楽天ひかりからの乗り換えは、どのように行えば良いのでしょうか。

楽天ひかりは、乗り換え先の事業者によって申し込み方法や必要な費用などが異なります。本記事では、楽天ひかりからの乗り換えについて解説。楽天ひかりからの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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更新日

2025年5月14日

楽天ひかりから乗り換える際の注意点

楽天ひかりから、他の光回線へ乗り換える際の注意点について説明します。

解約金がかかる場合がある

楽天ひかりからの乗り換えは、解約金がかかる可能性があります。楽天ひかりの料金プランは2年定期契約であり、「無料解約申請期間」以外で解約すると、契約解除料の支払いが求められます。

無料解約申請期間とは、利用開始日の翌月および更新月から24〜26カ月目の3カ月間のこと。この期間内に解約を申し込めば、解約金はかかりません。

なお、光コラボに乗り換える際は、無料解約申請期間に「事業者変更承諾番号」を発行し、事業者変更を24～28カ月目以内に完了しないと解約金が発生します。

独自回線はエリアや開通期間をチェック

独自回線への乗り換えを検討しているなら、楽天ひかりと提供エリアが異なります。乗り換えを検討している光回線の提供エリア内に、自宅があるか確認しておきましょう。

独自回線への乗り換えでは、基本的に工事が必要となる点もポイントです。事業者によっては、申し込みから開通まで1カ月以上かかるケースもあります。事前に、乗り換え先の窓口で問い合わせておくとスムーズです。

楽天ひかりから乗り換える際にかかる費用

楽天ひかりから他の光回線への乗り換えでは、以下3つの費用がかかる可能性があります。

• 楽天ひかりの解約金
• 工事費の残債
• 乗り換え先の初期費用

1つ目は、楽天ひかりの解約金です。前述したとおり、無料解約申請期間外に解約を申し込むと、解約金が発生。金額は楽天ひかりを契約した時期によって異なり、2022年6月30日以前なら10,450円、同年7月1日以降なら月額基本料1カ月分となります。

2つ目は、工事費の残債です。楽天ひかりの開通工事費を分割払いしているなら、解約の翌月に残債を一括請求されます。

3つ目は、乗り換え先の初期費用です。初期費用として事務手数料と工事費がかかり、価格は乗り換え先の光回線によって異なります。ただし、他の光コラボへの乗り換えなら、工事費は原則かかりません。

楽天ひかりから乗り換える方法

楽天ひかりから他の光回線に乗り換える方法は、「事業者変更」と「解約・新規申し込み」の2種類。どちらの方法かは、乗り換え先の事業者によって異なります。

事業者変更する方法

事業者変更は、光コラボからフレッツ光および他の光コラボに乗り換える方法です。そもそも光コラボとは、通信事業者などがNTT東日本・西日本の光回線を借りて提供するインターネットサービス。ドコモ光やSoftBank（ソフトバンク） 光などが代表格で、楽天ひかりも光コラボに該当します。

事業者変更は、乗り換え時に光回線の開通工事が不要なのが特徴。事業者変更承諾番号が必要となりますが、簡単に取得でき、手軽に乗り換えることができます。

Step1）事業者変更承諾番号を取得する

まずは事業者変更承諾番号を取得します。楽天ひかりのサイトにある申請フォームから手続きし、3日程度で事業者変更承諾番号が記載されたメールが届きます。なお、事業者変更承諾番号には15日間の有効期限があるので要注意。期限が過ぎると無効となり、再度取得しなければなりません。

Step2）乗り換え先に申し込みをする

事業者変更承諾番号を取得し、乗り換え先に事業者変更を申し込みます。Web申し込みでは、乗り換え先から確認の電話がかかってくることも。電話で事業者変更承諾番号などを伝えましょう。

Step3）必要書類を受け取る

手続きが完了すると「開通のご案内」や「プロバイダID／パスワード」などの必要書類が送付されてきます。インターネットの利用開始時に必要となるため、きちんと保管しておきましょう。光回線の切り替えは自動で行われ、当日にすることは基本的にありません。

