ガスコンロのガス代ってどれくらい?IHとの比較と節約方法

毎日使うガスコンロですが、ガスコンロのガス代はどれくらいかかっているのでしょうか?ガスコンロのガス代の目安、最新のガスコンロ、そしてIHの比較を通して紹介します。
ガスコンロのガス代目安

火を使うからガス代が高いと考えられがちですが、実際はそうではないんです。一般家庭におけるガスの2大使用用途はお風呂とキッチンですが、その割合はお風呂:キッチンなど=8:2と言われています。ガス代の多くはお風呂場でかかっているのですね。
それをふまえて、早速ガスコンロのガス代をみてみましょう!東京ガスのサイトでは、以下のように案内されています。
火力 | 都市ガス(1h) |
---|---|
強火(2.97kW) | 約37円 |
中火(1.68kW) | 約21円 |
弱火(0.38kW) | 約5円 |
出典:お客様向けQ&A/ガスコンロ使用時のガス代について/東京ガス
都市ガスの燃焼量を11,000kcal/㎥、都市ガスのガス単価を171円/1㎥(平成25年版 ガス事業便覧 13Aのガス料金平均単価より)
古いガスコンロを使っている人は、最新のガスコンロにするだけで節約になる?!

最新のガスコンロ(高効率ガスコンロ)はバーナーの炎がまっすぐ鍋に当たるように設計されおり、旧式のガスコンロに比べると熱伝導の無駄がなくなっています。10年ほど前の旧式ガスコンロと比べると約10%も熱効率が向上しているというのですから、驚きですね!
東京ガスによれば、関東のキッチンにおけるエネルギー消費量は年間2.22GJ/年(4人家族)。高効率ガスコンロの熱効率を56%、旧式のガスコンロの熱効率を46%とすると年間のガス代はそれぞれ以下のようになります。
- 最新の高効率ガスコンロ
- 12,515円(税込)
- 旧式のガスコンロ
- 15,235円(税込)
出典:東京ガス : ガス機器・設備 / ガスコンロ / IHクッキングヒーターとの比較
旧式のガスコンロから高効率ガスコンロに買い換えると、年間でガス代は2,720円の節約に!
高効率ガスコンロには、温度を感知して自動で火を調節する機能や、タイマー機能など節約に繋がる機能を持っている機種もあり、実際の節約額はもう少し大きくなるでしょう。
IHとのランニングコスト比較!

年間のキッチンでのエネルギー消費量を2.22GJ(=616.6kWh)として、ガスコンロとIHクッキングヒーターのコスト比較をしてみましょう。
ランニングコスト比較 | 年間ランニングコスト | 熱効率 |
---|---|---|
最新の高効率ガスコンロ | 12,515円 | 56% |
旧式ガスコンロ | 15,235円 | 46% |
IHヒーター | 20,060円 | 83% |
電気代は1kWh=27円で計算。熱効率はよくある質問/東芝を参照
IHクッキングヒーターの熱効率は83%とガスコンロよりも高いですが、年間の電気代で計算すると20,060円。ランニングコストはガスコンロがIHよりも大幅に優れていますね。
ガスコンロのガス代節約方法
ガスコンロは少しのテクニックを使うことで大幅にガス代を節約することが可能です。具体的な方法と効果をみていきましょう!
ガスコンロやお風呂の節約術がたくさん!ガス代を節約したい人必見!!
野菜の下茹ではレンジを活用した方がお得!

資源エネルギー庁によると、以下の野菜の下ごしらえの下茹でをガスコンロから電子レンジに変えた場合、年間約3,490円ガス代を節約できます。
- 葉菜(ほうれん草、キャベツ)の場合
- 年間約1,140円のガス代節約に
- 根菜(ジャガイモ、里芋)の場合
- 年間約1,120円のガス代節約に
- 果菜(ブロッコリー、カボチャ)の場合
- 年間約1,230円のガス代節約に
ガスコンロで下茹でした場合のガス代と電子レンジで下茹でした場合の電気代の差額。100gの食材を、1ℓの水(27℃程度)に入れ沸騰させて煮る場合と、電子レンジで下ごしらえをした場合を比較(食材の量等により異なります)。365日1日1回使用したとして計算しています。
出典:家庭の省エネ徹底ガイド|資源エネルギー庁
炎は中火で調理する

