長州産業の国産太陽光パネルの評判は?価格やデメリットなども紹介!

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本記事では、長州産業の太陽光パネルについてご紹介します。性能面での特徴や、契約前に注意しておきたいポイントも解説。太陽光パネルのメーカーで悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
本記事のタイトル下の画像はイメージです。長州産業の商品画像ではありません。
- 更新日
- 2025年5月30日
長州産業について

長州産業は国産の太陽光パネルメーカー
長州産業は1980年に設立された、山口県に本社を持つ太陽光パネルメーカーです。もともとは給湯器など、住宅関連機器の製造・販売を行っていました。2009年から太陽光パネルの製造を開始し、現在は国内生産にこだわった製品づくりを行っています。
その品質の高さから、中国電力のメガソーラーにも採用された実績も。太陽光パネル以外の分野では、水素ステーションの提供など、新エネルギー事業にも積極的に取り組んでいます。
長州産業の製品ラインナップ
長州産業の住宅向け太陽光パネルは、3つのシリーズがラインナップされています。ベーシックな「Bシリーズ」、高性能な「Gシリーズ」、そして積雪エリア向けにヒーターを搭載した「ほっとパネル」です。それぞれの特徴やスペックを比較していきましょう。
名称 | Gシリーズ(CS-348G81) | Bシリーズ(CS-364B91) | ほっとパネル(CSH-331B81BJ1) |
---|---|---|---|
公称最大出力 | 348W | 364W | 331W |
変換効率 | 20.4% | 20.5% | 19.4% |
出力温度係数 | 公式サイト非掲載 | ||
重量 | 18.8kg | 18.9kg | 22.5kg |
サイズ | 1616×1054×40mm | 1544×1148×40mm | 1616×1054×40mm |
サイズ展開 | 3サイズ | 2サイズ | 2サイズ |
周辺機器保証 | 15年 | ||
出力保証 | 25年 | 10年 | |
施工保証 | 10年 | ||
メーカー希望小売価格 | 248820円 | 222530円 | 293590円 |
「Gシリーズ」

太陽光パネルは、夏場の高温時にはどうしても発電量が減ってしまいまうもの。従来のモデルでも、最大26%低下していました。しかしGシリーズでは、発電量の低下が19%に抑えられているのも大きな特徴です。
従来モデルでは利用できなかった、紫外線も電気に変換できるようになっており、太陽光のエネルギーを無駄なく活用できる設計になっているのもメリット。サイズ展開も、公称最大出力348Wのモデルや232Wのモデルなど、異なるサイズ・発電量のパネルが3種類展開されています。
「Bシリーズ」

このモデルでは、セルのサイズが従来品の半分ほどになっているのが特徴。内部電流が半減し、抵抗も低下するため、電力損失が抑えられるメリットがあります。また、部分的に影に入った際の、電流抵抗による温度上昇も抑えられ、より安全性が高まっています。
また、364W・243W・120Wの3種類の出力バリエーションに加え、台形タイプやハーフサイズのパネルも用意。さまざまな屋根の形状やスペースに柔軟に対応できる点も、「Bシリーズ」ならではの魅力です。
「ほっとパネル」

