こたつの電気代はエアコンと比較して安い|ファンヒーターなどその他暖房器具とも比較!

この記事の目次
こたつはサイズの大きい暖房器具のため、一見「電気代が高そう」と感じられますが、実はエアコンよりも安く済むことが多いです。本記事では、こたつの電気代がどの程度かかるのか、詳しく解説していきます。
- 更新日
- 2025年12月16日
こたつの電気代はいくら?
ここではこたつの電気代の目安や、こたつに使用されているヒーターの種類ごとの電気代について解説します。
こたつの電気代は1カ月400~700円程度
こたつの熱源には、石英管ヒーター、ハロゲンヒーター、フラットカーボンヒーターの3種類があります。ここでは、一般的な石英管ヒーターのこたつの電気代を比較します。
| 消費電力 | 弱(80Wh) | 強(145Wh) |
|---|---|---|
| 1時間の電気代 | 約2.5円 | 約4.5円 |
| 1日の電気代 | 約12.4円 | 約22.5円 |
| 1カ月の電気代 | 約372円 | 約674.3円 |
電気代は消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
出典:商品情報_家具調こたつ(80×80cm)|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK
【タイプ別】こたつの電気代の目安
| ヒーターの種類 | 石英管ヒーター | ハロゲンヒーター | フラットカーボンヒーター |
|---|---|---|---|
| 消費電力(弱~強) | 80Wh~145Wh | 70Wh~180Wh | 50Wh~110Wh |
| 1時間の電気代 | 約2.5~4.5円 | 約2.2~5.6円 | 約1.6~3.4円 |
| 1日の電気代 | 約12.4~22.5円 | 約10.9~27.9円 | 約7.8~17.1円 |
| 1カ月の電気代 | 約372~674.3円 | 約325.5~837円 | 約232.5~511.5円 |
電気代は弱・強稼働時の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
出典:商品情報_家具調こたつ(80×80cm)|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK商品情報_モダン家具調こたつ【人感センサー付】【600wハロゲン人感センサー】|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK商品情報_家具調こたつ フラットヒーター|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK
ここでは石英管ヒーター、ハロゲンヒーター、フラットカーボンヒーターのタイプ別に電気代を比較しました。石英管ヒーターが1番高く、フラットカーボンヒーターが1番安い結果となりました。ただし、それぞれ特徴が異なるので、電気代だけで比較するのは避けましょう。
- 石英管ヒーター
- 石英管ヒーターは、遠赤外線で体をじんわりと芯まで暖めてくれるのが特徴です。ただし、暖めるまでに時間がかかります。
- ハロゲンヒーター
- ハロゲンヒーターは、素早く空間を暖めてくれるのが特徴です。消費電力が大きく、電気代が割高になりやすいのはデメリットと言えます。
- フラットカーボンヒーター
- フラットカーボンヒーターは、ヒーターのでっぱりを抑えた設計になっており、足元を広く使えるのがメリットです。
【サイズ別】こたつの電気代の目安
| サイズ | 1~2人用(80×80cm) | 2~3人用(105×75cm) | 3~4人用(120×80cm) |
|---|---|---|---|
| 消費電力(弱~強) | 80Wh~145Wh | 80Wh~170Wh | 85Wh~180Wh |
| 1時間の電気代 | 約2.5~4.5円 | 約2.5~5.3円 | 約2.6~5.6円 |
| 1日の電気代 | 約12.4~22.5円 | 約12.4~26.4円 | 約13.2~27.9円 |
| 1カ月の電気代 | 約372~674.3円 | 約372~790.5円 | 約395.3~~837円 |
電気代は弱・強稼働時の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
出典:商品情報_家具調こたつ(80×80cm)|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK商品情報_家具調こたつ|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK商品情報_家具調こたつ ラウンドタイプ(120×80cm)|山善の商品情報サイト|YAMAZEN BOOK
ここでは石英管ヒーターのこたつについて、サイズ別の電気代をまとめました。サイズが大きいほど同時に使用できる人数も増えますが、サイズに比例して消費電力も大きくなります。世帯人数や部屋の広さに合ったサイズを選ぶのがよいでしょう。
こたつとほかの暖房器具の電気代を比較
ここでは、こたつとほかの暖房器具の電気代を比較しました。
