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ガス代を計算して節約しよう!

ガス代を計算して節約しよう!

ガス代の計算方法、知ってますか?
電気と並んで生活に必要なガス。光熱費に占める割合も高く、うまく抑えられれば節電にもなりますよ!今回は、ガス代の仕組みや計算方法をご紹介します。ガス代を計算することで、ご家庭にあった節約の目標を定め、ガス代を減らしていきましょう!

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更新日
2023年10月27日

ガス代の基本的な計算方法と目安

ガス代の計算は以下のようになります。

  • ガス代=基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量(㎥))

ここでは【都市ガス】と【プロパンガス(LPガス)】のガス代の計算方法を紹介いたします。
この計算方法を用いて、ガス代節約の目標を定めてみてください!

都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い

まずは、ご家庭が都市ガスか、プロパンガスかを確認しましょう。

家の外に大きなガスボンベがある
プロパンガス(LPガス)
家の外に大きなガスボンベがない
都市ガス

集合住宅の場合、共用部にボンベを置いてあることもあります。
都市ガスとプロパンガスは成分からして全く異なりますが、大きな違いは以下の2つです。

プロパンガスの発熱量は都市ガスの約2倍
プロパンガスと都市ガスを比べると、同じ量から、都市ガスの約2倍の熱が得られるので、使用量は半分になります。しかし、ガスの値段はプロパンガスのほうが高くなります。
都市ガスは規制料金、プロパンガスは自由料金
プロパンガスは企業間での価格競争があるため、価格差が激しい

プロパンガスの料金事情

プロパンガスは「自由料金」なので、各プロパンガス会社が自由に料金を設定できます。どこの会社と契約するかによって、金額の差がでてしまうということです。料金の不透明性については、政府も指摘していますので、ご家庭がプロパンガスの場合は、一度料金を確認してみてはいかがでしょうか?

参考:LPガス小売価格の透明性・低廉性確保への一層の努力について

さぁ、自宅はどちらかわかりましたか?では、早速計算してみましょう!

【都市ガスの場合】ガス代の計算方法と目安

都市ガスの価格設定は国の規制がかかっているため、どの地域の都市ガスでも同じ方法で計算できます。

  • 都市ガス代=基本料金+ガス単位料金×ガス使用量(㎥)

基本料金も単位料金も使用量によって変動する料金体系をとっていますが、一般家庭が使用する20~50㎥程度だと基本料金とガス単位料金の目安は以下のようになります。

基本料金
1,000円強
1㎥あたりのガス単位料金
約130円

上記は東京ガスエリアでの目安となります。
また、ガス単価は原料費などの影響で毎月見直しになるので、ガス代の料金表は毎月異なります。直近のガス代の料金表を知りたい場合は、お使いの都市ガス会社のサイトから確認してみましょう。
またガスの使用量から正確なガス代を求めたい場合は、各会社のガス料金計算ツールを使用してみてください。

【プロパンガス(LPガス)の場合】ガス代の計算方法と目安

ガスボンベの設置費や管理費などを形式上別の枠で請求する会社もありますが、基本的に計算方法は都市ガスと同じです。

  • プロパンガス代=固定料金+ガス単位料金×ガス使用量(㎥)×消費税

ただしプロパンガス使用の場合、請求書にはガス使用量と請求額しか記載されていないという場合がままあります。その場合、内訳を把握するにはガス単価を計算する必要が出てくるのです。
一般的にプロパンガスの基本料は1,500~2,000円程度なので、ここでは1,800円で計算をします。

  • ガス単位料金=(請求額÷1.08-基本料金1,800円)÷ガス使用量(㎥)

ガス使用量が16㎥、請求額が11,448円の場合は

  • (請求額11,448円-基本料金1,800円)÷16㎥=550円

となり、ガス単位料金は550円/㎥です。

計算して、ガスの単位料金が高い!と気づかれた方はこちらの記事をご覧ください。

家電のガス代を計算して節約しよう!

