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オール電化の電気代は高い?平均額や電気代が値上がりしている理由、節約方法を解説

オール電化の電気代は高い?平均額や電気代が値上がりしている理由、節約方法を解説

節約額

オール電化の電気代は高くてやばいとよく聞く……」
「オール電化の家庭はみんなどれくらいの電気代なの?」

現在、オール電化の方や、導入を考えている方で電気代について疑問や不安を持っている方は少なくないでしょう。電気代の値上がりのニュースを見て気になっている方も多いかもしれません。

本記事では、オール電化の電気代について平均額や電気料金プランのモデルケースを紹介します。電気代を節約するためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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更新日
2024年2月20日

オール電化の基礎知識

オール電化とは、そもそもどんな住宅でしょうか。

オール電化の仕組み

オール電化とは、冷暖房や調理、給湯など全ての熱源を電気で賄っている住宅のことを指します。

そのため、IHヒーターやエコキュート、電気温水器、蓄熱ヒーターなど、ガスではなく電気を利用する設備の導入が必要です。

オール電化のメリット

オール電化住宅では、ガスを使わず、電気代が安くなる夜間に給湯してタンクに貯める機器などを使用します。そのため生活スタイルによっては、電気とガスの併用よりも光熱費を節約できる効果が期待できます。

また、オール電化でよく導入されるエコキュートは、災害などで断水があっても、タンク内にあるお湯や水を生活用水として使えるタイプが多いこともメリットの一つです。

オール電化のデメリット

オール電化はエコキュートや蓄熱ヒーターなどの設備を導入します。また、これらの設備導入には本体価格の他に設置工事費も必要で、初期費用が多くかかるのがデメリットの一つです。

また、停電時には調理器具やエアコンなどは基本的に使えません。

オール電化の電気代が「やばい」という方の声

昨今の電気代の高騰で、SNSではオール電化の電気代が「やばい」という声が聞かれます。

電気代が月10万円を超えてやばいという声

電気代が月10万円を超えてしまったという声がありました。

冬になったら電気代が高くなりすぎてやばいという声

月によって、前月から9,000円も電気代がアップしてしまうという声がありました。

一人暮らしでも、電気代が月18,000円でやばいという声

一人暮らしでも、電気代が月18,000円を超えて不安を覚えている声がありました。

オール電化は家庭によって、電気代が思わぬ値段になってしまうことがあるようです。

オール電化の電気代はどれくらいかかる?

alldenka-saving-6

オール電化の電気代はどれくらいかかるのでしょうか。平均額や電力会社のモデルケースを見てみましょう。

オール電化の電気代の平均額は?

関西電力では、関西電力のオール電化向けプランを契約している家庭の電気代を調査しています。

オール電化住宅の電気代平均額

家族構成電気料金
1人暮らし10,777円
2人暮らし13,406円
3人暮らし14,835円
4人暮らし16,533円

上記の数値は、関西電力のオール電化向けプランを契約している「はぴeみる電」会員の2020年~2021年の年間電気使用量の平均値をもとに、「はぴeタイムR」の料金単価を用いて算出されています。燃料費調整額は含まれていません。
出典:オール電化世帯人数別の電気代平均額|オール電化|関西電力 個人のお客さま

各電力会社のオール電化向け電気料金プランのモデルケース

電気料金プランには、電気の使用量が多い人・少ない人、夜間に電気を多く使う人など、それぞれのライフスタイルに合ったプランが複数存在します。そのなかから、自身の電気使用量や、電気をよく使う時間帯などに合ったプランを選ぶことが大切です。

以下に、各電力会社のオール電化向け電気料金プランのモデルケースをまとめてみました。なお、電力会社によってモデルケースの試算に用いている使用電力量や、契約容量・契約電力は異なります。金額が高いからといってその電力会社・電気料金プランの電気代が高いというわけではないので、注意してくださいね。

【モデルケース】各電力会社のオール電化向け電気料金プラン
北海道電力「エネとくスマートプラン」
契約電力:6kW
使用電力量:8,429kWh/
314,077円/
電気料金の見直しについて(低圧のお客さま)

