電力(W)が大きい家電でも、使用時間(h)が短いと、消費電力量(Wh)はそれほど大きくなりません。つまり、消費電力と電気代は必ずしも比例するわけではないのです。

例えばドライヤーや電子レンジは、使用時間が短い一方、使用中の消費電力が大きい家電の代表例。

一方、冷蔵庫は、使用中の消費電力がドライヤーなどと比べて小さい傾向にありますが、基本的に常時稼働するため、1カ月・1年と消費電力量が積み上がっていきます。

また、エアコンは起動時や高負荷運転時の消費電力が大きく、使用時間や運転条件によっては電気代も高くなりやすい家電です。

このように、家電は運転状態や使用時間によって、両方の性質を持つ場合があります。次章では、それぞれの基準で家電を比較します。

家電の消費電力ランキング

ここでは家電製品を「消費電力が大きい家電」と「電気代が高い家電」に分けて、ランキング形式でご紹介します。

瞬間的な消費電力が高い家電ランキング

瞬間的な消費電力が高い家電ランキング

瞬間的な消費電力が高い家電で代表的なものは、上記のとおりです。

順位家電消費電力(W)アンペア数(A)
1位IHクッキングヒーター(ビルトイン型)580029
2位エアコン(12畳用・暖房運転時)198019
3位電子レンジ142014
4位アイロン140014
4位炊飯器140014
6位電気ケトル130013
7位ドライヤ(HOT/TURBO運転時)120012
8位エアコン(12畳用・冷房運転時)113011

アンペア数(A)は消費電力(W)÷電圧(V)で計算。各家電は100V、IHクッキングヒーターのみ200V(ビルトイン型)で計算しています。瞬間的な消費電力は、運転モードや使い方によって変動します。上記の数値は最大消費電力となります。

IHクッキングヒーター出典:ビルトイン3口 IH N2500Tシリーズ|日立の家電品
電子レンジ出典:NE-FB2D 単機能レンジ|オーブンレンジ・単機能レンジ|Panasonic
アイロン出典:TA-FDX970|アイロン/衣類スチーマー|東芝ライフスタイル株式会社
炊飯器出典:NJ-BW10J|炊飯器|本炭釜:三菱電機
ドライヤー出典:IB-WX902|美容家電:シャープ
電気ケトル出典:CK-JA08・10|電気ケトル|ポット・ケトル|象印マホービン
エアコン出典:Zシリーズ|三菱ルームエアコン 霧ヶ峰|三菱電機

長時間使用で電気代がかかる家電ランキング

長時間使用で電気代がかかる家電ランキング

長時間使用で電気代がかかる家電で代表的なものは、上記のとおりです。

順位家電試算条件消費電力量(kWh/日)電気代(円/日)
1位エアコン(12畳用)冷房時の設定温度を27℃、暖房時の設定温度を20℃と仮定し、平均的な木造住宅(南向)で6時~24時の18時間使用した場合3.5108.5
2位洗濯乾燥機(ドラム式)1日に洗濯~乾燥(標準モード)1回使用する場合1.340.3
3位冷蔵庫(607L)上段冷凍室・アイスルームを冷凍(ツースター)で使用する場合0.824.8
4位テレビ(65V型)1日平均視聴時間が5.1時間で365日毎日視聴した場合0.515.5
5位温水洗浄便座(瞬間式)タイマー節電機能を使用した場合0.26.2

1日あたりの消費電力量は、年間消費電力量を365(日)で割って算出しています。エアコンの消費電力量は、冷房期間を5月23日〜10月4日の135日間、暖房期間を11月8日~4月16日の160日間として、期間消費電力量を295(日)で割って算出しています。電気代は全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。電気代計算式:年間消費電力量(kWh)÷365(日)×31(円)=電気代(円)

エアコン出典:Zシリーズ|三菱ルームエアコン 霧ヶ峰|三菱電機
洗濯乾燥機出典:TW-127XP5L/TW-127XP5R|ZABOON(ザブーン)|洗濯機・洗濯乾燥機|東芝ライフスタイル株式会社
冷蔵庫出典:SJ-MF61R|冷蔵庫:シャープ
テレビ出典:TV-65Z95C|テレビ(ビエラ)|Panasonic
温水洗浄便座出典:SCS-SRA7020|温水洗浄便座|瞬間式|東芝ライフスタイル株式会社

