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住宅用太陽光発電の今後の設置は、本当におトクなのか?

住宅用太陽光発電の今後の設置は、本当におトクなのか?

近年、導入数が増えている太陽光発電。家庭内で使用する電力をまかない、さらには売電もできるというけれど、そもそも本当におトクなのか?と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。

この記事では、太陽光発電の仕組みや寿命、設置費用などの基本的な項目から、導入のメリット・デメリット、補助金、そして現在話題になっている「2019年問題」などについて解説していきます。

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太陽光発電とは

太陽光発電とは、自宅の屋根に太陽電池モジュールを設置して発電することにより、家庭内で使用する電力をまかない、さらには追加で蓄電や売電までできるシステムです。

毎月の電気代が大幅に節約できるため、一戸建て住宅を購入する際に、太陽光発電の導入を検討する家庭もあるでしょう。

まずは、太陽光発電の基本的な仕組みや、寿命、設置費用などについて見ていきましょう。

太陽光発電を構成する装置

太陽光発電は、以下の装置で成り立っています。


参照:太陽光発電協会

太陽電池モジュール
一般的に太陽光パネルといわれている部分で、太陽光のエネルギーを電気に変換する装置のことです。
接続箱
太陽電池モジュールから引き出されたケーブルを一つにまとめ、パワーコンディショナーに送るための機器です。
パワーコンディショナー
太陽電池モジュールで発電した直流の電気を、家庭で使用できる交流の電気に変換する機器です。通称「パワコン」と呼ばれます。
分電盤
パワーコンディショナーで交流に変換された電気を、家庭内の各コンセントへと分配する機器です。同時に、電力会社に売電する電気を仕分けする役割も果たします。
電力量計
電力会社に売電した電力と、電力会社から買電した電力を測定する機器です。売電メーターと買電メーターの2つが設置されています。

太陽光発電の仕組み

太陽光発電は、機器を使って太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換し、家庭内の電力として使用するという、いたってシンプルな仕組みで成り立っています。

たとえば火力発電では、燃焼によって生まれた熱エネルギーを一旦タービンを回す運動エネルギーに変換し、そのあと電気エネルギーに変換する2段階の工程を踏みます。しかし太陽光発電においては、光エネルギーを直接電気エネルギーに変換できるので機器の構造もシンプルになり、家庭でも使用することが可能なのです。

太陽光発電の寿命は?

太陽光発電に使用される太陽電池モジュールの部分は、品質低下や破損、故障がほとんどなく、20年以上メンテナンス費用がかからないといわれています。

しかし、子どもが石やボールをぶつける、カラスなどが物を落とす、強風で物がぶつかるなどの外的要因で破損することがあるため、油断は禁物です。

NPO法人「太陽光発電所ネットワーク(PVネット)」の調査結果によると、実際に、台風や強風などの自然災害による破損、工事ミスなどの人為的な被害、配線やパワーコンディショナーなど周辺機器の不具合などによる故障発生率は、全体の3割にものぼるという報告もあります。定期的な点検・メンテナンスは欠かさないようにしましょう。

太陽光発電の設置費用はどれくらい?

太陽光発電の設置費用は年々安くなってきており、当初の約半額である100万円代で購入・設置できるものも増えてきました。

さらに、機器保証・災害補償が当初の10年間から15年間に延長している会社もあるのでチェックしてみましょう。万が一災害等で故障しても、保証内で修理できるので安心です。

太陽光発電の設置は、10年前と比べると随分身近な存在になりつつあるのです。

太陽光発電の特長

太陽光発電の特長は、以下の5つです。

家庭の光熱費を削減できる
太陽光発電の醍醐味ともいえるのが、光熱費の削減です。太陽光で発電した電気を使うため、特に夏場や冬場の冷暖房使用時には、光熱費の削減率が目に見えるほどよくわかるでしょう。
余った電気は売電できる
太陽光で発電された電気は家庭で使うことができますが、余った電気は電力会社に売電をすることが可能です。
停電時でも電気を使用できる
災害などで停電になってしまっても、太陽光発電を備えている住宅では自家発電が可能です。緊急時に電気が使えると、とても安心ですよね。室内の灯りがつくだけではなく、テレビやラジオを使うこともできます。携帯電話を充電すれば、家族や大切な人との安否確認もしやすくなるでしょう。
蓄電池を併用すると安心!
太陽光発電システムに蓄電池を追加すると、昼間にためておいた電気を発電量の少ない夜間に使用できます。これによって日常的には、夜間に電力会社から購入する電気の量が少なくなります。また災害時でも、ためた電力を使用できるので安心です!
場合によっては、初期費用の大部分が戻ってくる!
太陽光発電には「固定価格買取制度」といって、家庭で発電して余った電力を10年間固定価格で電力会社に売電できる制度があります。売電価格が確保されるため、売電収入と自家発電により本来電力会社から買うはずだった電気代の削減額を計算すると、場合によっては太陽光発電の購入・設置費の大部分がまかなえるようになるのです。

