冷風機・冷風扇とは?効果やよく冷える冷風機・冷風扇の特徴を解説
この記事の目次
冷風機・冷風扇は、扇風機だけでは物足りないけどエアコンの冷房は苦手という方におすすめの冷房器具です。「冷風機・冷風扇はどのくらい涼しいの?」「エアコンの代わりにはなるの?」「電気代はいくらくらいなの?」など、冷風機・冷風扇について疑問はありませんか?
冷風機・冷風扇の特徴や効果、気になる電気代について解説します。さらに室内がよく冷える冷風機・冷風扇の選び方も紹介します。アナタに合った冷房器具選びの参考にしてみてくださいね。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
- 更新日
- 2024年4月26日
冷風機・冷風扇(冷風扇風機)とは?
冷風機・冷風扇は、どちらも冷やした空気を送風することで涼しさを与えてくれる冷房器具です。
冷風機・冷風扇の大きな違いは、空気を冷やす仕組みです。それぞれ、どのような仕組みで空気を冷やしているのでしょうか。
冷風機とは
冷風機とは、本体内部の熱交換器で熱い空気を外に出して冷えた空気を送風する冷房器具で、業務用のものもあります。工事が不要なものがほとんどですが、熱を室外に逃がすための排熱ダクトが必要なものなど設置場所を選ぶタイプもあります。
空気清浄や除菌機能、除湿乾燥機能など、さまざまな機能が付いている冷風機もあります。また熱交換器のほか冷風扇(冷風扇風機)の仕組みと同様に、気化熱で空気を冷やすタイプの冷風機もあり、メーカーによっては冷風扇のことを気化式冷風機と呼ぶこともあります。気化式の冷風機の多くは、高さが1mを超える大型タイプです。
冷風扇(冷風扇風機)とは
冷風扇(冷風扇風機)とは、気化熱でタンクに入れた水を蒸発させることで熱い空気を冷やして送風する冷房器具で、水が蒸発時に熱を奪って空気中の温度を下げる仕組みを利用しています。湿度が高いと蒸発しにくいため、使用時は室内の湿度が上昇しないように換気が必要です。
自動首振りで空気を循環させながら送風する、氷を入れてより涼しい風をつくる、空気清浄や除菌機能が付いているなど、さまざまな機能が付いている冷風扇もあります。
スポットクーラー・スポットエアコンとの違いは?
スポットクーラー・スポットエアコンとは、冷風機の仕組みと同様で熱交換器を使った冷房器具です。冷風機をスポットクーラー・スポットエアコンと呼ぶこともあります。
冷風機・冷風扇(冷風扇風機)の効果は?
冷風機は熱交換器で熱を放出させて冷たい空気を送風して、冷風扇(冷風扇風機)は気化熱で冷やした空気を送風して涼しくします。
冷風機の効果
冷風機は、室温を下げる効果はエアコンに比べて低く、スポットクーラー・スポットエアコンとして狭い範囲を冷やしたいときにおすすめです。さらに除湿機能付きの冷風機なら、室内の湿度とともに体感温度を下げる効果もあります。
冷風扇(冷風扇風機)の効果
冷風扇(冷風扇風機)は、冷風機と同様に室温を下げる効果はエアコンよりも低く、部分的に使用するのに向いています。冷風扇からの風が当たっている部分だけが涼しく感じられるため、冷風機よりもさらにピンポイントで冷やしたいときに使うのがおすすめです。
小型の置き型タイプでも効果はある?
冷風扇・冷風扇(冷風扇風機)では室内全体を冷やせませんが、部分的に涼しさを感じられます。小型の置き型タイプなら軽量で持ち運びやすく、机上で使って上半身だけ冷やす、睡眠時にベッド横で使うなどピンポイントで使うのにおすすめです。
冷やしたい場所や用途に合わせて使い分ければ、小型でも十分に効果がありますよ。
冷風機・冷風扇(冷風扇風機)の電気代は?