資源エネルギー庁によると、強火から中火にすることで年間でガス2.38m3の省エネに、年間約430円のガス代を節約できます。
出典:家庭の省エネ徹底ガイド|資源エネルギー庁
蓋や落し蓋を利用する

ひとつの鍋で同時に調理したり、ゆで汁を利用してもう一品るなど工夫する
乾麺をゆでるついでに野菜を一緒にゆでるなど、ひとつの鍋で同時調理をしましょう。また、肉や野菜のゆで汁は捨てずに、ゆで汁を使ってスープにするなど利用しましょう。一から作るよりも時間を短縮でき、ガス代が節約できます。
小さい鍋よりも大きめの鍋を使う

鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
鍋やフライパンなどの底に水がついている場合は、拭き取ってから火にかけるようにすることで使うガス量を減らせます。
煮るより蒸す、蒸すより炒める
ガス代が節約できる調理法は、炒める>蒸す>煮る、となります。炒める場合は水を使わないので一番火のとおりが早く、次に少量の水で調理できる蒸す調理法が、煮るよりもガス代を節約できます。
冷凍物は冷蔵庫解凍しておく
冷凍してある食品を調理する際は、事前に冷蔵庫にいれて解凍しておきましょう。調理時間が短縮できるぶん、ガス代を節約できます。
揚げ物は家でやらない
揚げ物は油の加熱時間も含めガスを長時間使います。できるだけ揚げ物をする回数を減らし、揚げ物よりも焼き調理を増やしたり、揚げ焼き調理をするなど工夫してみましょう。
お湯を沸かすときは電気ケトルを使う

コップ1杯の水の場合は電気ケトルではなく電子レンジのほうが電気代を安くできます!
圧力鍋や保温鍋を利用する
時間のかかる煮込み料理も、圧力鍋を使うと短時間ででき、ガス代を節約できます。保温鍋も初めに数分加熱し、その後は保温のみで料理が出来上がるため、ガス代を節約できます。
- 圧力鍋
- 煮込み時間を短くできるのでガス代の節約になる
- 保温鍋
- 初めに数分加熱すればよいだけなのでガス代の節約になる
余熱を利用する
圧力鍋や保温鍋がなくても、普通の鍋でも保温調理ができます。ゆで卵や乾麺などは保温調理がしやすいですよ。
- ゆで卵
- 鍋に水と卵を入れて火にかける。沸騰したら火を止め、蓋をして蒸らす。10分ほどで半熟に、20分ほどで固ゆでになる。
- 乾麺
- 沸騰させたお湯に乾麺を入れ、再び沸騰したら火を止め、蓋をして蒸らす。パッケージ記載のゆで時間よりも1~2分ほど多めに蒸らして湯切りする。
中華鍋を使う
中華鍋は全体的に均一に熱が広がるため、火のとおりが早くなり調理時間を短縮できます。また、蓄熱性も高いので余熱で調理もでき、ガス代が節約できます。
炊飯器を調理に利用する

1回炊飯時の消費電力量を153Wh、1kWhあたりの電力量料金を27円として計算。参照機種パナソニック「SR-HB109」
炊飯器を使っておかずを作ったり、ご飯と一緒に具材も調理してしまう「炊飯器レシピ」を活用してガス代を減らしましょう。
石油ストーブを調理に利用する、こまめな掃除も忘れずに

料理を作り置きする
料理は多めに作って冷凍したり、作り置きしたほうがガス代が節約できます。作り置きしたものに一味加えて違う料理にするなど、リメイク料理を楽しむのもよいですね。
ガスのバーナー部分の穴を掃除する
ガスのバーナー部分の穴が詰まってしまうと熱効率が落ちてしまいます。竹串を穴に差し込んで掃除をすると綺麗になります。
ガスコンロのガス代まとめ

ガスコンロのガス代の目安は以下のようになります。
火力 | 都市ガス(1h) |
---|---|
強火(2.97kW) | 約37円 |
中火(1.68kW) | 約21円 |
弱火(0.38kW) | 約5円 |
旧式に比べて最新式の高効率ガスコンロは年間2,720円の節約になるというのも、覚えておきたいポイントですね。ご紹介しガスコンロのガス代節約術も、ぜひおためしください。
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