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オーブンレンジの電気代と電気代節約のためのポイントを解説

オーブンレンジの電気代と電気代節約のためのポイントを解説

オーブンは、パン・ケーキ・クッキーを焼いたり、魚や肉の調理などに欠かせない便利な調理家電のひとつです。オーブンを使うときは長い時間をかけて調理することが多いので、電気代が気になる方も多いでしょう。

この記事では、「オーブンの電気代はいくら?」「オーブンの種類によって電気代はどのくらい違うの?」など、オーブンの電気代に関する疑問にお答えします。

オーブンレンジ・スチームオーブン・オーブントースターの3種類について、それぞれの特徴と電気代を解説します。また電子レンジとの電気代比較や、電気代節約のためのオーブンの使い方を紹介します。

更新日
2021年11月8日
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オーブンの種類

オーブンには、オーブンレンジ・スチームオーブン・オーブントースターなどがあります。それぞれの種類によって加熱方法に特徴があり、焼く・煮る・蒸すなどの調理ができます。

オーブンレンジ

オーブンレンジには、電磁波で食材を温めたり、冷凍品を解凍したりできるレンジ機能と、ヒーターで庫内全体を高温に保ちながら放射・輻射熱で食材を加熱するオーブン機能グリル機能の3つの機能があります。

オーブン機能とグリル機能はどちらともヒーターが熱源で、オーブン機能は庫内の温度を上げて、熱で包みこんで加熱するので、食材の中まで火を通します。グリル機能はヒーターの熱で食材の表面を炙るため、焼き目を付けたり、厚みの少ない肉や魚などを焼いたりするのに適しています。

オーブン機能の加熱方法には、ファンでヒーターの熱を庫内に循環させる熱風循環(コンベクション)式と、庫内の上部と下部のヒーターで放射・輻射熱をつくる上下ヒーター式の2種類があります。

スチームオーブン

スチームオーブンは、スチーム機能付きのオーブンレンジです。庫内の角皿・スチームカップ・タンクなどにセットされた水を使って、庫内に高温の水蒸気(スチーム)を発生させて食材を加熱します。

オーブンレンジでできる焼く・煮るに加えて、スチームオーブンでは蒸す調理ができます。

発生させた水蒸気を使って温めたり蒸したりする簡易スチーム式と、過熱した高温の水蒸気を使う過熱水蒸気式の2種類があります。過熱水蒸気式では、温めたり蒸したりするだけでなく、焼くこともできます。

オーブントースター

オーブントースターは、庫内の上部と下部のヒーターで放射・輻射熱をつくり、庫内の空気を対流させて食材を加熱します。焼き直したり、表面に焼き目を付けるのに適しています。

オーブントースターは、オーブンレンジと比べて庫内が小さく出力が弱い傾向がありますが、温度や火力が調整できる、スチーム機能が付いているなど、さまざまな機能が付いたオーブントースターもあります。

オーブンの種類ごとの電気代を紹介

それぞれのオーブンの種類ごとに、電気代はどのくらい異なるのでしょうか?実際の製品の消費電力を参考に、電気代を計算してみましょう。

オーブン機能を10分・1時間使用した場合の電気代を比較すると、以下の通りです。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。

オーブンレンジの電気代の例

出典:オーブンレンジ NE-MS268|パナソニック
消費電力
1.22kW
10分あたりの電気代
6.30円
1時間あたりの電気代
37.82円

スチームオーブンの電気代の例

出典:スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS658|パナソニック
消費電力
1.22kW
10分あたりの電気代
6.30円
1時間あたりの電気代
37.82円

オーブントースターの電気代の例

出典:アラジン グラファイトトースター2枚焼き|アラジン
消費電力
1,250W(1.25kW)
10分あたりの電気代
6.46円
1時間あたりの電気代
38.75円

オーブンレンジと電子レンジの電気代を比較

紹介した製品で比較すると、オーブンの電気代は種類によってあまり変わらないことがわかりました。それではオーブンレンジと電子レンジの電気代を比較すると、どのくらい違うのでしょうか?

オーブンレンジと電子レンジの電気代比較

 機能消費電力10分あたりの電気代1時間あたりの電気代
オーブンレンジ
「NE-MS268」
総庫内容量:26リットル
レンジ機能1.42kW7.34円44.02円
オーブン機能1.22kW6.30円37.82円
グリル機能1.22kW6.30円37.82円
電子レンジ
「NE-FL222」
総庫内容量:22リットル
レンジ機能1.40kW7.23円43.40円
参照:電子レンジ NE-FL222|パナソニック

オーブンレンジと電子レンジのレンジ機能の電気代は、ほとんど同額です。ただしオーブン機能・グリル機能の電気代は、レンジ機能と比べると10分で1.04円、1時間で6.20円高いです。

オーブンの電気代を節約するためのコツ

オーブンの電気代節約のコツは、加熱にかかる電力を無駄なく活用して使うことです。

余熱を利用して調理する

オーブンでの加熱時間を最小限にして、オーブンから出した後に余熱調理をすれば、オーブンを使う調理時間を短縮できて電気代の節約につながります。

オーブンで調理した食材を、蓋のついた鍋や容器などに入れて、布でくるんだり、こたつの中に置いたりすることで食材に熱を入れます。
肉料理の表面を焼きすぎずジューシーにしたい、煮物に味を染みこませたいなど、余熱調理で食材を更においしくすることもできます。オーブンレンジの電力を省エネしながら、余熱をじょうずに活用しましょう。

2枚天板を活用して2段調理をする

2段調理が可能なオーブンなら、上下の2段を使って効率よく調理して電気代を節約しましょう。
ただし食材によっては、焼き加減にムラができる場合もあります。上下段に乗せる食材の大きさを揃える、加熱時間の途中で上下を入れ替えるなどの方法で、均一に加熱できるよう工夫してみてくださいね。

家電の電気代が気になるなら、電力会社の切り替えを検討しよう

オーブンレンジ・スチームオーブン・オーブントースターの3種類について、オーブンの電気代を計算して比較すると、電気代はほとんど同額ということがわかりました。またオーブンレンジのレンジ機能と電子レンジの電気代も、ほとんど同額でした。

オーブンを使う調理は長時間かかることが多く、消費電力も高いので電気代がかかる傾向があります。余熱調理や2段調理で熱を活用して、オーブンの電気代をじょうずに節約しましょう。

また、オーブンは消費電力の高い家電のひとつです。契約している電気の契約容量によっては、食器洗い洗浄機・ドライヤー・電気ケトル・エアコンなどと一度に使うと、ブレーカーが落ちてしまう場合もあるので注意しましょう。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

エネチェンジ編集部

エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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