北海道の電力復旧にむけて、全国の電力会社から応援派遣が行われています

北海道の電力復旧にむけて、全国の電力会社から応援派遣が行われています

このたびの北海道胆振東部地震によりお亡くなりになられました方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

北海道の電力の復旧状況

2018年9月5日より、北海道のほぼ全域で約295万戸に及んだ大規模停電は、2018年9月8日午前8時現在、293万戸(全体の99.3%)で復旧したと北海道電力が発表しました。

早期復旧の背景には北海道電力の方々はもちろんですが、北海道電力の応援要請を受けた東北電力、東京電力パワーグリッド、北陸電力、中部電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力から派遣された方々のご尽力、懸命な復旧対応があります。

この記事では、各社の応援派遣の内容や様子のほか、なぜ派遣要請は旧一般電気事業者(※)だけなのかという点についてご紹介をします。

※旧一般電気事業者とは
北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力をいいます。

更新日
2018年9月12日

北海道への、各電力会社の応援派遣の内容

電力の復旧に向けて、各社は北海道電力に対し、人員や車両の応援派遣を行っています。

各電力会社の応援派遣の内容(2018年9月10日時点)
東北電力
車両:高圧発電機車32台、高所作業車32台、タンクローリー車3台
人員:267名
東京電力パワーグリッド
車両:高圧発電機車41台、業務車両27台
人員:174名
北陸電力
車両:高圧発電機車14台、サポートカー3台、作業・運搬車14台
人員:62名
中部電力
車両:高圧発電機車27台
人員:8名
中国電力
車両:高圧発電機車15台
人員:108名
九州電力
車両:高圧発電機車10台、後方支援者20台
人員:59名
沖縄電力
車両:高圧発電機車1台、サポートカー1台、業務車両1台
人員:8名

応援派遣の様子

東北電力と中部電力の情報を見つけることができなかったのですが、応援派遣の様子をSNSにて紹介してた電力会社をピックアップしました。

東京電力パワーグリッド

東京電力は分社化され、東京電力パワーグリッドが送配電部門を担当しています。

電力復旧のための北海道電力への応援派遣

【電力復旧のための北海道電力への応援派遣について】このたびの北海道で発生した地震により被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。東京電力パワーグリッド株式会社は、北海道電力株式会社の要請を受け、電力の早期復旧に向けて、9月6日から応援派遣を行っております。当社といたしましては、1日も早い電力の復旧に向け、できる限り協力してまいります。※動画は、銀座制御所から「高圧発電機車」が出発する様子です。

東京電力ホールディングス株式会社さんの投稿 2018年9月6日木曜日

北陸電力

りくこです!北陸電力の人たちが電力復旧のお手伝いのために地震があった北海道に向けて出発したん!38人が高圧発電機車とかに乗って応援に行くんやって!気を付けて、がんばってな~!

りくこさんの投稿 2018年9月6日木曜日

中国電力

【電力復旧に向けて北海道に応援を派遣しました】このたびの北海道で発生した地震の影響により、被害にあわれた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。当社は、北海道電力さまからの応援要請を受け、本日、高圧発電機車15台の車両、および社員約10…

中国電力さんの投稿 2018年9月7日金曜日

四国電力

【関西、北海道での復旧支援活動】台風21号、北海道胆振東部地震において、被災されました皆さまには心よりお見舞い申し上げます。四国電力と四電工では停電復旧のため、関西電力さん、北海道電力さんへ高圧発電機車と要員を応援派遣しています。関西…

四国電力さんの投稿 2018年9月11日火曜日

九州電力

★地震による停電の復旧に向けて北海道電力へ応援派遣を行います★このたびの北海道で発生した地震により、被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。当社は、北海道電力様からの要請を受け、早期の停電復旧を図るため、9月6日(木)午後から高圧発電機車など30台、当社社員59名の応援派遣を行いました。当社は、早期の停電解消に向け、全力で復旧作業に取り組んでいきます。

九州電力さんの投稿 2018年9月6日木曜日

沖縄電力

【北海道電力さんへの応援派遣について】このたびの北海道で発生した地震により被害を受けられた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。北海道電力さんからの応援要請を受けて、本日、高圧発電機車等の車両および社員を北海道に派遣しました。電力の早期復旧に向け、全力で復旧作業に取り組んでまいります。

沖縄電力さんの投稿 2018年9月6日木曜日

なぜ、派遣要請は旧一般電気事業者だけなの?

電力の供給システムは、「発電部門」 「送配電部門」 「小売部門」に分かれています。


出典:電力・ガス取引監視等委員会

発電部門
水力、火力、原子力、太陽光、風力、地熱などの発電所を運営し、電気を作る部門です。
送配電部門
発電所から家庭までつながる送電線・配電線などの送配電ネットワークを管理する部門です。
小売部門
消費者と直接やりとりをし、料金メニューの設定や、契約手続などのサービスを行う部門です。

自由化されたのは「発電部門」と「小売部門」

このうち、自由化されているのは発電部門小売部門です。
送配電部門は電力自由化後も引き続き、政府が許可した旧一般電気事業者が担当することになっており、北海道電力は各社の「送配電部門」に対して、応援要請をしたのです。

なお、各世帯・施設の電力の復旧は、契約している電力会社にかかわらずみな平等に、不利なく行われます。

復旧に向けて、懸命な復旧対応が続いています

北海道の電力復旧に向けた、各電力会社の応援派遣の内容や様子をご紹介しました。
対応されている方々のご安全とともに、一日も早い復旧、みなさまが日常の生活に戻れるよう、心よりお祈りしております。

この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

エネチェンジ編集部

エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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