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漏電とは?原因や予防と対策・電気代への影響を解説

漏電とは?原因や予防と対策・電気代への影響を解説

エネチェンジ電力比較

漏電というのは文字通り「電気が漏れていること」というのは想像がつきますが、あまり発生することがない現象です。そのためほとんどの方は、漏電の対策や予防、対処策を知らないのではないでしょうか。漏電が発生していると電気代は高くなるのか、どのような対処をしたらいいのかわかりやすく解説します。

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更新日
2023年5月11日

漏電とは

まずは、漏電とはどのような現象なのかくわしく解説します。

漏電とは「電気回路の外に電気が漏れでてしまう」こと

通常、電気は電線やケーブルなどの電気回路の中で流れており、家電や電気配線は絶縁処理が施され、電気が外に漏れないようになっています。しかし、絶縁部分の損傷や、電源プラグに埃がたまったりすると、電気が漏れ出てしまいます。

​​このような現象を漏電と言います。

漏電した時に起きること

漏電している際はさまざまな問題が生じます。例えば、漏電している家電に触れることによる感電埃などに引火して火災につながるなどの事故につながります。

ただし一般的な住宅には、分電盤に「漏電ブレーカー」が取り付けられているため、漏電が発生したタイミングで電気の流れが遮断され、停電します。

漏電の原因

漏電は、以下のような原因で生じます。

  • コンセントとプラグの間に埃が溜まり、それが空気中の湿気を吸収する
  • 防水性がない電気機器が濡れる、浸水する
  • 絶縁体が老朽化する
  • 塩害による絶縁体の劣化
  • ねずみなどが電気配線をかじる

漏電と電気代の関係とは

漏電と電気代の関係についてくわしく説明します。

漏電だけで電気代は上がらない

電気代が急に跳ねあがると、どこかで漏電しているんじゃないかと心配する方もいると思います。

しかし、家庭に設置された分電盤は優れており、漏電が発生した場合は、すぐに漏電ブレーカーが落ちるようになっているため、「漏電=電気代が膨れあがる」ということは基本的にありえません

電気代が急に高くなる可能性は他にある

電気代が高くなる原因は、まず漏電ではありません。最近ではテレワークによる在宅時間の増加などの影響も考えられますし、電力消費量が大きい家電を最近使いはじめた、オール電化にしたなど、電気代が急に高くなった可能性はほかの原因が考えられます。

漏電の対策方法とは

万が一に漏電してしまった時に、火災や感電などの大事故を起こさないための漏電対策方法をご紹介します。

漏電の対策方法1)漏電ブレーカー(漏電遮断器)

漏電ブレーカーは、漏電を検知すると電気回路を遮断し、災害を防ぐための装置です。「漏電遮断器」とも呼ばれています。

一般的な住宅では電気の分電盤内に設置されています。もしも築年数の古い物件に住んでいて、漏電ブレーカーがない場合は、専門業者に設置依頼するのがよいでしょう。

漏電の対策方法2)アース線(接地線)

アース線を接地極付きコンセントにつなぐことで、漏れた電流を地面に逃がし人体への感電のリスクを減少させます。

洗濯機や冷蔵庫など、最初からアース線が取り付けられているものは、取り付けが推奨されている電化製品です。

漏電させないための予防策とは

アース線の取り付けだけでなく、ほかにも漏電を防止する方法はいくつかあります。
以下は、漏電予防策の一例です。

以下は、漏電予防策の一例です。

  • コンセントとプラグの間に埃を溜めないよう、定期的に掃除をする
  • コンセントに感電防止カバーを付ける
  • 防水性がない家電は濡れた手で触らない
  • 水回りで家電の使用を避ける
  • たこ足配線を避ける
  • 家電の修理は自分で行わない

本当に漏電していたときの対処法とは

ここからは、家のなかで漏電が起きているという仮定のもと、対処方法を紹介していきます。

漏電箇所をチェック

「もしかして漏電しているのではないか?」と思ったら、まずは家庭にある分電盤をチェックしましょう。

漏電ブレーカーを見れば、家のなかのどこで漏電が起きているのか突きとめられます。手順はこちらです。

  1. 主幹ブレーカーを「オン」、そして分岐ブレーカーはすべて「オフ」にする
  2. 漏電ブレーカーを「オン」にする
  3. 分岐ブレーカーをひとつずつ「オン」にしていく

この方法でチェックをして、漏電している箇所の分岐ブレーカーを見つけた後、家電のコンセントを抜き、分岐ブレーカーを「オン」にします。何度か繰り返し、漏電ブレーカーが落ちなくなった家電が漏電の原因です。

複数箇所で漏電が起きている可能性もあるので、1箇所で漏電を特定したあとも、すべての分岐ブレーカーを試してください

漏電している箇所を特定できたら、漏電している分岐ブレーカーはオフにしておきましょう。

ただし漏電箇所が特定できないこともあります。その場合、電気は使えるようになりますが、再度、漏電ブレーカーが落ちて停電する可能性があります。電気工事店等へ点検を依頼しましょう。

点検・修理のために電気工事業者を呼ぶ

漏電している家電が見つかったら、コンセントから外しましょう。

漏電している家電が見つからない場合や、再度分岐ブレーカーを使ったチェックをしてみても、漏電ブレーカー(主幹ブレーカー)に異常がある場合、配線のショートなどが可能性として考えられます。すぐに電力会社か電気工事業者へ修理を依頼しましょう。

危険な漏電は予防と対処が大切!

漏電を放っておくと火災の発生や人体への感電にもつながる恐れがあります。

アース線の取り付けや日頃の予防策を講じるなど、漏電の予防・対策が大切です。もしも漏電が発生した場合は、自分にできる対処方法だけ実践し、すぐに電力会社か電気工事業者へ連絡を!

また、漏電はほとんどの場合、電気代に直接的に影響を及ぼすことはありません。電気代が高いと感じる場合は、電力会社のプランを見直すのがよいでしょう。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

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エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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