オール電化の光熱費、ホントのところは?得してる人は何が違うの?
この記事の目次
オール電化の光熱費の実態、気になりますよね。電気料金が値上がりする中でもオール電化で得できている人は、何が違うのでしょうか。
オール電化の使いかたのポイントをご説明します。
オール電化家庭の電気代平均額については、以下の記事でご説明しています。
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震災後の電気料金の値上げでオール電化の家庭に戸惑い
2011年の東日本大震災以降、各電力会社が電気料金単価の値上げを行い、オール電化で活用される、オール電化向け電気料金プランの安い深夜料金部分は、電気料金全体の平均値上げ率の約3倍となりました。「光熱費が安くなる」と考えてオール電化を導入した皆さんは、困惑されているのではないでしょうか。
震災以降の電気料金の値上げ状況を見てみましょう
震災以降の電気料金の値上下状況は、各電力会社ごとに以下のようになっています。
- 2012年
- 東京電力が電気料金単価を値上げ
- 2013年
- 北海道電力、東北電力、関西電力、四国電力、九州電力が電気料金単価を値上げ
- 2014年
- 中部電力が電気料金単価を値上げ、10月に北海道電力が再値上げ予定
上記の値上げにより、オール電化向けの電気料金単価が上昇しています。
オール電化の電気料金はどのくらい上昇しているの?
震災後の各電力会社の電気料金の値上げにより、オール電化の電気料金は実際にどのくらい上昇しているのでしょうか?
実は、電気料金全体の平均値上げ率と、オール電化の安い時間帯(夜間の深夜電力料金)の値上げ率を比べると、オール電化の深夜電力料金の値上げ率が約3倍となっているんです。
オール電化の電気料金は、電気料金全体の平均値上げ率の約3倍も値上げされている
2012年5月に電気料金を値上げした東京電力は、家庭向け電気料金全体の平均値上げ率が8.46%に対し、オール電化の深夜料金の値上げ率は9円72銭から11円82銭へと、21.60%も値上がりしています。
2013年5月に電気料金を値上げした九州電力は、、家庭向け電気料金全体の平均値上げ率が6.23%に対し、オール電化の深夜料金の値上げ率は8円52銭から10円01銭へと、17.48%も値上がりしています。
このように、オール電化の電気料金は、電気料金全体の平均値上げ率の約3倍も上昇しています。
北海道電力は2015年10月に電気料金を再値上げ
震災後の2013年5月に電気料金を値上げした北海道電力は、2015年10月に電気料金の再値上げを申請しました。
北海道電力が今回申請した、家庭向け電気料金全体の平均値上げ率は17.03%です。それに対し、北海道電力のオール電化向けプランドリーム8の深夜料金単価の値上げ予定額は、現在の10円43銭から14円54銭へと、値上げ率は39.4%となっています。
北海道電力の再値上げの理由については、以下の記事で詳しくご説明しています。
電気料金値上げ後もオール電化の光熱費を抑えていくには?
オール電化の電気料金が上昇する中でも、オール電化はお得になるのでしょうか?オール電化にした場合にお得になる部分と、無駄な電気代をかけずにオール電化を上手に使いこなしているご家庭がしている工夫は以下のようになります。
オール電化はガス・電気の基本料金が一本化でき光熱費がお得になる
オール電化にすると、それまでにかかっていたガスの基本料金と電気の基本料金が一本化できます。ガスと電気で賄っていた家庭の熱源を電気に一本化することにより光熱費が節約できる部分があります。
オール電化住宅を上手に使えている家庭はここに気を付けている
オール電化住宅を上手に使えているご家庭には以下のような特徴があります。
- 電気を使う時間帯をタイマーで工夫している
- オール電化住宅向けの料金プランは、安い深夜電力を利用できる代わりに日中の電気代はとても高額な設定がされています。そのため、家電のタイマーを上手に利用し、日中になるべく電気を使わず、炊飯や洗濯機などを深夜電力の時間帯に使うようタイマーをかけておく、というように上手に工夫をできる家庭であれば光熱費を節約できているようです。
- 夏場の日中にエアコンを使わない家庭
- オール電化住宅で日中使いたくない電気を一番使うのがエアコンです。夏場にエアコンが必須な地域の家庭では、夏場の日中のエアコン代で電気料金が跳ね上がってしまう場合があるので、夏場でも日中ほとんどエアコンを使わない地域の家庭や、日中は不在という生活スタイルの家庭などはオール電化住宅で光熱費を節約できています。
家庭に見合ったオール電化向けプランを選ぶ
各電力会社ごとに、オール電化向けの料金プランがありますが、電力会社によってはオール電化向けプランがいくつか用意されているところもあります。どのプランも安い深夜料金が適用されることに変わりはありませんが、オール電化の中でも少人数世帯向けのプランや、世帯人数が多く電気をたくさん使うご家庭向けのプランなどがあります。
今のご家庭の電気を使う量や生活スタイルにいちばん見合った料金プランを契約することで、電気代を節約できます。
オール電化の導入をお考えの人へ
「オール電化の光熱費ってどれくらいだろう?」とオール電化の導入を検討している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
オール電化の導入をお考えの人は、オール電化の施工販売業者へ相談したり、一括見積もりサイトを利用して複数のオール電化の施工販売業者から見積もりをもらうことをおすすめします。
どちらのサイトも相談・見積もりは無料で行っていますので、オール電化の導入をお考えの人は、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
- オール電化の施工販売業者
- 新日本住設株式会社
オール電化住宅の今後
オール電化住宅の今後はどうなっていくのでしょうか?原子力発電の深夜電力を利用しているオール電化住宅は、原発が今後どうなるかによって大きく左右されていきます。
現在オール電化住宅を検討している方、今後オール電化住宅を視野に入れていく方は、オール電化住宅のお得なうたい文句だけに左右されず、設置費用や、あなたの家庭が電化住宅をお得に使える生活環境、生活スタイルであるかどうか、さらに、今後の日本の電力がどうなっていくのかということをしっかりと考慮し、慎重に検討されることをおすすめします。