【新しい電気の選び方】電気代の節約だけじゃない!「環境にやさしい電気」を選ぼう

この記事の目次
電力会社のプランには、ガスやインターネットとのセット割引を売りにした電気料金プランやポイントが貯まるプラン、電気料金単価の安さで勝負しているプランなどさまざまなプランがあります。関東や関西に住んでいる人は、逆に電気料金プランが多すぎて決められないこともあるのではないでしょうか?

そんなときは少しだけ視点を変えてみましょう。未来の地球……というと、ちょっと話が大きくなりますが(笑)例えば自分の子どもが大人になったときに空気がキレイであって欲しいとか、緑が豊かであって欲しいとか。明日の節約額だけではなく、ちょっと先の未来を考えて「環境にやさしい電気」を選ぶことを考えてみませんか?
記事内の供給エリア・電源構成比は2020年9月9日時点の情報です。
- 更新日
- 2020年11月3日
地球環境に配慮した電気を選んでみませんか?
実は、再生可能エネルギーやFIT電気が多く使われている電力会社・電気料金プランに切り替えることは、地球環境への配慮につながります。エネチェンジでは、実質的に100%自然由来の電気を利用できるプランから地球環境への負荷も考えながら電気代の安さも重視できるプランまで、さまざまな電気料金プランの中から自分に合ったものを選ぶことができます◎
グリーナでんきの電気料金プランは温室効果ガス(二酸化炭素)の排出係数をゼロに抑えており、地球の未来を考える方のために作られました。 まだ悩んでいる方は、エネチェンジ電力比較でどんな電力会社があるか、チェックしてみてくださいね!
電力会社の切り替え理由は、電気代の節約だけじゃない
電力自由化で電力会社を切り替えた人は、どんな理由で切り替えたのでしょうか?
- 電気代が安くなるから
- ガスや携帯電話とセットでお得になるから
- TポイントやPontaポイントなどが貯まるから
電力会社切り替えの理由は千差万別ですが、実際に電力会社のWEBサイトやCMを見ていると節約額にフォーカスしているものも多いです。実際にエネチェンジでも、年間でいくら節約できるかを大きく表示しています。
でも、全員が値段につられて電力会社を決めるのは少しさみしいですよね。値段ではなく、別の価値に目を向けてみると······環境にやさしいというキーワードが見えてくるんです。
「環境にやさしい電気」って何?

「環境にやさしい電気」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?太陽光や風力などの自然エネルギーで発電された電気をイメージする人が多いかもしれませんね。再生可能エネルギーやCO2排出量という単語を思い浮かべることもあるでしょう。この話題を語り始めると本当に色々な意見がでてくるので、今回は深く語りませんが……。
電力会社は、太陽光や風力などの自然エネルギーなどを「再生可能エネルギー」「再エネ」という単語で説明しています。
再生可能エネルギーって?

- 自然界に常に存在するエネルギー
- 枯渇しない
実はFIT電気というのも、再生可能エネルギーなんです
環境にやさしい電気を選びたい、そんな人にもうひとつ知っていただきたいのがFIT電気という言葉です。
FIT電気は、太陽光・水力・風力・バイオマス・地熱発電で発電された電気のうち、固定価格買取制度(FIT制度)によって買い取られたものをいいます。つまり、これも再エネなんですね。
固定価格買取制度(FIT制度)の仕組みとFIT電気の環境価値

固定価格買取制度(FIT制度)は、再生可能エネルギーの普及を加速させることを目的として2012年に始まった制度です。FIT制度では、再生可能エネルギー発電所から作られた電気を電力会社(小売り電気事業者)が買い取ります。その際買い取りに使われる費用は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」という形で各世帯からの毎月の支払いによって賄われています。
電力会社は、販売する電気がFIT制度を利用しているか否かによって、その電気の環境価値を明示できるかどうかが変わってきます。FIT制度を利用している場合、私たちはすでにその電気に対して「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を払っているので、FIT電気を販売する電力会社の「環境価値」に対してもお金を支払い済という認識になるのです。そのため、FIT電気については電気を販売する際に「環境にいい」「クリーンな」という表現をしてはいけないのです。つまり、電力会社は販売するFIT電気に対して、環境価値を明示できません。
自然エネルギーや再生可能エネルギーが多く使われている電力会社・電気料金プランは…
それでは、環境にやさしい電気を探すために、自然エネルギーや再生可能エネルギーが多く使われている電力会社の電気料金プランを探してみましょう。
グリーナでんき「GREENa RE100 ファミリー」「GREENa スタンダード ファミリー」