家庭のガス代がかかっている2大要因は「お風呂」と「キッチン」です。今回は、この2つのガス代計算方法を紹介します。

1℃下げると?お風呂のガス代の計算方法

冬の寒い季節は42~43℃のアツアツのお湯に浸かりたくなるもの。
それを少し我慢して「1℃」設定温度を下げるとどれほどの節約になるのでしょうか。

水1Lを1℃上昇させるのに必要なエネルギーが1kcalです。
つまり一般的な200Lのお風呂を1℃上げるために必要なエネルギーは200kcalになります。この200kcalを発生させるのに必要なガス使用量を求め、それにガス単価をかけると風呂の温度を1℃上げるのに必要なガス代を求めることができます。

  • 風呂のガス代=湯量(L)×上昇させる温度(℃)÷(ガスの燃焼量(kcal)×給湯器の熱効率(%))×ガス単価(円)

ガスの燃焼量は、最も普及しているA13の都市ガスで10,000~15,000kcal、プロパンガスで24,000kcalになります。お使いの都市ガスの正確な燃焼量に関しては各都市ガス会社にお問い合わせください。一般的なガス給湯器の熱効率は約80%、エコキュートなどの高効率ガス給湯器の場合は95%ほどになります。
一般的な都市ガスボイラーで15℃の水から43℃のお湯をわかす場合は28℃温度を上げなくてはいけないので、計算は以下のようになります。

  • 水200L × (43℃ – 15℃) ÷ ( 10750kcal × 80%(効率)) × 130.46円 = 84.95円

15℃の水を沸かして、43℃のお湯を入れるのは1回約85円(都市ガスの場合)になります。つまり1℃辺りのガス代は以下のようになります。

都市ガス
約3.0円/1℃
プロパンガス
約7.3円/1℃

また、実は42~43℃といった風呂温度は「高温浴」といい、交感神経を刺激し血圧や心拍数を上げてしまう可能性があります。対して37~39℃を「微温浴」といい、副交感神経が刺激されリラックスできると言われています。43℃の高温浴から健康によい38℃の微温浴に風呂の設定温度を変更すると、節約額は以下のようになります。

43℃設定から38℃設定に変えた場合のガス代節約額

都市ガスの場合都市ガスプロパンガス
1日約15円約36円
1月約455円約1092円
1年約5537円約13286円

都市ガスの燃焼量を10,750kcal/㎥(東京ガス)、プロパンガスの燃焼量を24,000kcal/㎥、都市ガスのガス単価を130.46円/1㎥(東京ガス「一般契約料金」料金表B,基準単位料金)、プロパンガスのガス単価を698.9円/1㎥(石油情報センターの一般小売価格(2022年12月調査分・東京都20㎥をもとに計算)として計算しています。

「高温浴」から「微温浴」に変えるだけでリラックスしながら、約13,286円(プロパンガスの場合)もの節約になるかもしれませんよ!お風呂のお湯の温度にも、気をつけてみましょう!

強火を中火に変えると?コンロのガス代の計算方法

一般的に最もガス代を節約できるのは中火です。強火で鍋の底から火がはみ出してしまうと熱の無駄遣いになるからですね。では、具体的に強火を中火に変えるとどれくらいの節約になるのでしょうか。コンロのガス代の計算方法を見ていきましょう。

通常ガスコンロの性能はkWで表されますが、それを発熱量(MJ)に換算して計算します。

  • ガスコンロのガス代=出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)

1kW=3.6MJ/h,ガス発熱量は東京ガスの都市ガスで45MJ/㎥(10,750kcal),プロパンガスで99MJ/㎥(24,000kcal)
強火2.97kwのガスコンロを1時間使った時の都市ガスのガス代は以下のように求められます。

  • 2.97(kW)×3.6(MJ/h)×1(h)÷45(MJ/㎥)×130.46(円/㎥)=30.99

強火1時間が約31円ということですね。
以上を元に、各火力のガス代を求めると以下のようになります。

最大出力2.97kWのガスコンロのガス代

火力都市ガス(1h)
強火(2.97kW)約31円
中火(1.68kW)約18円
弱火(0.38kW)約4円

ズバリ!ガス代を節約する方法

ここまでガス代の計算方法をみてきました。ガス料金の仕組みがお分かりいただけたかと思います。そこで最後に具体的な節約方法を紹介します。

お風呂のガス代が高い!節約方法7つを使って年間約8,000円以上のガス代削減!

