夜に電気をたくさん使う冬、電気代の安い「夜間電力」を使って上手に節約

電気代の節約、節電テクニック

暖房などで夏よりも電気代が多くかかる冬は、電気料金プランを切り替え、安い夜間電力を利用することで電気代を節約していくことができます。安い夜間電力を上手に利用して、電気代を節約していく方法を紹介します。

日本の大半の地域では、夏よりも冬のほうが電気代が多くかかります。そんな冬は、電気料金プランを見直し、安い夜間電力を上手に利用することで電気代を節約していくことができます。

安い夜間電力を利用して、電気代を節約する方法を紹介します。

夏よりも電気代が多くかかる冬の電気代節約方法

日本の大半の地域は夏よりも冬のほうが電気代が多くかかっています。エネチェンジ調べでは、九州地方・沖縄地方を除いたすべての地方で夏よりも冬のほうが電気代が多くかかるという結果が出ています。

しかし、冬の電気代を効率よく節約できる方法があるんです!それは、安い夜間電力を上手に利用するということです。

安い夜間電力を上手に利用する

冬は昼間よりも夜のほうが暖房に電気を使うというご家庭は多いのではないでしょうか?

夜よりも日中のほうが気温は高いので、日中は暖房を使ったり使わなかったりしても、夜寒くなると暖房は必須になる、という地方は多いでしょう。夜に電気をたくさん使う冬は、安い夜間電力を利用することで電気代を安く抑えることができます。

安い夜間電力って何?

電気料金プランには、24時間どの時間帯に電気を使っても同一料金単価の従量電灯プランと、時間帯ごとに電気料金単価が設定されているプランがあります。

安い夜間電力とは、夜時間帯別で電気料金単価が設定されている電気料金プランの、間時間の料金単価をいいます。東京電力エナジーパートナー(以下、「東京電力EP」)の電気料金プランを例にみてみましょう。

東京電力EP「従量電灯B」電気料金表
区分単位料金単価(消費税率8%)
基本料金10A1契約280円80銭
15A421円20銭
20A561円60銭
30A842円40銭
40A1123円20銭
50A1404円00銭
60A1684円80銭
電力量料金最初の120kWhまで1kWh19円43銭
121kWh〜300kWh25円91銭
301kWh〜29円93銭
東京電力EP「夜得プラン」電気料金表

区分単位料金単価(消費税率8%)
基本料金6kVA以下1契約1296円00銭
7kVA~10kVA2160円00銭
上記を超える場合1kVAごと280円80銭
電力量料金昼間時間
5時〜21時
〜90kWh1kWh24円12銭
91kWh〜230kWh32円12銭
231kWh〜37円09銭
夜間時間
21時〜翌5時
12円57銭
「夜得プラン」は、2019年3月31日をもって新規受付を終了しています。

「夜得プラン」は、日中の料金単価は従量電灯に比べて若干割高に設定されていますが、夜間時間帯の電気料金単価が大変安く設定されています。

日中よりも夜に電気をたくさん使うご家庭では、電気をより多く使う時間帯(夜間)に大変安い料金単価で電気を使うことができるようになるということです。

どうすれば安い夜間電力を使えるの?

東京電力「夜得プラン」のように夜間時間帯の電気料金単価が安いプランへ切り替えれば、安い夜間電力を使えます。

ご家庭の生活スタイルに合わせて、電気を多く使う時間帯に、安い電気料金単価を適用できる電気料金プランを選びましょう。生活スタイルは年々変化していきますので、定期的にプランの見直しをすることが重要です。

プラン変更で安い夜間電力を使うとどのくらい電気代が安くなるの?

安い夜間電力を使った場合とそうでない場合はどのくらい電気代が違ってくるのでしょうか?

東京電力EPのプランを例に、24時間同一料金単価の「従量電灯B」と、安い夜間電力が設定されている「夜得プラン」それぞれのプランで、夜間に暖房を3時間ずつ使った場合の電気代を比較しました。

家電を3時間使用した場合の電気代を比較
電気ストーブ(消費電力:990Wh)
「従量電灯B」の場合……約76円95銭
「夜得プラン」の場合……約37円33銭
セラミックファンヒーター(消費電力:弱風時530Wh/強風時1,170Wh)
「従量電灯B」の場合……約41円19銭~90円94銭
「夜得プラン」の場合……約19円98銭~44円12銭
エアコンの暖房(消費電力:135Wh~1,485Wh)
従量電灯B」の場合……約10円49銭~115円42銭
「夜得プラン」の場合……約5円09銭~55円99銭
カーボンヒーター(消費電力:450Wh/900Wh)
「従量電灯B」の場合……約34円97銭/69円95銭
「夜得プラン」の場合……約16円96銭/33円93銭

従量電灯の料金単価を25円91銭、夜得プランの料金単価を12円57銭として計算しています。

ご家庭に合わせたプランを選べば、電気代は大きく節約できる

安い夜間電力が設定されているプランを使うことで電気代は大きく変わってきます。

冬の夜に暖房などで電気をたくさん使うご家庭は、電気料金プランの見直しをすることで、冬の電気代を大きく節約できる可能性があります。

この記事を書いた人

エネチェンジ編集部

エネチェンジ編集部

エネチェンジ内のメディア「でんきと暮らしの知恵袋」の記事を執筆しています。電気・ガスに関する記事のほか、節約術など生活に役立つ情報も配信しています。

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