ただし標準モデルの「Bシリーズ」と比べると、変換効率が19.4%、公称最大出力331Wと、性能面はやや控えめ。太陽光パネルの出力保証期間も10年と短めで、パネルのサイズ展開が1種類しかない点もデメリットと言えます。
長州産業が製造する太陽光パネルのメリット・デメリット
ここでは、長州産業が製造する太陽光パネルについて、メリット・デメリットを解説します。
長州産業が製造する太陽光パネルのメリット
長州産業の太陽光パネルには、次のようなメリットがあります。
- 日本の気候にもマッチした国産の太陽光パネルを提供
- 他社にはあまりない「雨漏り保証」が付帯
- 拠点数が多くアフターケアも安心
日本の気候にもマッチした国産の太陽光パネルを提供
長州産業は1980年の創業以来、住宅機器を取り扱ってきた企業です。そのため、日本の住環境への理解が深いメーカーとも言え、その理解は特に品質試験に現れています。
温度85℃・湿度85%という高温多湿環境での3,000時間の耐久試験、-40℃から85℃の温度変化を600サイクル繰り返す試験、さらに風や積雪を想定した設計荷重の1.5倍の重りをのせる強度試験など、厳しいテストを実施。特に高温多湿試験や温度サイクル試験については、標準規格の品質検査と比較して、3倍ものサイクル・時間をかけているのが特徴です。
このように徹底した品質試験を行うことで、日本の厳しい気候にも十分耐えられる、高い耐久性を実現しています。実際に「Gシリーズ」「Bシリーズ」では、出力保証期間が25年、パワーコンディショナなどの周辺機器も保証期間は15年に設定されています。
他社にはあまりない「雨漏り保証」が付帯
一般的に、太陽光パネルは設置の際、架台を固定するために屋根に穴を開けて、ビスなどで止める必要があります。しかし施工時のミスにより、雨漏りが発生するリスクもゼロではありません。
長州産業の太陽光パネルの大きな特徴は、全シリーズに標準で10年の施工保証が付帯していること。そしてそのなかに、雨漏りも保証の対象として含まれている点です。そもそも長州産業の太陽光パネルは、3段階の防水処理が施されており、施工ミスによるトラブルも起きにくくなっています。加えて雨漏り保証が付帯していることで、「雨漏りが心配」という方にとっては、大きな安心材料と言えるでしょう。
なお、この保証を受けるには、長州産業の標準的な架台を使い、同社認定の施工店(もしくはその認定店の管理業者)が施工作業を行うことが条件となっています。屋根材や住宅の構造によっては、対象外になってしまうケースもあるので、必ず事前に保証内容と条件を確認しておきましょう。
拠点数が多くアフターケアも安心
長州産業は山口県の本社のほか、全国13カ所に支店や営業所を展開しています。こうした拠点の多さにより、アフターケアなどの対応面でも安心感が得られるのは、国産メーカーならではのメリットです。
- 北海道営業所(北海道)
- 東北支店(宮城県)
- 北関東営業所(栃木県)
- 茨城事業所(茨城県)
- 東京支店(東京都)
- 中部支店(愛知県)
- 北陸営業所(石川県)
- 大阪支店(大阪府)
- 本社・美祢事業所(山口県)
- 高松営業所(香川県)
- 九州支店(福岡県)
- 鹿児島事業所(鹿児島県)
工場施設を除く。
参照:長州産業株式会社|太陽光発電・蓄電システム
長州産業が製造する太陽光パネルのデメリット
長州産業の太陽光パネルには、次のようなデメリットがあります。
- 公称最大出力は海外メーカーが優位
- 台形の太陽光パネルがあるのは「Bシリーズ」のみ
公称最大出力は海外メーカーが優位
長州産業と海外メーカーを比較すると、長州産業のほうが公称最大出力が高い、とは必ずしも言えません。長州産業の「Gシリーズ」と、海外メーカーでよく知られている、マキシオンやカナディアン・ソーラーの計3社で比べてみました。
メーカー名 | 長州産業 | マキシオン | カナディアン・ソーラー |
---|---|---|---|
名称 | Gシリーズ(CS-348G81) | マキシオン バックコンタクトパネル(SPR-MAX3-430-R) | TOPHiKu6(CS6.2-48TM-455) |
公称最大出力 | 348W | 430W | 455W |
変換効率 | 20.4% | 22.7% | 22.8% |
サイズ | 1616×1054×40mm | 1812×1046×40mm | 1762×1134×30mm |
サイズ展開 | 3サイズ | 2サイズ | 1サイズ |
実際には、設置できる枚数や保証内容、耐久性なども含めて、総合的に判断することが重要です。特に海外メーカーのパネルは、日本の住宅にフィットするものが限られています。上記の最大出力や変換効率だけで決めてしまわないよう、注意してくださいね。
台形の太陽光パネルがあるのは「Bシリーズ」のみ
「Gシリーズ」には、標準サイズよりも小さいサブモジュールを含め、全3種類のバリエーションがあります。しかし、台形パネルがあるのは「Bシリーズ」のみ。寄棟屋根や方形屋根などで、少しでも設置面積を増やしたい方にとっては、この点はデメリットに感じるかもしれません。
長州産業以外のメーカーも比較するのがおすすめ
長州産業の太陽光パネルが、費用面や発電量の点で必ずしも最適とは限りません。一見、どの太陽光パネルメーカーの製品でも同じように感じるかもしれませんが、それぞれに明確な特徴があります。特にアフターケアの充実度や保証内容、多様なパネル形状展開などはメーカーによって異なるので、複数社で比較検討することをおすすめします。
国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、おすすめの太陽光パネルメーカーを詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
長州産業の太陽光パネルの口コミ・評判
ここでは、長州産業の太陽光パネルに関する口コミ・評判をご紹介します。
太陽光の契約するぞ。長州産業4.341kw蓄電池7.04kwh全負荷で税込205万て安過ぎる。県と市の補助金が10万ずつとれれば15年やそこらで元がとれてしまうかも。パネルの保証は25年、機器・自然災害保証15年、施工保証10年。十分だ。大手から安心を高く買うより中小でも安い料金提示してくれる方を選ぶ。
— うにいくら (@SmkkPYxLviJUhvm) February 24, 2023
長州産業の太陽光パネルのよい口コミ・評判には、価格の安さを評価する声がありました。ただし、見積もりの内容は各住宅によっても異なります。上記の口コミは、参考程度に留めておくのがよいでしょう。
長州産業の太陽光パネルを契約する際はメリット・デメリットも要チェック
長州産業の太陽光パネルは、雨漏り保証などを含め、日本の住環境に合わせた耐久性が魅力です。その反面、公称最大出力や変換効率は、海外メーカーの製品に一歩譲ります。契約を考えている人は、慎重に検討してくださいね。
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