Step4）接続機器の設定をする

光回線の切り替えが済んだら、事前に送付されてきた書類に沿ってパソコンやスマホの接続設定を行います。もしインターネットに接続できないときは、乗り換え先のサポート窓口に相談してください。

解約・新規申し込みする方法

解約・新規申し込みは、独自回線に乗り換える方法です。独自回線とは、その名のとおり、事業者が独自に展開する光回線を用いたインターネットサービス。NURO 光やauひかりが代表格です。

事業者変更承諾番号の取得は不要ですが、楽天ひかりの解約手続きに加えて、乗り換え先への新規申し込みも必要。回線の開通工事も必須です。

Step1）乗り換え先の光回線に新規で申し込む

まずは乗り換え先の新規申し込みを行いましょう。手続きはWebや電話、店舗などで可能。申し込みから開通までに1カ月以上かかることもあるので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。また、契約に関する情報が記された約款や重要事項説明書には、事前に目を通しておいてください。

Step2）工事の予約をする

乗り換え先から工事日について連絡があります。申し込み時に希望日を伝えていないなら、工事日を予約。希望日を伝えているなら、日時の案内が来ます。なお、工事日を調整するのに事前調査が必要であったり、工事を2回に分けて行ったりするケースがあるため、留意しておきましょう。

Step3）開通工事に立ち会う

工事当日は担当者が自宅に訪問し、光回線の引き込みや機器の設置などを行います。契約者本人あるいは工事内容の判断ができる人の立ち会いが必須。工事時間は建物の状況によっては前後しますが、一般的に1〜2時間程度です。

Step4）接続機器の設定をする

光回線の切り替えが済んだら、事前に送付されてきた書類に沿ってパソコンやスマホの接続設定を行います。もしインターネットに接続できないときは、乗り換え先のサポート窓口に相談してください。

Step5）楽天ひかりの解約手続きをする

楽天ひかりの解約手続きはWebで可能。楽天のマイページから解約申請を行います。解約にあたって訪問工事が不要なら、メールで解約日を通知され、送付されてきた回収キットでレンタル機器を返却。もし工事が必要なら、楽天ひかりから電話連絡があります。その場合は、訪問工事に立ち会い、レンタル機器を引き渡したら解約完了です。

楽天ひかりから乗り換えるのにおすすめの光回線

楽天ひかりから乗り換えるのにおすすめの光回線を、3つに厳選。プランの料金やサービス内容の他、乗り換え方法も紹介します。

NURO 光

NURO 光は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供する光回線です。独自回線であり、楽天ひかりからの乗り換えは解約・新規申し込みで行います。

NURO 光の最大の魅力は、通信速度の速さ。独自回線を引いており、回線が混雑しにくく、通信速度が安定しやすくなっているのが特徴です。「2ギガプラン」だけでなく「10ギガプラン」も提供しており、より安定した回線でオンラインゲームを楽しみたい人や、仕事で大容量データの通信を行う人、一度に多くの機器を同時接続する大家族などにもおすすめです。

また、電気とガスのサービスも提供しており、セットで申し込むとNURO 光の基本料金から最大701円割引されるうれしい特典も。固定費をしっかり節約したい人は、合わせて契約を検討するのもよいでしょう。

ただし、NURO 光は提供エリアが24都道府県のみと限定的であることや、申し込みから開通まで1～3カ月ほどかかることなどのデメリットがあるので、注意してくださいね。

10ギガのプランは提供エリアが異なります。

無料解約期間であれば、解約金は請求されません。契約期間の設定がないプランの場合は、解約金もありません。

auひかり

auひかりは、KDDI株式会社が運営する光回線サービス。1ギガと10ギガだけでなく5ギガのプランを提供しているのが特徴です。独自回線であり、楽天ひかりからの乗り換えは解約・新規申し込みで行います。

auひかりはプランの選択肢が多く、自分のインターネットの使い方にマッチしたプランを見つけやすくなっているのがメリットです。

auひかりとauひかり電話を契約している際に適用される、スマホとのセット割引も提供しており、auスマホの月額料金が最大1,100円割引されます。また、auひかりのプロバイダをau one netにすることで、毎月の利用料金1,100円につきPontaポイントが10ポイント貯まるメリットも。auスマホを利用している人や、Pontaポイントを貯めている人におすすめです。

