エステサロンを開業したい!資金、融資と経営のポイントまとめ
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女性(最近は男性も)の美を作り出す場であるエステサロン。エステティシャンとして経験を積んでいくうちに、「自分のサロンでお客様をお迎えしたい」と考え始めた人も多いのでは?しかし、志だけでは何事もできません。何が必要で、何をすべきか?をしっかり押さえないと、なかなかうまくいきません。そこで、「エステサロンの開業で、これだけは絶対に押さえるべし!」というポイントを徹底解説します。
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エステサロン、開業するにはいくらかかる?
エステサロンを開業する場合、一体いくらくらい予算を見込めばいいのでしょうか?お店の規模によっても異なりますが、ここでは「比較的小規模で自分だけのサロンを構える」場合を想定して、考えてみました。
どちらにしても、開業に必要なもの
エステサロンの開業パターンには、物件を借りるケースと自宅の一部で始めるケースがあります。どちらにせよ、必要なものをまとめてみました。
絶対必要 | メニューに応じて必要 |
---|---|
施術用ベッド | 脱毛機器 |
施術用チェア | 美顔器 |
フェイシャル機器 | 高・中・低周波機器 |
おしぼり器 | |
消毒器 | |
ワゴン | |
タオルケット | |
シーツ、カバー類 | |
タオル | |
ガウン | |
スリッパ | |
施術用ウェア | |
コットン、ガーゼ、スポンジ、マスク | |
ボール、スパチュラ類 | |
洗濯機、乾燥機、掃除機、ドライヤー | |
コーヒー、お茶を出すカップ | |
顧客管理用パソコン | |
カルテ | |
予約ノート | |
サロン専用の電話回線(携帯電話でもOK) |
さすがに、これだけのものを全部新品で揃えると大変です。施術用ベッドや美容機器などは、中古でも状態の良い物が手に入る場合こともありますので検討してみましょう。
物件を借りる場合の費用例~これだけかかります~
どうせやるなら本格的に!という人は、独立店舗を構えて開業する目標を立てているかもしれません。そこで、東京都内で物件(マンションの一室)を借りてエステサロンを開業する場合の費用例をまとめてみました。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
敷金または保証金 | 8万円 | 東京都内、6畳ほどの物件を想定。家賃の1か月分。 |
家賃 | 96万円 | 家賃の1年分。 |
礼金 | 8万円 | 家賃の1か月分。 |
仲介手数料 | 8万円 | 家賃の1か月分。 |
内装工事諸費用 | 20万円 | 電気、ガス、水道回りの整備。 |
設備・備品導入費用 | 57万円 | 施術用ベッド等。2名同時施術を想定。 |
消耗品費 | 8万円 | シーツ、カバー類等。施術内容によっては、化粧品代等がこれに加わる。 |
広告宣伝費 | 10万円 | チラシ、ショップカード、HP作成、ポータルサイトへの出稿料金等。 |
運転資金 | 40万円 | 家賃の5か月分を想定。 |
合計 | 255万円 |
エステサロンを開業するなら狙いたい融資
さて、新しくビジネスを始める場合、銀行からお金を借りるのは難しいです。銀行は過去の実績に基づいて貸付を行うため、実績がない状態ではまず貸してくれません。では、始めるための資金をどうやって調達すればいいのでしょうか。基本は「自分で何とかできる部分は何とかする」ことです。しかし、どうしても足りない場合は借りる、というのも選択肢の一つとして覚えておきましょう。
日本政策金融公庫の「女性・若者・シニア起業家資金」がオススメ!
