新電力のデメリットは?乗り換えはやめたほうがいい人を解説

この記事の目次
電力会社(新電力)への乗り換えを検討している方の中には、「電気代が安くなるメリットだけでなく、デメリットもあるのでは?」と心配になっている方も少なくないはず。そこで、電力会社(新電力)を乗り換える際にメリットとデメリットをまとめて解説します。
本記事でいう旧一般電気事業者とは、北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)、中部電力ミライズ、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力をいいます。
- 更新日
- 2026年2月3日
新電力に乗り換えるデメリット
電力会社(新電力)を乗り換えるデメリットはいくつかあります。それぞれ解説していきましょう。
- 電気料金プランが電力会社ごとに異なり比較が難しい
- 乗り換え前よりも電気代が高くなるケースがある
- 乗り換えた新電力の運営会社が撤退・倒産するリスクがある
- 電力会社によっては解約金が発生する場合がある
デメリット1)電気料金プランが電力会社ごとに異なり比較が難しい
電気料金プランの料金体系は、電力会社・電気料金プランによって異なります。代表的な料金体系は、次のようなものです。
- 基本料金+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金
上記はアンペア制の算定方法ですが、電力会社・電気料金プランによっては、基本料金が最低料金と入れ替わったり、ほかに電源調達調整費や容量拠出金といった項目が含まれる場合があります。このため、料金表に記載されている基本料金や電力量料金だけを比較しても、正確な比較にはなりません。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけで、あなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。東京電力EPなどの旧一般電気事業者と比較してどれくらいお得になるか、複数の電力会社を一度に比較できるので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)デメリット2)乗り換え前よりも電気代が高くなるケースがある
一口に電力会社(新電力)・電気料金プランといっても、さまざまな種類があります。生活スタイルにマッチしていないものに乗り換えると、電気代が逆に高くなってしまうケースも。
特に、オール電化住宅に住んでいる方が、専用プラン以外を契約すると、料金が割高になってしまう可能性があります。
そういった失敗を避けるため、現在の電気の使用状況や契約内容を確認し、複数の電力会社・電気料金プランを比較検討するようにしましょう。
デメリット3)乗り換えた新電力の運営会社が撤退・倒産するリスクがある
電力会社(新電力)は、電力事業からの撤退や、倒産の可能性がゼロではありません。なかでも、自社の発電施設を持たない電力会社(新電力)は、電力の仕入れを卸電力市場に頼っています。
市場価格は燃料価格の影響を受けやすいため、ロシアによるウクライナ侵攻などの世界情勢によって燃料価格が高騰すると、市場価格も併せて高騰することに。こうして電力の調達コストが増大し、結果として倒産や事業撤退に追い込まれるケースが見られます。
ただし、倒産・撤退した場合は、必ず事前に連絡が届きます。契約廃止後も電気の供給が止まらないよう、電力会社が調整を行うため、突然電気が使えなくなるといったことはありません。
なお、この措置は一時的なものです。契約のない状態が続くと、やがて電気は利用できなくなります。契約を廃止する連絡が届いた場合は、早めに新しい電力会社へ乗り換えることをおすすめします。
倒産・撤退した電力会社(新電力)の過去事例はこちら。
電力会社が倒産・撤退・一時停止したら?電気は止まるの?
デメリット4)電力会社によっては解約金が発生する場合がある
一部の電力会社(新電力)・電気料金プランでは、解約金が設定されている点に注意。契約期間中に電力会社を乗り換えると、解約金が発生することになります。
ただし、解約金を設定していない電力会社(新電力)も多く存在するため、解約時の費用が気になる方は、解約金がかからない電力会社(新電力)に絞って選ぶとよいでしょう。
新電力に乗り換えるメリット
ここでは、電力会社(新電力)に乗り換えるメリットについて解説します。
- ライフスタイルに合ったプランを選べば電気代が節約できる
- ガスや光回線などのセット契約で料金が割引される
- キャッシュバックやポイント還元などのキャンペーン・特典が受けられる
- 再生可能エネルギーで発電した電気で利用できるプランが選べる
メリット1)ライフスタイルに合ったプランを選べば電気代が節約できる
前述のとおり、新電力の電気料金プランの正確な比較は難しいものの、ライフスタイルに合ったプランが選択できれば、電気代の節約につなげられます。
ここでは例として、ミツウロコでんき「従量電灯B」と東京電力EP「スタンダードS」の料金を比較しました。
| 世帯人数 | ミツウロコでんき「従量電灯B」東京電力エリア料金(消費税率10%) | 東京電力EP「スタンダードS」料金(消費税率10%) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1人暮らし | 4771円 | 4648円 | 123円 |
| 2人暮らし | 7260円 | 7464円 | -204円 |
| 3人家族 | 9082円 | 9558円 | -476円 |
| 4人家族 | 10184円 | 10848円 | -664円 |
1人暮らしは電気160kWh、2人暮らしは電気260kWh、3人家族は電気330kWh、4人家族は電気370kWhの使用量を想定。電気のアンペア数は30Aで試算しています。電気料金算出方法:「基本料金+電力量料金±各調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」で計算。各調整額および「電気・ガス料金支援」の補助金は、2026年2月のものを使用。
1人暮らしの場合は東京電力EP「スタンダードS」のほうが123円安くなっており、乗り換えるとかえって電気代は割高になります。しかし、2人暮らしではミツウロコでんき「従量電灯B」のほうが204円安いです。さらに3人家族では476円、4人家族では664円安くなっており、世帯人数や電気の使い方によっては、乗り換えが節約につながることがわかります。
なお、ミツウロコでんきでは一人暮らし向けの「シングル応援プラン」も提供しています。電気をあまり使わない人(月197kWh以下)なら、こちらのプランに乗り換えるのがおすすめですよ。
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最安の電気料金プランを診断(無料)メリット2)ガスや光回線などのセット契約で料金が割引される
電力会社によっては、ガスや光回線などのサービスと電気のセット割引を提供しています。セット割引を利用することで、電気代あるいはガス代の節約に役立ちますよ。セット割引セット割引の内容は、次のようなものが一般的です。
- 電気料金の割引
- ガス料金の割引
- 合計金額の割引
- ポイント還元率アップ
また、割引方法も電力会社によって異なり、0.5%などの一定の割引率で割引されるケースや、毎月300円といった固定額で割引されるケースなどさまざまです。電力会社によっては、ポイント還元率がアップする場合もあり、ポイ活をしている人にもおすすめできます。
ただし、セット割引があるからといって、必ず電気代が安くなるとは限りません。電気の使用量や割引の内容によっては、電気とガスを別々に契約したほうがお得になることもある点には注意しましょう。
電気・ガスのセットプランについて、詳しくはこちら。
電気・ガスをまとめるとお得!セットプランを提供しているおすすめの会社
電気・ガス・インターネットのセットプランについて、詳しくはこちら。
電気・ガス・インターネットのセットプランは安い?セット割のある会社は?