10ギガのプランは提供エリアが異なります。

無料解約期間であれば、解約金は請求されません。契約期間の設定がないプランの場合は、解約金もありません。

SoftBank（ソフトバンク） 光

SoftBank 光は、ソフトバンク株式会社の光回線サービスで、1ギガと10ギガのプランを提供しています。光コラボであり、楽天ひかりからの乗り換えは事業者変更で行います。

SoftBank 光のメリットは、ソフトバンクでんきとセットで契約すると適用される「おうち割 でんきセット」や、ソフトバンクのスマホとセットで契約すると適用される「おうち割 光セット」などのセット割が利用できる点です。

でんきセットでは、SoftBank 光やソフトバンクの携帯電話が10回線まで、1回線ごとに110円（税込）/月割引。また、光セットでは家族全員のスマホ料金が1,100円（税込）/月、永年割引されます。でんきセットの割引額は3年目以降、55円（税込）/月です。

さらに、支払いにPayPayカードを利用していると、利用料金1,000円（税抜）につき1％のPayPayポイントが貯まる点も魅力です。

10ギガのプランは提供エリアが異なります。

無料解約期間であれば、解約金は請求されません。

マンション向けのひかりTVは、東日本の光配線方式のみ対応しています。

楽天ひかりから乗り換えるメリット・デメリット

最後に、楽天ひかりから他の光回線に乗り換えるメリット・デメリットを解説します。

楽天ひかりから乗り換えるメリット

楽天ひかりから乗り換えるメリットは次の4つです。

• 10ギガプランが選べる
• 月々の利用料金を安くできる
• セット割を利用できる
• 独自回線に乗り換える場合、通信が安定しやすくなる

1つ目のメリットは、10ギガのプランを選べることです。楽天ひかりは1ギガプランしか用意されていませんが、事業者によっては10ギガプランを提供しています。通信速度の速さを重視する人には魅力でしょう。

2つ目は、月々の利用料金を安くできることです。乗り換え先の光回線によっては、月額料金を抑えることができます。乗り換え時に、契約しているプランやオプションを見直せば、通信費の節約につながるかもしれません。

3つ目は、セット割が適用できることです。楽天ひかりには、電気やガスとのセット割が用意されていません。それらのセット割がある光回線に加入し、割引を適用することで、生活費を抑えることが可能です。

4つ目は、独自回線へ乗り換える場合、通信が安定しやすいことです。光コラボは他の事業者と回線を共有しており、混雑によって通信が不安定になることがあります。一方で独自回線は、その事業者と契約しているユーザーしか回線を使用できません。そのため、混雑しにくく、通信が安定しやすい傾向にあります。

楽天ひかりから乗り換えるデメリット

楽天ひかりから乗り換えるデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

• 最強おうちプログラムが適用されなくなる
• SPUのポイント還元率が下がる
• メールアドレスが使えなくなる

1つ目のデメリットは、「最強おうちプログラム」が適用されなくなることです。最強おうちプログラムとは、楽天モバイルの利用者が楽天ひかりに初加入した際に受けられる特典で、毎月1,000ポイントが還元されます。楽天ひかりを解約すると当然、適用されなくなります。

2つ目は、SPUのポイント還元率が下がることです。楽天ひかりに加入していると、ポイント還元の倍率が＋2倍となります。しかし、解約すると適用対象外になり、還元率がその分低下。楽天市場などでよく買い物される方は、留意しておきましょう。

3つ目は、メールアドレスが使えなくなることです。楽天ひかりを解約すると、オプションサービスの無料メールアドレスも利用できなくなります。

楽天ひかりからの乗り換えは会社を比較しよう

楽天ひかりからの乗り換えは、デメリットもありますが、多くのメリットがあります。特に、月々の支払額を抑えたい人や、最大通信速度を向上したい方は、一考の余地があるでしょう。

乗り換え先を選ぶ際は、さまざまな会社を比較検討し、乗り換え先を決めることが重要。キャンペーンや特典が用意されていることもあるので、基本料金やサービス内容と合わせてチェックしてみてください。