キャニスタータイプ、スティックタイプ、ハンディタイプ、自動掃除機など、掃除機にはさまざまな種類があります。ほとんど毎日掃除機を使う、1日に2回以上は使うなど、頻繁に掃除機を使う方は、掃除機の電気代が気になりますよね。

この記事ではコード付・コードレス・自動掃除機の3種類について、それぞれの消費電力と電気代を比較し、掃除機を使用しないときにかかっている待機電力についても解説します。簡単にできる掃除の電気代節約方法も紹介します。

更新日

2021年10月5日

掃除機の消費電力（ワット数）は？

掃除機の種類には、キャニスタータイプ・スティックタイプ・ハンディタイプ・自動掃除機などがあります。ゴミを吸引する機能の掃除機だけでなく、高温の蒸気の力で汚れを浮かして落とすスチームクリーナーや、布団のダニ・ハウスダスト・花粉などを吸い取る布団クリーナーなども登場しています。

また掃除機には、ゴミのため方によって紙パック式・サイクロン式、ヘッドタイプによってモーター式・モーター自走式・エアタービンなどがあり、それぞれの種類ごとに特徴が異なります。

キャニスタータイプの掃除機は、コード付のものがポピュラーです。最近ではスティックタイプ・ハンディタイプ・自動掃除機で、充電式のコードレス掃除機も多く販売されています。

今回は、コード付・コードレス・自動掃除機の3種類の消費電力と電気代を比較してみましょう。

コード付掃除機の消費電力

出典:サイクロンスティック型クリーナー「TC-5107」｜ツインバード

ツインバードの「TC-5107」はサイクロン式で、本体が1.5kgと軽くて使いやすく、ハンドルを外すとハンディタイプとしても使えます。
自立式なので収納しやすく、フィルターは水洗いができてお手入れも簡単です。

ツインバードの「TC-5107」の場合、コード付掃除機の消費電力は以下の通りです。

消費電力

170W

コードレス掃除機の消費電力

出典:コードレススティック掃除機「EC-SR5」｜シャープ

シャープの「EC-SR5」はサイクロン式の掃除機で、新構造「倍トルヘッド」は高出力モーターや高電圧バッテリーによりパワフルな吸引力を実現しています。
布団・ソファー、高いところなど、掃除したい場所に合わせてヘッドを取り替えて使用できて便利です。またハンドル部にセンサーがあり、ハンドルから手を離すと自動的に運転オンオフができます。

シャープの「EC-SR5」の場合、コードレス掃除機の消費電力は以下の通りです。

消費電力（充電中）

約58W

消費電力（充電完了後）

約0.3W

自動掃除機の消費電力

出典:ロボットクリーナー「RV-X10J」｜日立

日立「RV-X10J」は、小さな本体で狭いところなど部屋の隅々までしっかりと掃除ができます。また専用のスマホアプリで、遠隔操作による開始運転も可能です。
掃除が完了すると充電台に戻って、ゴミの圧縮とブラシのクリーニングを自動で行うので、お手入れの手間も省けます。

日立「RV-X10J」の場合、コードレス掃除機の消費電力は以下の通りです。

消費電力（充電中）

約27W

消費電力（本体離脱時）

約0.8W

掃除機の電気代を計算してみよう

紹介した製品の消費電力をもとに、実際の電気代を計算してみましょう。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円（税込）として計算しています。

コード付掃除機の電気代

ツインバードの「TC-5107」の場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

電気代

5.27円

10分使用すると、電気代は0.88円です。

コードレス掃除機の電気代

シャープの「EC-SR5」の場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

電気代（充電中）

1.80円

電気代（充電完了後）

0.01円

シャープの「EC-SR5」の充電時間は約80分なので、充電が完了するまでに2.40円の電気代がかかります。充電時聞は周辺温度や使用条件などによって変わります。

自動掃除機の電気代

日立「RV-X10J」の場合、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

電気代（充電中）

0.84円

電気代（本体離脱時）

0.02円

日立「RV-X10J」の充電時間は約3時間なので、充電が完了するまでに2.51円です。充電時聞は周辺温度や使用条件などによって変わります。

掃除機を充電しっぱなしにすると電気代はどれくらい？

コードレス掃除機や自動掃除機は、本体動作時だけでなく充電中も電気代がかかります。

一般的に充電は自動的に完了するため、充電完了後に過充電になることはありませんが、充電アダプターや充電台の電源プラグをコンセントに挿したままにしておくと、待機電力分の電気代がかかります。