※北海道電力の金額は1年間のモデルケースです

東北電力「よりそう+シーズン&タイム
契約容量:10kVA
使用電力量:770kWh(夜間446kWh)/月
30,735円/月
主なご契約プランのモデル影響額(月額)|東北電力
東京電力エナジーパートナー「電化上手」
契約容量:8kVA
エコキュート:2kVA
使用電力量:610kWh/月
26,424円/月
規制料金値上げ申請等について|東京電力
中部電力ミライズ「Eライフプラン
契約容量:10kVA
使用電力量:620kWh/月(デイタイム89kWh、@ホームタイム273kWh、ナイトタイム258kWh)
17,003円/月
新たな託送料金制度(レベニューキャップ制度)の導入に伴う電気料金シミュレーション|中部電力ミライズ
北陸電力「くつろぎナイト12」
契約容量:10kVA
使用電力量:750kWh/月
28,122円/月
【参考】料金改定の内容(2023年4月1日 実施)|北陸電力
関西電力「はぴeタイムR
契約電力:10kW
使用電力量:610kWh/月(デイタイム60kWh、リビングタイム319kWh、ナイトタイム231kWh)
14,067円/月
はぴeタイムR|電気|関西電力 個人のお客さま
中国電力「ぐっとずっと。プラン 電化styleコース
契約容量:10kVA
エコキュート:2kVA
使用電力量:600kWh/月
20,329円/月
影響額早⾒表(電化Styleコース)|中国電力
四国電力「季節別時間帯別電灯
契約容量:6kVA
使用電力量:620kWh/月
21,248円/月
低圧自由料金プランにおける料金単価等の見直しについて|四国電力
九州電力「電化でナイト・セレクト
契約電力:6kW
使用電力量:610kWh/月(平日昼間(夏冬)115kWh、平日昼間(春秋)56kWh、休日昼間(夏冬)90kWh、休日昼間(春秋)44kWh、夜間305kWh)
14,381円/月
オール電化向けの料金プラン | キレイライフプラス | 九州電力
沖縄電力「Eeホームホリデー
使用電力量:600kWh/月
16,953円/月
電気料金の値上げ申請の補正について(概要)|沖縄電力

新規加入受付を終了しているプランも含まれています。

オール電化の電気代は値上がりしている?

電気料金の設定金額は、電力会社によって違います。中には、電気代の値上げを実施している電力会社も。

例えば、一部の旧一般電気事業者では、 2024年4月から託送料金に関連した電気料金の改定を実施します。他にも政府による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の補助が2024年6月に終了(予定)で電気代が高くなる可能性も。

今、お使いの電気料金プランに不安を感じたら、まずは調べてみましょう。電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、より節約できる電力会社を探すことができます。合わせて、ぜひご活用ください。

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電気代節約のために知っておきたい!オール電化向けプランの特徴

オール電化の電気代を節約するためには、まずオール電化向けの電気料金プランの特徴を理解しておくことが大切。一般的な電気料金プランは、電気使用量に応じて単価が変動するのに対し、オール電化向けの電気料金プランは、時間帯・季節などで単価が変動します。

東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)の「スタンダードS」と「スマートライフS」の料金表を例にして見ていきましょう。

東京電力EP「スタンダードS」
区分単位東京電力EP「スタンダードS」料金(消費税率10%)
基本料金10A1契約311円75銭
15A467円63銭
20A623円50銭
30A935円25銭
40A1247円00銭
50A1558円75銭
60A1870円50銭
電力量料金~120kWh1kWh29円80銭
121kWh〜300kWh36円40銭
301kWh〜40円49銭

東京電力EPの電気料金プラン「スタンダードS」では電力量料金が3段階に分けられており、電気使用量が増えるほど単価も上がっていきます。ただし基準は電力量なので、時間によって単価が変動することはありません。

東京電力EP「スマートライフS」
区分単位東京電力EP「スマートライフS」東京電力エリア料金(消費税率10%)
基本料金10A1契約311円75銭
15A467円63銭
20A623円50銭
30A935円25銭
40A1247円00銭
50A1558円75銭
60A1870円50銭
電力量料金昼間(6時〜翌1時) 1kWh35円76銭
夜間(1時〜6時)27円86銭

オール電化向けの電気料金プラン「スマートライフS」では、時間帯によって電力量料金の単価が変わります。またオール電化住宅は、エコキュートや蓄熱暖房機などの夜間に使用する機器が設置されているため、夜間の電気代が安く設定されているのも特徴です。