| 暖房器具 | 電気代(1時間) |
|---|---|
| エアコン(暖房) | 約3.3~45.9円 |
| ホットカーペット | 約9.9~14.1円 |
| こたつ | 約2.5~4.5円 |
| 電気毛布 | 約0.9~1.2円 |
| ファンヒーター | 約0.3~0.7円 |
電気代は弱・強稼働時の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。電力量料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)としています。
本記事で比較している暖房器具のなかでは、こたつの電気代は中間に位置しています。ここからは、こたつとそれぞれの暖房器具を詳しく比較していきましょう。
こたつはエアコン(暖房)より電気代が安い
こたつとエアコン(暖房)を比較すると、こたつのほうが電気代が安いです。エアコンは消費電力がこたつよりも大きく、強稼働ではこたつの約10倍の電気代がかかります。
| 暖房器具 | こたつ(石英管) | エアコン(暖房・8畳用) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 80~145Wh | 105~1480Wh |
| 1時間の電気代 | 約2.5~4.5円 | 約3.3~45.9円 |
| 1日の電気代 | 約12.4~22.5円 | 約16.3~229.4円 |
| 1カ月の電気代 | 約372~674.3円 | 約488.3~6882円 |
電気代は弱・強稼働時の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
こたつはファンヒーターより電気代が高い
こたつとファンヒーターを比較すると、こたつのほうが電気代が高いです。ファンヒーターは熱源が灯油のため消費電力が小さく、こたつの約6分の1程度の電気代になります。ただし、ファンヒーターは電気代とは別に、灯油代がかかることに注意。
| 暖房器具 | こたつ(石英管) | ファンヒーター(9畳用) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 80~145Wh | 11~21Wh |
| 1時間の電気代 | 約2.5~4.5円 | 約0.3~0.7円 |
| 1日の電気代 | 約12.4~22.5円 | 約1.7~3.3円 |
| 1カ月の電気代 | 約372~674.3円 | 約51.2~97.7円 |
電気代は弱・強稼働時の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
出典:製品詳細|SRタイプ|石油ファンヒーター|株式会社コロナ
こたつはホットカーペットより電気代が安い
こたつとホットカーペットを比較すると、こたつのほうが電気代が安いです。ホットカーペットの消費電力はこたつよりも大きく、こたつの約3倍程度の電気代になります。
| 暖房器具 | こたつ(石英管) | ホットカーペット(3畳) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 80~145Wh | 320~455Wh |
| 1時間の電気代 | 約2.5~4.5円 | 約9.9~14.1円 |
| 1日の電気代 | 約12.4~22.5円 | 約49.6~70.5円 |
| 1カ月の電気代 | 約372~674.3円 | 約1488~2115.8円 |
電気代は弱・強稼働時(ホットカーペットは中・高稼働時)の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
出典:概要 着せ替えカーペット セットタイプ DC-3HAC3|電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具|Panasonic
こたつは電気毛布より電気代が高い
こたつと電気毛布を比較すると、こたつのほうが電気代が高いです。電気毛布の消費電力はこたつよりも小さく、こたつの約3分の1程度の電気代になります。
| 暖房器具 | こたつ(石英管) | 電気毛布(90×45cm) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 80~145Wh | 29~40Wh |
| 1時間の電気代 | 約2.5~4.5円 | 約0.9~1.2円 |
| 1日の電気代 | 約12.4~22.5円 | 約4.5~6.2円 |
| 1カ月の電気代 | 約372~674.3円 | 約134.9~186円 |
電気代は弱・強稼働時の消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)で計算。1日の使用時間を5時間、1カ月を30日、電力量料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)と仮定しています。
出典:VWM902K-B|電気マット 90サイズ 強弱切換|KODEN|製品情報|株式会社 広電 [ KODEN ]
エアコンを使うよりも、こたつ+ファンヒーターのほうが電気代は安い
