マキシオンの太陽光パネルの価格は高い?評判やデメリットなども解説

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本記事では、マキシオンの太陽光パネルについてご紹介します。性能面での特徴や特筆すべき長所のほか、他メーカーと比較した際の短所も解説。設置を検討している方はチェックしてみてくださいね。
本記事のタイトル下の画像はイメージです。マキシオンの商品画像ではありません。
- 更新日
- 2025年5月29日
マキシオンについて

マキシオンはアメリカ合衆国の太陽光パネルメーカー
マキシオンは、アメリカ合衆国カリフォルニア州のシリコンバレーに本拠地を置き、グローバルに事業を展開しているメーカーです。高い発電効率と耐久性が特徴の太陽光パネルメーカーとして知られており、ヨーロッパをはじめ世界100カ国以上、36万件以上の屋根に設置された実績があります。特に製品・出力保証期間については最長40年となっており、他社よりも長く設定されているのが魅力です。
0円ソーラーのサービス提供もあり
マキシオンは、初期費用なしで太陽光パネルを導入できる、いわゆる「0円ソーラー」も提供しています。リース料を支払いながら、余剰電力の売電収入を得ることができるのがメリット。さらにリース期間終了後には、太陽光パネルが無償で譲渡されます。
この「0円ソーラー」にも最長40年の保証が付いているため、購入を迷っている方にとっても、候補に入れやすい選択肢と言えるでしょう。
マキシオンの太陽光パネルのラインナップ
現在、マキシオンが提供しているのは「マキシオン バックコンタクトパネル」と「マキシオン パフォーマンス7パネル」の2種類です。両モデルで公称最大出力が高いタイプのスペックを比較表にまとめました。
名称 | マキシオン バックコンタクトパネル(SPR-MAX3-430-R) | マキシオン パフォーマンス7パネル(SPR-P7-450-BLK-1500) |
---|---|---|
公称最大出力 | 430W | 450W |
変換効率 | 22.7% | 22.2% |
出力温度係数 | -0.27%/℃ | -0.29%/℃ |
重量 | 21.2kg | 24.8kg |
サイズ | 1812×1046×40mm | 1790×1134×30mm |
サイズ展開 | 2サイズ | 1サイズ |
製品保証 | 40年 | 30年 |
出力保証 | 40年 | 30年 |
施工保証 | 公式サイト非掲載 | |
メーカー希望小売価格 | 公式サイト非掲載 |
マキシオンのメリット・デメリット
ここでは、「マキシオン バックコンタクトパネル」のメリット・デメリットを解説します。
マキシオンのメリット
マキシオンの最大のメリットは、製品・出力ともに最長40年という長期保証を提供している点です。ここでは、そのほかのメリットについても詳しく解説していきます。
- 保証期間が最長40年と手厚い
- 変換効率が22.7%と高い
- 耐久性が高く、厳しい自然環境でも出力低下しにくい
- 日射量が少ない環境でも出力を維持しやすい設計
保証期間が最長40年と手厚い
多くの太陽光パネルメーカーでは、製品保証期間は10~25年程度に設定されていることが一般的。しかし、耐久性に強みを持つマキシオンは、製品保証・出力保証ともに最長40年の保証を提供しています。これは業界でも、トップクラスの長期保証になります。周辺機器についても、パワーコンディショナや蓄電池は20年、架台も25年の保証あり。手厚い保証期間で、安心して利用できるのは十分なメリットでしょう。
また、太陽光パネルは年数の経過とともに徐々に劣化し、発電出力が低下していくという特徴があります。しかし、マキシオンの年間劣化率はわずか0.25%と、非常に小さいのも特徴です。年数の経過と出力の低下を、簡単に試算してみましょう。
経過年数 | 出力 |
---|---|
1年目 | 出力98% |
25年目 | 出力92% |
40年目 | 出力88.25% |
上記のとおり、40年経過しても出力の減少は、わずか11.75%。長期にわたって安定した発電が期待できるのは、大きな強みと言えます。また、以下の災害に対する10年間の保証も付帯しているため、万が一のケースに備えておきたい方にもおすすめです。
- 火災・破裂・爆発
- 落雷
- 風災
- 雹災
- 雪災
- 水災
- 外部からの物体の落下、飛来接触、倒壊、衝突
- 盗難
地震は対象外です。
参照:住宅用太陽光発電システム|SOLAR FOR LIFE|maxeon
変換効率が22.7%と高い
変換効率とは、太陽光パネルが集めた太陽光エネルギーのうち、どれだけを電気に変換できるかを示す数値です。一般的に、太陽光パネルの変換効率は、およそ20%前後とされています。
一方、バックコンタクト構造を採用した「マキシオン バックコンタクトパネル」は、光の反射を抑えて、より多くの太陽光を吸収できるのが特徴。さらにパネル表面から配線をなくすことで、配線自体の影も削減しています。これにより、変換効率は22.7%と非常に高い水準を実現しました。こうした点は、設置スペースが限られている方にとって魅力的と言えます。
耐久性が高く、厳しい自然環境でも出力低下しにくい
マキシオンのパネルは、-40℃~85℃の温度サイクル試験を2,500回、さらに85℃・湿度85%という高温多湿環境で8,000時間の耐久試験を行っても、性能を維持できるという結果が出ています。また、銅基板部分も堅牢で、数十年以上の耐腐食性能を持つだけでなく、万が一割れが生じても、発電を続けられるとされています。
