ガス代の平均・相場を紹介!4人家族は?世帯別のガス料金を公開!
この記事の目次
ガス代が高くて悩んでいる人向けに、一人暮らしから5人家族まで世帯人数別ガス代の平均額や、季節別のガス代の平均額を紹介します。更に、知っておくと役立つガス代の節約術もまとめました。
- 更新日
- 2023年11月17日
世帯と季節で変わる!ガスの平均・相場
「一人暮らしと4人家族」「夏と冬」など、世帯人数や季節が変われば、平均額も変わります。
ガス代の平均額を世帯人数別・季節別に紹介します。
【世帯人数別】ガス代の平均・相場
1カ月あたりのガス代平均額は、世帯人数別に以下のようになります。
- 一人暮らし
- 3,163円/月
- 二人暮らし
- 5,129円/月
- 3人家族
- 5,809円/月
- 4人家族
- 5,555円/月
- 5人家族
- 5,576円/月
2人~5人以上世帯平均額出典:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 月次 2023年9月|政府統計の総合窓口単身世帯平均額出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期 2023年7~9月期|政府統計の総合窓口
二人暮らし以降は人数が増えてもあまり大きく値段は上がりませんが、一人暮らしから二人暮らしになった途端、ひと月あたり1,966円の差が。二人暮らしを始めたときに、ガス代の高さに驚いてしまうのも無理ありません。
季節別のガス代の平均・相場
ガス代は季節によってどのように変わるのでしょうか?世帯人数別・季節別のガス代平均額を見てみましょう。
夏の平均的なガス代
時期 | 夏のガス代 (2023年7~9月) |
---|---|
1人世帯 | 2140円 |
2人世帯 | 3204円 |
3人世帯 | 3592円 |
4人世帯 | 3361円 |
5人世帯 | 3297円 |
6人以上世帯 | 3948円 |
夏は温水を利用する機会が少ないため、ガス代は比較的安くなる傾向にあります。
夏季平均額出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 四半期 2023年7~9月期|政府統計の総合窓口
冬の平均的なガス代
時期 | 冬のガス代 (2023年1~3月) |
---|---|
1人世帯 | 4430円 |
2人世帯 | 7628円 |
3人世帯 | 8650円 |
4人世帯 | 8208円 |
5人世帯 | 8413円 |
6人以上世帯 | 7646円 |
冬は暖房器具の利用が多くなるほか、特に給湯時は低温の水を温めるために大きなエネルギーを必要とするため、ガス代は高くなります。
冬季平均額出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 四半期 2023年1~3月期|政府統計の総合窓口
春・秋の平均的なガス代
時期 | 春のガス代 (2023年4~6月) | 秋のガス代 (2022年10~12月) |
---|---|---|
1人世帯 | 3304円 | 2777円 |
2人世帯 | 5512円 | 4172円 |
3人世帯 | 6159円 | 4836円 |
4人世帯 | 5903円 | 4747円 |
5人世帯 | 5577円 | 5018円 |
6人以上世帯 | 5933円 | 5058円 |
春・秋のガス代については、秋のガス代は夏のガス代と同程度に収まっていますが、春のガス代は冬のガス代に迫る額となっています。
春季平均額出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 四半期 2023年4~6月期|政府統計の総合窓口秋季平均額出典:家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 四半期 2022年10~12月期|政府統計の総合窓口
季節別にガス代平均額を見てみると、どの世帯も冬(2023年1月~3月)から春(2023年4月~6月)にかけてのガス代が高くなることがわかります。
冬から春にかけてのガス代が高くなる理由として、暖房を使う分のガス使用量が増えること、水道水の水温が低いため給湯に使うガス使用量が増えることがあげられます。
ガス代が高い家計はプロパンガスを使っている?
世帯人数別のガス代の平均額をみて、「私の家のガス代と全然違う!」「どうしてうちはこんなに高いんだろう?」と思った方はいませんか?
実はガス代には、どれだけ節約しても条件によって大きく差が出てしまう原因があるのです。
プロパンガスと都市ガスの違い
プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍なので、プロパンガスは都市ガスの半分の量で同等の効果があります。
ただし、都市ガスが2017年の都市ガス自由化以前まで規制料金であったのに対し、プロパンガスは自由料金で各業者が任意に料金を決められるため、適性料金よりも高い料金が設定されている場合があるようです。
プロパンガスは都市ガスよりも約2分の1の熱量で足りるにもかかわらず、プロパンガス料金のほうが都市ガスよりも2倍以上高いと、プロパンガスの方が毎月のガス代が高くなる可能性があるんです。
プロパンガスと都市ガスの供給方法の違いと見分け方
プロパンガスと都市ガスの供給方法の違いと見分け方は以下のようになります。
- プロパンガス
- LPガスといわれるボンベが業者によって運ばれて来る
- 都市ガス
- 道路の下のガス導管を通じて、ガスメーターを経て各家庭に供給される
住んでいるマンションや一軒家の外にボンベがある場合はプロパンガスを使用しています。震災時はボンベの方が復旧が早く、プロパンガスは1週間~2週間で、都市ガスは2カ月~3カ月かかりました。
月々のガス代を節約したいなら、ガス会社を切り替えるのも手!