グリーナでんきは、グリーン電力証書発行事業も手がけるグリーナ株式会社が販売する電気。電気料金プラン「GREENa RE100」は、グリーン電力証書を活用し、実質的に100パーセント自然エネルギーの電気が使用できるプランです。グリーン電力証書を購入する発電所も選べます。電気代も節約しながら環境にやさしい電気を使いたい人は、CO2排出係数ゼロの電気が利用できる「GREENa スタンダード ファミリー」がおすすめ。
グリーン電力証書とは
自然エネルギーにより発電された電気の環境付加価値を「グリーン電力証書」という証明書を発行して取引し、再生可能エネルギーの普及・拡大を応援する仕組みです。
- 「GREENa RE100 ファミリー」「GREENa スタンダード ファミリー」プランの特徴
- 「GREENa RE100 ファミリー」は、グリーン電力証書により、実質的に100%自然エネルギーで発電された、CO2排出係数がゼロの電気が利用できる。
- 「GREENa スタンダード ファミリー」は、自然エネルギー(FIT電気)の比率50パーセントを計画しており、CO2排出係数ゼロの電気が利用できる。
- 供給エリア
- 東北電力管内・東京電力管内・中部電力管内・関西電力・中国電力・九州電力管内
東京電力エナジーパートナー「アクアエナジー100」

東京電力エナジーパートナーが販売する電気料金プラン「アクアエナジー100」は、その名の通り購入できる電気のすべてが水力に由来し、発電に化石燃料を使っていないプランです。
- 「アクアエナジー100」プランの特徴
- 購入できる電気のすべてが水力に由来、発電に化石燃料を使っていない。
- 供給エリア
- 東京電力管内
自然電力「SE100」「SE30」「SEデビュー」

自然電力は非化石証書(再エネ指定)を証書として購入することで、実質的に自然エネルギー由来の電気を供給しています(2018年度実績値32%)。
電気料金プランは、市場価格に連動して電気料金単価が決まる市場連動型プランで、「SE100」「SE30」「SEデビュー」があり、支払った電気代の約1%が自然エネルギー発電所を増やすために使われます。
非化石証書とは
再生可能エネルギーなどの非化石電源から発電された電気から環境価値を切り離し、証書にしたものです。
非化石証書は市場取引によって購入するものなので、十分な量を調達できない場合があります。
- 「SE100」「SE30」「SEデビュー」プランの特徴
- 「SE100」は非化石証書(再エネ指定)の購入により、実質的に100%自然エネルギーに由来、CO2排出量ゼロの電気を利用できる。
- 「SE30」は非化石証書(再エネ指定)の購入により、実質的に30%自然エネルギーに由来した電気を利用できる。
- 「SEデビュー」は非化石証書(再エネ指定)の購入により、実質的に3%自然エネルギーに由来した電気を利用できる。
- 供給エリア
- 沖縄・離島を除く全国
Looopでんき(ループでんき)「おうちプラン」

Looopでんきは、電源構成のうち24.48%がFIT電気、1.27%が再生可能エネルギーです。
参照:Looop
Looopでんきを販売するLooopは太陽光・風力・水力をメインとしたエネルギー企業で、東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動から2011年に誕生した会社です。電気料金プラン「おうちプラン」は基本料金0円という画期的な電気料金プランでもあるので、節約重視の人にも選ばれている会社です。
- 「おうちプラン」プランの特徴
- 電源構成のうちFITが24.48%、再生可能エネルギーが1.27%(2018年4月1日~2019年3月31日までの実績値)。
- 供給エリア
- 全国
ミツウロコグリーンエネルギー「従量電灯」「シングル応援プラン」