メリット3)キャッシュバックやポイント還元などのキャンペーン・特典が受けられる
電力会社(新電力)のなかには、特典付きのプランを用意している会社が多くあります。例えばポイントが貯まったり、ガソリン代が割引されたり、動画配信サービスが無料で利用できるようになったりと、プランによって特典の内容は異なります。
さらに、新規申し込み時に適用されるキャンペーン特典を用意している電力会社(新電力)も少なくありません。乗り換え先の電力会社(新電力)に悩んでいる方は、料金設定だけでなく、こうした特典の内容も合わせて比較しましょう。
メリット4)再生可能エネルギーで発電した電気で利用できるプランが選べる
電力会社(新電力)によっては、非化石証書の活用により、実質的に再生可能エネルギー100%かつ、CO2排出量ゼロの電気を利用できるプランを取り扱っています。
非化石証書とは、再生可能エネルギー100%で発電された電気から環境価値を切り離したもの。これを購入することで、電気に「CO2を排出しない再生可能エネルギー由来の電気」という環境価値を付加できる仕組みです。
また、非化石証書の売上は再エネ賦課金の原資として活用されるため、再生可能エネルギーのさらなる導入につながります。このため、CO2フリーの電気の利用は環境問題に関心のある方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。
なお、旧一般電気事業者でも、CO2フリーの電気が利用できるようになるオプションが提供されています。
新電力の乗り換えをやめたほうがいい人
新電力のメリット・デメリットを考慮すると、次のような人は新電力への乗り換えをやめたほうがよいでしょう。
- 電気料金プランの細かい比較が面倒な人
- 旧一般電気事業者のような安心感が欲しい人
- 解約金のあるプランを契約している人
前述したとおり、電気料金プランは料金表だけを見て正確な料金を比較することはできません。特に各種調整費は毎月変動するため、比較の際は同じ月でシミュレーションする必要があります。人によっては、こうした試算が面倒に感じるかもしれません。
新電力は自前の発電施設を持たない会社が多いため、何らかの原因によって燃料価格が高騰した場合、旧一般電気事業者と比べると撤退や倒産のリスクが高くなっています。そうなった場合の混乱を避けたいなら、旧一般電気事業者のほうが安心できるでしょう。
電力会社・電気料金プランのなかには解約金が設定されているものもあり、現在そうしたプランを契約しているなら、乗り換えで解約金が発生する可能性があります。解約金を支払いたくない場合は、今すぐに新電力に切り替えるのではなく、契約更新月を待つのが賢明でしょう。
新電力が向いている人は電力会社を比較してみましょう
例えば次のような人は、新電力への乗り換えをおすすめします。
- ポイ活をしている人
- 車を利用している人
- 環境問題に関心のある人
- ガスや光回線などのセット対象サービスを利用している人
上記に該当する人は、電力会社を複数社で比較検討してみましょう。ライフスタイルに合った電力会社・電気料金プランが見つかれば、電気代の節約につなげられますよ。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけで、あなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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最安の電気料金プランを診断(無料)失敗しない新電力の乗り換え方
ここでは、新電力への乗り換え手順をご紹介します。
- 契約に必要な情報を用意する
- 申し込み手続きをする
- 使用開始日の確認をする
新電力に申し込む前に、まずは必要な情報を揃えましょう。電力会社の乗り換えの際には、供給地点特定番号やクレジットカードなどの支払い情報が必要です。あらかじめ準備しておくことで、申し込み手続きがスムーズになりますよ。
情報を揃えたら、乗り換え先の電力会社に申し込みます。多くの電力会社では、Webや電話から申し込み手続きが可能です。重要事項説明書や約款の内容も、念入りに確認しておきましょう。なお、乗り換え前の電力会社については、乗り換え先の電力会社が解約手続きを行うため、自分で解約を申し込む必要はありません。
申し込み手続きが終わったら、あとは待つだけです。申し込み完了後に乗り換え日のお知らせが届くので、こちらも確認を忘れずに。一般的には、次回検針日から新しい電力会社に切り替わります。
電力会社(新電力)を乗り換えるデメリットを理解してから乗り換えましょう
電力会社(新電力)を乗り換える際は、本記事で紹介しているメリット・デメリットについて理解しておくとよいでしょう。
電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけであなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。ぜひ一度試してみてくださいね。
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