冷蔵庫って1カ月あたりどれくらい電気代がかかっているの?電気代の計算方法は?
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生活を送るうえでは欠かせない冷蔵庫。ずっと電気を入れっぱなしにする冷蔵庫の電気代はどれくらいかかるのか気になりませんか。この記事では冷蔵庫の電気代の計算方法と、冷蔵庫のサイズごとの電気代を計算し、紹介します。
- 更新日
- 2024年11月7日
冷蔵庫の電気代はどうやって計算すればいいの?
冷蔵庫の電気代は、冷蔵庫の説明書などに記載されている年間消費電力量から計算することができます。計算式は以下のようになります。
- 冷蔵庫や冷蔵庫の説明書に記載されている年間消費電力×ご契約されている電気料金プランの1kWhあたりの電力量料金単価=年間電気代(目安)
冷蔵庫に記載されている「年間消費電力量」って何?
冷蔵庫の消費電力量は、扉の開閉回数や、開けている時間などにより変わるため測定が難しくなります。そのため家庭用冷蔵庫の消費電力量はJIS(日本工業規格)により測定方法が定められています。
JISによる測定方法は、より実際に使用されている状況に近くなるように、これまでに何度か測定方法が改善されてきています。最新の測定方法は2015年に定められたもの。
現在販売されている冷蔵庫の説明書などに記載されている年間消費電力量は、この2015年に定められた最新のJISの測定方法で測定されています。
最新の冷蔵庫と2015年以前の冷蔵庫の電気代を比較するのは測定方法が異なるので難しいですが、2015年~現在販売されている冷蔵庫の電気代はより正確に計算できるようになってきています。
冷蔵庫の電気代計算例
それでは実際に冷蔵庫の電気代計算例をご紹介します。はじめにご説明した冷蔵庫の電気代計算式
- 年間消費電力×1kWhあたりの電力量料金単価=年間電気代(目安)
に当てはめて計算していきます。すると、
- 200kWh×31円=年間電気代の目安は6,200円
となります。
それでは次に、冷蔵庫の平均的な電気代を見ていきます。
電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
冷蔵庫のサイズごとの1カ月の電気代の目安を解説
上記と同じ計算方法で、冷蔵庫のサイズごとにかかる平均電気代を以下に計算しました。小さい冷蔵庫のほうが大きい冷蔵庫よりも電気代が多くかかってしまっている場合もあります。
- ひとり暮らし向け冷蔵庫180L(年間消費電力272kWh)の場合
- 年間電気代8,432円
- 1カ月あたりの電気代目安702.7円
- 2~3人暮らし向け冷蔵庫365L(年間消費電力330kWh)の場合
- 年間電気代10,230円
- 1カ月あたりの電気代目安852.5円
- 3~4人暮らし向け冷蔵庫450L(年間消費電力263kWh)の場合
- 年間電気代8,153円
- 1カ月あたりの電気代目安679.4円
- 4人以上暮らし向け冷蔵庫601L(年間消費電力251kWh)の場合
- 年間電気代7,781円
- 1カ月あたりの電気代目安648.4円
現在発売されている冷蔵庫の年間消費電力量をもとに計算しています。電気代参照機種:パナソニック「NR-B18C2」「NR-C37ES1」「NR-E45PX1」「NR-F60WX1」
冷蔵庫は小さいほうが電気代が安いと思いがちですが、実際に冷蔵庫の年間消費電力を見ていくと、大型の冷蔵庫のほうが年間消費電力量が小さく、電気代が安くなる場合があります。
大型冷蔵庫は値段は高額ですが、省エネ機種が多くなります。そのため電気代は小型の冷蔵庫よりも安く抑えることができる場合があります。これから冷蔵庫を購入される方は、年間消費電力量を考慮されるとよいでしょう。
具体的に冷蔵庫の電気代の節約につながる省エネ機能を紹介しますので、省エネ機能がついているかどうか確認のうえ購入を検討するのもおすすめです。冷蔵庫についている省エネ機能については、項を改めて解説します。
電気代の節約につながる冷蔵庫の省エネ機能
冷蔵庫は飛躍的に省エネ機能が進化しており、実際に年間消費エネルギー電力は年々低下する傾向にあります。
参照:冷蔵庫の消費電力を比較したら買い替えない理由がなかった!
では、年間消費エネルギー電力を減らしている省エネ機能についてみていきましょう。
インバータ制御
冷蔵庫の省エネ機能として最初に挙げられるのは「インバータ制御」となります。以前はインバータは動かすか停止するかの二択でしたが、現在ではより細かくインバータを自動で制御し、温度を一定に保つことができます。
扉の開閉や、冷蔵庫内の温度にあわせて、コンプレッサーの回転数を制御した運転ができるため、効率良く冷やすことができ、省エネに貢献します。
自動省エネ機能
扉の開閉が少ないとき、庫内の温度が一定に保たれているときに、自動的に消費電力を抑える機能もあります。また庫内の照明を消すなど、極力無駄な電力を使わないように運転するものもあります。
断熱材
真空断熱材や発泡断熱材を使うことで、庫外からの熱の侵入を防止します。高性能な断熱材を使用することで、省エネにつながります。特に真空断熱材の熱伝統率は低く、従来の素材の10分の1程度といわれています。
家庭の電気代、電気料金プランの見直しで安くできるかも
電気料金プランごとに電力量料金単価という電気1kWhあたりにかかる「単価」が異なります。
例えばひと月にご家庭で合計300kWhの電気を使った場合、300kWh×電力量料金単価で計算された分が電気代に含まれて請求されますから、電力量料金単価が少ない料金プランのほうが電気代はお得になります。
電気料金プランごとに、時間帯別に異なる電力量料金単価が設定されています。そのため、ご家庭で一番電気をたくさん使う時間帯の電力量料金単価が安い料金プランを選ぶことで、ご家庭の電気代を大きく節約していくことが可能になります。
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