太陽光発電の注意点

太陽光発電を設置する際の注意点は、以下の5つです。

発電量が安定しない
太陽光発電の発電量は、設置場所の日射量や天候に大きく左右されます。曇りや雨の日が続いたり、周囲の建物によって陰る時間が長かったりすると、発電量は少なくなってしまいます。また、夜は太陽が出ていないので発電できません。
初期費用が高い
太陽光発電は、安い買い物ではありません。当初より随分安くなったとはいえ、初期費用として購入・設置に最低でも100万円程度は必要になります。
部品交換が必要
導入後のメンテナンスがほとんど必要ないとはいえ、パワーコンディショナーなどの部品交換は必要になります。部品交換の予算組みがあらかじめ必要である点に注意しましょう。ちなみに、太陽電池モジュールそのものの寿命は20年程度、パワーコンディショナーの寿命は10~15年程度といわれています。
故障のリスクがある
太陽光発電の機器は故障が少ないといわれていますが、必ずしもゼロではありません。
台風や強風などの自然災害による破損、工事ミスなどの人為的な被害、配線やパワーコンディショナーなど周辺機器の不具合などさまざまなリスクが考えられるので、定期的な点検とメンテナンスが必要になります。
ただし、保証期間内であれば保証内で修理が可能です。
売電価格が年々下がっている
実は、電力会社への売電価格は年々低下しています。
2014年が37円であったのに対し、2020年は21円と20円近く下がっているのです。
ただし、太陽光発電機器そのものの価格が安くなり性能も上がっているので、損をすることはないでしょう。
しかし、売電による収益を目的にしている場合は、売電価格の推移をしっかり見極める必要があります。

太陽光発電の補助金はあるの?

太陽光発電設置の国による補助金制度は2013年を最後に廃止されてしまいましたが、都道府県によっては補助金制度を導入しているところがあります。太陽光発電の設置を検討している場合は、一度お住まいの都道府県に確認してみましょう。

さらに、ZEHや蓄電池、燃焼電池に対する補助金制度も近年では多様化しているので、うまく組み合わせて使えば初期費用を安く抑えることが可能です。

また、太陽光発電でまかなった電力を売電するのではなく、家庭のみに使用する場合も補助金を受け取ることができます。

10年間の買取期間が終了してしまう、「2019年問題」って?

太陽光発電における、「2019年問題」をご存知でしょうか?この「2019年問題」とは、一体なんなのでしょうか?

「2019年問題」は、2009年11月から開始された「余剰電力買取制度」から10年が経過し、太陽光発電の電力を売電していた世帯の契約が2019年度末で初めて終了してしまうことを意味しています。つまり、太陽光発電システムで作った電力を高い単価で売電できる期間が終了してしまうのです。

しかし、はじめて買取期間が終了となる2019年以降、引き続き売電ができるかどうか、出来た場合は価格がいくらになるのか、依然未定のままでした。この問題を、「2019年問題」と呼んでいるのです。

現在は、各電力会社が対象者に向けてさまざまなプランを発表していますが、買取期間が終了してしまうと、太陽光発電を導入した約35~40万件にもおよぶ世帯が電力会社に対して売電を続けるのか、それとも自家発電をするのか、決断をしなければなりません。

売電価格は年々低下傾向にあるため、太陽光発電を所持している方は、今後の方向性が気になるところです。ただ、売電価格が低下し売電のメリットが感じられなくなったとしても、蓄電池などの併用で引き続き光熱費は十分に抑えられるのでご安心ください。

まとめ

太陽光発電は、省エネを実現でき地球環境にも優しい機器です。

太陽光発電をはじめとする省エネや再生エネルギー関連の事業は、現在国を挙げて取り組んでいる課題なだけあり、さまざまな法令や補助金などの動きもあります。

導入を検討する際は、しっかりとメリット・デメリットを考え、補助金などもうまく活用することをおすすめします。

この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

エネチェンジ編集部

エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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