都市ガス・プロパンガスともに、ガス会社を切り替えるとガス代の節約効果が期待できます。
エネチェンジガス料金比較では、郵便番号を入力するだけで節約金額がすぐわかります。切り替え申し込みもできるので、毎月のガス料金が気になっている方はぜひ実践してみてくださいね。
また、最近では電気とガス(都市ガス)をセットにしたお得なプランを用意している会社も少なくありません。セットプランもあわせて検討してみるのもおすすめ。
プロパンガスから都市ガスへ乗り換えるために、まずすべきこと
まず、現在お住いの地域が都市ガスを利用できるのかを確認しましょう。
都市ガスは地下のガス管を通り各家庭に供給されるため、ガス管が通っていないエリアは、プロパンガスを使わざる得ません。
確認をしてから、都市ガスへか違うプロパンガス会社に乗り換えるかを検討していきましょう。
都市ガスへ乗り換える
- 近くの都市ガス会社を調べる
- 住んでいるエリアにある都市ガス会社を調べましょう。都市ガス会社は日本ガス協会のホームページで調べられます。
- 見積もり
- 現在使っているガス機器や配管ルートなどを相談し、見積もりを出してもらいます。
- 申し込み
- 申し込みを決めた場合、申し込みをする前に、現在利用しているプロパンガス会社へ、都市ガスに変更したい旨を伝えてご自身で解約の連絡をします。
- 工事・使用開始
- 申し込みから工事までの日数は、プロパンガスの解約手続きや道路部分のガス工事にかかる日数によって大きく異なります。道路部分のガス工事とは、ガス本支管から自身の敷地内への取出管工事です。なお、ガス本支管が前面道路に敷設されていない場合は、別途ガス本支管工事が必要となります。費用は大体10万円~20万円だと言われています。
ほかのプロパンガス会社へ乗り換える
- 仲介業者へ依頼
- プロパンガス会社を変更する際には、仲介業者に相談をしてみましょう。
- 紹介・同意
- 仲介業者から新たなガス会社が紹介されるので、同意するかしないかを決めます。なお新しいガス会社が対応してくれるので、現在契約中のガス会社へ自ら解約の連絡をする必要はありません。
- 見積もり
- 基本的にプロパンガスの切り替え・変更にはお金はかかりません。しかし、以下の場合は別途料金が発生する可能性があります。
- ボンベとメーター交換
- 申込書が現在のガス会社に到着した日から約1週間くらいで、ボンベとメーターを交換する工事を行います。これを「切替工事」と呼びます。工事の所用時間は30分から1時間程度です。
違約金を請求されたらどうしたらいいか?
違約金は通常契約者本人が精算するべきものですが、新しいガス会社さんが負担してくれるケースが多いです。ただし、そういうことを一切しない会社もあります。
築年数が15年未満だと解約時に違約金が発生する場合があります。プロパンガスの場合、新築時の配管工事代を施主ではなく、プロパンガス会社が費用負担しています。金額はケースバイケースで15万円前後が多いです。仮に、15万円かかった配管工事代を15年契約して、現在築10年だった場合、未償却分はおよそ5万円くらいになります。
例えば、築年数が20年だとしましょう。2年前に給湯器が壊れてしまいガス屋さんに相談したところ「当社で無料で設置します。ただ10年は当社を使ってください」と言われて10年契約した場合は、8年分の未償却費用を精算することが求められます。定価の40万円で契約していたとすると、10年中2年しか償却されていないので違約金は32万円ということになります。
平均・相場よりも高い方必見!ガス代の節約術
ご家庭のガス代が平均額よりも高い方は、ガス料金プランの見直しや、ガスの使い方を工夫すればガス代を節約できる可能性があります。ガス代の節約術を知っておきましょう。
ガス会社の切り替えで節約
ガス代を節約したいときにもっとも手軽なのが、ガス会社の切り替えです。ガスの料金プランは、スマホや電気と同じく生活スタイルに見合ったものをきちんと選ぶことで節約が可能です。
例えば、東京ガスの「一般料金」を契約している方が、レモンガス「わくわくプラン」に切り替えをした場合をシミュレーションすると以下のようになります。
区分 | 1カ月のガスご使用量 | レモンガス「わくわくプラン」基本料金(消費税率10%) | 東京ガス「一般料金(東京地区等)」基本料金(消費税率10%) | レモンガス「わくわくプラン」従量料金単価(消費税率10%) | 東京ガス「一般料金(東京地区等)」従量料金単価(消費税率10%) |