上記の比較結果からは、特にエアコン(暖房)の消費電力、ひいては電気代が極端に高いことがわかります。仮にこたつとファンヒーターを同時に使用した場合、弱稼働で1時間あたり約2.8円、強稼働時でも約5.2円。機種や環境によっても異なるので一概には言えませんが、エアコン(暖房)よりもこたつ+ファンヒーターのほうが電気代は安いと言えるでしょう。
こたつを使うメリット・デメリット
ここでは、暖房にこたつを使うメリット・デメリットを解説します。
こたつを使うメリット
こたつの大きなメリットは、ほかの暖房器具と比べて電気代が安く済むことです。少ない消費電力で、体感として十分な暖かさを得やすいため、冬の暖房コストを抑えたい家庭に向いています。
さらに、こたつは布団の内側だけを集中的に暖める仕組みのため、部屋全体の空気が乾燥しにくいのも特徴。そのぶん、加湿器で湿度を補う必要が少なくなるのも◎。
また、冷えやすい足元をピンポイントでしっかり暖められるのも、こたつならではのメリットです。冷え対策と電気代の節約を、両立しやすい暖房器具といえます。
こたつを使うデメリット
こたつのデメリットとしては、部屋全体を暖めるには向かない点が挙げられます。こたつの中は十分に暖かくても、室温自体は上がらないため、こたつから出ると寒さを感じやすくなります。結果としてこたつだけでは寒く感じ、エアコンやファンヒーターを併用していまい、想定より電気代がかさんでしまうケースも。
また、こたつは床面を大きく占有するため、部屋が狭い場合はレイアウトの自由度が下がってしまいます。さらにこたつのスペースを確保すると、床掃除がしにくくなる点もデメリットといえるでしょう。
こたつの電気代を節約する方法
ここでは、こたつの電気代を節約する方法についてご紹介します。
- 断熱シートを敷いて熱を逃さない
- 上掛けや布団を活用する
- 設定温度を低めにして使う
- 厚着をしてこたつの設定温度を下げる
- タイマーを活用して”つけっぱなし”を防ぐ
- すきま風対策などで部屋の機密性を上げる
- 古いこたつを使用しているなら買い替えも検討する
断熱シートを敷いて熱を逃さない
こたつを設置する際は、床とのあいだに専用の断熱シートを敷くことで、内部の熱が外へ逃げるのを防げます。特にフローリングなど床が冷たい場合は、断熱シートを敷き、その上に敷き布団を重ねると断熱効果が高まり、少ない電力でもあたたかさを保ちやすくなります。結果として、こたつの設定温度を下げても快適に使えるようになり、電気代の節約につながります。
上掛と敷布団の両方を使う
こたつ布団に加えて上掛けと敷布団を併用すると、こたつ布団だけの場合と比べて、年間約1,010円の電気代を節約できます(1日5時間使用の場合)。なるべくこたつ専用の布団・上掛・敷布団の3点をセットで使い、こたつ内の暖かい空気をしっかり保温して、余計な電力消費を抑えましょう。
出典:空調|無理のない省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト
設定温度を低めにして使う
こたつの設定温度を低めにすれば、それだけ消費電力も抑えられます。例えば、温度設定を「強」から「中」に下げるだけでも、1日5時間使用で年間約1,520円 の節約効果が見込めます。日常的に使う暖房器具だからこそ、わずかな設定変更でも、年間を通して見ると大きな電気代の差につながりますよ。
出典:空調|無理のない省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト
厚着をしてこたつの設定温度を下げる
こたつを利用する前に、重ね着や厚着などをして、体感温度を上げるのも効果的。特に首や足など、太い血管が通っている箇所を暖めるのがポイントです。こたつの使用時はカーディガンを羽織ったり、靴下をはくなどして体を暖め、こたつの設定温度を上げすぎないようにすると、電気代も抑えられるでしょう。
タイマーを活用して”つけっぱなし”を防ぐ
こたつの省エネ機能といえば、まずはタイマーが代表的。無駄なつけっぱなしを防いでくれるので、電気代の節約に直結します。
ほかには人が入っているときだけ稼働し、人がいなくなると自動的に電源をオフにしてくれる人感センサーや、消費電力をカットしてくれるECOモードなど……。モデルによってさまざまな省エネ機能が搭載されているので、こうした機能もしっかり活用しましょう。
すきま風対策などで部屋の機密性を上げる
こたつの電気代対策には、こたつを使用する部屋の気密性を上げましょう。気密性の高い部屋は外の空気の影響を受けにくく、温度を一定に保ちやすくなります。結果的に、こたつの設定温度の低下にも役立ちますよ。
たとえば、ドアの下や窓のサッシなどからの隙間風が気になるなら、隙間テープがおすすめ。防水タイプやスポンジタイプなどさまざまな種類があるほか、100円ショップで容易に手に入るのも魅力です。
こたつの電気代が気になるなら電力会社もおすすめ
こたつの電気代は、サイズやヒーターの種類によっても異なりますが、まずは設定温度を見直すことが大切。こたつに限らず暖房器具の電気代が気になる人は、電力会社・電気料金プランを見直すのも一案です。
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