ミツウロコグリーンエネルギーは、電源構成(2018年度実績)のうち30%がFIT電気を含む再生可能エネルギー(FITバイオマス16%、FIT太陽光4%、水力発電1%、一般電気事業者から受電している新エネ等4%、廃棄物5%)となっています。
参照:ミツウロコグリーンエネルギー
自社でも風力発電所や太陽光発電所を所有しています。電気料金プランは、電気使用量が多い家庭向けの「従量電灯」、電気使用量が少ない家庭向けの「シングル応援プラン」があります。
- 「従量電灯」「シングル応援プラン」プランの特徴
- 電源構成のうち30%がFIT電気を含む再生可能エネルギー。
- 供給エリア
- 沖縄を除く全国
早い人はもう始めています、環境にやさしい電力会社選び
上記でご紹介したグリーナでんき・東京電力エナジーパートナー・自然電力・Looopでんき・ミツウロコグリーンエネルギーの他にも、再生可能エネルギー電源を活用し再生可能エネルギー100%のプランを提供する中部電力、FIT電気比率50%を目標としたプランを提供するソフトバンクでんき、北海道にある再生エネルギー発電所で発電されたFIT電気を60%使用したプランを提供するトドック電力など、さまざまな電力会社が環境にやさしい電気を選べるプランを提供しています。
実際に切り替えた人の声を聞いてみましょう。
-
さとりん様 [Looopでんきへの切り替え]実際にループ電気がプラン比較で1番だったということ。何より、電力が風力など、自然エネルギーだということで、このプランがよいとおもった。
-
青い空は青いままで様 [Looopでんきへの切り替え]プラン比較をしても、月1,000円ぐらい安くなりそうであり、太陽熱発電を設立当初より進めているLooopでんきに魅力を感じ、今後も自然エネルギーでの発電を目指してほしく、切り替えを決めました。
-
わんこさん [グリーナでんきへの切り替え]一番はやっぱり、環境に配慮した電力会社を選びたかったからですね。今回グリーナでんきを選んだのも、環境面への取り組みを重視していたことが大きかったです。グリーナでんきは電源構成を開示していて、原子力発電に頼っていないこと、自然エネルギーによる発電の比率が高かったところに魅力を感じました。
-
ABさん [グリーナでんきへの切り替え]温室効果ガスの1つであるCO2の排出をゼロに抑えているところが決め手になりました。ミツウロコでんきのCO2排出係数も比較的低めでしたが、「グリーナでんき」は完全に「ゼロ」をうたっていました。それで、知らない電力会社だったのですが応援したい気持ちになり、最終的にグリーナでんきを選びました。
-
Hさん [東京電力EP アクアエナジー100への切り替え]いつかはクリーンエネルギーで発電されたでんきを使えるプランを使いたいと思っていました。東京電力では、先入観で地球環境に配慮した電気料金プランは出てこないだろうと考えていたのですが、アクアエナジー100のプランが広報されたので、迷うことなく契約しました。
増額は基本料金部分のみで、従量課金部分には変化がないので、逆に良心的な設定だと感じました。再生可能エネルギーが普及しないのは、コスト的に火力や原子力に劣るからだと認識しているので、多少の料金アップは当然だと思っています。
実際の声を聞いてみると、安さと環境への配慮は両立できそうです!お得なうえに、環境にもやさしいなんてステキな選択肢ではないですか。
自然エネルギー比率が高い電気料金プランについてはコチラ
エネチェンジの診断結果では、再エネ・FIT電気で絞り込みが可能

- 再生可能エネルギーで発電
という項目を選ぶと、再エネやFIT電気の比率が高い電力会社・電気料金プランだけが表示されます。なんて便利!
環境にやさしい電気を選びたいという人は、ぜひこのチェックボックスもご活用ください。
「環境にやさしい電気」の選び方
「環境にやさしい電気」の選び方、そして再生可能エネルギーやFIT電気の割合が高い電気料金プランをご紹介しました。
電力自由化以降、自然エネルギーや再生可能エネルギーが多く使われている電力会社の電気料金プランは増えてきています。普段から環境に配慮をした生活をしている人や、環境問題が気になっているという人は、毎日使う電気も、環境のことを考えて選んでみるのも良いかもしれません。