HEMSって何だろう？

HEMS（ヘムス）とは、Home Energy Management System（ホーム エネルギー マネジメント システム）の略で、家のすべての家電など電気を使う製品をネットワークでつなぐシステムをいいます。HEMSの特徴は以下のようになります。

HEMSの基本的な機能は、電力消費量を時間単位、あるいはもっと短い間隔で記録して、家庭で確認できるというものです。さらに高機能なものになると、家電とつなげて個々の家電の電力消費量がわかったり、家電の使用状況に応じて自動で機器をコントロールする（自動抑制）ことができるものもあります。

HEMSは、これまで目にみえて分かりにくかった家の電力消費量がモニターを通して見えるようになる（エネルギーの「見える化」ができる）システムです。現在では、おもに太陽光発電やオール電化などの設備を設置しているご家庭で利用されはじめています。

HEMSで節電できるってどういうことだろう？

HEMSで節電ができる理由は以下のようになります。

これまでは、電気代を節約しようといろいろ工夫をしても、実際の家庭での電力消費量が目に見えて分からないため実際にどのくらい節約ができているのかがわかりにくいものでした。しかしHEMSは実際の電力消費量が見える化され、目に見えてわかるようになるため節約がしやすくなります。

またHEMSの機能として、家電ごとの消費量の目安をモニターで表示してくれたり、天気や気候に合わせた節約情報を表示してくれるものや、個々の家電の電力消費量を表示してくれるもの、自動抑制機能でエアコンなどの家電を自動で省エネ運転が行えるものなど、より節約がしやすくなる様々な機能を備えているものがあります。

HEMSを設置することで、これまでよりも適格に家庭での電力消費の効率化・最適化ができるようになるため、簡単に無理なく節電できるということです。

これからは一家に一台HEMSが当たり前な時代になる

現在政府は2020年代までに全ての家庭にスマートメーターの導入を、そして2030年までにすべての家庭にHEMSを設置することを目指しています。HEMSは家庭の電力使用量の見える化や家電の自動制御ができるほかに、スマートメーターとの連携によりさらに家庭の電力消費量を抑えることができるようになります。

スマートメーターとは、情報通信機能を持った高機能電力メーターです。これまでの検針員が各家庭を訪問して検針していた電力メーターに変わり、デジタルで電力使用量を電力会社へ送信します。現在電力会社により徐々に家庭に導入されはじめていて、2020年代には全ての家庭に導入される予定です。

私たちが契約している電気料金プランは、プランごとに異なる時間帯の電気の単価が設定されているものもあります。これまでは、電気料金プランの単価が高い時間帯を上手に避けて電気を使う工夫などを自分でしなければなりませんでしたが、HEMSから時間帯ごとの電力使用量を確認することができれば、単価の高い時間帯を避け、安い時間帯に電気を使うことがより簡単にできるようになります。

さらに将来的には、HEMSを設置し、スマートメーターと連携させることで、お使いの電気料金プランに合わせた電気の使い方を自動で設定できるようになっていくと考えられています。
例えば、お使いの電気料金プランの電気の単価が高い時間帯はHEMSが家電の使用電力量を自動で抑制するなど、私たちの家全体の家電製品が自動で省エネ化できるようになります。

これからはHEMSと最適な電気料金プランを選ぶことが電気代を節約していくカギとなる

HEMSを家庭に設置することで、これまでよりもより的確に電気代を節約しながら生活をしていけるようになります。

また、もうひとつ大切なのが選ぶ電気料金プランです。現在でも選べる電気料金プランの数はたくさんありますが、2016年に電力自由化が行われると、さらに選べる電気料金プランは増えていきます。私たちは生活の変化とともに、その時ご家庭にいちばん見合った電気料金プランを選んでいくことがこれからは必要となります。
HEMSで電力の使用量を把握していると、プランを選ぶ際に、時間帯ごとの使用量を確認しながら選ぶことができるので、もっともお得なプランが探しやすくなります。

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