東京電力EP「スマートライフS」は時間帯が2つしか分かれていませんが、他社のプランでは朝晩・午後・夜間などで分かれていたり、春夏秋冬で分かれていたりするタイプなどもあります。つまり、オール電化住宅で電気代を節約する際は、時間帯や時季を考慮することがカギになるのです。

オール電化の電気代の節約術

IH

オール電化の電気代を更に安くするためには、電気を使う時間帯と電気料金プランの見直しがポイントとなります。

オール電化の電気代節約術1)電気料金プランを切り替える

電力会社によって、時間帯や季節の区分、電力量料金単価が異なるので、生活スタイルにマッチしたものを選べば節約につながりますよ。電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけで、あなたにぴったりの電力会社・電気料金プランが見つけられます。

お得なキャンペーンを実施している電気料金プランもあるので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

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オール電化の電気代節約術2)電気料金が安い時間帯を知っておく

オール電化向け電気料金プランは夜間の電気料金が安く、昼間が割高に設定されている場合があります。電気代の安い夜間時間帯が23時~翌7時、22時~翌8時などと異なっていたり、夏季とその他季で料金単価の設定が異なっていたりと、プランによってさまざまな特徴があります。

今契約しているプランを確認して、どの時間帯で電気料金が安くなるのかを把握しておきましょう。

オール電化の電気代節約術3)消費電力の大きい家電を知っておく

消費電力の大きい家電は電気をたくさん使うため、電気代がかかります。消費電力が大きい家電を電気料金が高い時間帯を避けて使えば、オール電化の電気代が安くできます!

食器洗い洗浄機・炊飯器・ドラム式洗濯乾燥機など、タイマー機能がついているものはフル活用。電気料金の安い時間帯にタイマーをセットして稼働させれば、無理なく電気代が節約できます。

【冬】電気の使用割合が多い家電ランキング

順位家電名電気の使用割合
1位エアコン17.0%
2位冷蔵庫14.9%
3位給湯12.6%
4位照明9.2%
5位炊事7.8%
6位待機電力5.5%
7位テレビ・DVD4.2%
8位電気ストーブ3.8%
9位洗濯・乾燥機2.2%
10位こたつ2.1%

11位以下は、電気カーペット(1.8%)、パソコン・ルーター(0.9%)、温水便座(0.6%)、その他(9.4%)です。
出典:冬季の省エネ節電メニュー/資源エネルギー庁

【夏】電気の使用割合が多い家電ランキング

順位家電名電気の使用割合
1位エアコン38.3%
2位照明14.9%
3位冷蔵庫12.0%
4位テレビ・DVD8.2%
5位炊事7.8%
6位待機電力4.0%
7位給湯3.1%
8位洗濯・乾燥機1.8%
9位パソコン・ルーター0.7%
10位温水便座0.3%

11位以下は、その他(8.8%)です。
出典:夏季の省エネ節電メニュー/資源エネルギー庁

消費電力の大きい家電は、毎日使うものばかりですね。製品ごとに消費電力が異なりますので、目安にしてみてくださいね。

オール電化の電気代節約術4)機器の設定を変更する

オール電化住宅に設置されている機器の設定を変更するのも、おすすめの節約術です。エコキュート・蓄熱暖房器・セントラルヒーティング・IHクッキングヒーターを例に、それぞれの節約ポイントを紹介します。

ほかのご家庭と比べて電気代が極端に高いのならば、機器の使い方や正しい設定方法を知って使うことで、電気代が節約できる場合があります。

エコキュートの6つの電気代節約ポイント!

パナソニックによると、エコキュートのエリア別電気代平均額は次のとおりです。

エコキュートのエリア別電気代平均額(年間)
エリアエコキュートの年間電気代平均額
北海道電力エリア約54000円
東北電力エリア約48000円
東京電力エリア約37200円
中部電力エリア約25200円
北陸電力エリア約42000円
関西電力エリア約20400円
中国電力エリア約43200円
四国電力エリア約44400円
九州電力エリア約20400円
沖縄電力エリア約27600円

