落雷で突然の停電!まずは何をすればいい?【停電時の対応まとめ】
この記事の目次
夏になると多いのが落雷。ピカッと光ってドドーン!と来る衝撃は肝を冷やしますね。何事もなく過ぎ去ってくれれば良いですが、停電になることも。突然の停電でも慌てないように、対応方法を知っておきましょう。
近くで雷がなってる!まずは安全な場所へ避して
グランド、ゴルフ場、屋外プール、堤防、砂浜、海上などの開けた場所や、山頂、尾根などの高いところでは人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。鉄筋コンクリート建築、自動車、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。
近くに安全な空間がない場合には、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところに退避し、姿勢を低くして雷の活動が止むのを待ちます。高い木の近くは危険です。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動しましょう。
家の中や建物の中にいる場合は、基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。
参照:気象庁|雷から身を守るには
雷が近づいてきた、停電するかも!何をすればいい?
また、雷が近くに落ちると、水道管や配水管などの金属から雷の高い電圧が家の中に侵入したり、電線や電話線などから雷が侵入し、家電製品やパソコンの電子回路を壊す恐れも。雷が聞こえたら、早めにパソコンやテレビなどの家電のコンセントを抜きましょう。パソコンに接続しているケーブルも取り外しましょう。ただし、落雷が非常に近い時は危険なので、プラグにも電気製品にも触らないようにしてください。
落雷に備え、普段から洗濯機などはアースをし、パソコンや家電のコンセントは、雷ガードつきの電源タップにつないでおくとより安全です。
停電した!どうすればいい?【在宅時】
停電した時に、自分が在宅しているのかそうでないかで対応が変わります。まずは在宅時の停電の対応を見ていきましょう。
1)まずはどこまで停電しているのか、状況を把握しよう
- 家の一部だけ電気が来ていない
- 家中全部に電気が来ていない
- 近所も電気が来ていない
家の一部にだけ電気がきていない場合や、家中全部に電気が来ていないけれど、近所は電気がきている場合は、停電ではなくブレーカーが落ちていることが考えられます。
ブレーカーが落ちてしまった場合は、アンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーのどれが落ちているかを確認し、対応が必要となります。ブレーカーが落ちてしまった場合の対処方法は、以下の記事をご覧ください。
ブレーカーには、3つの種類があり、それぞれの役割や落ちてしまう原因が異なります。
2)停電した!まずは家電のコンセントを抜きましょう
停電した場合、まずは家電のコンセントを確認しましょう。
- アイロン、ドライヤー、ヒーター、ストーブ、こたつなどの電熱器具・装置の電源を切り、コンセントを抜く。
- ハンドミキサー、電気ドリル、電動ノコギリなどの回転器具・装置の電源を切り、コンセントを抜く。
停電中に出かける際には、分電盤のブレーカーを切ってから外出するとより安全です(停電解消後は、ブレーカーを入れた後に機器のプラグを差し込んでください)。
参照:電気がつかないときは?|東京電力ホールディングス株式会社
- 作業していたデータを保存し、パソコンをシャットダウンしてコンセントを抜く。
- プリンターや無線LANルーターなどの周辺機器の電源も切り、コンセントを抜く。
参照:富士通Q&A – 停電の前と後に注意することを教えてください。 – FMVサポート : 富士通
3)復旧まで待ちましょう
コンセントを抜いたら停電から復旧するのを待ちましょう。
出典:停電の際の主な家電製品のお取り扱いについて : 日立の家電品<
4)停電が解消した!家電の動作、設定を確認しましょう
停電が解消したら、次のことを確認しましょう。
- 冷蔵庫が動作しているか確認しましょう。動作確認後、温度設定や製氷モードの設定などが変わっていないか確認しましょう。
- 炊飯器、テレビなどのタイマー機能がリセットされていないか確認しましょう。
- エコキュートや電気温水器のリモコン設定がリセット(初期化)されていないか確認しましょう。
停電した!どうすればいい?【外出時】
次に、外出時の対応を見ていきましょう。
信号機が消灯してしまった場合
信号機が消灯してしまった交差点に、交通整理を行う警察官がいる場合には、警察官の指示に従いましょう。
信号機が消灯してしまった交差点に、交通整理を行う警察官がいない場合は、交差点の手前で一時停止または徐行を行い、周囲の歩行者や車両を確認した上で、お互いに譲り合いながら速度を十分落として通行しましょう。
歩行者が道路を横断する時は、左右の安全確認を十分に行ってから横断しましょう。
参照:停電により信号機の灯火が消えたときの留意点
エレベーターに閉じ込められてしまった場合
もしもエレベーターに閉じ込められてしまった場合は、慌てずに、エレベーター内に設置されている非常ボタンを押して外部に通報し、救助を待ちましょう。
停電情報を確認したい時は
雷情報や雷予測を知る方法は?
落雷や落雷による停電に備えるためにも、今どこで落雷が発生しているのか、今日この先落雷の可能性があるのか、情報を知りたいですよね。気象庁のHP雷ナウキャストでは、1時間後(10分~60分先)までの雷予測が10分毎に更新されています。雷の活動度が4段階で示されており、活動度2~4が予測された場合は、落雷の危険が高いため、建物の中など安全な場所へ速やかに避難するようアナウンスされています。
突然の停電でも、慌てずに対応しましょう
停電時の対応についてご説明しました。夏は落雷による停電が多くなります。停電になっても、慌てずに落ち着いて対応し、復旧を待ちましょう。