消費電力の単位と基礎知識

ここでは消費電力の単位と、消費電力に関する基礎知識を解説します。

消費電力とアンペア数の関係

消費電力は、家電が使用する電力のことで、「W」で表されます。また、アンペア数は回路を流れる電流の大きさを示し、単位は「A」です。

一般的な家庭用家電の多くは100Vで使用されており、消費電力を電圧で割ることで、アンペア数の目安を概算できます。例えば消費電力1,000Wの100V家電の場合、アンペア数の算出方法は次のとおりです。

  • 1,000(W)÷100(V)=10(A)

また、IHクッキングヒーターなど一部の200V家電では、消費電力を200で割ることでアンペア数の目安を概算できます。以下は消費電力2,000W、200VのIHクッキングヒーターの場合の計算式です。

  • 2,000(W)÷200(V)=10(A)

ただし、上記の計算はあくまで目安であり、実際のアンペア数は家電ごとの力率や電圧、運転状態などによっても変わってきます。

家電本体や仕様書、取扱説明書に「定格電流」が記載されている場合は、そちらを参照してください。

W・Wh・kWhの違い

「W」は家電を使用しているときの電力を表し、「Wh」や「kWh」は消費電力に使用時間を掛けた、電力の量を表しています。

例えば、1,200Wのドライヤーを30分使う場合の消費電力量は、次のとおりです。

  • 1,200(W)÷1,000×0.5(時間)=0.6(kWh)

一方、年間消費電力量が290kWhの冷蔵庫の消費電力量は、1日あたり次のようになります。

  • 290(kWh)÷365(日)=0.79(kWh)

電力料金目安単価を31円/kWhとして計算すると、ドライヤーは30分で約18.6円、冷蔵庫は1日で約24.5円の電気代がかかることになります。

このように、家電の使用時間は電気代に大きく影響します。Wの大きさだけを見て「電気代が高い」とは判断できないことを、頭に入れておきましょう。

消費電力が大きい家電を使うときの注意点

消費電力が大きい家電を使う際、注意すべきポイントをまとめました。

消費電力が大きい家電は同時使用を避ける

電子レンジとドライヤー、炊飯器と電気ケトル、電気ストーブと調理家電などを同時に使用すると、合計消費電力が大きくなる場合があります。

ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、家電を使用する時間帯をずらすことが効果的です。

ただし、これはあくまでブレーカーを落ちにくくするための対策であり、消費電力量や電気代を節約できるわけではない点に注意してくださいね。

家電本体だけでなくコンセントや回路の容量も確認する

消費電力が大きい家電を使用する場合は、契約アンペア数だけでなく、コンセントや電源タップの容量もあわせてチェックしておきましょう。

契約アンペア数に収まっていても、消費電力の大きな家電が同じ回路に集中すると、その回路の安全ブレーカーが落ちることがあります。

また、電源タップを使用する際も要注意。一般的な電源タップの定格容量は1,500Wなので、繋いだ家電の消費電力の合計が1,500Wを超えないよう、気をつけてください。

特に複数の電源タップを連結しての使用や、定格容量を超えるたこ足配線には注意が必要です。

運転中に消費電力が変わる家電の注意点

エアコンや冷蔵庫、洗濯乾燥機などの家電は、設定や使用環境、運転工程によって、コンプレッサーやヒーターの稼働状況が変化します。

これにより消費電力も変化するため、仕様書に記載された定格消費電力や最大消費電力が、常に消費されるわけではありません。

また、200V家電を使用している場合、アンペア数の計算が以下のように、通常の100Vとは異なる点にも注意しましょう。

100V家電のアンペア数計算式
消費電力(W)÷100(V)=(A)
200V家電のアンペア数計算式
消費電力(W)÷200(V)=(A)