冷風機・冷風扇の電気代はいくらなのでしょうか?シャープの冷風機とYAMAZEN(山善)の冷風扇を参考に、実際の電気代を計算してみましょう。
冷風機の電気代
シャープの冷風機「CM-S100」は、衣類乾燥ができる除湿機で冷風機能も兼ね備えています。室温27℃・湿度60%の室内で冷風機能を「強」で使用した場合の電気代は、以下の通りです。
- シャープ「CCM-S100」
- 消費電力 245W
- 電気代 約7.6円/時間(約1,824円/月※毎日8時間使用)
参照:CM-S100 仕様/寸法|冷風・衣類乾燥除湿機|シャープ
冷風扇(冷風扇風機)の電気代
YAMAZEN(山善)の冷風扇「FCR-D407」は、オートルーバー機能付きで風量を3段階で調整できます。電気代は、以下の通りです。
- YAMAZEN(山善)「FCR-D407」
- 消費電力 42W
- 電気代 約1.3円/時間(約312円/月※毎日8時間使用)
電気代の節約には冷風扇がおすすめ?
冷風機の1時間あたりの電気代は約7.6円で、冷風扇(冷風扇風機)の約1.3円と比べて冷風機のほうが約6倍になるということがわかりましたね。
電気代の節約を考えると冷風扇のほうがお得で、冷風機よりもシンプルな構造のため小型のものが多く設置場所を選ばず手軽に使えます。ただし、冷風扇は水が蒸発するときの気化熱を利用するため、室内の湿度が上がり蒸し暑く感じる場合もあります。また、梅雨の時期など湿度が高いと冷房効果が低くなります。
使う場所や気候など条件を考慮して冷風扇を選べば、電気代を節約しながら暑い日を快適に過ごせますよ。
冷風機・冷風扇(冷風扇風機)の電気代節約には電気料金プランの切り替えが効果大!
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最安の電気料金プランを診断(無料)よく冷える冷風機の選び方
冷風機はエアコンと同じ方法で熱交換器を使って室内の暑い空気を外に出すので、冷風扇よりも広範囲で効率的に温度を下げられます。
でもさまざまな機能の冷風機がある中、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。よく冷える冷風機の選び方を紹介します!
消費電力が大きいほうが冷風機は強力
消費電力が大きいほど冷房能力も高くなるため、冷風適用畳数が広くなります。
アイリスオーヤマの冷風機を参考にすると、消費電力が755Wで冷風適用畳数4.5畳~7畳、810Wで7畳~10畳、850Wで8畳~12畳となっています。
参照:ポータブルクーラー冷房専用|商品情報|アイリスオーヤマ
除湿機能のある冷風機にする
除湿機能付きの冷風機を選べば、室内の湿度を下げられるので涼しさを感じやすいでしょう。
温度と湿度について、さらに詳しくは以下の記事で解説しています。
温度と湿度の関係性を探ろう!快適な温度と湿度とは?
冷風機・冷風扇(冷風扇風機)の電気代節約なら
冷風機・冷風扇の特徴や効果、電気代の違いなどを紹介しました。
冷風機の電気代は冷風扇の約5倍の高さですが、エアコンと同じように熱交換器を使って室内の熱い空気を排出して冷やすことで、冷風扇よりも広範囲で室内を涼しくできます。ただし、冷風機は熱を室外に出すための排熱ダクトが必要となるため、設置場所には注意が必要です。
一方、冷風扇は電気代が安く、風が当たる部分をピンポイントで冷やすのに効果的ですが、使用時に室内の湿度が高くなり蒸し暑く感じる場合もあります。また、冷風機・冷風扇ともにエアコンの冷房のように室内全体を冷やすことはできないため、部分的に冷やしたいときに使うのがおすすめです。
扇風機だけでは暑い、エアコンの冷房が苦手という方は、冷風機・冷風扇を併用して使うのもよいですね。
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