こうした高い耐久性により、厳しい自然環境でも安定した発電量を保てるため、海沿いや積雪地帯にお住まいの方にもおすすめ。実際に、北海道・東北・北陸エリアでも、多くの採用実績があります。
日射量が少ない環境でも出力を維持しやすい設計
曇りなどで日射量が限られる状況では、従来のモデルは発電パフォーマンスが約10%低下していました。「マキシオン バックコンタクトパネル」では、その低下幅は5%にまで抑制されています。
また、木や建物の影がパネルにかかった場合でも、その影響を最小化できる回路設計を採用。電柱や落ち葉といった、日本の住環境特有の問題があっても、出力を維持しやすい構造となっています。
マキシオン以外のメーカーも比較するのがおすすめ
費用面や発電量の点で、マキシオンの太陽光パネルが必ずしも最適とは限りません。一見、どの太陽光パネルメーカーの製品でも同じように感じるかもしれませんが、それぞれに明確な特徴があります。特にアフターケアの充実度や保証内容、多様なパネル形状展開などはメーカーによって異なるので、複数社で比較検討することをおすすめします。
国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、おすすめの太陽光パネルメーカーを詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
マキシオンのデメリット
ここまでマキシオンのメリットを紹介してきましたが、デメリットもいくつかあります。特にサイズ展開が少ない点は、都心部などで設置スペースが限られている方は要注意。
- サイズ展開が少ない
- 雨漏り保証がついていない
サイズ展開が少ない
発電量を多く確保するためには、屋根などの限られたスペースに、太陽光パネルをできるだけ無駄なく、多く設置することが大切。しかし、「マキシオン バックコンタクトパネル」のサイズ展開は2サイズのみとなっており、いずれも長方形タイプしかありません。
メーカーによっては、正方形や小型タイプのほか、日本の住宅に多い寄棟屋根に合わせた台形タイプなど、さまざまな形状のパネルが用意されています。特に国内メーカーは海外メーカーと比べて、より多様なサイズや形状をそろえている傾向があります。
このため、特殊な形状の屋根を持つ住宅にお住まいの方にとっては、マキシオンパネルのサイズバリエーションは、デメリットに感じられるかもしれません。
雨漏り保証がついていない
屋根の状態が悪かったり、設置工事時の不備があった場合に、雨漏りに対する保証を設けているメーカーが存在します。しかし、マキシオンの保証には、雨漏り保証は含まれていません。ただし、雨漏り保証を提供しているメーカーは少ないため、マキシオンだけの大きなデメリットではない点には注意。
なお、新築住宅の場合は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により、施工ミス等による雨漏りについて、10年間の保証責任が定められています。
マキシオンの太陽光パネルの口コミ・評判
ここでは、マキシオンの太陽光パネルに関する口コミ・評判をご紹介します。
マキシオンの太陽光パネルのよい口コミ・評判
太陽光発電パネルが載った
40年保証ということで選定した
SIソーラーのマキシオン太陽光パネル将来的な電気自動車の利用も睨みつつ
可能な限り搭載して7.2kw経済効果はもちろん
今後の電気代高騰も怖くない#じょうの家 pic.twitter.com/GCyNQRblYN— JORO (@JoToHosho1000) September 25, 2023
太陽光パネル設置完了
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!既存Panasonic 2.76kw(東面)に追加で、
マキシオン 4.0kw(西面)を搭載。
(パワコンはEIBS7 5.5kw)夕方近い雲間の太陽でも
4.1kw叩き出しててビビったw
晴天日中だったら合計5kw以上出るかも?#太陽光パネル#増設#マキシオン#maxeon pic.twitter.com/Fbih8KSo8S— ぱぱし@新型フリード (@koukunspapa) April 6, 2023
マキシオンの太陽光パネルのよい口コミ・評判には、優秀な変換効率や耐久性を評価する声がありました。
マキシオンの太陽光パネルの悪い口コミ・評判
気になってた太陽光パネルの見積もり揃った、7kwで、ネクストエナジー120万、Qセルズ(Q.TRON)140万、マキシオン230万、やっぱマキシオンたけえなぁ…耐久性は圧倒的なんだけど同じ容量で倍はちょっときついなぁ、余力無いからQセルズかな。。
— れた (@letajp) September 2, 2024
そういえば、太陽光パネルをマキシオンで見積もってもらったらえらい高くなってたまげた
— のと🕊 (@alanote) January 29, 2023
マキシオンの太陽光パネルの悪い口コミ・評判には、他社よりも高額な点を指摘する意見がありました。ただし、見積もりの内容は各住宅によっても異なります。上記の口コミは、参考程度に留めておくのがよいでしょう。
マキシオンの太陽光パネルを契約する際はデメリットも要チェック
マキシオンの太陽光パネルは、40年の長期保証に裏打ちされた、高い耐久性が大きな魅力。ただし他社と比べて高額な点や、サイズ展開の少なさといったデメリットもあります。契約を考えている人は、慎重に検討してくださいね。
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