家電の消費電力を抑えて電気代を節約する方法

ここでは、家電の消費電力を抑えて、電気代の節約につなげる方法をご紹介します。

省エネモードや適切な設定で使用する

家電の省エネモードとは、家電の機能を大きく低下させない範囲で、消費電力を抑える機能のこと。

省エネモードを利用することで、不必要な強設定や高出力での稼働を抑えることができます。家電ごとの省エネモードが影響する範囲は、次のとおりです。

  • エアコンの設定温度
  • 冷蔵庫の冷却設定
  • テレビの画面の明るさ
  • 温水洗浄便座の温度 など

なお、機能や適切な設定は家電によって異なるため、取扱説明書も確認しながら利用することをおすすめします。

長時間使用する家電は使用時間を見直す

照明やテレビ、パソコンといった家電は、1時間あたりの消費電力が比較的小さめ。しかし長時間使用することで、消費電力量が積み上がっていきます。

こうした家電は、使用していない時間は電源をオフにしたり、タイマー機能を使用したりすることで、無理なく節電につなげられますよ。

なお、冷蔵庫や無線LANルーターといった、常時稼働が前提となっている家電については、電源を切らないよう注意しましょう。

古い家電は省エネ性能を比較して買い替える

10年・15年など長期間使用している家電は、最新機種と比べて省エネ性能が低いことがあります。

故障などで買い替えを検討する際は、現在利用している機種と買い替え候補の機種の年間消費電力量を比較すると、電気代の節約につながる機種を選べるようになりますよ。

ただし、買い替えには本体価格や設置工事といった初期費用も必要です。買い替えるかどうかは、予算や家電の使用頻度、年間消費電力量を踏まえたおおまかな電気代などを踏まえて判断しましょう。

家電の消費電力に関するよくある質問

ここでは家電の消費電力に関して、よくある質問にお答えします。

Q1)家電の消費電力はどこで確認できる?

家電の消費電力は、本体に貼られたシールや銘板、取扱説明書、メーカーの商品ページなどから確認が可能です。

消費電力の種類とそこからわかる情報
定格消費電力
一定の条件で運転した場合に消費される電力をいいます。V(電圧)で割ることで、家電単体で使用するアンペア数の目安を概算できます。同時使用する家電や契約アンペア数を考える際の参考になります。
最大消費電力
電気機器類を最大出力で使用した場合の消費電力のこと。V(電圧)で割ることで、家電単体で使用するアンペア数の目安を概算できます。同時使用する家電や契約アンペア数を考える際の参考になります。
年間消費電力量
一定の測定条件にもとづいて、1年間使用した際に消費する電力の合計値です。年間で電気代がいくらかかるか知りたい際に役立ちます。

なお、これらの数値はあくまで目安です。実際の消費電力は使い方によって異なる点に注意しましょう。

Q2)家電の消費電力は季節や使い方によって変わる?

エアコンや冷蔵庫は、外気温や室温、温度設定、使用環境などによって消費電力が変動します。

また、洗濯乾燥機や炊飯器などは、運転モードや洗濯・乾燥などの工程によって、消費電力が変わってくることも。

このように、家電は常に同じ電力を消費するわけではありません。家電の取扱説明書や仕様書に記載された数値は、家電同士の比較や契約アンペア数を考える際の参考情報として受け取りましょう。

Q3)待機電力が大きい家電は?

給湯器、テレビ、レコーダー、ルーターなどのネットワーク機器は、使用していない間も電力(待機電力)を消費していることがあります。

資源エネルギー庁省エネルギー対策課の調査によると、家庭における待機電力の約2割は、ガス温水器(給湯器)が占めているとのこと。

ただし、製品の省エネ性能や機能設定によっても変わってくるため、必ずしもガス温水器が「もっとも待機電力の大きな家電」であるとは限りません。

また、これらの待機電力は時計機能や録画予約、ネットワーク接続などの常時必要な機能を維持するために使われていることが一般的。

そのため、設定や機能に影響する可能性もあるので、安易に主電源を切らないよう注意してくださいね。

ただし、なかにはドライヤーやアイロン、トースター、電気ケトルなどの待機電力が発生しない家電も。すべての家電で待機電力が発生するわけではないことを覚えておきましょう。

出典:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要|資源エネルギー庁 省エネルギー対策課

Q4)ブレーカーが落ちると家電が故障することはある?

ブレーカーは、許容量を超える電流や漏電から回路・設備を保護するための装置です。ブレーカーが落ちたからといって、家電が必ず故障するわけではありません。

ただし突然電源が落ちるため、パソコン上の保存していないデータが消えてしまったり、一部家電では時計機能の再設定が必要になったりするケースがあります。

また、漏電ブレーカーが落ちた場合や、ブレーカーを上げてもすぐに再度落ちる場合は、無理に復旧を繰り返さないほうがよいでしょう。

原因が分からないままブレーカーが繰り返し落ちる場合は、管理会社・オーナー、電力会社または電気工事店など、状況に応じた窓口に連絡し、点検を相談してください。

家電の消費電力を把握して家庭の電気代を節約しよう

家電の消費電力は、電気代に直結するわけではありません。使用時間も大きく関わるため、期間消費電力量などの数値も参考にしながら、電気代の目安をつけることをおすすめします。

家電の買い替えや使い方の工夫以外の方法で電気代を節約したいなら、電力会社・電気料金プランの切り替えも効果的です。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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