ガスファンヒーターのガス代はどのくらい?エアコンや石油ストーブとの暖房コスト比較も!
この記事の目次
ガスファンヒーターをご存知ですか?石油ストーブの燃料をガスにしたものといえばわかりやすいでしょう。着火して数分で部屋を暖められて、石油を注ぐ必要も臭いもないというメリットがあります。メリットの多いガスファンヒーターですが、かかるガス代も気になるところ。
ガスファンヒーターのガス代とほかの暖房器具とのランニングコストの徹底比較を行い、紹介します。
- 更新日
- 2024年11月7日
ガスファンヒーターの1時間、1カ月にかかるガス代はどのくらい?
大阪ガスの試算によると、ガスファンヒーターの燃費の目安は1時間あたり約12円です。
ガス代の目安は、外気温度5℃における木造住宅6畳、室温20℃安定時の都市ガス(13A)での計算値。(140-5902、5912型)。ガス料金は、大阪ガスの2024年5月時点の単価より算出。
参照:ガスファンヒーターの燃費はどのくらいですか? よくあるご質問|大阪ガス
ガスファンヒーターを1日8時間使用したとすると、1カ月あたりのガス代目安は約2,880円となります。
- 1時間あたり
- 約12円
- 1カ月あたり(30日間)
- 約2,880円
【注意】都市ガス用とプロパンガス用のガスファンヒーターは違います!
ガスファンヒーターには都市ガス用とプロパンガス用があるため、購入する際は注意が必要です。ご自宅の使用ガスの見分け方は、ガスボンベを使っている場合はプロパンガス、そうでない場合は都市ガスと判断できます。ご自宅にあったガスファンヒーターを購入しましょう。
部屋全体を暖める暖房器具とのランニングコスト比較
暖房器具はホットカーペットや電気ヒーターのように部屋を部分的に暖めるものがありますが、ガスファンヒーターは部屋全体を暖めるものです。そこで、部屋全体を暖める暖房器具とガスファンヒーターのコストを比較します。
エアコン
部屋全体を暖める暖房器具の代表といえばエアコンです。空気が乾燥してしまうなどのデメリットもありますが、その高い暖房能力は魅力的です。
ガスファンヒーターと比べてそのコストはどのようになるのでしょうか。
エアコンは運転中に消費電力が大きく変化するため比較が難しいですが、期間消費電力をもとに計算すると、8畳向けエアコンの1時間あたりの電気代は約3.3円~45.9円となります。
参照機種:三菱電機「MSZ-ZW2525」電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算しています。
石油ストーブ/石油ファンヒーター
石油ストーブ/石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させ、ふく射熱と放射熱で部屋全体をあたためます。
パワーは魅力ですが、灯油を燃やしてあたためるため、使用時は空気が汚れやすく換気が必要となります。また火を用いるため、小さな子どもがいる場合はヤケドにも注意しなくてはなりません。
石油ファンヒーターは灯油の他、電気を用いるため灯油消費量が少なくなります。
コロナの石油ストーブ「RX-2924WY(8畳向け)」は、1時間あたりの燃料消費量が0.279リットルです。
1リットルあたりの灯油価格を86.3円(灯油・ガソリン価格調査結果令和6年度8月平均)として計算すると、1時間あたりの灯油代の目安は約24.1円となります。
86.3円/L(灯油・ガソリン価格調査結果令和6年度8月平均)
平均34,352円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)ガスファンヒーターのガス代節約方法
ガスファンヒーターのガス代を節約できる4つの方法を紹介します。
1)ガス会社・料金プランを変える
毎月のガス代が高いと感じているなら、まず実践してもらいたいのがガス会社の切り替えです。
スマートフォンの料金プランを切り替えて通信費を節約するように、ガス代もガス会社・料金プランを切り替えることで節約できます。今よりもガス代が安くなる料金設定のガス会社のプランに切り替えるだけで、ガスファンヒーターだけでなく、ご家庭で使うすべてのガス代が節約できます。
「エネチェンジガス料金比較」では、お住まいのエリアで契約できるガス会社の中から、ご家庭の生活スタイルに見合ったプランをかんたんに比較でき、節約額の目安もひと目でわかります。気に入ったプランがあればそのままお申し込みいただけます。
切り替えで今よりもガス代がどのくらい安くなるのかチェックしてみましょう。
電気とガスのセットプランを選ぶのも手!
ガス代だけでなく、電気代も節約したいという方は、ガスと電気をセット契約できる料金プランもおすすめです。
セット契約できるプランを選ぶと、セット割引が適用されて電気代やガス代がお得になるだけでなく、支払いもひとつにまとめられて家計管理がラクになるというメリットもありますよ。
2)エコ機能やタイマーを使ってガス代節約
ガスファンヒーターにはほとんどの機種で、設定温度を自動で変更するエコ機能が搭載されています。またタイマー機能を用いて、家を出る30分前には電源を切るなど無駄な動作時間を減らすこともガス代の節約につながります。
3)窓を断熱して暖かい空気が外に逃げないようにする
窓はガラス一枚で薄いため、外の冷気を取り込みやすく、また室内の暖かい空気を逃がしてしまいます。断熱シートなどを貼って窓を断熱すれば、室内の温度が下がるのを防止できるため、無駄なガス代が節約できます。
【注意】ガスファンヒーターは一酸化炭素を放出するため、石油ファンヒーターと同様に1時間に1~2回の換気が必要です。部屋の換気は必ず行ってください!
窓の断熱方法について、詳しくは以下の記事で説明しています。
4)エアコンとの併用でガス代節約
ガスファンヒーターの特徴は即暖性とパワー、更にガス管をつなぐため給油の必要がない点です。ただし、温度調節機能はエアコンに比べると劣ります。
ガスファンヒーターの特徴を活かしたおすすめの節約方法は、はじめはガスファンヒーターを用いて部屋をあたため、暖まったらエアコンに切り替えることです。
ガスファンヒーターの即暖性を利用して早く部屋をあたため、温度調節が得意でコストの安いエアコンで温度を維持すれば、暖房コストを抑えられます。
ガスファンヒーターのガス代、エアコンや石油ヒーターとのコスト比較まとめ
ガスファンヒーターのガス代とほかの暖房器具とのランニングコストを比較、紹介しました。
- ガスファンヒーター(木造7畳まで)のガス代
- 約12円
- エアコン(8畳向け)の電気代
- 約3.3円~45.9円
- 石油ストーブ(8畳向け)の灯油代
- 約24.1円
参照機種:大阪ガス ガスファンヒーター「スタンダードモデル140-5902、5912型」/三菱電機「MSZ-ZW2525」/コロナ 石油ストーブ「RX-2924WY」
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