出典:低ランニングコスト|はじめてのエコキュート|エコキュート|給湯・暖房|Panasonic

全国平均では、年間約36,240円となります。この電気代を節約するために、エコキュートの正しい使い方と節約ポイントを見ていきましょう。

エコキュートの電気代節約ポイント
1)夜間の時間設定を確認・プランの見直しをする
電気料金プランごとに安い夜間電力が使える時間帯が異なります。エコキュートの夜間時間の設定が、電気料金が安い時間帯に合っているか確認しましょう。また、ご家庭の生活スタイルが変化すると、電気を使う時間帯も変わってきます。定期的に電気料金プランの見直しをして最適なプランを選べば、今よりも電気代が節約できる可能性があります。
2)季節によってモードを使い分ける
エコキュートを使用するときは、省エネモード設定にすればもっとも節電できます。ただし、省エネモード設定にしても、日中頻繁にお湯が足りなくなって沸き増しが必要になるようなら、再度検討が必要です。省エネモード設定よりも、多めにお湯をわかしておく設定のほうが、結果的に節電効果が高くなることも。また、冬と夏では使うお湯の量も変化するため、季節ごとに最適な設定を見極めてに切り替えて使うとよいでしょう。
3)1日に使うお湯の量に合わせて日中の沸き増しを停止する
「自動沸き増し機能」を設定していると、タンク内の湯量が少なくなれば、自動でお湯が沸き増しされます。お湯を使わない日は、「自動沸き増し機能」を停止しましょう。夜間の電気料金が安い時間帯以外、自動で沸き増しするのを防げるので、電気代の節約につながります。
4)ピークカット設定をする
「ピークカット設定」をしておくと、夜間の電気料金が安い時間帯以外に、自動で沸き上げるのを防げます。「ピークカット設定」がない場合は、ピーク時前間(電気料金の高い時間帯の前)に湯残量を確認して、ピーク時間以外で沸き上げを行うようにしましょう。
5)追い焚きよりも高温足し湯のほうが省エネになる
お風呂のお湯は、追い焚きや自動保温をするよりも高温足し湯のほうが省エネです。追い焚きや自動保温は、ぬるくなったお風呂のお湯を循環させてタンク内の熱を使って温め直すため、タンク内の熱がなくなってしまいます。一方、高温足し湯はタンク内の熱いお湯をそのまま足すので、省エネになるのです。同じ理由で、前日のお湯を沸かし直すよりも新たにお湯はりをしたほうが省エネになります。
6)長期間の不在時は休止モードを使う
長期間不在など、エコキュートを使用しない期間は、忘れずに休止モード設定をして自動沸き上げを停止しましょう。

蓄熱暖房機の5つの電気代節約ポイント!

日本スティーベルの製品を参考にして電気代を計算すると、蓄熱暖房機の電気代平均額は、ヒーター容量総消費電力が1.5kWの製品で、1時間あたり46.50円、5.3kWで164.30円となります。電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
参照:蓄熱暖房器「SHF-2000J」「暖房器デジタルカタログ」|暖房器|日本スティーベル

蓄熱暖房機の電気代を節約するためのポイントは、以下の通りです。

蓄熱暖房機の電気代節約ポイント
1)最適な蓄熱量を設定する
前日の蓄熱量設定が低すぎて、日中に熱切れを起こしてしまうと日中に追い焚きされて、電気代がかかってしまいます。季節ごとの設定蓄熱量の目安が蓄熱暖房機ごとに設定されているので、お住まいの地域の気候に合わせて適切な蓄熱量を設定しましょう。シーズンセンサーがついている場合は、「蓄熱量の下限値」「最大蓄熱時の外気温度」「蓄熱開始時の外気温度」が手動で調節できます。秋口などは蓄熱開始時の外気温設定を低くしたり、部屋が暑すぎると感じたときは、最大蓄熱時の外気温設定を低くするなど調整すれば、無駄な電気代が節約できます。
2)時間設定を確認する
蓄熱暖房機では「現在時刻」「通電開始時間」「通電時間」を設定しますが、その設定を誤って夜間の電気料金が安い時間帯以外に蓄熱をしてしまうと、電気代が高くなってしまう恐れがあります。シーズン初めに時間設定を確認するとともに、シーズン中も月に一度を目安に、時間設定が正しくできているかを確認しましょう。
3)ファンは必要な時だけ回す
ファン付の蓄熱暖房機は必要な時だけファンを回し、室内が十分に暖かい時などはファンを停止しましょう。ファンを回しているとそれだけ熱が放出されてしまいます。機種によっては、室内温度が設定温度より低いときだけ回す、設定した時間だけ回すなどの設定ができます。また夜間にファンが動いていると、蓄熱量が少なくなって翌日の蓄熱量が不足してしまうこともあるので、就寝前にファンの運転が停止しているかどうかを確認するとよいですね。
4)長期間の不在時は蓄熱量の設定を変えてファン・ファンタイマーを切る
蓄熱暖房機を切ってしまうと、またゼロから蓄熱しなければならなくなるため、長期間不在にするときも切らないでおくほうが経済的です。不在中は人の出入りがない分、室内が密封されて蓄熱量の減り方は少なくなります。蓄熱量を低く設定するなど、保温状態を保っておくとよいですね。また、不在中はファンを切りましょう。タイマー設定にしてあるのなら、タイマーを切るのを忘れずに。
5)暖房シーズンの終わりには電源プラグを抜き、ブレーカーを必ずOFFに
暖房シーズンが終わったら、室温設定ダイヤルなどは最小に。蓄熱量設定・ファン設定を切り、必ず電源プラグをコンセントから抜いて、蓄熱暖房機のブレーカーをOFFにしましょう。OFFにするのを忘れてしまうと、夏場でも蓄熱がされてしまうので注意が必要です。