---|---|---|---|---|---|
1件につき | 1㎥につき | ||||
A表 | 0㎥から20㎥まで | 759円00銭 | 759円00銭 | 138円04銭 | 145円31銭 |
B表 | 20㎥をこえ80㎥まで | 1041円13銭 | 1056円00銭 | 123円94銭 | 130円46銭 |
C表 | 80㎥をこえ200㎥まで | 1208円99銭 | 1232円00銭 | 121円84銭 | 128円26銭 |
D表 | 200㎥をこえ500㎥まで | 1834円35銭 | 1892円00銭 | 118円71銭 | 124円96銭 |
E表 | 500㎥をこえ800㎥まで | 6015円37銭 | 6292円00銭 | 110円35銭 | 116円16銭 |
F表 | 800㎥をこえる場合 | 11865円73銭 | 12452円00銭 | 103円04銭 | 108円46銭 |
東京ガス「一般料金」と比較すると、レモンガス「わくわくプラン」の基本料金は料金表のA表で同額ですが、B表~F表では安い料金設定がされています。基準単位料金も5%安く設定されているため、東京ガスから切り替えれば節約を実感できるでしょう。
一般家庭の平均ガス使用量(30㎥/月)から計算すると、東京ガス「一般料金」は1カ月あたり4,969円80銭、レモンガス「わくわくプラン」は1カ月あたり4,759円33銭となります。
東京ガス「一般料金」からレモンガス「わくわくプラン」に切り替えるだけで、同じ量のガスを使っても1カ月あたり210円47銭、年間で2,525円64銭のガス代を節約できます。
ガスの使い方を見直して節約
次に、家庭でできるガス代の節約術を紹介します。家庭でガスを多く使用するのはお風呂とキッチンなので、お風呂でできる節約術と、キッチンでできる節約術を覚えておきましょう。
- お風呂で使える節約方法7選
- 1)お風呂はこまめに蓋をする
- 2)追い焚き回数を少なくする
- 3)シャワーを出す時間を1日1分短くするよう心掛け
- 4)一人暮らしならシャワー、人数が多い場合はお湯を張ったほうがお得になる
- 5)お湯の温度は無駄に上げすぎない、適温でお湯張りをする
- 6)お湯が溜まったら自動的に止められるアイテムを活用する(自動お湯張り機能がない場合)
- 7)節水シャワーヘッドを活用する
- キッチンで使える節約方法22選
- 1)蓋や落し蓋を利用する
- 2)ひとつの鍋で同時に調理したり、ゆで汁を利用してもう一品作るようにする
- 3)炎は中火にする
- 4)大きめの鍋を使う
- 5)鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
- 6)野菜の下茹ではレンジを使う
- 7)煮るより蒸す、蒸すより炒める
- 8)冷凍ものは冷蔵庫解凍しておく
- 9)水は室温で保存する
- 10)揚げものは家でしない
- 11)電気ケトルを使う
- 12)卓上IHヒーターを使う
- 13)洗いものでは給湯器は使わず手洗いにして、水が冷たいときはゴム手袋を活用する
- 14)溜め洗いをする
- 15)圧力鍋や保温鍋を利用する
- 16)余熱を利用する
- 17)中華鍋を使う
- 18)炊飯器を利用する(炊飯器レシピを活用)
- 19)石油ストーブを料理に利用する、こまめな掃除も忘れずに行う
- 20)料理は作り置きする
- 21)ガスのバーナー部分の穴を掃除する
- 22)ペットボトルを黒く塗り、日のあたるところにおいておく
ガス代の節約方法ついて、くわしくはこちらの記事で解説しています。
ガス代の世帯人数別平均と節約術まとめ
ガス代の世帯人数別平均と節約術を紹介しました。
ガス代が高いとお悩みなら、紹介した節約方法を試すだけでなく、今一度ご家庭で契約しているガス会社のガス料金プランを見直してみることをおすすめします!
ガス代の節約のために、ガス会社を見直そう!
2017年4月のガス自由化で、ガス会社が自由に選べるようになりました。アナタにぴったりなガス会社のプランを選んで、ガス代を節約しよう!
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