エネファームのガス代とエコキュートとの違いを解説!

この記事の目次
エネファームは環境に良い反面、ガス代がかかると言われています。実際はどうなのでしょうか?この記事では、エネファームにかかるガス代について詳しく解説しています。さらに、エコキュートとの違いや、太陽光発電やオール電化などの設備についてもご紹介します。
エネファームとエコキュートの違いって?
「エネファーム」と「エコキュート」、名前もよく似ているし、設備の外観もよく似た箱型で、何がどう違うのかわからない方も多いでしょう。どんな違いがあるのでしょうか?
エネファームとは

- エネファーム
- 都市ガスを利用して、電気とお湯をつくる設備
エコキュートとは

ヒートポンプとは
空気中の熱を集め、その熱を冷媒というガスにのせて移動させる技術。
- エコキュート
- 電気を使って大気中にある熱(空気)を取り込み、その熱でお湯をつくる設備
エネファームのガス代って高いの?

エネファームを設置すると年間光熱費を7万円前後削減できる場合も!
西部ガスの試算によると、給湯暖房機をエネファームに変えた場合、戸建4人家族のケースで年間約72,200円光熱費を削減することが可能なのだそう。
年間ガス代 | 年間電気代 | 年間光熱費 | |
---|---|---|---|
エネファーム導入前 従来システム(給湯暖房機) (床暖房+浴室暖房) | 121,910円 | 147,850円 | 269,760円 |
エネファーム導入後 エネファーム (床暖房+浴室暖房) | 119,560円 | 78,000円 | 197,560円 |
差額 | -2,350円 | - 69,850円 | -72,200円 |
出典:西部ガス
京葉ガスの試算も見てみましょう。京葉ガスによると、給湯暖房機をエネファームに変えた場合、戸建4人家族のケースで年間約73,000円光熱費を削減することが可能なのだそう。
年間ガス代 | 年間電気代 | 年間光熱費 | |
---|---|---|---|
エネファーム導入前 従来システム (ガス給湯暖房熱源機、ガス温水床暖房(LD)、ミストサウナ機能付ガス浴室暖房乾燥機、ガスコンロ、LD以外の暖房および冷房は電気エアコン) | 131,000円 | 160,000円 | 291,000円 |
エネファーム導入後 エネファーム (エネファーム、ガス温水床暖房(LD)、ミストサウナ機能付ガス浴室暖房乾燥機、ガスコンロ、LD以外の暖房および冷房は電気エアコン) | 137,000円 | 81,000円 | 218,000円 |
差額 | +6,000円 | -79,000円 | -73,000円 |
出典:京葉ガス
西部ガス、京葉ガスともに、エネファームを設置すると光熱費を削減できる可能性があるとしています。
なぜエネファームを設置すると光熱費を削減できるの?
エネファームを設置して光熱費が削減できる理由は2つ。まず、エネファームを設置すると、エネファームで電気を発電する分、電力会社から購入する電力量が減り、年間で約50%(※)の電力量を削減できます。その分、使用するガスの量は増えますが、エネファームを利用している家庭向けのガス料金プランを契約することで、安い単価でガスを使うことができます。
- 電力会社から購入する電力量を減らせる
- エネファーム向けのガス料金プランで、安い単価でガスを使える
エネファームのメリットは?
次に、エネファームのメリットをみていきましょう。
エネルギーを高効率で利用することができ、省エネで環境に良い
私たちが普段発電所から受け取っている電気は実はかなり低効率で、たったの37%しかありません。その主な理由は2つで、1つは発電中に熱として外に逃げてしまうから、もう1つは発電所から各家庭まで電気を届けるまでに一部の電気が失われてしまい、送電によるロスがあるからです。
一方、エネファームでは
- 発電時の熱を利用してお湯を作ることができる
- 家のすぐそばにエネファームがあるので送電によるロスはない
ため、結果として高効率でエネルギーを利用することができます!パナソニックが2019年4月に発売した新しいエネファームでは、一次エネルギー利用効率が業界最高の97%を達成しています。地球の資源は有限です。効率よく利用したほうがいいですね!
出典:パナソニック
エネファームのデメリットは?
エネファームはエネルギー効率もよく、環境に良い製品だという事が分かりました。次に、デメリットもみてみましょう。
設備の導入費用が高い
京葉ガスが販売しているエコキュート(FC-70GR13K+SF-GTHC2405AD パナソニック製)の希望小売価格は 1,738,800円。別途取付工事費用がかかります。
出典:京葉ガス
エネファームを設置する際に利用できる国の補助金制度や市の補助金制度がありますが、補助金制度を利用したとしても、高額な導入費用がかかります。
また、エネファーム導入後は定期的なメンテナンスも必要となります。エネファームを購入する際は、購入後のサポートサービスなどの内容もしっかりと確認すると良いでしょう。
ガス代・電気代を安くすることが可能な他の設備は?
エネファーム以外の設備で、ガス代・電気代を安くすることが可能な設備には、「太陽光発電」や「オール電化」などがあります。
太陽光発電

「オール電化住宅+太陽光発電」の生活とは、家庭で必要なすべてのエネルギーを電力でまかなうだけでなく、太陽光の力で電力を生み出すことができます。つまり、太陽光発電で得た電気を有効に使うことで光熱費を大幅に抑えるだけではなく、さらに余った電気を電力会社に売ることまでできるより家計にやさしいシステムといえます。
昼間発電した電気は、ご家庭の電力として使う事が出来るため、その分の電気代はタダとなります!
しかも余った電気は電力会社に売ることが可能。面倒な手続きや作業は一切不要です。 毎月、電力会社より売った分の電気代が口座に入金されます。
夜間は発電できないため、電力会社から買電(電気を購入)します。その際、夜間の電気代が安い電気料金プランを利用することで、さらに効率的に電気代を節約することができます。
さらに詳しくは以下の記事をチェック!
オール電化

太陽光発電とエネファームのW発電
太陽光を利用し発電する「太陽光発電」と「エネファーム」を組み合わせたものをW発電と呼びます。どちらも電気を使う場所で発電するのでとてもエコロジーな暮らしを実現することができます。これによって
- 発電量が増える
- エネファームの電気を自宅で消費し、太陽光発電の電気が余れば売電できる
- 電気代をさらに安くすることができる
というメリットがあります。
しかし、W発電にもデメリットはあります。エネファームの時と同様、太陽光発電の導入費用がかかります。太陽光発電の発電量は天候に左右されるため、不安定になります。また、通常の売電(余剰買取単価)よりも、ダブル発電の場合買取単価は割安です。これは適正な利潤などを勘案して定められたもので、W発電で大儲けできないような仕組みになっています。
10kW未満 | 10kW未満 ダブル発電 | ||
---|---|---|---|
出力制御対応機器の設置義務ありの場合 | 出力制御対応機器の設置義務なしの場合 | 出力制御対応機器の設置義務ありの場合 | 出力制御対応機器の設置義務なしの場合 |
26円/kWh | 24円/kWh | 26円/kWh | 24円/kWh |
エネファームのガス代とエコキュートとの違いまとめ
エネファームのガス代とエコキュートとの違いをご紹介しました。エネファームは導入費用がかかりますが、電力会社から購入する電力量を減らし、エネファーム向けのガス料金プランで、安い単価でガスを使えるため、光熱費を削減できる場合があります。
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