充電完了後の電気代を計算すると、以下の通りです。

わずかですが、充電完了後も電気代がかかっています。

掃除機の充電が完了したら、充電アダプターや充電台の電源プラグをコンセントから抜くようにすれば、待機電力がかからず電気代が節約できます。ただし掃除機を使ったあとは、使用時間にかかわらず必ず充電をするようにしましょう。

お使いの掃除機によって仕様が異なるので、詳しくは取扱説明書で確認してくださいね。

参照:【コードレススティック掃除機】充電完了後、充電アダプターは抜いたほうがいいか？｜よくあるご質問｜パナソニック電池を長持ちさせるには、どうしたら良いですか？｜よくあるご質問｜日立

掃除機の電気代を節約する方法は？

掃除機は毎日の家事に必須のアイテムのひとつです。掃除機にかかる電気代を少しでも節約したいという方へ、簡単にできる節約方法を紹介します。

掃除機の電源オン/オフを切り替えすぎない

掃除機は電源オン時に、最も消費電力が高くなります。使用中に何度も電源をオン/オフするとその度に電力を消費してしまうため、掃除機の電源は掃除が完了するまでつけっぱなしにするほうが電気代の節約につながります。

また強弱やエコモードなど切り替えられるタイプなら、使用モードを使い分けるのも効果的です。東芝のコード付掃除機「VC-C7」の場合、エコモード時の年間消費電力量は強モード時と比べて約38％も低くなります。
参照:サイクロン式クリーナー「VC-C7」｜東芝

掃除機を使う前に部屋を片付けて使用時間を短縮！

掃除機を使う時間を短くすれば、電気代が節約できます。スムーズに掃除機をかけられるように、まずは部屋の片付けをしておきましょう。

資源エネルギー庁によると、1日1分掃除機を使う時間を短縮した場合、1年あたり約150円の電気代が節約できます。

参照:掃除機｜無理のない省エネ節約｜資源エネルギー庁

掃除機のゴミを取り除いておく

掃除機にたまったゴミはマメに取り除いて、フィルターがあればきれいにしておきましょう。ゴミがたまったりフィルターが目詰まりしたりしていると吸引力が低下するだけでなく、無駄に消費電力がかかってしまいます。

資源エネルギー庁によると、パック式の掃除機の場合でパックにゴミが詰まっているときと空のときで比較すると、1年あたり約40円の電気代が節約できます。節約額はわずかですが、掃除機の故障の原因にもなるので、定期的にお手入れしておく必要があります。

参照:掃除機｜無理のない省エネ節約｜資源エネルギー庁

掃除機の電気代が気になる方が、電気料金プランを見直そう！

掃除機の種類ごとに消費電力と電気代を比較し、節約方法を紹介しました。

今回比較した製品の場合、掃除機の電気代はコード付掃除機が最も高いです。コード付掃除機はコードレス掃除機や自動掃除機と比べると、ためられるゴミの容量が大きくて吸引力が高いため、消費電力が高く電気代もかかる傾向があります。またコードレス掃除機や自動掃除機でも、性能や機能によっては電気代が高くなる製品もあります。

ペットがいる、ダニやハウスダストなどを徹底して除去したい、いつでも手軽に掃除機を使いたいなど、さまざまな条件に合わせて効率よく掃除をするためにも、電気代を気にしないで掃除機を選んで使いたいですよね。

掃除機の電気代を節約する方法をいくつか紹介しましたが、更に簡単に節約したい方へは、電気料金プランの見直しがおススメです！今よりも電気料金の単価が安いプランに切り替えるだけで、今までと同じように掃除機を使っていても電気代が安くできます。

エネチェンジ電力比較では、毎月の電気代や郵便番号など簡単な条件を入力するだけで、お住まいのエリアで選べる電気料金プランがわかります。最適な電気料金プランを選んで、毎月の電気代をじょうずに節約しませんか？