エステティシャンはどちらかと言えば女性の多い職業でしょう。そこで、特に女性にオススメしたいのが日本政策金融公庫の「女性・若者・シニア起業家資金」という制度です。次の条件を満たす場合に借りることができます。
新たに事業を始める、または、事業を始めてから7年以内であって、次の条件に該当すること。
- 女性
- 30歳未満の男性及び女性
- 55歳以上の男性及び女性
なお、審査の内容により貸付の条件が変わる場合もありますので、詳しいことは日本政策金融公庫のホームページを参照してください。
出典:日本政策金融公庫「女性、若者/シニア起業家支援資金」
開業はスタート!エステサロンの経営で気を付けたいポイント
エステサロンを開業しただけでは、成功とはいえません。経営に気を付けて運営してこそ、続けられるのです。そこで「ここに気を付ければ、長続きする」というポイントをいくつかあげてみました。
自分のサロンだけの「売り」を作る
「どんな施術でもできます」と言っているエステサロン。一見、いいお店のように思うかもしれません。しかし大手のエステサロンならともかく、そうでない個人のエステサロンならあまり得策ではないでしょう。幅広いメニューを提供しようとするなら、お金もそれなりにかかります。そして何より、「自分のサロンだけの売りは何か?」というポイントがぼやけてしまいます。
自分のエステティシャンとしての得意分野を見つけ、「こういうお客様の施術ならお任せください!」と胸を張って言えるようになりましょう。そこから、どのメニューを中心に提供するか?などの具体的な経営方針に移っていけばいいのです。
リピーターをつかむ
これはエステサロンだけに限ったことではないのですが、初回のお客様を獲得するのは比較的容易でしょう。初回特典として、割引価格でサービスを提供するなどの方法で集客自体はできます。ただ、問題はそこからです。お客様にリピーターになっていただかなければ、安定してエステサロンは収益を上げることができません。そこで、リピーター獲得のために力を入れたいポイントを考えてみました。
- 口コミを書いてもらう
- インターネットが普及した現在、口コミのWebサイトへの投稿が盛んになっています。インターネットを利用してエステサロンの予約を取る場合、何を一番重視するでしょうか?やはり口コミは気になるものです。これを利用しない手はありません。いい口コミがいただけるよう努力していれば、「ああ、自分以外の人もこのサロンはいいと思っているのね」と考えてもらえます。そして、「また、行ってみようかな」と思っていただければ、さらにいいでしょう。「口コミを書いてくれたら次回サービスします」などの特典を設けてもいいかもしれません。
- 顧客カルテ
- お客様に関する情報は、名実ともにエステサロンにとっての宝物です。「お客様がどんな体質で、何を考えていて、何を望んでいるのか」という情報が詰まっています。そこから「次はどんなメニューをご提案しようか」など、リピートにつなげる工夫を図っていけばいいでしょう。
- 最後は人柄
- いくら方法を講じたところで、選ばれるエステティシャンになるためには、人柄が一番大事です。エステティックサロンはお客様のデリケートな事情にも触れる場所です。「この人になら信頼して任せられる」とお客様に思っていただければ、そのお客様はリピーターになってくださる確率が高いでしょう。その場に応じた言葉遣いを心がけるなど、できることはたくさんあります。
お金の計算はきっちりと
自分でエステサロンを開業する以上、アナタは立派な経営者です。エステサロンのお金の動きがどうなっているのか把握するのも大事な仕事のうち。大体でいいや、などと思わずに、お金の動きはきっちり把握しましょう。その上で「こっちは削れる、あっちは削れない」などと、費用の見直しを行ってください。
特に、エステサロンには水道、電気が不可欠。これらの料金の見直しもこまめに行いましょう。
また、帳簿付けなども、ある程度節度を持って取り組まないと、確定申告の時に泣きを見る可能性があります。「1週間に1回」などとルールを決めましょう。自分でできる自信がない、という人は、税理士などの専門家に頼むのもオススメです。
エステサロンの開業まとめ
エステサロンの開業について、初期費用や融資などの情報をお届けしました。自分のサロンを開くといのは、エステの腕がいいだけではダメなんですね。カスタマーサービスも経営の知識も必要ですし、WEBマーケティングあたりの勉強も役立ちそうです。大変ですが、全部自分の夢のため!がんばりましょう。