セントラルヒーティングの電気代節約ポイント!

電気温水暖房セントラルヒーティングは、夜間に蓄熱をする蓄熱式暖房機とは違い、非蓄熱式電気暖房機器のため、昼間に電気を多く使います

オール電化でセントラルヒーティングを使っている場合は、昼間の電気料金が安い電気料金プランを選ぶことが大事です。おすすめは、昼間の電気代が固定制単価で設定されているプランです。

電気料金プランには、固定制単価と段階料金制単価のものがあります。昼間の電気使用量が少ないご家庭は、段階料金制単価のほうがお得になることが多いですが、セントラルヒーティング使用時は、昼間の電気使用量が多くなるため、固定制単価のほうが電気代が節約できる場合があります。

IHクッキングヒーターの電気代節約ポイント!

IHクッキングヒーターは、夜間や昼間を問わず1日を通して使う家電のひとつ。どの時間帯に使うかによって電気代が大きく変わるため、きちんとポイントを押さえて使うことが大事です。
東京電力EP「スマートライフS」の場合で計算してみると、電気代は以下のように異なります。

IHクッキングヒーターでカレーを作るときにかかる電気代

時間帯電力量料金(1kWhあたり)カレーを作るのにかかる電気代
夜間(1時〜6時)18円37銭27円55銭
昼間(6時〜翌1時)25円87銭38円81銭
カレーを作るのにかかる時間を30分(炒め5分、煮込み15分、ルーを入れて最終煮込み10分)とし、IHクッキングヒーターの消費電力を3kWとして計算しています。電力量料金は東京電力EP「スマートライフS」で計算しています。

夜間と比べて昼間のほうが約1.45倍も電気代が高くなるのですね。

IHクッキングヒーターを使うときは、今の電気料金プランを確認して、できるだけ電気料金が安く設定されている時間帯に使うようにすれば、電気代が節約できます。特にピークシフトプランは、昼間電気代が更に割高になるピーク時間帯があるので、注意が必要です。

「IHクッキングヒーターを使って調理する時間帯が、どうしても電気料金が高い時間帯と重なってしまう」という場合は、今の電気料金プランが生活スタイルに合っていない可能性があります。一度電気料金プランの見直しをしてみましょう。

オール電化の電気代節約術5)ソーラーパネルやポータブル電源を導入する

夜間の電力量料金単価が昼間と比べて安く設定されたプランを契約しているなら、夜間にポータブル電源に充電しておいて、昼間はポータブル電源の電力で賄うのもひとつの方法です。

持ち家がある場合は、太陽光発電で日中の電気を賄うことで、電気代の節約に繋がります。太陽光発電設備の設置について、国からの補助金は廃止されていますが、地方自治体によっては条件次第で補助金が出る場合もあります。

オール電化の電気代は節約できる!

オール電化の電気代平均額とご家庭の電気代を比較してみて、いかがでしたか?
もしご家庭の電気代のほうが高かったならば、この記事で紹介した節約術を実践してみてください。

とはいえ家電ごとの消費電力を頭に入れておいたり、季節ごとに機器の設定を変更するのは面倒という方も多いでしょう。そんなときは、もっとも手軽で抜本的な節約術である、電気料金プランの切り替えがおすすめですよ。

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この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

エネチェンジ編集部

エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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