風呂は溜めるのがいいの? 焚くのがいいの?それともシャワーですましたほうがいいの?気になる風呂場の、効率的な節約方法を紹介します。

お風呂で使える節約方法7選
1)お風呂のふたはこまめに閉める
2)追い焚き回数を少なくする(1回少なくすると6,190円の節約に!)
3)シャワーを出す時間を1日1分短くするよう心掛ける(2,070円の節約に!)
4)一人暮らしならシャワー、人数が多い場合はお湯を張ったほうがお得になる
5)お湯の温度は無駄に上げすぎない、適温でお湯張りをする
6)お湯が溜まったら自動的に止められるアイテムを活用する(自動お湯張り機能がない場合)
7)節水シャワーヘッドを活用する

キッチンのガス代が高い!節約方法22を使って年間約4,800円以上のガス代削減!

毎日使うキッチンのガス代って気になりますよね。でも、具体的に何をすれば節約に繋がるのかわかりにくいところでもあります。ここでは、キッチンのガス代を節約する具体的な方法を紹介します!

キッチンで使える節約方法22選
1)蓋や落し蓋を利用する
2)ひとつの鍋で同時に調理したり、ゆで汁を利用してもう一品作るようにする
3)炎は中火にする(390円の節約に!)
4)大きめの鍋を使う
5)鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
6)野菜の下茹ではレンジを使う(3,000円の節約に!)
7)煮るより蒸す、蒸すより炒める
8)冷凍物は冷蔵庫解凍しておく
9)水は室温で保存する
10)揚げ物は家でやらない
11)電気ケトルを使う
12)卓上IHヒーターを使う
13)洗い物で給湯器は使わない。冷たい時はゴム手袋を活用する(1,430円の節約に!)
14)溜め洗いをする
15)圧力鍋や保温鍋を利用する
16)余熱を利用する
17)中華鍋を使う
18)炊飯器を利用する(炊飯器レシピを活用)
19)石油ストーブを料理に利用する、こまめな掃除も忘れずに
20)料理は作り置きする
21)ガスのバーナー部分の穴を掃除する
22)ペットボトルを黒く塗り、日のあたるところにおいておく

まとめ

ガス代を節約したい。だけど具体的にどのような目標設定をしていいかわからない。そういったニーズにお応えするためガス代の計算方法を紹介してきました。ガス代を計算してしっかりとした節約生活をしていきましょう!
ガス代全体の計算方法
ガス料金=基本料金+ガス単位料金×ガス使用量(㎥)

ただしプロパンガスの場合、ガス単位料金が不明な場合が多いので内訳を把握するにはそれを求める必要があります。

プロパンガスのガス単位料金の求め方
ガス単価=(請求額÷1.08-基本料金1,800円)÷ガス使用量(㎥)

次はガスを使用する「風呂」と「コンロ」のガス代の計算方法を見ていきましょう。

風呂のガス代の計算方法
風呂のガス代=湯量(L)×上昇させる温度(℃)÷ガスの燃焼量(kcal)÷給湯器の熱効率×ガス単価(円)
ガスコンロのガス代計算方法
ガスコンロのガス代=出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)

ガス代を計算し実際に節約した際の目標や目安を把握して、ガス代の節約を図っていきましょう!

ガス代の節約のために、ガス会社を見直そう!

2017年4月のガス自由化で、電気と同じくガス会社も自由に選べるようになりました。今は、電気もガスも、自分に見合った料金プランを選んで節約することが可能なんです。

ガス会社のプランを見直したことがない方は、今回紹介したガスの節約術を試すとともに、自分にぴったりなガス会社のプランを選んで、ガス代を無駄なく、かしこく節約していきましょう。

さぁ、アナタも都市ガス会社選びをはじめませんか?

電気だけではなく、都市ガスも自分の生活スタイルに見合った都市ガス会社のガス料金プランを選ぶだけで、今よりもガス代を安くすることが可能です。もちろん、無料でご利用いただけます。さっそく、アナタにぴったりな都市ガス会社のプランを探してみよう!

電力会社切り替えはエネチェンジ電力比較を引き続きご活用ください。

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